ぜぜ日記

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株屋で成功するコツをウルフオブウォールストリートで学んだ

株屋で成功するコツがある?大金持ちになるコツがある?


このごろ、近所に住んでいる友人が映画を借りてきてはうちで観るという文化があってついつい観ているのだけれど、そのなかでも、ウルフ・オブ・ウォールストリートがクソ最高だったので紹介してみる。


悪徳証券会社を立ちあげて大成功した実在の男を天才ディカプリオが演じたクソ映画。3時間とタイタニックと同じくらいクソ長いんだけれどおもしろすぎるので苦にならない。


なにも経験の無い新人時代から、外務員資格をとって初日に会社が倒産、クズ株を売る小さなクソ会社へ転職という苦難を経てから会社をつくる。そしてヤクの売人やらチンピラやらを集めて営業トークの技を鍛えて急拡大。豪遊してクスリをキめまくってあばれまくるしインサイダー取引はするしイケナイことをしまくるクソ絶好調時代を経ての、FBIの捜査・離婚からの没落、そして再起という英雄の旅を思わせる神話的な構造。

Wikipediaによるとf**kを500回以上使っているらしい。実際に使いまくっていた。褒めるのにも貶すのにもf**k。クソという形容詞を多用しているのはそのクソ影響です。


特に印象に残った場面は一番初め、新人として証券会社にはいったディカプリオが入社初日に冷静に狂っている上司と高層ビルの高級そうなランチをともにする場面。


まず、その会って初日の上司が公衆の面前、ディカプリオの前で鼻歌を歌いながら匙でコカインをすくって鼻で吸うところからはじまる。

昼間からアブソリュートマティーニをストレートで2つと注文、きっちり7分半後おかわりをもう2杯を、と。さらに5分毎に2杯ずつどちらかが潰れるまでとオーダー。ディカプリオがことわると、初日だから勘弁するかということになるけれどいきなり度肝を抜く。


ディカプリオ「(小声で)昼間からクスリをやって仕事になるんですか?」
上司「他に何をする?コカインと娼婦は友だちだ」
ディカプリオ「・・・この会社で仕事が出来てワクワクしています。顧客もすごく-」
上司「客なんていい。君は家族のために稼げばいい。彼女は?」
ディカプリオ「結婚してます。嫁は美容室で働いています」
上司「なら余計にだ。客に財布から金を出させ、自分の財布に入れる」
ディカプリオ「でも、もし客が儲かればみんな喜ぶ。でしょ?」
上司「違う。株屋の第一のルール。たとえ、君がバフェットでも、株が上がるか下がるかグルグル回るか分からない。我々にもだ。”バッタもん”だ。分かるか?」
ディカプリオ「”バッタ”、まがい物」
上司「そう、まがい物、バッタもん、パチもん。幻だ。存在しない。物質じゃない。元素票にも載らない。まったくの幻だ。だろ?いいか、我々はクソもなにもつくらない。1株8ドルで買った客がいる。それが16ドルになる。客は喜んでー金に換えて家に持ち帰りたい。それはさせるな。現実になる。どうする?もっと名案がある。素晴らしい案だ。ほかの株を買わせる。儲けにプラスアルファで再投資。それを繰り返す。中毒状態だ。それを何度も何度も繰り返す。そうして彼は金持ちになったと思う。書類の上では。だが我々には、現金が手に入る。手数料としてだ」
ディカプリオ「素晴らしい。ワクワクします」
上司「当然だ。株屋で成功するコツは2つある。1つ目は常にリラックスする。・・・マス掻くか?」
ディカプリオ「マスを掻くか?ええ、します」
上司「週に何回?」
ディカプリオ「たぶん3〜4回、5回かも・・」
上司「増やせ。それは新米の回数だ。おれは1日最低2回はマスをかく。朝、運動の後とランチの後だ」
ディカプリオ「ほんと?」
上司「いいか。やりたいからじゃない。必要だからやる。おれたちは1日中数字と戦っている。小数点がチカチカ。・・数字、数字、脳ミソが酸で侵される。だろ?頭がおかしくなる。マスって血の巡りをよくする。下半身のリズムを保つ」
ディカプリオ「すごい」
上司「ウソじゃない。絶対だ。やらなきゃバランスを崩す。役立たずになって倒れる。へたをすれば自殺することに」
ディカプリオ「それはお断りです・・」
上司「当然だ」
ディカプリオ「長く続けたい」
上司「トイレで、いつでもシコれ。慣れてくると金を考えながらできる」
上司「2つめのコツ。この世界での成功には・・・こいつコカイン。頭の切れが良くなるし電話も素早く押せる。分かるか。これがポイントだ。回転だよ」
ディカプリオ「回転ですか」
上司「客を観覧車に乗せ続ける。遊園地は24時間、年中無休。何十年も、何百年もだ。それがすべてだ」
上司、マティーニを一息で飲み干す。
そして胸を叩きながら鼻歌を歌い出す。

はじめ英語字幕で観てみたけれど、スラング多すぎて意味不明だった。この会話の間だけで、F言葉を15回くらい使っている。表情も身振り手振りも最高で狂気に充ち満ちている。



あ、ちなみにドラッグはダメゼッタイ。

カス野郎ばかりなことが痛快すぎるなかで軽蔑と嫉妬でいっぱいになる。本当の証券銀行でリテールやってる方々はどう思うんだろ・・。


こういう狂気の男だらけがなにかやらかすというのは、ナンパ師たちがハリウッドで成功に溺れて狂っていく「ザ・ゲーム」を連想した。他にこういうのあれば読みたい。


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