うんこめも

自律分散うんこ製造システムについてのメモ

ディストピアと人間 「すばらしい新世界」「一九八四年」

人はSFになにを求めているのか。科学的興奮?少し不思議(SF)なものへの好奇心?緻密な設定と世界観?ただ物語を消費する?まあ、そういう小難しい理屈はなくてただそれがおもしろいからというのが理由だと思う。それを掘り下げていっても人間が何に楽しみ…

人造国家「満州帝国」の夢と闇 「阿片王」「甘粕大尉」「満州事変から日中戦争へ」

満州*1という言葉にどんなイメージを持っているだろうか? 自分は世界史の授業で習ったことくらいしか知らなかった。満州事変、語感が良くて覚えやすい張作霖爆殺事件、映画にもなったラストエンペラー溥儀くらい。けれど、当時の世界情勢の中でのそれらの事…

病と人について 「感染宣告」、「ペコの闘病日記」

たまたま病気系の本を続けて読んだのでメモ 感染宣告 HIV感染者とその周囲の人たちの苦悩を切り取った石井光太によるインタビュー集。 宣告・家族・花嫁・夫婦・妊娠と5章にわけられ患者やその家族・パートナーによって語られており数字だけではわからないリ…

2014年1月-3月に読んだ本:ヤクザの文化人類学、世界が生まれた朝に、ITエンジニアのためのビジネスアナリシス

去年は2ヶ月ごとに書いた本をまとめていたけれど今年は4半期ごとに書こうと思う。*1 実用書 実践ソフトウェアエンジニアリング ロジャーS.プレスマンによるソフトウェア工学の名著。日本の文献でもだいたい引用されていてちゃんとした教科書だと言うことで読…

障害者による過激な組織「カニは横に歩く」

この時代の日本で、もっとも戦闘的な非合法の組織ってなんだろう。ヤクザ?半グレ?某カルト?右翼標榜暴力団?極左暴力集団? これらについてのコメントは控えておく事にするけれど、これらよりも尖っていてかつ捨て身のような危うさを感じる組織を知った。…

ドヤ街、山谷についてのメモ

東京に2年くらい住んでいるけれど山谷のことはほとんど知らなかった。この時代の日本の、それも首都である東京にスラムのような場所があると聞いたのが興味を持つきっかけ。ただし、本を読んでみたり現地へ行ってみたり調べてみての結論から言うとスラムなん…

平成経済事件の怪物たち

経済事件というとなにを思い浮かべるだろう。 最近だと猪瀬元都知事が5000万円の献金を(返却したとはいえ)受け取ったかどうかという事件があったけれど、そういう贈収賄だけでなく粉飾などによる株価操縦、裏金による反社会的勢力との融通など多岐にわたる…

システム開発の切り札?内製化ってどーよ

「開発・改良の切り札 システム内製を極める (2011/7, 日経コンピュータ編)」というシステム内製化の成功事例集みたいな本を読んだ。 IT素人たちが主導して設計までした宮田眼科病院 銀行システムの多くを内製化してほかの銀行に販売する八十二銀行*1 コマツ…

2013年最高におもしろかったノンフィクション13冊

このごろあまりフィクションが読めなくなった。 ミステリもSFもラブストーリーもラノベも純文学も読もうとはしているのだけれど最後まで読めたのはほんとうに少ない。読書メモに書いたものを数えるとたった6冊。これは感受性が鈍くなったからかもしれないけ…

11月12月に読んだ本:こんな夜更けにバナナかよ、洗脳の楽園、マイ・アメリカン・ジャーニー、沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史

マイ・アメリカン・ジャーニー、こんな夜更けにバナナかよ、考える生き方、フェラーリと鉄瓶、洗脳の楽園、誰にも書かれたくなかった戦後史

ACの法則の海外事例

ある自伝を読んでいてはっとなる記述があった。そのときはおもしろいな程度に思っていたけれど続けて読んだ別の自伝でもそれが触れられていて衝撃を覚えた。こいつらはACだ!ACの法則は海外にも通用する!と。 ACとはなにか まずACとはなにか。id:softether…

9月10月に読んだ本:羊の歌、神々の山嶺、解剖医ジョン・ハンターの数奇な人生

解剖医ジョン・ハンターの数奇な人生、代替医療解剖、羊の歌、宇宙船地球号操縦マニュアル、進化する魚型ロボットがぼくらに教えてくれること、実況料理生物学、診断名サイコパス、神々の山嶺

知性・ネット・インフレ 「プシスファイラ」は最高のSFだった

すごいSFを読んでしまった。きっかけはひと月ほど前に日本で急速にブームが来て急速にしぼんでいったブラウザゲーム「クッキークリッカー」。 ゲーム性も注目に値するのだけれどそのSF的な小道具の使い方とインフレ具合がかなりおもしろく、興奮して翌日9時…

クッキー、グランマ、宇宙。あるいはインフレーションについて

ポケットの中のクッキーを叩くと倍になり、さらに叩くと倍になっていくというのは多くの人が知っていることと思う。 *1 一部の合理主義的な唯物論者たちはクッキーが増えるのは半分に割れるからだということで納得しようとするけれど、今や多くの人はクッキ…

7月8月に読んだ本:匂いの人類学、新宗教の解読、WATCHMEN

8月が終わるとなぜかぽっかりと穴が空いたかのような気分になる。なぜだろう。 強い日差しと蒸し暑さ、濃い緑の匂い、にじむ汗・・・しんどいのになぜか愛おしい。ただこれは夏かくあるべしというイメージがこびりついているためな気もする。どうだろうか?…

人生に疲れたら地学系の本を読むといいと思う

帰省したところ百田尚樹氏の「海賊と呼ばれた男」が置いてあった。出光興産の創業者をモデルにしたベストセラーでなかなか評判らしい。あんまり本を読まなさそうな知人もおもしろかったと言っていたのと「永遠のゼロ」がうまく書かれていたことを思い出して…

ゆるふわアジャイル #4 はじめてのテスト駆動開発

アジャイル開発の奥義読書会、通称ゆるふわアジャイルはちゃんと続いています。本日は5回目で7章「アジャイル設計とは」と8章「単一責任の原則」についてやりました。 この記事では前回のエクストリームプログラミング開発のケーススタディについて感想を書…

5月・6月に読んだ本 :キャバクラの経済学、日本奥地紀行、世紀の空売り、ドロヘドロなど

今回も先月と先々月に読んで印象に残っている本の記録を書いてみた。 言葉でたたかう技術 1929年生まれで1952年から夫についてアメリカに留学した加藤恭子さんによる文化的差異と言葉についての本。 アメリカで長く生活していた経験や、アリストテレスから佐…

日本でたぶん最初のグローバル起業家が鬼畜すぎる件について -日本残酷物語I

明治時代に海外で起業した男の話を読んで衝撃を受けた。 1891年にシンガポールで起業というのは海外を拠点に起業した日本人の嚆矢だと思う*1。そして彼が堂々とやっていた事業は吐き気を催すようなものであった。 若者はもっとグローバルな経験を積んで起業…

3月・4月に読んだ本

先々月に書いたのに続いて読んだ本の棚卸しをする。恥ずかしいのは除いてます。 1月・2月に読んだ本 - うんこめも まず個別に記事を書いたのが3冊。ノンフィクション2冊とビジネス書1冊。ただし小学生並の感想*1。 (読書メモ)日本をもっとも知っていた男の…

(読書メモ)日本をもっとも知っていた男のドラマ「旅する巨人 宮本常一と渋沢敬三」

長くウガンダにてフィールドワークしていた女の子から薦められた「忘れられた日本人」を読んだのは3年前。つい数十年前の日本には自分が想像もできないような生活をしていた人々がいたことに衝撃を受けた。それを書いた宮本常一はどんな学者だったのだろうと…

(読書メモ)「NASAを築いた人と技術」 -組織の文化とプロジェクトマネジメントについて

なぜ人はNASAに憧れるのだろう。 NASA、米国航空宇宙局は69年の月面着陸という前人未踏の偉業やアポロ13号の成功した失敗などのプロジェクトを担った科学技術の最先端の機関として絶対的なきらめきとブランドをもっている。 けっして通販番組で登場する「洗…

(読書メモ)「ソフトウェア企業の競争戦略」

はじめは、魅力的なタイトルではあるけれど、この変化の早い業界で2004年に出版されたということで陳腐化しているものと思いあまり気を引かれなかった。 けれど、日本語版への序文で見つけた次の一説を目にし、これは今なお通用すると思った。 過去20年間に…

(読書メモ)リファクタリング -プログラミングの体質改善テクニック-

コンパイラが理解できるコードは誰にでも書ける。すぐれたプログラマは、人間にとってわかりやすいコードを書く。 現場の経験が不足している自分みたいなペーペーが読んでも理解できるか疑問ですが読んでみました。 本書について 日進月歩の情報技術の世界で…

1月・2月に読んだ本

しばらくやっていなかったけれど、ひさびさに読んだ本を整理してみようと思う。 感想文とか書評とかいうレベルではなく、どんな本を読んだかだけ並べてみる。まずやれるところからやってみるのだ・・・ ノンフィクション 気違い部落周遊記 きだみのる なかな…

(読書)特殊部隊 知的戦闘マニュアルは日本でも役立つ?

「兵法の道におゐて、心の持ちやうは、常の心に替わる事なかれ。常にも、兵法の時にも、少しもかはらずして、心を広く直にして、きつくひつぱらず、少しもたるまず、心のかたよやぬやうに、心をまん中におきて、心を静かにゆるがせて、其ゆるぎのせつなも、…

とーきょー箱文庫に参加して本を読んできた

友人が主催していた箱文庫という不思議な名前の読書イベントに参加してきました。とーきょー箱文庫 #1 : ATNDみんなで本を持ち寄って、それを交換して読むという変わった読書会です。 自分だと読まないような本を読めてなかなか新鮮でした。自分がひいたのは…

来年のことを言えば鬼が笑う

「アーキテクチャの生態系」という本を読んだ。新進気鋭の若手社会学者、濱野智史氏が書いたwebサービスとその文化に関する分析。やや主観的な記述が目立つけれど、視点と考え方はおもしろい。Googleがいかにネットを変えたか、2chのスレッド制が2chの文化に…

小学館の図鑑NEO「鳥」を読んでみた。鳥になりたい。

有効期限が3月で切れる某みかかポイントを使って、図鑑をゲットしました。 小学館の図鑑NEOという綺麗な絵も豊富で、ただ種類を羅列してるだけでなく、コラム的なものもおもしろく好きな図鑑です(といっても、「乗り物」と「水の生物」(除く魚)しか読んで…