うんこめも

自律分散うんこ製造システムについてのメモ

赤坂街コン攻防記

寒風が吹きつける15時の赤坂。
クリスマスの飾り付けが目につく街に、小綺麗な格好をした20代の男女が集まっていた。みな緊張と期待の入り交じった面持ちをしている。奇妙なことに、男2名のペアや女2名のペアばかりでカップルや3人以上のグループはほとんど目につかない。そう、この繁華街にて、街コンの火ぶたが今まさに切って落とされようとしているのだ。

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*1


相棒募集の連絡というか召集令状

そもそもの自分が街コンに参加することとなったきっかけは、大学院時代からの大先輩の仲間募集の連絡だった。
「相棒募集。参加費6500円。赤坂。実態不明。生還の保障なし。ただし成功の暁にはXXXX」(意訳)*2

参加対象のイベントはこんなの。赤坂20代限定コン(男性は35歳まで) | PeaTiX

この募集に対し、社会勉強とフィールドワークになるかという期待と、ちょっとばかりの下心でもって応え、先輩と大学院時代の戦友たち4人で潜入することとなった。
何でもやってみよう。

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今度の舞台は街だ。大規模合コンイベント街コン

そもそも街コンとはなんなのか。
Google 年間検索ランキング 2012 – Googleでも日本各地で検索ランキングの上位に入っていることからも注目されていることがうかがえる。


Googleで検索してみると次の説明を見つけることができた。

「街コン」とは、地域活性化と出会いのきっかけづくりを目的とした新感覚の大規模な合コンイベントです。
発祥は2004年8月に開催された栃木県宇都宮市の「宮コン」とされており、これまで30回以上も開催され参加者は3,000人を集めるほどに。
こういった取り組みが話題となり各種メディア等でも取り上げられ今や全国各地で開催されるまでになっています。

「街コン」の基本ルールとしては以下です。

  • 複数の飲食店を巡ることができ固定料金で食べ放題/飲み放題
  • 最初の店舗のみ主催側より決められ後は自由に移動可能
  • 1名での参加は不可で同性2~3名での参加が必要
  • 男女比は同じで最低100人以上の参加者数

各店舗にスタッフを配置し、男女が話をしやすいような工夫をされている場合も多いようです。
上記基本ルールが外れたユニークな「街コン」も開催されており、今後も更なる拡大が予想されます。

街コンとは? | 街コンまとめ


要するに、ある種の出会い系だ。今回の赤坂街コンもこのルールを踏襲しており、参加者は事前にクレジットカードや振り込みでお金を払い、それぞれ指定されたお店に向かう。

参加者ごとにIDを振り、お店ごとにペアを配置するなどしっかり管理されている。今回の赤坂街コンは男性ペア13000円のチケット300枚も女性ペア9000円のチケット300枚も1週間前には売り切れていたようなので相当に人気なようだ。


300対300て、合コンのイメージで考えると合戦だよ。どんな集団戦が繰り広げられるか興味がある。


参加していた女性に聞いてみると、今日もいろんな地域でやっていてどこに参加するか迷ったらしい。簡単に調べてみると、12月8日だけで、赤坂銀座六本木
西新宿荻窪と都内だけでも複数の箇所でやっている。

ほかにも築地などで開催されているようだ。人数は銀座400名、荻窪400名、赤坂600名、六本木300名、西新宿260名 。それぞれ男女半分ずつ。
全部で約2000名。12月だしこの時期がたまたま多いのかもしれないけれど、それを差し引いても多い。


映画やライブ、博物館、ディズニーランドはもっと人を集めているけれど、コンテンツを一斉に配信するのではなく、参加者同士でなにかするものとしては圧倒的だと思う。


1回戦。開戦の火ぶたは静かに、しかし同時多発的に落とされる

開始時間から数分遅れて、指定されたチェーンのイタリアンレストランに入る。受付を済ませると、すでに2名ずつ向かい合って座っている男女がたくさん。スタッフに指示されて空いている4人卓に先輩と座る。女性ペアが来るまで待ちのようだ。すでにいるお客さんはだいたい20代でおめかしはしているけれどそう派手な人もいないし、逆に残念すぎる人もいないように見える。

ご飯はビュッフェ形式でシーザーサラダと、ポテトフライ、薄くて冷凍物と区別のつかないようなピザと大量につくられたパスタくらいしかなかった。炭水化物ばかり。お酒はカウンターで頼んだものを入れてもらう。薄いお酒。このチェーンは、普段は悪くはないと思うのだけれど、このときの料理は全く別物のちょっと残念な感じがする。


薄すぎるウイスキー水割りをなめていると、女性のペアが到着して案内される。わりとかわいらしい2人組。さっそく挨拶でスベってしまい帰りたくなるけれど、先輩の手前、なんとかつなげる。緊張である。知らない女性に話しかけるとかいまだに恐ろしい。直視できない。*3


会話の内容は省略するとして、どういう女性が参加していたのか簡単に紹介していこう。話の中ででてきたことからどういう属性のひとか整理すると、ひとりはさばさばとした印象の20代後半の編集者。主に雑誌をやっていてかなり激務そう。東海地方出身で大学から東京。もうひとりもは保育士さんをやっている20代後半。北陸出身で大学から東京に来ている。大学からの友人らしい。

属性で女性を語るのは申し訳ない気がするけれど、あくまで、客観的に雰囲気を伝えるため。自分の観察力・表現力のなさ故です、すみません。

ありきたりな話題から始まっていろいろと楽しく話ができた気がする。後述するけれど、彼女ら2人とは街コン終了後にいっしょに2次会というか反省会をした。


2回戦。牡蠣を食べに来た女と残念な料理

残念なイタリアンで1時間ほど過ごした後でお店を自由に移動してくださいとのお知らせ。街コンに参加しているお店は全11カ所で半分くらいはチェーン。そのなかで店名にオイスターを冠するお店が気になったので行ってみる。
行列ができていたけれどなんとか入れる。こんどは対面の席ではなく、カウンターに横4人で並ぶ。ちょっとしゃべりにくい。食事があるか聞いてみると、なんと牡蠣やメインの料理は初回で出し尽くしていて、ポテトチップスみたいなものしか残っていない様子だった。ひどすぎる。初回にこのお店に当たった人の殻を片付けていたけれど、もうない・・・。今回お相手することになった女子大の4年生2人も牡蠣を食べに来たのに、とぶーたれている。いっしょに愚痴を言い合って、別のお店で食べようとお店を出る。ちょっと残念ではあるけれど、一緒に愚痴をいうことはできた。共通の敵がいると話がしやすいのかもしれない。


3回戦。しゃぶしゃぶの罠

オイスターの次はしゃぶしゃぶ料理屋さん。個室に案内されるもまた女性待ち。すこし待っても来る気配がないので熱いお茶を飲んで待つ。先輩がノートPCを取り出してスライドをつくりはじめて、自分も本を読み始めたころに女性お二方が到着した。どちらもお肉を食べたいご様子。
しゃぶしゃぶ料理のお店なのでそういったものを期待して、かるく話しながら料理をとりにいくと、あるのは学校給食にあるような大鍋にはいった豚汁みたいなものと、シーザーサラダとポテトフライのみがある。ちょうど出て行く男の人に話をしてみると、ポテトフライが一番美味しいんだそう。うへー。料理についてまたもや愚痴を言いながらだらだらと飲んで話す。

ひとりは生まれも育ちも東京、中高一貫の女子校から共学の大学に進んだお嬢様で社会人2年目。金融系の営業。もうひとりは東北生まれで大学から東京の2年目社会人。同じく共学の私立大学。
1人は以前にも上野の街コンに参加したことがあるそうで、そのときはお店も土間土間などのチェーンばかりでやっぱり食事は残念だったらしい。趣味の映画や大学時代のことなど当たり障りのないことばかりだらだらとしゃべっていつの間にか終了時間の18時になっている。
1人はこれから父親と焼き肉を食べに行くそうで、お別れ。

これでおわり、ちゃんとまともなご飯を食べたい。


延長戦。駆け引き巡る赤坂の夜

主催者側が用意した2次会があるそうで、会場の前には男女がわらわらといるし、知り合ったもの同士で個別に飲み直しに行く組もいる様子だった。見回すとやっぱりちゃらちゃらした系も派手目な人も少ない。見た目で判断するのもあれだけれど、男女とも落ち着いた人が多そう。
けれど、二次会に一緒に参加しようと行ってるペアもいれば、別の場所に連れ出そうと手ぐすね引いている男もいれば声かけ待ちな面持ちの女もいる。中には男同士で意気投合して飲み直しに行くグループもいた。このグループが一番楽しそうに見えるのは気のせいだろうか。。


自分たちは、1回目に同じ席だった女の子2名と、街コン中は食べられなかったオイスター料理のお店に再度突入。ワインも牡蠣もうまい。この日食べた中で一番うまい。結局、15時から6,7時間くらい飲み食いし続けたことになる。話の内容と今後のことはさておき、2時間ほど話してまたご飯食べましょう的なテンプレ会話して解散。




これで終わりなわけで、当初期待していた攻防と言った殺伐としたやりとりはなく、平和にゆったり終わったわけだけれど、この1日の経験をすこし振り返ってみる。

参加者の傾向。地方出身者が多い?

この1日で、ちゃんと話ができた女性は6名、うち5名は初めての参加で、1名は2回目とのことであった。これだけの人数で、参加女性の傾向を掴むことはできないけれど、女性のひとりは地方出身者が多いと指摘していた。自分が会った女の子も6人中5人が関東以外の出身で、ある女の子は今日話した男6人みんな関西出身だったと愚痴っていた。参加者は場所柄もあるかもしれないけれど、男も女も4大卒で高学歴なひとが多かった。身なりも小綺麗で、そう明るい茶髪の人も少ないしスーツ着ればいますぐ会社行ける雰囲気の人ばかり。話す限りではそこまでガッついている人はいなくて落ち着いた人が目立つ。これは開催場所によって全然違う気がする。地方開催だと知り合いばかりなのかもしれない。

傾向を掴めば対策ができるというのは数学の先生が言っていた言葉。もし傾向を知っている方がいれば教えて欲しい。


出会い系としての機能。合コンより敷居が低いけれど出会い目的

参加してみて、なんで街コンがこれだけ流行っているかわかった。
ライトな出会い系としての仕組みがとてもおもしろい。これは流行るだけの理由がある。

  • ペアで参加させることで変なソロ参加者も抑制できて、1人で知らない人に会いに行くという恐怖も抑えている。
  • 1時間くらいで場所を変えさせることで変化をつけて複数の人と会って話せる。
  • もし変な人とあたっても、気楽に仕切り直せる。各お店にはスタッフがいることの安心感もありそう。
  • 男も女もそう積極的でなくとも、お互いに同じ条件である分、話しが続きやすい。
  • 顔が見える分、webの出会い系ではできないほど相手がわかる(ランダムエンカウントに近いという点はある)
  • 合コンやお見合いパーティより参加の敷居は低くて、あからさまに出会い系ではない(出会い系だけれど)

最初に考えて実行した人はすごい。
昔はサクラもけっこういたといううわさを聞いたけれど、今回は人数も集まっていたしいないのでは、という気がする。
男女それぞれの応募状況がわからないから確定はできないけれど。

自分で合コンを企画するよりも気軽で、参加しやすい。同時にたくさん参加できるから口コミも広まる。もちろん主催者としてもスケールしやすいのもあると思う。


残念なご飯。焼畑農業的な利益

街コンは楽しいのだけれど、何度も書いている通り、ご飯は残念。普段はいいお店でも、出している料理は粗製濫造で揚げ物ばっかり。これでひとり6500円というのはぼっている。ほとんどのお店に対して、いい印象を持った人は少ないと思う。どれくらいお店の取り分があるかはわからないけれど、もう一度行こうというお客さんも少なそうで焼畑農業的。いい加減で大量生産的で濃い味付けの料理ばかりだし、それさえも途中で切らしている。お酒の選択肢も少ない。店員さんがこういう取り組みになれていない問題もあるかもだけれど、もうすこしうまくやれないのだろうか。


街コンという組織

スタッフさんに聞いてみると、当日の現地スタッフは20数人程度でやっているそう。売上げが330万円。当日の人件費が20万円、宣伝もそう派手にはしていないし、15時−18時とお店のピークタイム外している分もありお店にはそうお金渡っていない気がする。料理も残念だし。
固定費かからないわりに相当に利益でていそう。ここらへんの中身はちょっと気になるのでこんどちゃんと調べてみよう。

簡単に検索してみるだけでも3つ協会があるしどうなっているんだろうか。

  • 街コン協会 ジャパン本部
  • 全国街コン協議会
  • 日本街コン協会

ここらへんの人とお金の動きは気になる。


初めて会う女の子とだらだら話せて楽しい時間を過ごせたて行って良かったとは思う。自分の主観ではあるけれど女の子もかわいい子ばかり。女の子こわいという感情がすこしは緩和されたような気がする。この後どうなるかは、わからないけれど。今後にご期待ください(お察しください)


以上レポっす。チラシの裏すんません。

*1:フリー素材の街画さんより流用 http://komekami.sakura.ne.jp/archives/658/p9138172

*2:元ネタはエンデュアランス号漂流 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%8D%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%B3

*3:初対面の女性の顔をまっすぐ見ることができないので女性の顔を覚えられない。就職してから克服しつつあるけれど