読書
いちどルアンプラバンを訪れたこともあってラオス大好きなので読んでみた。期待とちがってラオスはほんの一章だったもののなかなかおもしろい (ちなみに村上春樹の小説は10ページくらいしか読んだことはありませんが、オウム関連のノンフィクションはよかっ…
たまたまみかけて*1買って読んでみた村野雅義の「ドキュメント米づくり」(1987)がびっくりするほどおもしろかった。 ドキュメント 日本の米づくり (ちくま文庫)作者:村野 雅義筑摩書房Amazon 1986年に福島県浪江町(!)の山側の標高600mほどのところにある…
ノンフィクション作家のジョン・トーランドが1970年に世に出した1936年から太平洋戦争終結までを描いたノンフィクション*1。原題は The Rising Sun: The Decline and Fall of the Japanese Empire 。これは、ギボンのローマ帝国衰亡史 The History of the De…
トウガラシの世界史 - 辛くて熱い「食卓革命」 (中公新書)作者:山本 紀夫中央公論新社Amazon トウガラシという作物の来歴と、これがどう広がって各地の文化に影響しているかをトウガラシ大好きな研究者が書いた本。著者の山本紀夫さんは、1943年生まれで京都…
食と建築土木 ((LIXIL出版))作者:後藤 治,二村 悟LIXIL出版Amazon 書店でタイトルに惹かれてぱらっとめくって、すぐにこれは傑作だとわかって買った本。 農村漁村にある人の手による工作物をいろいろ紹介しているたたいへんいい本でした。 干しダイコンをつ…
※ 前半に未読者向けに紹介文を書いて、後半に読み終えた方向けにネタバレ感想を書いています。 プロジェクト・ヘイル・メアリー 上作者:アンディ ウィアー早川書房Amazon 未読者向け紹介 (お知らせ)2022/7/13までKindleで半額セールをしているので買いまし…
日本のさまざまな選挙トラブルが紹介されていて楽しく笑顔で読める本でした。 ひとつの選挙に200人以上も出た村長選、架空転入、議員が書類送検/辞職し議員0になった自治体、選挙で稼いでいた泡沫候補者の話などなど。 ヤバい選挙(新潮新書)作者:宮澤暁新…
劉慈欣先生ありがとうございます。太谢谢你了。翻訳者のみなさまありがとうございます。 三体を生んだ文化、読める文化、これまでの人生すべてに感謝。 ※ 本記事では、前半にはネタバレはありません。後半、空白で区切ってネタバレ感想を書いているのでご注…
古舘恒介さんの「エネルギーをめぐる旅――文明の歴史と私たちの未来」を読みました。 SDGsが定められる以前から石油の残存量は人類の未来を大きく制約するものとして立ちはだかっており、原子力発電や再生可能エネルギーなどさまざまな取り組みがなされてきま…
2020年に生まれた子をどう育てるとよいかを学ぶためにいくつか育児本を読みました。 育児は初めてだしやり直せないものなので先人の知恵に学んでおこうという作戦です。 とはいえ、さまざまな人がさまざまな根拠をもとに育児論を語っていて玉石混交。中には…
なぜか2014年11月に欲しいものリストにいれたまま放置して、最近kindle化されたことに気付いて読んだ「ゼウスガーデン衰亡史」(小林恭二)がめちゃくちゃおもしろかった。これまで読んできた中でも十指にはいるくらい好み。 ゼウスガーデン衰亡史作者:小林恭…
Washington Allston: Elijah in the Desert*1 まとめ 最近続けて読んだ3つの本がジャンルも違うけれどつながって人類社会の危機について触れていたので紹介します 小松左京の「日本沈没」は、タイトル通りの危機に直面する社会を描いたSF。読み応えがあり古…
最近ははてなブログのうんこめものほうに書くのが多くなってるけど日記的な部分はこっちで書くように住み分けるかな。今回も社会人として大丈夫かってくらい軽い本しか読めていないけど棚卸的に。 むつかしい本を何冊か読もうとしているのだけどなかなかまと…
ちょっとひさびさに、読みかけがたまってることと技術書が遅々としてすすまないので小説系ばかり。火車 宮部みゆき このミステリーがすごい!で1位にもなったことがあって、それをきっかけにブックオフで買った本。買ってから2年くらいたってる気がする・・…
ちょこちょこ読んだ本についてもメモ。 娯楽ばかりだけどすこし方向性が見えてきたかな。 もっとバリバリ読みたいけど通勤中に読むのしんどいお・・ ・クーリエ・ジャポン12月号 ほぼ唯一購読している雑誌 気になったこと 特集:新しい経済学 新自由主義への…
銃夢LastOrder、ZOTTようやく決着か?超電磁空手創始者の呑破現る 上遠野浩平 によるジョジョノベライズ、恥知らずのパープルヘイズ、続いて西尾維新も いつの間にかフルメタ最後の短編出てる fate/zero 読んでないのにいつの間にかアニメ開始 HUNTERXHUNTER…
野中郁次郎先生らによる名著 失敗の本質 ー日本軍の組織論的研究ー を読んだ。 発刊27年で文庫版だけでも43刷を重ねている名著。 戦史と組織論を統合した分析で、読みやすくかつ学ぶところが多い。 内容 1章では個別の戦闘をケーススタディ的に分析。いずれ…
ノンフィクション作家だけれど深夜特急の印象が強すぎる沢木耕太郎の「凍」を読んだ。山野井泰史という極めて優れたクライマーと、その伴侶にしてこれまた世界クラスのクライマーの山野井妙子がギャチュンカン北壁という難関に挑み、頂にはたったものの下山…
安部公房の「箱男」を読んだ。それをきっかけに「男」の本をいくつか連想したのでつないで紹介してみようかとおもう。バラバラなようでいて、なにかつながっている気がする。 「箱男」は大学院時代、となりの研究室の伝説的な先輩が書いた活動記 【体験報告…
今週の棚卸。ラノベとか漫画とかゆるめなの多し。 コダマの谷(入江亜季) 実は買うの2冊目・・。つい寮のロビーでみんなに読んでほしくてブックオフで買ってしまった。 中世の大学での貴族と王子と天才あたりらへんの話。といっても学園モノみたいな感じで…
ITに巨額投資はもう必要ない―600億円の基幹システムを60億円で構築したJメソッド導入法 ジェイ デュイベディ (著), 新生銀行Jメソッドチーム (著), 司馬 正次 (監修) 1998年に経営破綻した日本長期信用銀行が新生銀行として再生してから、基幹システムを…
昨日、人生初コミケにいってきた。コミケを簡単に説明すると、コミケというのは日本最大の同人誌即売会で、年に夏冬2回開催し、今回で80回目。国際展示場に3万5千以上のサークルと参加者50万人以上が集まる。あらゆるジャンルが揃い、オタクの祭典とも言える…
5月の晴天にも関わらず、ぼくは寮の部屋にこもりきりであった。いろいろ人生について物憂げに考えるふりをしたり、将来を見据えてなにかしようと考えるだけ考えたり、独り身の寂しさを嘆いてみたりという不健全で不衛生な一日だ。課題は一瞥だけし、開きもせ…
10日ぶりくらい。しかしゆるふわなのばかり読んでいる気がするな・・・。 技術書も読んでいるのだけど、咀嚼するのに時間がかかるしなかなかまとめられない。 例によって、ほとんどの本はほしい人がいたらあげます。気軽に連絡ください。 恋愛の格差 村上…
前回に続いて2回目。 こうして記録に残すことには価値はあるけれど、すこしばかり問題もありそう。ここで書くまでもない本や、書くのが恥ずかしい本もあったり、一方で記録を公開することでたくさん本を読んでることを誇示してしまうよくない動機も生まれて…
環境の変化と会社人になるということからか、それがさも当然であるかのように受け入れてきたけど、やっぱり通勤時間100分、乗り換え3回はしんどい。残業がない研修時でこれだから、現場に配属されて残業出てくるとなにもできない。(今は寮に住んでいて、研修…
一昨日、ちょっと時間があって友人とマンガを4冊表紙買いした。 その感想みたいなのを書いてみます。COPPELION(1) (ヤンマガKCスペシャル)posted with amazlet at 10.09.22井上 智徳 講談社 Amazon.co.jp で詳細を見るコッペリアンは近未来ミステリ?東京…