うんこめも

自律分散うんこ製造システムについてのメモ

家電量販店と価格.comと家電メーカについての所感

※1 リンク先の説明を追加しました

最近は価格.comでいろんなものを買う人がすごく多い。自分もなにか買うときはまず価格.comで調べる。ここで上位に出てくるお店は家電量販店、俗に言う電器屋さんで買うよりも圧倒的に安く、かつユーザのレビューも見えてとても便利だ。

価格.com -買ってよかったを全ての人に

上位のお店は家電量販店のように都心や駅前に大規模な店舗を構えて売り子さんをたくさん雇って折込チラシやCMをするコストが無い分、とても安く提供できている。

参考:金融日記:資本主義の罪と罰 −ビックカメラ有楽町店での薄型テレビをめぐる攻防−


自分はこれまで一人暮らしでPC周りくらいしか買わなかったため、ほかのものもそうなのかなと思っていて、家電量販店で家電買うとか情弱だろ、と思っていた時期もなくはないけれど、最近はそうではないように感じる。

家電、特にかさばる白物家電ではまだまだ家電量販店は強い。楽天モールやAmazonを始めとするECはいまだに家電量販店を駆逐していない。ITの聖地、秋葉原に2005年にオープンしたヨドバシカメラは未だに多くの人を集めている。ヤマダ電機やビックカメラの都心店舗も繁盛しているようだ。

実際にヨドバシカメラなどの家電量販店は惰性以外の競争力を持っている。自分も価格面では価格.comの最安値とヨドバシカメラに開きはあっても、結局ヨドバシで買ってしまう。なぜかというと価格.com最安値で洗濯機を買おうとすると送料が別途1万円近くかかる、そしてクレジットカードも使えないことが多く、なにより在庫がなくてキャンセルされたり2週間待ちなどはざらだからだ。
ヨドバシのポイント(現金で5%)もついてきて送料無料を考えると価格.com最安値と(体感)5%程度の差しかなく値引き交渉もできうる、よほど急に人気が出た商品でない場合は配送センターに在庫があり即日配達・翌日配達をやってくれる。


なぜ一等地にお店を構えるコストがあるのに実現できているのか考えると次の2点なのだと思う。

  • 価格面ではメーカーと大規模な取引があり値下げ交渉力を持つネット小売が日本ではたぶんない
  • 配送などのサービスレベルはかさばる白物家電の在庫を十分持つ力のあるネット小売が少ない。

もちろん商品の種類が多くモデルチェンジも頻繁で、似た商品が多い家電は実際に見て触りたい。とかはあるかもしれない。あと価格.comのレビューはどうしてもひとつの製品しか使ったことがないユーザの評価だけれど、訓練された家電量販店の店員は比較できる、というのも考えられる。


ここでヨドバシやヤマダのような店舗はけっこう強い、という話しをしたけれど、国道沿いの郊外型店舗にしか家電量販店がない地方はまた別の問題がありそう。
中堅どころの会社はヤマダ電機やコジマのようなスケールを効かせられるところに徐々に駆逐されているように思える。どことは言わないけど、寂れてる店舗を持ったところは多いし、昔は地元に多かったマツヤデンキ民事再生していつのまにかヤマダ電機の傘下になってる。
マツヤデンキ - Wikipedia
そうしたところは価格のメリットを出せずネットに顧客が流れそうな気がする。あまりデータとかなさそうだけれど・・

ただ、ネットを使わない層はまだまだ多いし、使えたとしても家電の設置などは現場でのサービスも必要。そのローカルな販路を確保したところは形を替えて生き残っていくはず。

例えばこういうやり方がかなりきてる。ユーザ密着で小売というよりはサービス業。


その他、どこの街でも見る小さな小さな電器屋さんも可能性があるかもしれない。未だにナショナルの看板を掲げているところも多いけれど、パナソニックショップなどなど
パナソニックショップ - Wikipedia

どれくらいの店舗が利益を出しているかは分からないものの、地域密着でけっこうチャンスある気がする。
街角の電器屋は別で電球交換なども請け負って、そのときに家電買換チャンスを探るとかしてるらしいです。要するに情弱な老人を接待してるのです!(※1)



もう一つ、家電を探していて気付いたこと。家電を直販で売っているところほとんどない。ほとんどのところはオープン価格。せっかくGoogleランク高くて集客力あって、かつ直販で利益率高そうなのに無視している。


中間業者を省いて消費者は安く、メーカーは利益率高く、というのはいろんな業界で戦後から情報化の流れと共に広がってるけど、家電はあまり進んでいない気がする。

たぶんお手本はアップル。製品はほとんど直販。家電量販店でも売っているけれどお店の取り分はかなり少ないらしい。他にもいろいろ要素あるだろうけど卸を経由することをあまり想定しない分、マージンを切り詰めて値崩れもしにくい気がする。


でもそれだけのチャンスを逃しているのは、当然気付きながらも上記の小売店との関係なのだとおもう。これだけアップルのやり口とかは喧伝されてる中で、中の人達は忸怩たる思いをしているんじゃないだろうか。それと日本はレベルの高いメーカが何社もあるから、製品力で売ると言うより店頭のちょっとした押しの影響力が大きい。小売店にプッシュしてもらうためにはネットでがんがん売ろうとする、小売店を蔑ろにするような姿勢は問題なのかもしれない。


ソニーがPSPgoでコンテンツをネット販売しようとしたときの反応を見ると、やっぱり勇気がいるんだとおもう。
読みゲー 「PSP Go」 の「UMD廃止」に対するゲーム小売店側の想い 簡易まとめ


特にナショナルストアみたいなところは昔育てて助けられた関係だしで見捨てにくい。その結果がオープン価格に見て取れる曖昧な生態系。消費者じゃなくて小売店を向いてる気がする。


そろそろまとめ。
無駄に高機能で高価で日本以外で売れない家電といろいろ言われてるけれど、その問題とこの日本独自の販売体制は関係があるようにおもう。(海外のベストバイとメーカの関係とかちゃんと調べてないけど)

Appleがベストで真似すべき、とは言わないけれど、もうちょっと直販して消費者の近くにいたほうが良いはず。
サムスンとかちょうすごい。
元サムスン電子常務・吉川良三氏「日本がものづくりで韓国に負ける理由」(GLOBIS.JP) - livedoor ニュース


まとめると2行
・白物家電は家電量販店がまだ強い
・家電量販店の強さに依存した家電メーカはなんか残念な感じ


以上、まあ中のたいへんさや難しさがわかってない外野の妄想ですが。個人的には生活を変えるようないい家電を楽しく買えるようになってほしいです。
日本の家電メーカ業界も再編されるとまた変わってくるかもしれないですね。今は狭い日本の争いで消耗してハイアールやサムスンに世界市場で負けまくってる気がします・・


※本記事は洗濯機を買った際に考えたことをもとにしたなんちゃって考察です。コメント・批判歓迎なので@daaaaaiにでもどうぞー

蛇足
なんで休日にわざわざこんなことを書くかというとぼくは家電量販店が嫌いだからです。じつは自分の父は全国チェーンの某中堅家電量販店で働いていたのだけど、バブル時のあれこれとか、時代遅れな経営とか、ヤマダとかコジマとかの巨大グループの店舗が躍進しライバルをつぶす作戦できたことなどによってか経営も悪化して、グループが倒産してしまったのです。父さんの働いていた会社が倒産ですよ。そういうわけでぼくは家電量販店が嫌いなのです。失業後の家の話はまた別の機会に・・・