30年以上続く歴史ある祭りである「ヤマザキ春のパンまつり」に初めて参加し、かつ一定の成果を得ることができたのでその記録を残しておく。
もうみんな知っていると思うけれど、簡単に説明するとヤマザキ春のパンまつり(「祭り」ではないことに注意)は1981年からはじまっているイベントで応募者全員にお皿が必ずもらえるというものだ。
今年で34回目だし、累計で4億2900万枚も交換されているというからもはや国民的なフェスティバルといっても過言ではないと思う。春と言えば「出会いと別れ、桜とパンまつり」である。
山崎製パン | 2014年 春のパンまつり | 「白いお皿」ヒストリー
ニコニコ大百科にも詳しい。
ヤマザキ春のパンまつりとは (ヤマザキハルノパンマツリとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
きっかけとしては店頭でたまたま応募券を目にしてマーケティングにのせられただけなのだけれど、たいていのことはきっとささいなことがきっかけになっているに違いない。さて、さっそくその攻略記録に入っていく。
戦略
1.効率的購買
100円程度の菓子パンで1ポイント、180円から200円程度のダブルソフト(6枚切り)で3点。つまり食パン最強である。自分は8枚切りとかより分厚い方が食べやすいので最初は超芳熟、そして後半にはダブルソフト戦略をチョイス。
ちなみに25点集めるにはダブルソフト8袋と菓子パン一つ。ダブルソフト8袋だと48枚。1日に2枚食べるとして1ヶ月程度で達成可能だ。8袋だと1600円。これで美味しいパンが食べれてお皿がついてくるのならわりかしお得なんじゃないだろうか。
2.協力プレイ
パンを食べていても本気で集めるつもりがない人はいる。そういった人からもらう。職場とか部室とかに貼っておくと自然と集まることもある。貼ってくれた人にはお礼にお菓子をあげるとよい。食コミュニケーションは偉大なり。
食パンレシピ
食パンばかり食べると飽きるのでレシピを工夫する。食パンは真っ白なキャンバス。あなた色に染めよう。
1.チーズ&ミートソース
食べる前から分かっていたけれど、普通に美味しい。ミートソースはご飯に載せてもパスタに絡めてもパンに塗っても美味しいし出来る子だ。量産して凍らせたらけっこう持つし素敵な食べ物です。
サンドイッチにしてモスバーガー感を出そうと思ったけれどこぼれそうになって食べにくい。
2.ネギトロオンザトースト
スーパーでまぐろのたたきが半額になっていたのでつい。
焼いた食パンに海苔を敷いてまぐろのたたきを塗る。そして刻んだ大葉と醤油をかける。なかなか美味しいんだけれど、ご飯にのせたい感じがあった。
3.しらすトースト
これまたスーパーで半額だったしらす干しをパンにのせて、そこにバターをひとかけして焼く。
ネタ元は吉田秋生の海街diaryのこの食べ方はなかなか美味しいけれど海街でとれたてのを使うともっと美味しいんだろうな。ただししらすがぽとぽと落ちてしまいなかなか食べにくい。作中ではデート中に食べていたけれど危ないんじゃないだろうか。

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4.ピザのように
学生の頃からよくやっている食べ方。
ケチャップをのせてチーズ、そしてハムやピーマン、タマネギをトッピングする。手軽で美味しくて野菜もとれる。
市販のピザより油っ気が少なくて食べやすいのもよい。ただケチャップだとなにか物足りない感じはするんだよな。
5,ツナコーン
ツナ缶とコーン、タマネギとミックスハーブをまぜて塗る。トーストした後のツナの香ばしさがたまらなくて何枚でも食べられそう。見た目よりさっぱりしていて美味しい。
ただ、コンビニのツナサンドにある謎のジャンキー感がなくてもうちょっとパンチが欲しい感じはある。美味しいんだけれどね。
こうしてみた見るとパンに塗ったのばかりであまりパンの力を引き出しているとは言いがたい。
最近この記事を見つけて自分の視野の狭さを恥じている。
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ただ、食パンは白いキャンバス。あらゆる可能性を秘めていることはわかった。まつりは終わったがこれからも戦いは続く。
成果
フランス製のフレンチボウルをもらった。フレンチボウルってなんなのかわからないけれどサラダ皿とかによさそう。
蛇足:自分と食パン
学生の頃、食パンは好きじゃなかった。
というのも大学1回生のころはあまりお金に余裕がなく、また、お弁当スキルがあるわけでもなくお昼ごはんとして食パンをそのまま持って行ってお昼に食べていた時期があったのだ。
生協の食堂で学友たちは定食を食べているなか、自分は一番カロリーのありそうな小鉢をひとつ買って、主食には食パンに醤油をかけて食べるという生活。友人たちからはかわいそうに、という目で見られるが腹が減っては勉強できないので仕方ない。恥ずかしい気持ちもあったけれど、自分としては温かいご飯はすぐに悪くなるけれど食パンは常温でおいても悪くなりにくいしそのまま食べてもけっこういけると思っていたことを覚えている。
その頃は生協で食べるにしても120円のうどん(香川県人が言うにはこれはうどんではなく練り小麦であるし小麦に失礼な代物らしい)に山のように天かすと七味をかけて食べるという食生活を送っていた。夏休みは1kg198円の素麺と卵ばかり食べていて飽き飽きしていた。
2年目からは生活は改善し学食で定食を食べられるようになって胸をはって大学生活を送れるようになったけれど、そのころの食生活の象徴として冷たい食パンがあった。今でも、焼かないでなにものせていない食パンを食べるとその頃のことを思い出してしまう。
今回のまつりで、いわば食パンマラソンをすることでそうした食パンへの負の感情を昇華することができたかもしれない。
このパンまつりは自分の過去を赦す道程であり改めてパンに感謝する機会であった。
人はパンのみに生きるにあらず、かといってパンがなければ生きていけないのだ。ぼくはトルネコ*1と山崎パンからそれを学んだ。