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うんこめも

自律分散うんこ製造システムについてのメモ

人体について人間が知っていること 「からだの一日?」読書メモ

だいたい知っていることばかりじゃないかな、とあんまり期待せずに人の体をテーマにした啓蒙書読んだらわりと知らないこと多くておもしろかったのでまとめてみた。 怪しい研究成果もたくさんあるけれど、398ページ中、50ページほどの参考文献があるので興味ある人は出典元探してください。

「からだの一日?あなたの24時間を医学・科学で輪切りにする」

からだの一日―あなたの24時間を医学・科学で輪切りにする

からだの一日―あなたの24時間を医学・科学で輪切りにする

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細菌と腸内環境

  • 健全な人体を構成するすべての細胞の中で、99%以上が皮膚や腹部などに暮らす微生物
  • 小腸には1mlあたりに1億個の細菌細胞がひしめきあっており、大腸にいたっては1mlあたり1000億個もの細菌細胞がいる
  • これらの細菌の総重量は1人当たり900gを越えると推測されている
  • 住みつく微生物は、個人の遺伝子構造や住環境、飲食物などによっても決まる
  • 母乳で育った赤ちゃんはビフィズス菌のコロニーができる傾向があり、人口授乳の赤ちゃんに比べて一般に胃腸の問題に悩まされることが少ない(これは微妙な話で本当かどうか気になるところ・・・)
  • 常在菌がいないと腸は正常に成長しない
  • (一部の)細菌が食餌からカロリーを得る効率を上げ、抽出したカロリーを脂肪細胞に蓄えるのを助けている
  • 太りやすさには、腸内細菌の種類が影響するのではないか?(これは、どの細菌が住みやすいかという遺伝や母親から受け継いだ細菌の影響もあるかもしれない)
  • 夜よりも朝のほうが炭水化物の燃焼が早い
  • 食物の消化管通過時間は、男性で55時間、女性で72時間と推測される
  • これはアルコールや食物繊維の摂取により早くなる傾向がある
  • 女性の場合、経口避妊薬を服用していると遅くなる。若い女性より年長の女性のほうが通過が早くその境はだいたい50歳くらい。このことは、女性ホルモンがなんらかの影響を与えていることを示唆している

感想) 体にいる多くの細菌を考えると、人体はそれらとの複合生命システムだという考えは人の存在の脆弱さを示唆していてなかなか魅力的ではある。 これを広げて地球もその表面にいる有象無象の生物との複合生命システムだと考えるとアメリカのニューエイジっぽいスピリチュアル感がでるのでやめておきたい。

腸内の細菌環境が体調に大きく影響を与えているというのはそうだろうな、とは思っていたけれど人為的な腸内の菌叢改善が行われた例はまだないようなので今後に期待。めっちゃ胃腸強い人間の腸内細菌をなんらかの手段で取り出して胃腸弱い人間に移したらどうなるのか気になる。

睡眠

  • あくびは単独で起きることもあれば、伸びや場合によってはペニスの勃起をともなうことがある
  • あくびは呼吸に特定の役割を果たしているとされてきたが、現在では伸びに近いものと考えられている。すなわち、睡眠と覚醒のあいだの状態で血圧と心拍数を増やし、筋肉と関節を動かす体の働きであると
  • あくびは、自分の考えや状態を言葉以外の方法で知らせる社会的な信号とも考えられている。あくびが伝染するのもこれで説明できるかもしれない
  • ヒトは子宮にいるころ(受胎後約11周)からあくびをし始めるが、他人のあくびが伝染するのは生後1年目で、それも2人に1人の割合だ
  • あくびが伝染しやすい人は他人の顔を見ることでその人の考えを読むのに長けているという仮説がある
  • 昼過ぎに眠くなるのはなぜか?食事をとったあとの胃の伸展に催眠作用があると考えられている。この過程にはインスリンが関与している可能性がある
  • しかし、実験では、ランチを食べると昼過ぎの停滞はひどくなるか長引くが、ランチを食べていなくとも停滞はあるためランチが停滞の原因ではないと思われる
  • 疲労が原因と推測される単独の交通事故の割合を調べると、午後4時頃は午前10時あるいは午後7時に比べて3倍にもなるという
  • クック諸島サンゴ礁島、プカプカ島では、島民は寝ている人の睡眠の深さや体の位置と動きによって35種を超える昼寝を区別するという
  • 昼寝が反応速度や注意力を改善させるという研究は山積している。学習能力も改善させる

感想) 昼寝を文化として定着させてほしいので広告会社の人がんばってほしい。

ストレス

  • ストレス耐性はセロトニン輸送体遺伝子によって影響される(ウディ・アレン遺伝子というあだ名がある)
  • マインドフルネス瞑想が不安障害や慢性の痛み、緊張亢進症に対する治療法になるという研究は多い(ウィスコンシン大学 リチャード・デイヴィッドソン)(ここらへんの健康とか性格についての研究は眉唾ものも多そう)
  • ストレスの軽減にはある種の音楽やユーモア、仲間づきあい(社会的支持)が効果的
  • 有酸素運動によって不安感を軽減することを立証する研究は多い。(不安感を減らすことは本当によいことなのか?)
    • 鬱症状にも効果がある。逆に運動をしないと鬱症状が頻発することを感じるという研究がある

運動

  • 午後遅く(夕方頃?)と宵の口は多くの運動に最適な時間と考えられている。筋肉も強く、関節ももっとも柔軟になる
  • また、この時間にトレーニングしたほうが筋肉も良く付く。気管も大きく広がり反応時間も短くなる。これは深部体温と関連があるとみられている
  • バランス感覚・正確さ・精密な動作を要するトレーニングは早い時間が適している
  • 寝ている間に昼間押しつぶされていた脊柱が伸びるため朝には一番身長が高い
  • 疲労の原因は筋肉ではなく脳、脳と筋肉をつなぐIL-6受容体ではないかと見られている
  • トレーニングによって学習能力と記憶力が強化され認知症を防ぐことが出来る(ほんとか?)
  • マウスの実験では走ったマウスはそうでないマウスに比べ、海馬に2.5倍の新しい細胞をつくっていた
    • これは、運動によって脳周辺の毛細血管の成長が促され、これによって血流が増え酸素レベルが上がり脳由来神経栄養因子(BDNF)の量が増えるためと考えられている
  • 中年のころに1週間に少なくとも2回運動した高齢者は、何もしなかった同年齢の人に比べて認知症や記憶喪失に悩む率が5-60%低いという
    • 特に高齢になってアルツハイマー症を発症する確率が高い遺伝子を持つ人にとって運動は効果的

感想) 運動して脳を鍛えたい

  • 早い時間にアルコールを飲むと、夕暮れに同じ量を飲んだときより深く酔う
  • 大麻やハッシッシのようなドラッグは時間感覚を伸ばす効果をもっている
  • 酒を飲み始めた後、血中アルコール濃度がピークになるのは10~90分後である
  • 女性のほうがピーク時の濃度が高い、これは女性の体は同体重の男性より多くの脂肪をもち、水分が少ないためと、分解する効率が低いためである
  • ほか、胃が空かどうか、睡眠をとっているかどうかで血中アルコール濃度は影響を受ける

感想) 昨日のみ過ぎてつらい

人の好みと性

  • 蠱惑的な顔の見知らぬ人が自分にじっと視線を注いでいる場合、その顔に惹かれ報酬を予期する脳内のドーパミン系が活性化される。そしてこの人が自分から目をそらすとこの回路の活動は停止する
  • ティエラ・デル・フエゴ諸島に「mamihlapinatapei」という表現がある。この言葉は世界でもっとも圧縮度の高い単語としてギネスブックに載っている。この語の意味は、「二人とも望んでいるけれど、どちらも先にそれをするつもりはないことを、相手がしてくれるのを望みつつ互いの眼を覗き込む」行為だそうである
  • 私たちの大半はきれいに左右対称になった顔立ちを好む。そういう顔は強い免疫系と優良な遺伝子を示唆するからだという。非対称性はしばしば胎児期に生じ、その原因は栄養不足、疾病、寄生虫、近親交配などの生物学的なストレスと考えられる
    • (と、書いてあるけれどこれは眉唾だと思う。非対称性な顔の人が、胎児期にどう過ごしていたか遡って調べられないし、胎児期に栄養不足や寄生虫がいるからと比較実験するのは倫理的にできないから)
  • 男女ともに異性の女性っぽい面立ちに惹かれる
  • 男性は排卵期の女性の顔をことに好む。どこが魅力的になったかは微妙とのこと
  • ヒトは類人猿のなかでももっとも匂いが強い(タスマニア大学の動物学者D・マイケル・ストダート)
  • 脇の下の匂いは性的興奮を誘う。これはヒトが二足歩行しているからではないか?これを嫌うのは文明社会の習慣かもしれない
  • 母乳を出している女性と一緒にされた泌乳していない女性は、性的衝動が17-24%上昇したという実験結果がある
  • 幼児期に誰にも触れてもらうことが極度に少なかった乳児には発達障害がみられた。(この調査はチャウシェスクの政権が倒されたあとのルーマニアでなされた。)
  • 恋が始まったばかりで無我夢中の男女はいずれも、血液中のコルチゾールレベルが高い
  • 恋する男性はテストステロンレベルが低く、反対に恋する女性の場合は高い(どう実験したんだろ)
  • テストステロンが増えると女性はより性的に積極的になり、このホルモンが少なくなると男性は攻撃的でなくなるようだ
  • 相手を特定せずセックスを求めるだけの情欲の段階では、アンドロゲン回路が作用する。好みの相手を追い求める恋愛感情はドーパミン系と強く結びついている
  • 相手との子どもを扶養し長い期間一緒にいたいと思わせる、ヴァソプレシンとオキシトシンの2つのホルモンがかかわる神経化学系と結びついている
  • 若い男性の大半は1日の内に合計3時間もの勃起を経験する。大半は就寝中である
  • レオナルド・ダ・ビンチ「(ペニスは)ときおりそれ自身の知性を見せる。男が刺激に反応して欲しいと願うときには、頑固に言うことを聞かないくせに、ときどき主の許可も意向も関係なく勝手気ままに動く。男が起きていようが寝ていようが、己の意思のままに振る舞う。男が寝ているときは起きており、男が起きているときは寝ている。男が動いてほしいときには、その望みを拒絶する。それが動きたいときには、男が抑える必要がある。だから、この生き物は男とは別の生命と知性をもつように思われてならない」
  • 勃起を開始して維持する血流を起こしているのは一酸化窒素。これがペニスの血管を囲む平滑筋に対する弛緩剤として作用し血管が拡張する
  • 射精の引き金がなにであるかはほとんど解明されていないが、腰椎にある小さな細胞群が射精を起こしているらしい。これが生殖器かたの知覚キュー(?)と脳からの性的な知覚を処理し、筋肉のけいれんを制御する信号を出し、脳の腹側被蓋野(オーガズムに達したときに活性化される快楽領域)の細胞とシナプスを形成するようだ
  • エストロゲンは語源とは違い、性的興奮にはさほど関与していないが膣をセックスのために準備し、触覚受容体の感度と反応を高める作用をする。性的興奮はこれらの受容体と生殖器周辺の特殊な神経終末から得られる
  • 少なくともイタリアの研究者たちによれば、Gスポットは実際にある。膣の数センチメートル奥にあり、体の前側で恥骨の裏側に位置するという。この場所は、男性で言えば前立腺に相当するスキーン腺がある。この場所をやさしく押すと痛覚閾値が40%あがり、オキシトシンレベルが通常の5倍にまではねあがる。このオキシトシン放出がセックスの鎮静効果を説明するかもしれない
  • オーガズムを感じる女性とそうでない女性がいる原因は、35-45%は遺伝に帰せられるとされるが、それ以外の原因もありそうである
  • オーガズムのときの脳活動は、ヘロインやコカインで快感を得られたときのパターンと酷似している
  • オーガズムをもっとも頻繁に経験する男性では、死に至る心臓発作を起こす可能性が半減する
  • 週に1,2度、セックスする学生は層でない学生に比べて免疫グロブリン(抗体)レベルが30%高かった。(因果か相関か・・)
  • 精液に含まれ、膣から吸収される数種の化合物(テストステロン、エストロゲン、プロスタグランジン)が抗鬱効果を有することを示唆しているが性病や避妊などの点から非推奨(せやな)

感想) セックス、健康にもいいっぽいのでもっと積極的にしていきましょう

風邪

  • アドレナリンとコルチゾールのレベルは夜間になると下がり、夜間にぜんそく発作が起きる頻度を何百倍にも増やす
  • 平均すると大人は1年に約2-4回、子どもは約4-8回風邪を引く
  • 子どもが風邪を引き、親がそのウイルスに対する免疫を持っていないとすると親が風邪をひく確率は40%ある
  • 風邪にかかった際、くしゃみは午前8時頃がもっともひどい。午後5時から8時は一番少ない
  • 咳は正午から午後6時のあいだにピークがくる
  • ヒスタミンやアレルゲンに対する皮膚の藩王は、就寝直前の夜がもっともはっきりしている
  • 医薬品も体内時計により影響を受けるようだが詳細はわかっていない。抗がん剤の副作用は時間によって変化があるようだ
  • ウラジミール・ナボコフ「眠りは世界でもっとも馬鹿馬鹿しい友愛会だ。会費をふんだくったうえに、ろくな儀式をしない」
  • 入眠は緩慢な過程ではなく神経の飛躍的な変化でありフリップフロップのようなものと考えられている。ナルコレプシーの患者はこのスイッチが不安定になっているようだ
  • 入眠時に発生する短い痙攣(ミオクロニー発作)は子どもより大人に起きることが多く、神経質な人や疲れている場合に起こりやすい
  • 睡眠が足りないとたくさん食べるようになるのはレプチンの供給が減るからだと考えられる
  • 同じ運動量、食事量であっても睡眠時間が短いほど太る傾向がある。
  • 東に向かうフライトの場合の時差ぼけの症状:ぼんやりとして元気が出ない、胃腸の不調、日中の疲労感、夜間の不眠
  • 西に向かうフライトの場合の時差ぼけの症状:早すぎる目覚め
  • 異なる時間帯を行き来した場合、脳の概日リズムは1日程度で修正されるが体内組織の末梢時計の修正は1週間以上かかる
  • 頻繁に時間帯をまたぐ国際線の客室乗務員を調査したところ、5年間従事すると記憶力や認知能力に問題がおきている
  • アメリカの総労働人口の15%ほどが夜間働いている
  • 三交代勤務を10年間続けた看護士は夜勤しなかった看護士に比べて乳がん罹患率が60%高く、大腸癌の罹患率も高かった
  • 17-19時間連続で起きているとその人の能力は血中アルコールレベルが0.05%の人と同じ程度になる
  • 午前3時と4時の間は夜間労働者のミス、自動車やトラック事故、鬱血性心不全胃潰瘍、乳幼児の突然死症候群、骨破壊、偏頭痛、ぜんそく発作がピークを見せる時間帯
  • F.スコット. フィッツジェラレルド「魂の中の真の闇夜では、いつだって時刻は午前3時だ」

感想) 人間的な生活リズムで働こう

感想

繰り返しになるけれど、人の性格や性的なこと、健康にかかわることはどうしてもキャッチーなものがもてはやされて、論文があってもその質を素人は評価できないように思うので、うのみにしないようにしましょう。

そういえば、大学受験まではぼんやりとバイオ・生命を研究したいなー、と思っていたのを思い出した。 人体も人間もまだまだわからないことだらけなので勉強・研究したい思いはある。