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うんこめも

自律分散うんこ製造システムについてのメモ

SNSと多重化するコミュニティと

ソーシャルネットワーキングサービスというものがここ10年ほど流行っている。mixitwitter、モバゲー、facebook。ほかもろもろ。
2011年7月のニールセンの調査によれば、mixitwitterの国内ユーザは1400万人、リーチ率は20%を超えているしまだまだ伸びているようだ。
mixi, Twitter, Facebook, Google+ 2011年7月最新ニールセン調査、Google+国内ネット視聴率を初公開:In the looop:ITmedia オルタナティブ・ブログ

この記事を読んでいる人もどれかは使っているだろうし、もちろん自分も使っている。

SNSはなぞのサービスだ。明確な用途*1もないように思える。テレビのように明確な娯楽ではなく、クックパッドのように使途もはっきりしていない。強いて言えば「場」なのだと思う。「みんな」が集まる「場」だ。

SNSによって昔の友だちと交流することができたり知らない人と交流することができる。議論もできたり慣れ合いしたり出会い系になったりときたま炎上したりする。あと時間も吸い取られる。


この21世紀のツールによって人と人の関係は変わっている。

SNS以前は同じ職場の人、家族、狭い友人くらいとしか日常のつながりはなく、ほそぼそと趣味や地域のつながりがあったくらいで、遠隔地とは手紙・電話、ときたま雑誌の投稿くらいでつながっていた。そして、いまと比べて同窓会の名簿の維持や年賀状によるつながりは保たれていた。


いまはSNSによって離れた場所にいる友だちや昔に所属していたコミュニティとも簡単に、気軽に連絡が取れる。卒業などで離れたあとも日々の近況を知ることができるし簡単に保ち続けることができる。それも、いままでは電話や手紙で少数の人としか出来なかったことがたくさんの人とできるようになっている。SNSは実際に会うよりも、手紙を送るよりも、電話をするよりも、携帯にメールするよりも連絡をとることの障壁が低い。もちろん、これは時代によっても年代によっても相手によっても違うと思われるけれども。

そしてその分、同窓会活動はおざなりになって、年賀状の文化も衰退している気がしている。自分も2つの同窓会で幹事的なことをしているけれど、公的なものを除けば、これまではみんなに一括して会の案内を送っていたものをSNS上で会合の企画から連絡まですませることも増えている。年賀状は言わずもがな。SNSには面識のない人と連絡を取り合える機能もあるがこれは省略。


ここまではSNSを使っている人なら体感してることだろうけど、このことは生活のスタイル、文化にも静かに、大きく影響を与えている気がする。

例えば、SNSにより人付き合いが多様化し、連絡をとる相手も増えると、ずっと生活を同じくする伴侶や親友というものは生まれにくくなるのではないか。
アニメのコミュニティ、小説のコミュニティ、どこ高卒のコミュニティ、ゼミ、研究室、職場、恋愛・・。SNSによって複数のコミュニティに簡単に並行してつながることができるがために、ずっと一緒にいる人、というのはできにくくなる。かもしれない。

これまでマスコミが一方的に広めてきた文化も、SNSによる多様性のある価値観のもとでは力を喪う。そして核家族というブームも終わり、恋愛資本主義も幻想の中だけになるかもしれない。予兆は、ある。

CNN.co.jp:日本の若者に「セックスレス」の風潮 少子高齢化さらに加速か


そしてもうひとつSNSの及ぼす影響がある。それはSNSを使う人と使わない人の溝が深まっていること。これは第3のディジタルディバイドだと思う。1つ目は、インターネット上の情報にアクセスできるかどうか。2つ目は、電子化されている情報と電子化されていない情報(via 士郎正宗)。3つ目はSNSを使っている/使える人とそうでない人の差。

これによる文化の断絶は、すこし想像しにくいけれど、SNSを使って簡単に人とつながる願望を満たせる人、そもそもSNSを使わなくとも人とつながれる人、そしてSNSを使っても人とつながれない/つながることに魅力を感じない人、の3つに別れるのではないかと予想している。
そしてそれはお互いの世界が見えなくなるのではないか、と。自分の観測範囲でもSNSを全くやらない人もいるし、登録はしたもののすぐに更新が途絶える人もたくさんいる。そこらへんはUIの問題なのかもしれないけれど、使っていない人と使う人の断絶はますます大きくなっている。

ただ、溝があるといってもどちらがよいか、という単純な問題ではない。だからこそこれからの社会のことを考えるときに大事な要素になるのではと思っている・・。


マスコミが力を失って、SNSによる個人の影響力が増加している。かといってインターネットでだれとでも自由に交流できる素晴らしい世界、も想像上の世界でしかなかったことが明らかになった。

経済でも目指すべき坂の上の雲はなく、退廃の日常が続いていくという錯覚がある中、SNSというツールはぼくたちの社会にどういう影響を与えていくのだろうか。20年後、ほとんどの日本人がSNSを利用するようになったとき、異常な少子高齢化でなにもかもが変わったとき、社会はどうなっているのだろうか。


とか天気の良い日に引き篭っていて考えてました。相変わらずグダグダ文章ですがこういうこと考えるのにいい本とか記事とかあれば知りたいです。コメントも補足も批判もかんげい。
元ネタは昨日開かれた某キングスライム研究室飲み中の議論です。