うんこめも

自律分散うんこ製造システムについてのメモ

コミケとぼくの消費コンテンツメモ

昨日、人生初コミケにいってきた。

コミケを簡単に説明すると、コミケというのは日本最大の同人誌即売会で、年に夏冬2回開催し、今回で80回目。国際展示場に3万5千以上のサークルと参加者50万人以上が集まる。あらゆるジャンルが揃い、オタクの祭典とも言える一大イベントだ。

わりとミーハーな気持ちで行ってみたが、かなりレベルが高い。異文化と恐るべきエネルギーを目の当たりにすした。ここで、まず感じたことは、自分はコンテンツの消費者でしかないということ。二次創作なりオリジナルなり自分たちでなにかをつくっている人が多く、なにも生み出していない自分が少し恥ずかしくなった。良い悪いではないが、脱却を図りたい。
そして消費するだけにしても、自分は流行りにのって、浅くしか消費できていない。要するににわかだ。もっとよい消費ができるように思考を重ねる、本稿はそのために、ここしばらくで自分が消費したコンテンツについて感想と合わせて整理するものである。

内容はこんなの。ネタバレばちばちです。

□小説
太陽の季節(石原慎太郎)、岬・枯木灘(中上健次)、禅とオートバイ修理技術(ロバート・M・パーシグ)、新しい人よ眼ざめよ(大江健三郎)、深夜特急(沢木耕太郎)、ほか
□漫画
ネイチャージモンとろける鉄工所乱と灰色の世界銃夢、ほかジャンプ連載作品メイン
□アニメ
廻るピングドラム、(これだけだっけ・・
□特撮
仮面ライダーオーズ
□映画
コクリコ坂から仮面ライダーオーズ、(実写映画なかったっけ・・


ドラマや音楽は消費してない、かな・・・


□小説
太陽の季節(石原慎太郎)
1955年の出版から、相当売れて太陽族という流行語まで生み出したミリオンセラー。
当時の文化がどうなっていたのか伺えるのではと期待して、それと当時児ポ法まわりで批判されていた石原都知事について知るために読んでみた。内容は短編5つで、表題作や「灰色の教室」、「処刑の部屋」は18-20歳の男が主人公で性と暴力の話。どれも主人公はわりと良い家柄、という印象。戦前に生まれて少年期を激動の時代に過ごした人たちの心には刺さるのかもしれない。男の強さ、権威、特に女性に対するそれが鼻につく。わりと恋愛によって女性が盲目的になり不遇になるという点ですこし不快だった。嗜虐的で、O嬢の物語のような。あと当時の文化のことは、あまりわからずじまい・・。
その他2編、「ヨットと少年」「黒い水」はヨットがメインになっていて、思春期の悩み・怒りがわりとよく描けていておもしろかった。


岬・枯木灘(中上健次)
芥川賞をとった岬と代表作の枯木灘。どちらも作者の生まれの和歌山、紀州の路地を舞台にした、自分の生まれをモデルにしたストーリー。明記されていないし、独立しても読めるけど続き物。
これは、すごく濃い小説。路地の、とても再婚・妾腹が重なる複雑な環境に生まれた主人公の苦悩と生き様。父を憎み、父と同じことになる。自分についての話で、再帰性と虚無感がある。
環境は全然違うけど、これはおれだ、おれなんだ、と思えてしまった・・
ただ、日本文学の最高傑作と呼ばれていることが理解できるほどは読めていない気もする。


禅とオートバイ修理技術(ロバート・M・パーシグ)
哲学と旅。精神病とそれに対する脳手術のミスで人格を無くした著者が息子のクリスとオートバイ旅行する話。オートバイから見える風景と、過去の自分の考察の繰り返しがおもしろく、その繰り返しの先が恐ろしい。哲学議論はわかりやすく、かつそれは違うのではと批判もしやすい。不思議と退廃的になれる。・・・感想はそれくらいしにて、ややネタバレだが、自分の日記という体裁をとって、自分を徐々に取り戻していくというアルジャーノンに花束を的な構成ともとることができ、興味深い。日常と考察の繰り返しが読者に安心を与えながら、知らぬ間に取り込んでいく過程もある。
それと作者が脳手術で人格を喪っているというのはキャッチーではあるけれど、裏表紙でそれを書いているというのはよくない気がする。それを読みながら発見していくととても衝撃的に読めるとおもうのだけれど・・
世界で500万部売れている伝説的な本らしい。


新しい人よ眼ざめよ(大江健三郎)
知能障害を持つ息子との交流を連作で綴っている私小説。ブレイクの詩集をたびたび引用し、そこに生命を見出そうとしているように思えた。サクサク読めて、おもしろい、のだけれど、肝は父が息子に対して抱いていたイメージの変容だとおもう。そしてそれは自然と読者も追体験できる。息子への恐怖が、その弟ともに希望へと変わっていくさまは読後感も良い。
これだけ、自分の考えを記述できるというのがすごい。


深夜特急(沢木耕太郎)
買っときながら2年くらい積んでいた本。ふと手を出すと一気に読めてしまった。小田実の「何でも見てやろう」の後継とも言えるが、旅人であることを感情的になりつつも時折冷静になって書いていった本。本質的に無責任にならざるを得ない旅人、旅は心を磨耗させる、この本を読んだ人は旅に出たくなるというけれど、逆だった。けれど、名作。過去の、世界のこと、そのわからなさがわかる。
旅行記についてはいろいろおもうこともあり、またまとめるけれど、旅に出たくなくなってしまう。


女子学生会長 マッカーサー大戦回想記に目覚める(初田 景都)
というよりもしドラの二番煎じ、というよりパロディ。たいてい二番煎じはくだらないが、これは違う、本家を超えている。まず、パロディなのに高専×ロボコン×マッカーサーと濃すぎる。もしドラはあざとくて、意図的であまりおもしろくなかったけれど、これはそこまではあざとくない。
征服者という印象もあったが、軍人としてだけでなく政治家、指導者、教師としての特性も兼ね備えた天才の苦労も知れてよかった。太平洋戦争についてもまだまだ知らない。特に終始、物量で圧倒していたかと思っていた米軍も、当初は国内でのコンセンサスが得られずかなり苦しい戦いを強いられていたこと、そこでマッカーサーは本国とも粘り強い交渉をしていたことは興味深い。
高専、いいね。



□漫画
ネイチャージモン
なんどか書いてる気もするけれど、いまホットな漫画。肉×山という謎なジャンルだけど、読めば肉を食べたくなり山を泳ぎたくなる。名言もたくさん。ダチョウ倶楽部いち笑いを取らない男ジモンの神秘を知ることができる。2000年代最高にハイテンションな肉漫画。


とろける鉄工所
鉄工所?溶接?知っている人がほとんどいない世界を舞台にしたほのぼの漫画。鉄工所と聞いて読みたくなる人はほとんどいないと思うけれど、今年一番おもしろい。現実的で、シビアな世界だけれど、ところどころ心温まるような話もある。


乱と灰色の世界
魔法少女モノ。入江亜季さんの作品は群青学舎もコダマの谷も傑作だけど、これもなかなかよい。世界観広がりすぎているけれど・・。書き込みも多くて絵が綺麗だし、話も元気が出てくる。スーツかっこいい漫画。


銃夢
狂気の漫画がイブニングで連載再開。空手家、羅姦の活躍が濃すぎる。この人は、狂気の描き方が天才的。宇宙級格闘SF狂気漫画といういちジャンルを築き上げている。残酷。
シグルイにしても、狂気の中にこそ、人の意志は存在しているとおもう。


ほか連載作品メイン
ワンピース
人種問題に絡んで、どう決着するか見物になってきた。たぶん、ルフィの単純さで単純に解決するだろうけど、ホーディたちはどう納得するのか・・。もう怨みや復讐心をなくすことはできないんじゃないかという気もする。


ハンター×ハンター
ゴンさん・・。カイトの死亡確認に際してゴンはゴンさんになってしまったけれど、あれがビスケでもそうなったかは気になる。おそらくゴンはカイトに父との絆、あるいは父を見ていたのではないだろうか。ゴンの深さがよくわからない。王は、死ぬだろうな・・・。


最近はほかはあまりチェックできていない。。


□アニメ
廻るピングドラム、(これだけだっけ・・
謎。生存戦略。あまり考察もできないけれど、狂気をそこかしこに感じて好きです。



□特撮
仮面ライダーオーズ
たまたま従弟の部屋に泊まったとき以来、見ている。けっこうおもしろい。
変身ヒーローとばかにするなかれ。後述の映画もおもしろく、また話だけでなく玩具も変身セットが70万個、メダルが3000万個売れているという商業的にも成功している。つまりいまのちびっこが夢中になっているということだ。これは、未来の日本を考えるためにも見ておかなくてはならない必修科目と言っても差し支えないだろう。というわけで研究のために見ているのです。キリ。
いまは、三つ巴の戦いになっており、終局を前に熱い展開が続いています。
単純な善悪二元論じゃないところがよいですね!


□映画
コクリコ坂から
これは、かなり良かった。期待よりもかなり良い。
恋愛ものとして、あざといけれど、物語としてよくできているし街の描き方もレトロで良い。ただ、学生運動の端緒が美化されていて鼻につくのと、家事をひとりの女の子に依存している違和感と、数年後にはこの場所も太陽の季節的になるのかという個人的な残念さも・・。祖父母より10年くらい若い、世代の学生時代、60年くらいを描いている。その世代の人が今見たらどう思うのかは気になる。こういうのを40代の吾郎がつくれるんだね。やるじゃん。いったんあった離別に、不覚にも、泣いた。男女がトラブルで引き裂かれて、克服してまたつながるというのはよくあるパターンだけれど、トラブルを乗り越える過程に、兄妹だと気付いたけれど、実は違った、という同じ類型の物語ってあるだろうか。
たぶん考察とか野暮なのでこんなところで。


仮面ライダーオーズ 将軍と21のコアメダル
ゴーカイジャーと別だと思ったけれど、実は一緒だった・・。その分、対比がおもしろい。
仲間と敵以外のキャラは出てこないゴーカイジャーと、人間臭い部分もあるオーズ。ぼくは後者のほうが好きです。ゴーカイジャーは古い戦隊ネタをだしてるけど、子供たちわからない気はする。野球仮面て・・。話も、願いを叶えてくれるアイテムをつかって、そのアイテムを手に入れる過程で離れ離れになった仲間を呼び集める。そのあとは、アイテムは偽物だったと開き直る。ありそな流れだけど、まあよかったかな。敵がお子様すぎるのもちょっと・・。

オーズは、かなりよかった。
キャラもアイテムもごちゃごちゃてんこもりにしているわりに話はわかりやすくて胸が熱くなる展開も多い。仮面ライダーが江戸時代に飛ぶ、というのは衝撃的だし冷静に考えると意味が分からないけれど、スムーズに進んでいって、うまく話も作っていた。人の欲望が主眼であり、過去の経験から欲望を無くしてしまった火野が主人公というのもおもしろい。敵の人格はわからなかったけれど、その分、演出の派手さが際立った良質のエンターテイメントだった

映画中では特に、里中さんバトル。ひなちゃんの和服。江戸町民と現代日本人との交流。将軍の馬とバイクで並走。将軍がメダルを渡す。新コンボ。殺陣も時代劇がかっていてよかったし、まさかのYesもよかった。嫌いと言ったお母さんと仲直り。グリードがオーズを助ける。全コンボ共闘。3人で手を繋ぐ。場所と時間が入れ替わる、欲望を試す、というのもGood。あのピエロ娘もなかなk。3Dもよくできていた。音の使い方もよし。フォーゼは浮いていたけど、仕方ないのか


なんか感想ばかりになったな・・まあいいか。