うんこめも

自律分散うんこ製造システムについてのメモ

経営おもしろ話、あるいはなぜ東芝はやらかしたのか(「ヤバい経営学」を読んだメモ)

「ヤバい経営学」という本を読んだ。 原著のタイトルはBusiness Exposed。直訳すると無防備な経営*1だけれど、ヒットした「ヤバい経済学」に乗ってこのタイトルになったようだ。書店で手に取ってもらうためには良いと思うのだけれど、語彙がヤバい・・・。 …

2016年読んだ本の棚卸し

こんにちは。いつのまにか2016年も終わりそうですね。あっというまです。 2016年2月までは毎月か隔月かで読んだ本について羅列していたのだけれど、3月以降、生活リズムの変化という名の怠惰により止まってしまっていたのでまとめてたなおろし。 この1年は読…

2016年1月に読んだ本

2016年1月。 進捗はどうだろう。なにをしただろうか。知識や関係を深めることはできたか。終わりなき日常を生きている感もあるけれど、脱していかねば。 やっぱり、まとまって本を読んではいないのだけれどいくつか読んでみた。 止まった時計 止まった時計 …

2015年12月に読んだ本

師走ですね。お元気ですか。無事ですか。 毎年ながらあっという間の年末という感じもあって、あいかわらずやりたかったことができていない、とも感じています。 人目を気にせぬ勇気を持とう。 書をもって街へ出ることをテーマにしていましたが、そんなに読め…

2015年10月に読んだ本

先月に引き続いてあまり本を読めていない。 ちゃんと読んだのこれくらい。 dai.hateblo.jp 文化的なことはなにかしたかなと振り返ると、巨大なカボチャをくりぬいてカボチャプリンをつくったり、もらいものの紅玉でアップルパイをつくったり鶏ガラから出汁を…

人体について人間が知っていること 「からだの一日?」読書メモ

だいたい知っていることばかりじゃないかな、とあんまり期待せずに人の体をテーマにした啓蒙書読んだらわりと知らないこと多くておもしろかったのでまとめてみた。 怪しい研究成果もたくさんあるけれど、398ページ中、50ページほどの参考文献があるので興味…

読んだ本 2015年9月

もはや10月も半ば過ぎてしまったけれど月例ということで9月に読んだ本を書いてみます。 業務に関わる専門書とにらめっこしていたりであんまり本を読めなかったうえに、読みかけてみたのも読みかけポイな感じです。よくない。 数量化革命 数量化革命作者: ア…

読んだ本 2015年8月

秋の風が吹いて、夏の終わりを感じるこの頃ですがいかがおすごしでしょうか。 涼しさに居心地の良さを感じつつも、あの焼けるような日差しと重い蒸し暑さがないことに寂しさも思えます。 夏の終わりの安堵と寂しさはなんなのでしょうか。 さて、2015年の夏も…

読んだ本 2015年7月

暑いですね。夏ですね。最高ですよね。 家を出た時のむわっとした空気、見上げると白い雲とどこまでも青い空、蝉の声。 刺さるような日差しとアスファルトから立ち込める熱気。汗ばむシャツと風鈴の音。 夏休みの子どもの声が響き、街ゆく人影はまばら、生ぬ…

読んだ本 2015年6月

梅雨ですね。5月ごろよりは涼しくて過ごしやすいですが野菜がちょっと心配。 また7月に入って1週間ほど経ってしまいましたが先月に読んだ本を書いてみます。先月に続いて低調なうえに読んだ本以外にほぼ記事をかけていない。 戦後世界経済史 戦後世界経済史―…

読んだ本 2015年5月

なにかと忙しく、もう6月も半ばに差し掛かってしまうけれど恒例の読んだ本を整理してみる。 そもそも、最近はどうもインターネッツにかかりきりで本をちゃんと読めていないのだけれど、まあこんな感じです。 土地の神話 土地の神話 (小学館文庫)作者: 猪瀬直…

読んだ本 2015年4月

待ち望んでいた春もあっというまにすぎて、夜の道に栗の花の匂いが漂ってきたと思ったらいつのまにかに初夏の空気になりました。みなさまいかがおすごしでしょうか。 今月もまたちょいちょい読んだ本のメモを書いてみます。 疑獄と謀殺 疑獄と謀殺 (祥伝社文…

料理と人生の亡命ロシア料理

すごい本を読んでしまった。 亡命ロシア料理作者: ピョートルワイリ,アレクサンドルゲニス,沼野充義,北川和美,守屋愛出版社/メーカー: 未知谷発売日: 2014/11メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見る 何かの折に評判を聞いて、ずっと読んでみたい…

読んだ本 2015年3月

ここ数年では珍しく小説を3冊も読んだ月であった。やっぱりすぐれた小説にはパワーがある。かなり心にくるものがあった。でも大衆にはなかなか届かないんだよな。 ただ、なかなかまとまった時間をとって本を読めていない。これは電車通勤でなくなったことと…

大学新入生にすすめる本 工学部版

いつのころからか、大学新入生や新入社員にすすめするブックリストみたいなものが流行りだして、人生経験豊富な先人たちによる推薦リストはもはや毎年の春の風物詩となっている。毎年毎年、雑誌の特集やブログ記事が出ているにもかかわらず中身は定番古典名…

読んだ本 2015年2月

今月は歴史系で大きな本2つを読んだ。 古代ローマのカエサルの戦いと、中国の毛沢東と共産党の支配の話。どちらも巨大組織で巨大事業を運営していったノンフィクション。それぞれ殺されたり、国民を大量に餓死させたりと失敗はしているんだけれど、大人物で…

支配と抑圧の中華人民共和国史

今日は中国の正月である春節らしいですね。 最近読んだ中国現代史の本がめっちゃおもしろかったのでということもあって読書メモを公開してみます。 まず、中国という国にどんな印象を持っているだろう。 世界で最も人口の多い国、4000年の歴史、急成長する超…

読んだ本 2015年1月

いつのまにか2015年になっている。高校生のころに思っていたよりは世界はそう変わっていない気がする。自分の感性が鈍っただけかもしれないけれど。 感性を磨くためにどうしたらいいのだろう。もし感性、センスのようなものが先天的なものだけではないとする…

2005年、2015年、未来予想

未来を予想するにはどうしたらいいだろう。 適当に調べてみるとこんな考え方があるようだ。 現状を知り、過去に似たパターンがないか当てはめてみれば未来もわかるよ派(歴史は繰り返すよ派) いろんなシナリオ考えてみればどれかは当たるし対策たてやすいよ…

おもしろノンフィクション2014年

いつのまにか終わりそうな2014年も思い返すといろんなことがあった。 イスラム国の樹立とアメリカによる空爆、ロシアのクリミア編入と世界地図にも影響を与えかねないものもあり、スコットランド独立の住民投票と香港のデモなど民主主義の新しい波もあった。…

批評ってなんだ

「批評」という言葉にはマイナスなイメージを持つ人も多いと思う。 大学入試の国語の難解な問題であったり、なにも創っていない外野が無責任に作品をあげつらったり。 ただし、ときには鋭い視点にはっとさせられたり、自分が信じていたことに疑いの目を向け…

読んだ本 2014年10月-12月

この3ヶ月はわりとめまぐるしい日々でいろんなことがあった。ただ、仕事は忙しかったけれど貯まっていた本をいろいろ読めたと思う。これを書いているのは12月25日のクリスマスでまだ12月は終わっていないけれど年末年始には書けなさそうなのでこの聖なる日に…

明るい選挙 メカニズム編

GO!GO!選挙 明るい選挙 カラオケ字幕動画 - YouTube 衆院選が来週に迫っています。みなさま行きますか?? この選挙というものは支持する候補者か政党を書くだけの一見単純な仕組みに見えます。けれど、すこし調べるだけでもその仕組みはけっこう複雑です。…

上野公園で押し付けられた統一教会教祖の本を読んだ

3年ほど前に、就活で東下り*1してきたdecobisuくんと上野で会う約束をして、上野公園をふらふらしていたら女性からもらった、というより押しつけられたのが本書「平和を愛する世界人として 文鮮明自叙伝」。行為自体に驚いたからかその人のことはあまり覚え…

「戦術と指揮」から学ぶマネジメントの話

戦術と戦略の違いについては一般の高校生がぶち当たる問題だと思うので、わからない人は辞書で調べておいてください。 どうしても戦略という上位構造はかっこよく見えるし、そういうものを題材にしたコンサルタントや経営者によるビジネス書の類はちまたに溢…

消費したコンテンツ-2014年7月-9月

金木犀の香りが漂ってくると夏が本当に終わってしまったことが実感として沸いてきて毎年毎年悲しくなる。 夏でおでかけしたりおしごとしたりで忙しかったけれど何冊かは読めたのでメモを記録しときます。ちなみに前期(4-6月)はこんなの読みました。 2014年…

実録 中国共産党(1967年)を観た

神保町の書泉グランデで一枚500円で売ってたのを衝動買いした。 元々はアメリカの古いドキュメンタリらしい。原題はChina -The Roots of Madness 観終わってから気付いたけれど蒋介石が80才らしいので1967年の作品らしい。もっと文化大革命の闇とか党の堕落…

最悪男の科学的日常「家庭の科学」

なんの前提条件もなく本屋で手に取った本がおもしろかったので紹介する。 身の回りの出来事を科学的に説明するというのはブログや学研のマンガから新聞のコラムまで類書はたくさんあるんだけれどそのなかでも最高クラスだった。 家庭の科学 (新潮文庫)作者: …

2014年4月-6月に摂取したコンテンツ 「山・動く」「情報流通革命」「世界屠畜紀行」「靴ずれ戦線」

定期的な棚卸し作業としてつけている読書メモ+αです。 今期は本だけではなくアニメだったりゲームだったりも含んでいるのでタイトルを「摂取したコンテンツ」としています。消化できているかどうかはわかりません・・・。前期はこちら 2014年1月-3月に読ん…

ディストピアと人間 「すばらしい新世界」「一九八四年」

人はSFになにを求めているのか。科学的興奮?少し不思議(SF)なものへの好奇心?緻密な設定と世界観?ただ物語を消費する?まあ、そういう小難しい理屈はなくてただそれがおもしろいからというのが理由だと思う。それを掘り下げていっても人間が何に楽しみ…

人造国家「満州帝国」の夢と闇 「阿片王」「甘粕大尉」「満州事変から日中戦争へ」

満州*1という言葉にどんなイメージを持っているだろうか? 自分は世界史の授業で習ったことくらいしか知らなかった。満州事変、語感が良くて覚えやすい張作霖爆殺事件、映画にもなったラストエンペラー溥儀くらい。けれど、当時の世界情勢の中でのそれらの事…

病と人について 「感染宣告」、「ペコの闘病日記」

たまたま病気系の本を続けて読んだのでメモ 感染宣告 HIV感染者とその周囲の人たちの苦悩を切り取った石井光太によるインタビュー集。 宣告・家族・花嫁・夫婦・妊娠と5章にわけられ患者やその家族・パートナーによって語られており数字だけではわからないリ…

2014年1月-3月に読んだ本:ヤクザの文化人類学、世界が生まれた朝に、ITエンジニアのためのビジネスアナリシス

去年は2ヶ月ごとに書いた本をまとめていたけれど今年は4半期ごとに書こうと思う。*1 実用書 実践ソフトウェアエンジニアリング ロジャーS.プレスマンによるソフトウェア工学の名著。日本の文献でもだいたい引用されていてちゃんとした教科書だと言うことで読…

障害者による過激な組織「カニは横に歩く」

この時代の日本で、もっとも戦闘的な非合法の組織ってなんだろう。ヤクザ?半グレ?某カルト?右翼標榜暴力団?極左暴力集団? これらについてのコメントは控えておく事にするけれど、これらよりも尖っていてかつ捨て身のような危うさを感じる組織を知った。…

ドヤ街、山谷についてのメモ

東京に2年くらい住んでいるけれど山谷のことはほとんど知らなかった。この時代の日本の、それも首都である東京にスラムのような場所があると聞いたのが興味を持つきっかけ。ただし、本を読んでみたり現地へ行ってみたり調べてみての結論から言うとスラムなん…

平成経済事件の怪物たち

経済事件というとなにを思い浮かべるだろう。 最近だと猪瀬元都知事が5000万円の献金を(返却したとはいえ)受け取ったかどうかという事件があったけれど、そういう贈収賄だけでなく粉飾などによる株価操縦、裏金による反社会的勢力との融通など多岐にわたる…

システム開発の切り札?内製化ってどーよ

「開発・改良の切り札 システム内製を極める (2011/7, 日経コンピュータ編)」というシステム内製化の成功事例集みたいな本を読んだ。 IT素人たちが主導して設計までした宮田眼科病院 銀行システムの多くを内製化してほかの銀行に販売する八十二銀行*1 コマツ…

2013年最高におもしろかったノンフィクション13冊

このごろあまりフィクションが読めなくなった。 ミステリもSFもラブストーリーもラノベも純文学も読もうとはしているのだけれど最後まで読めたのはほんとうに少ない。読書メモに書いたものを数えるとたった6冊。これは感受性が鈍くなったからかもしれないけ…

11月12月に読んだ本:こんな夜更けにバナナかよ、洗脳の楽園、マイ・アメリカン・ジャーニー、沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史

マイ・アメリカン・ジャーニー、こんな夜更けにバナナかよ、考える生き方、フェラーリと鉄瓶、洗脳の楽園、誰にも書かれたくなかった戦後史

ACの法則の海外事例

ある自伝を読んでいてはっとなる記述があった。そのときはおもしろいな程度に思っていたけれど続けて読んだ別の自伝でもそれが触れられていて衝撃を覚えた。こいつらはACだ!ACの法則は海外にも通用する!と。 ACとはなにか まずACとはなにか。id:softether…

9月10月に読んだ本:羊の歌、神々の山嶺、解剖医ジョン・ハンターの数奇な人生

解剖医ジョン・ハンターの数奇な人生、代替医療解剖、羊の歌、宇宙船地球号操縦マニュアル、進化する魚型ロボットがぼくらに教えてくれること、実況料理生物学、診断名サイコパス、神々の山嶺

知性・ネット・インフレ 「プシスファイラ」は最高のSFだった

すごいSFを読んでしまった。きっかけはひと月ほど前に日本で急速にブームが来て急速にしぼんでいったブラウザゲーム「クッキークリッカー」。 ゲーム性も注目に値するのだけれどそのSF的な小道具の使い方とインフレ具合がかなりおもしろく、興奮して翌日9時…

クッキー、グランマ、宇宙。あるいはインフレーションについて

ポケットの中のクッキーを叩くと倍になり、さらに叩くと倍になっていくというのは多くの人が知っていることと思う。 *1 一部の合理主義的な唯物論者たちはクッキーが増えるのは半分に割れるからだということで納得しようとするけれど、今や多くの人はクッキ…

7月8月に読んだ本:匂いの人類学、新宗教の解読、WATCHMEN

8月が終わるとなぜかぽっかりと穴が空いたかのような気分になる。なぜだろう。 強い日差しと蒸し暑さ、濃い緑の匂い、にじむ汗・・・しんどいのになぜか愛おしい。ただこれは夏かくあるべしというイメージがこびりついているためな気もする。どうだろうか?…

人生に疲れたら地学系の本を読むといいと思う

帰省したところ百田尚樹氏の「海賊と呼ばれた男」が置いてあった。出光興産の創業者をモデルにしたベストセラーでなかなか評判らしい。あんまり本を読まなさそうな知人もおもしろかったと言っていたのと「永遠のゼロ」がうまく書かれていたことを思い出して…

ゆるふわアジャイル #4 はじめてのテスト駆動開発

アジャイル開発の奥義読書会、通称ゆるふわアジャイルはちゃんと続いています。本日は5回目で7章「アジャイル設計とは」と8章「単一責任の原則」についてやりました。 この記事では前回のエクストリームプログラミング開発のケーススタディについて感想を書…

5月・6月に読んだ本 :キャバクラの経済学、日本奥地紀行、世紀の空売り、ドロヘドロなど

今回も先月と先々月に読んで印象に残っている本の記録を書いてみた。 言葉でたたかう技術 1929年生まれで1952年から夫についてアメリカに留学した加藤恭子さんによる文化的差異と言葉についての本。 アメリカで長く生活していた経験や、アリストテレスから佐…

日本でたぶん最初のグローバル起業家が鬼畜すぎる件について -日本残酷物語I

明治時代に海外で起業した男の話を読んで衝撃を受けた。 1891年にシンガポールで起業というのは海外を拠点に起業した日本人の嚆矢だと思う*1。そして彼が堂々とやっていた事業は吐き気を催すようなものであった。 若者はもっとグローバルな経験を積んで起業…

3月・4月に読んだ本

先々月に書いたのに続いて読んだ本の棚卸しをする。恥ずかしいのは除いてます。 1月・2月に読んだ本 - うんこめも まず個別に記事を書いたのが3冊。ノンフィクション2冊とビジネス書1冊。ただし小学生並の感想*1。 (読書メモ)日本をもっとも知っていた男の…

(読書メモ)日本をもっとも知っていた男のドラマ「旅する巨人 宮本常一と渋沢敬三」

長くウガンダにてフィールドワークしていた女の子から薦められた「忘れられた日本人」を読んだのは3年前。つい数十年前の日本には自分が想像もできないような生活をしていた人々がいたことに衝撃を受けた。それを書いた宮本常一はどんな学者だったのだろうと…