五月晴れの日曜日にガーデンオーケストラによるオーケストラを聴いてきた。
ファイナルファンタジーVIIIという1999年に発売されたゲームの音楽だけを演奏するというかなり特徴的なオーケストラだ。
ガーデンオーケストラ | FINAL FANTASY VIIIの世界をオーケストラで
Wikipediaによれば約369万本売れている大ヒットなので知っている人、やったことがある人も多いと思う。
評価は大きく分かれていて、おもしろくない、意味が分からない、戦闘が単純、という声も聞く。
たしかにこれまでの王道RPGとしてのファイナルファンタジーからは離れていて、クールでイケメンな主人公がいつの間にかヒロインとの恋に落ちていたり(伏線はある)、システムもこれまでにないようなタイプで難しい(ドロー?ジャンクション?精製?)。
また、ほかの一般的なRPGと違って、ボスが強いからとレベルをあげても、ボスのレベルがこちらと連動して強くなるためあまり解決しないというところもある。もっとも、このシステムがストーリーと大きく関わっていてそれがわかったときの絶望感といったら・・・。
画期的すぎて一部のユーザには受けなかったけれど、好きな人はすごく好きなゲーム。だからこそ14年前に発売したゲームのオーケストラにコーラス30人ほどを含む100人以上のレベルの高い演奏者が集まって、観客も1234人収容のホールがいっぱいになるほど集まったんだと思う。
入場は無料で、開場の1時間前には1000人以上は並んでいた。*1
音は綺麗で荘重だし迫力が全然違う。あまり音楽の素養が無いのでいい表現ができない・・。
これだけのものが無料でやれるって日本の文化レベルは高い。
FF8一発オーケストラ「ガーデンオーケストラ」 #庭オケ - Togetter
もとになったファイナルファンタジーVIIIというゲームもとても良い。聴きながら思い出してまた引っ張り出したくなった。
ストーリーをうまく説明するのは難しいんだけれど、伏線やテーマがキャラクターとその台詞にうまくあっていて、2回目以降も発見がある。やりこみ要素というわけではなく寄り道も豊富。
ゲームならではの表現も多いけれど、なんとかノベライズして欲しい。したい。
何件か好きな台詞を書いてみる。
サイファーと先生との会話。
「あなたが班長よ。がんばりなさいね」
「……先生。俺はがんばれって言われるのが嫌いなんだよ。その言葉はデキの悪い生徒に言ってやれ」
「なるほど。サイファー、がんばってね」
序盤、主人公がサブヒロインから告白されたときに「だったら壁にでも話してろよ」と突き放すんだけど、あとあとになって主人公が物言わぬ姿になったヒロインに「これじゃあ壁に話しかけているのと同じだ」とつぶやく。
ヒロインの台詞「…やさしくない。やさしくない!」がストーリー上の敵の「現実は優しくない。現実はまったく優しくない」という台詞とかぶっていたり。(実は・・という説も)
などなど。
YouTubeにOPの動画があったので貼ってみる*2
FF8 OP(HD) - YouTube
小学生の時に発売されてクラスの何人かでやっていたのを覚えてる。
なかなか難しくてみんなでちょびちょび進めていた。ある朝、友人のまっつーが登校するなり「ガーデンが、飛んだ!!」って息を切らせながら言い出したとき、みんなで嘘付き扱いしてしまってごめんよ。まっつー。
みんなでGFを探したり攻略法を編み出したりと試行錯誤しているのは楽しかったのだけれど、ストーリーはなんとなくしか分からなかったしそのときはあまり感情移入できなかった。最初にやった記憶を消してもう一度やりたいゲーム。
まみむめも〜
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あと、あまり本筋と関係ないけれど、オーケストラの指揮者の人が未踏のスーパークリエータだったり、ヴァイオリンにも未踏スーパークリエータがいたりで音楽できる人でセンスある人多い気がする。音を自分で出してみんなで大きなものをつくるのすごいしかっこいいし自分も音楽出来るようになりたいものです。