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うんこめも

自律分散うんこ製造システムについてのメモ

2016年1月に読んだ本

2016年1月。 進捗はどうだろう。なにをしただろうか。知識や関係を深めることはできたか。終わりなき日常を生きている感もあるけれど、脱していかねば。

やっぱり、まとまって本を読んではいないのだけれどいくつか読んでみた。

止まった時計

止まった時計 麻原彰晃の三女・アーチャリーの手記

止まった時計 麻原彰晃の三女・アーチャリーの手記

麻原彰晃の三女、アーチャリーの手記。なぜか住んでいる家のリビングにサイン本があったので読んだ。

オウム関連は、だいぶん前ではあるけれど、森達也による内部の取材「A」や村上春樹が信者へインタビューをした「約束された場所へ」、警察や公安によるオウムの捜査を描いた「極秘捜査」とあとはWikipediaとかで読んだくらいで、ひとつの組織(あとで分裂したが)に対して、これほど多様な見方があるのかなー、と思っていた。 そのなかで、地下鉄サリン事件時に12歳で、教団の教祖に次ぐ地位である正大師の1人であった著者が20年のときを経て著した本書は読ませるものであった。

感じたのは、階層的で閉鎖的な組織が外圧によって先鋭化していくことの怖さ。そして、人と組織の不確かさ。 教祖であった麻原彰晃全盲になり、まわりの人の言葉を信じるしかできず、その周囲の人間は「尊師の意志に逆らうのか」と権威をもって己の影響力を高め、さらに外圧を権威にすることで疑心暗鬼を拡大再生産していく状況はかなり特殊ではあるが、いわゆる日本的組織は無縁だろうか?これは、オウムは悪、という前提から信者は傷つけてもかまわないとする警察やマスコミとも通じるものがある。 そうした状況からの過度な期待や重圧、それによる軽蔑と憎悪の対象となり翻弄された著者の人生にすさまじさを感じる。オウム事件はなんだったのか、もう一度調べなおしてみたい。

それと、麻原彰晃が著者に語ったという言葉には学びがあると思ったので共有 「教団は一人一人でできている。組織をみてはだめだ。」(p84)

日本の雇用と労働法

日本の雇用と労働法 (日経文庫)

日本の雇用と労働法 (日経文庫)

日本の雇用の状況とその変遷、それに対応する法体制の変遷をするどく描いている。

労働に関する規範とルールがどう形作られてきたかが描かれていておもしろい。特に、戦時中の「皇国の勤労戦士」の生活を保証するための年功序列へ誘導する政策方向が、戦後、急進的な労働運動に継承されていったことが興味深い。それも、占領軍や国際労働運動の勧告は年功賃金精度を批判していたにもかかわらず。

本書でとりあげられる、各問題、法体制と現実の齟齬は、日本のメンバーシップ型雇用が通底している。 これは、欧米のジョブ型とは違い雇用契約で労働内容を明確にせずに正社員として採用する文化。これにより労働の柔軟性ももちつつ、手厚く保護される正社員と周辺の非正規労働者と格差、配置転換や自己犠牲など負荷が集中する正社員といった構造を持つ。

労働と雇用の問題、日本の社会の大きな問題だとは思うのでもうちょっと掘り下げたい。

新しい市場のつくりかた

新しい市場のつくりかた

新しい市場のつくりかた

要約「今までにない新しい市場をつくるような商品を開発しようとするときに必要なことは、新しい問題の設定である」

重要だと思ったことや思いついたこと - 潜在ニーズを発見しようとするのではなく、発明せねば顕現しない - 製品も機能ではなく、ライフスタイル - 「ある技術を必要としている文化」と、「それが必要な文化を見つけられない技術」をつなぐ場がないのでは - 本田技研工業黎明期の話。本田宗一郎が自転車に通信機用のエンジンを載せ、販売したら成功したというお話。このエピソードを「本田宗一郎は軽バイクの販売から会社を立ち上げ成功した」ではなく「本田宗一郎が発明したのはエンジン付きの自転車ではなく、女性が気軽にエンジン付きの乗り物を利用する生活文化だった」というのが重要 - ハーレーダビッドソンジャパンの話。簡単にいえば、機能性ではなくライフスタイル・文化を販売するということなのだけれど、このためにかなりの努力をしている。販売会社は、法改正(高速道路の制限速度を自動車とあわせたり高速道路でも2人乗りできるようにしたり)のためのロビーイングをしたりユーザ会を組織するなどして、代理店も顧客の家族も訪れられる店舗にしたりツーリングやオフ会などのコミュニティ活動を推進している。 - 顧客には医師や弁護士、会社役員など社会的地位の高い方が多いそうであるけれど、その中でも、地方から東京に出てきた人のなかで、年に1回村祭りに参加するようなコミュニティ参加意識の高い方が多いのではないか、という示唆があるのが興味深い。そして趣味のコミュニティをつくり社会参加できているのではないか、と。コミュニティ活動の媒介になるような製品がありえるということが発見。 - 「意図というのは、一種のフィルターです。そして、自分にとって最も手強いフィルターは、自分自身の意図です。自分の意志で自由に歩いているつもりでも、自分の思いどおりに歩ければこそ、自分は自分の思わないところには決して歩けない。こんな自由ほど不自由な状態があるでしょうか」 - うちのサービスを使っている顧客は、よい友人を得ているだろうか、また、よい友人を得ることの手助けをできているだろうか。

映画

恋はデジャ・ブ

めっちゃよかった。 簡単にあらすじをいうと、同じ一日を記憶をもったまま繰り返しているいけすかない男が、その1日を繰り返していくなかで人生を見つめていく話。1日を大事に生きようと思える作品。タイムリープものの傑作。

マッドマックス 怒りのデスロード

最高。狂気のポストアポカリプスは銃夢っぽさもあって、テンション高まる。 荒野に文明を築こうとしているイモータン・ジョー様尊敬です。アクションすごいのだけれど自立のための人間の闘いとしてもよい。

トースト

トースト~幸せになるためのレシピ~ [DVD]

トースト~幸せになるためのレシピ~ [DVD]

イギリスのごはん映画。 料理下手な母が病でなくなったあとに、父が雇った料理のできる家政婦がやってきて・・・。という裏面のあらすじからは想像できなかった内容の映画であった。と言っておく。 こまごまとした会話や演出のユーモアはよかったけれど、あまり気分良い映画ではないのと肝心の食事があまり美味しくなさそうでイギリス感あった。

そういえば、最近見たイギリス映画3本、どれもわりと脈絡なく主人公がゲイだったりレズビアンだったりする(間接的には主人公の悩みとつながっているとはいえ、観ていると唐突に感じられた)。流行っているのだろうか。

つくった料理

洋菓子

個人的に私淑しているお菓子の先生から、ほんとに美味しいパウンドケーキとカヌレラングドシャの作り方を学んだ。バター使いすぎるけれどほんとおいしい。つよい。

鶏ガラで水炊きを何度か作ったけれど、安定しない。鶏ガラの個体差なのだろうか。天天有スープつくりたい。