ぜぜ日記

ブログです

2022年のふりかえり。人間とインターネット

本日12/30(金)になんとか仕事がおさまった。あまり落ち着く暇がなかったけれど、なんとか子連れ帰省の荷造りをして、これを書いている。

振り返るといろんなことがあった1年だった。
2月のロシアによる侵攻からはじまったウクライナでの戦争はまだまだ続いている。 ニュースでみる侵攻の被害はすさまじい。現地の人々への感情をうまく表現できないでいる。ロシア政府によって弾圧されているひと、無理に戦線に駆り出されているひともつらいと思う。

これに伴う各地の資源高と世界的なインフレ、それによるイタリアなどのポピュリズム政党の台頭も気になるところなんだけれど、個人的にはこれらをアメリカの陰謀で、ロシアが正しい、と考える人々が少なからず存在しているのに驚いた。

そして Twitter で情報発信している専門家に粘着したりしているのにうんざりしてしまう。また、一部インテリでさえもプーチンを刺激したのが悪いとロシアに同情的な態度だったことにも驚いた(ある国が、国際的な合意がなく他国に侵攻するのは許容できない)

とはいえ、自分も2014年にクリミアを征服したロシアや、ドンバス地方での紛争で1.4万人死んでいたことなどあまり把握できていなかったし、各プロパガンダSNS だけではなく報道にも影響を与えている状況で正しく判断するのは難しい。かつて何十年も前に北朝鮮ユートピアだとなかば本気で思っていた人々がいたことを笑えない。

次いで、7月の安部元総理暗殺と、その後明らかになった統一教会の政治への影響も衝撃だった。国会議員へのボランティアでの秘書の派遣や、各地方議会への働きかけなど組織的に動いていること、また、信者の心のすきに付け込んでお金を巻き上げているのは恐ろしすぎる。なんとかこの悪影響を断ち切ってほしい。

と、思うのだけれど、この問題でも擁護する人がいたり、 SNS でのさまざまな対立もうんざりした。 (もともと?、一部の層が「アベ〇ね」などとかなり汚い言葉でののしって悪魔化していたことでこれに反発する層がでてきてしまうこともわかるんだけれど。まあ、安部元総理が縁故主義的だったり、国会をないがしろにしたりメディアをコントロールできていたし問題があったのもある・・・)

次いで3年目のコロナ。もう何回目の波か数えるのをやめている。過去最多の死者を出している年末だけれど、2年前と決定的に違うのは、ワクチンを打っていたらまあ若年層は悲惨なことにはなりにくそうだということがわかっていること。マスクをしていればまあリアルなイベントがあってもいいか、となっている程度には with コロナは浸透している。 ただ、これからマスクを外すタイミングとかは難しそうではある。早く0-5歳のワクチンも希望者にいきわたったらできるかな(ワクチンが怖いというのもわかるんだけれど、実際のコロナ感染とそれによる後遺症と比べるとリスクの桁が違うという感覚)。

そしてこの問題についても、いまだに反ワクチン・反コロナが SNS で大手をふって医療者を攻撃したり仲間同士でいいねをつけあっているのはちょっとうんざりする。 特に、それをあおっている一部のインテリ(獣医師だったり眼科医だったり)はほんと怖い。知的な人間がいともたやすく自己を振り返ることができなくなって盲目的になる事例をいくつかみてしまった3年間だった。

ほか、最近だととあるNPO法人をめぐるインターネットを舞台にした対立もうんざりするものがあった。実際の問題がどのようなものかはあまり把握できていないのだけれど、補助金は適切につかってほしいし、行政の管理が厳格化されるのもうれしくないとは思いつつ、「敵」認定した層への攻撃で内輪で盛り上がって先鋭化するあたりのいじめ的な行為でいやな感じがする(それへの反論もまたよくなさそうなんだけれど、深入りしていない)。

岸田首相は参院選を勝利したのに、そのあと増税で防衛費を増やすと宣言している。誠実そうな形で登場してすこし期待はしたけれど、問題ある閣僚を放置したりなにをしたいかよくわからない。中国の覇権主義や台湾への食指を隠そうとしないことも不穏で防衛費がある程度必要なのはわかるけれど、なんか、この少子化が加速しているなかで増税でやるの?という思い。メディア経由の2次情報でしか政治がみえないのでバイアスかかっているだろうけれど、野党の存在感がないことも気になる・・・。もうちょっと現実路線・労働者の生活を軸にがんばってもらって与党に緊張感を与えてほしい。

電力は不足するし、インフラは老朽化するし、円安は進む、海外ではインフレもひどい。住宅は高いし物価もあがるし人手不足なのに賃金はなかなかあがらなくてたいへんな時代。来年はどうなるでしょう。

読み直すと世界的問題とそのインターネットでの反応が続いていた。自分にはインターネットのきわめて一部しかみえないし、インターネットに現れないものはこれまでもたくさんあって、たまたまそれが目についただけなのかもはしれない。ただ、SNS でのライトなコミュニティでのライトな所属意識をもとにライトにひとに攻撃できるという性質にどう対処していくかというのがこれからの課題だと思う。

個人的には、子が2歳になったり、弟にも子が生まれたり末弟が大学受験の準備をしだしたりする一方で、父や祖母の老いは目立ったり、まわりでは介護や相続トラブルなどもちらほら発生して、人々の成長や老いに直面する年だった。コロナにもかかるし育児が忙しくなかなか学習はできなかったかなあ。

仕事・・・。新しいプロジェクトをなんとか形にしつつ、既存のサービスをなんとかひっぱっていくのに苦労した。自分がボトルネックになってしまう状況があって、もっと力をつけたい。Rails7 の turbo と Stimulus は楽しいのでみんなやりましょう。

行ってよかったところは豊田市美術館。リヒター展はよかったし常設展もよかった。ひさしぶりに1人で半日行動して気が晴れた。ほか、子守りがてら子を連れて電車で知らない街にいって散歩するのは地味におもしろかった。今後も続きそうなので県内全駅降りつぶしなど取り組みたい。

趣味としている写真、いろいろ撮ったけれどめっちゃいいの撮れたぜ、という喜びはあまりなかったかも。同僚の結婚式で1000枚くらい写真を撮ったのは楽しかった(心残りもある)

そんな感じです。来年も生き抜きましょう。

湖西線蓬莱駅界隈はおもしろいところだった。毎週第一日曜にマルシェをやっている。