ぜぜ日記

ブログです

我ら誇り高き銭湯民族

はい、出落ちです。

テルマエ・ロマエという銭湯+ローマな漫画が流行っていますが、やはり日本人は銭湯大好きです。
銭湯民族なので入れば入るほど強くなります。今日の建国記念日の由来にも銭湯の貢献が陰ながらあったとかなかったとか・・。

お風呂は一般に体を清めるものと考えられていますが。ホッブズの言葉を引用すれば、万人の万人に対する湯争(とうそう)なんです。闘いです。

入浴マナーは当然として見知らぬ他の客と裸と裸で対峙し己を競う戦場なんです。これぞ我が湯争。

御大将の言葉にあるように、戦いの中で、人は己の中に湯争本能を甦らせるんです。

そうです。お風呂は体を洗うだけの場所ではありません。一糸まとわぬ生まれたままの姿になり、体温より高いお湯に浸かる、これは実は母親の胎内で羊水に使っていた状態を再現する儀式でもあるのです。これだけでも、この世に生を享ける前、生命の根源に近づくことを意味しています。さらにそれに加えて赤の他人と同じ浴槽で入ることに大きな意味があります。そうです。これはフロイトの集合的無意識の接続を試みることを意味しているのです。人間の精神は奥底で人類全てと共有するものとつながっているとするこの理論を再現するための装置でもあるのです。この神話の再現を通して堕落した日常から身も心も清めることができます。
さらにはたった一枚うすい壁を隔てたところに女湯があるという、その設計も重要です。中身はわからないけれど、存在しているということは人間の脳に非常な刺激を与えます。自分が感じる現実は、脳が現実と感じる現実でしか無いと言いますが、その脳をブーストするために最高の「壁」なのです。云々

まあ、それはさておき、銭湯、気持ちいですよ。
血行をよくするとか肌が綺麗になるとか健康になるかどうかは専門家とためしてガッテンにまかせるとして、気持ちいいことは確かです。ぽかぽかになります。友だちと普段は話せないことを語るもよし、 見知らぬおじさんと社会問題を語るもよし、一人、沈思黙考するもよし。

この頃は、ジャンプコミックスよりも高いですが、その価値はあると思います。


おまけ

京都の銭湯について、浅薄な知識と個人的な体験をもとにおすすめを列挙します。

  • 錦湯は烏丸四条からほど近いところにある古い銭湯、設備も古いけど脱衣所の雰囲気は最高。京都的なものを求めるなら良い体験ができるとおもう。ドリ○ムが京都にあったときは社員行きつけの場所だったとも聞きます。
  • 船岡温泉は有形文化財の門と、源義経をあしらった欄間が素敵です。内装はモダンで快適。伝説の域に到達してる気がします。
  • 新京極の桜湯は人間洗濯機があり、幸せです。朝からやってるのも嬉しいところ。

ほかには行けてないですが京都最強の銭湯と言われる天神川のやしろ湯、2種のサウナを構える五条大宮の五香湯がレベル高いらしいです。