この1月になかなかおもしろい旅行ができました。
万博にドはまりした妻が和歌山と徳島にサテライト会場のスタンプ*1 を押しにいくのに5歳児と一緒についていくことになったのがはじまり。和歌山から徳島へはフェリーが出ているけれど、また同じ道を戻るのは味気ないよなあ、と地図を眺めていると、なんか一周できそうだと思いつき、さらに妻がフェリー時刻表を調べて反時計回りでいったほうがおもしろそうと旅程を組んでいきました。
こんなルート(国土地理院 地図に加筆)
深夜のフェリーで小豆島へ
まず神戸港 を深夜1時に出るフェリーに乗ります。子がいるので夜の10時ぐらいに着いて、待合所で寝かせながら待ちます。
1990年就航のりつりん2、なんか赤めの絨毯とシャンデリア状の照明や金色の手すりなど、バブル的ゴージャスさを感じますが、最大の特徴はうどんを食べられること。立ち食いですが、子も眠い目をこすりながら食べました。早速うまい。
船内いたるところにうどん食禁止マークがあっておもしろかった(子を抱っこしていたので写真を撮り損ねました)。
なんとか眠りについて、高松で乗降があってから引き返して朝7時に小豆島。すぐ出発するので急いで降りる必要があります。
船からの朝焼け
小豆島の坂手港のさかてらすは2025年4月にオープンしたそうでたいそうきれい。朝焼けけもみえるし、ヤノベケンジ さんの躍動する「シップス・キャット」もみれます。キッズルームの絵本は海関連のものばかり、ブリッタ・テッケントラップさんの「なみのむこうに」がよかった。
躍動するシップス・キャット
ジャンボフェリー旅行メモ
神戸三宮フェリーターミナルはポートターミナル駅 からはまあまあ離れています。三宮からバスか連絡バスを使うのがおすすめ
子がいたのでタクシーを使いました。運転手さんからは高松行き?と聞かれてすぐわかってくれた。1000円程度
待合室はかなりきれい。ポートタワーもみえます
フェリー、プレミアムのびのびという+500円のシートを使いましたがほぼ埋まっている。自由席向けには行列もできていています。旅行するなら早めに予約したほうがよさそうです
常に夜に運航しているフェリーとちがって睡眠環境は悪いです。ブランケットもないし、明るいし、広いから音も多い
旅慣れた方々は毛布やファミリー向けの寝袋を用意していました
うどんは2:30まで、あと高松についてからまた再開していました
印象では7割ぐらいの人は高松でおりていきます。今回はそこからそのまま引き返して小豆島の坂手港に7時すぎに着きました
小豆島
港の近くには休日のみ、朝7時半からやっているiineカフェがあって、ここで朝食。なんかスパイシーなカレーがけっこう本格的でおいしかったし、子はピザとちゃぼだんごを食べた。
https://www.instagram.com/iine_cafe/
あと、ここで飲んだまめまめビールの黄緑がかなりよかった。今回はレンタカーではなくバス移動なので夫婦で飲酒できます。こんど小豆島にきたら坂手港からほど近い醸造 所にも行きたい。
デジタル大臣とゲームセンター
ここでスタッフの方といろいろお話しでき、旅程を話して高松では一鶴 だよね、と妻と意気投合し、徳島の金時豆 入りのお好み焼 きも教えてもらったりしました。知見を感じる。
妖怪バス
世界で一番狭い海峡や迷路の町とあるように路地が多くてたのしい。妖怪美術館なんかもありました。
路地が楽しい街
途中、かなりいい感じのジェラート 屋さんがあって休憩。
リコッタチーズのジェラート が美味しかったし、あとできた常連さんがリコッタチーズを大量に持ち帰っていて当たりっぽかった。
東京とかだと値段倍とかでもありそう。サンカンシオン、おすすめです。
Instagram
エンジェルロードはもう干潮から終わるところで渡れなかったけれど、浜辺でいろいろ貝も拾えてたのしい。海最高。
エンジェルロード、突然観光客が増えて驚きました
近くの、ひしおラーメンも美味しい。
テラス席もあって夏は気持ちよさそう
さらにバスで移動し、おおみねのうどん屋 へ。
日も高くなってあたたかく、ぶっかけ冷がおいしい。地元の人がお雑煮で食べるという、あんもちをトッピングできて嬉しい。
ぶっかけ冷 あまりうまく撮れなかった・・・
さらに近くの木場製麺 所さんでは、そうめんを乾燥させているところも見学させてもらえて感激。
たいへん感じの良いご夫妻がやっていました。そうめんはその場で注文。まだ、ふしめんしか食べていないけれど美味しい。
そうめんを乾燥させているところ
交通手段と時間が限られていたけれど、小豆島はほんとよい。シーズンオフだったからかの気軽さもいい。またレンタカーで島を巡るか、2泊くらいしたい島。
港のお土産売り場で子がドイツあんで、と言ってみつけた。たしかにドイツ館・・・
高松へのフェリーは1時間ほどのんびり。
ヤドン ラッピングと、からかい上手の髙木さんラッピング。かなり髙木さんだったのでファンの方は嬉しいかもしれない。
小豆島旅行メモ
高松
高松港 へ向かうフェリーからは高いビルや観覧車もみえて都会感がある。そしておもしろフェリーがいくつかある。
なおしま
んおめ
ついて早速、妻はいつか高松拠点で島めぐりをしたいとのことであった。
官用船のみ便がある大島青松園も行ってみたい。
琴電 で一駅の旅館にいく途中、高松築港駅 のホームがお堀すぐそばにあること驚いた。
琴電 からお堀を見る
そして、片原町商店街も広くていい感じのお店が多くてうれしい。古めかしくも立派な旅館だった。
電車もカラフル
旅館の夕食でおなかいっぱいになり、前夜のフェリーのつかれもあってすぐ寝てしまった。
翌日はアーケードや三越 を通りつつ、11時に骨付鳥一鶴 へ向かう。
アーケードも立派だし横にのぞく路地も魅力的
プッチーニ の小路、とあるが像にはプッチーニ の紹介しかなく、この小道がなんでプッチーニ なのかは謎
骨付鳥なら一鶴 一択とのことで、妻もかつて来たことがあるそう。
11時開店の5分前にはもう20人近く行列ができていたけれど、なんとか一巡目で入ることができた。おいしい。
親鳥。いい味してる
地元の料理、しょうゆ豆も甘すぎずによかった。ここで苦渋の決断としてとりめしを頼まずにおき、高松駅 近くのセルフサービスのうどん、めりけんやで食べた。美味しい。昨日の暖かさとは大違いで寒い。
めりけんやの釜玉
今回は夕食付プランが安かったから選んだし、味もよかったけれど(すきうどんもついていたし)、玉置標本さんの記事にあったようにうどん夕食をさがしてもよかったかも
香川県でさぬきうどんを食べ歩く2泊3日14杯の旅 (1/3) :: デイリーポータルZ
高松駅 から特急うずしお に乗って池谷駅 (いけのたに)に向かう。
なぜ高松から徳島へのうずしお があんぱんまん号なのかはわからない
高松旅行メモ
都会なのでだいたい大丈夫
特に徳島方面へはICカード が使えないので注意
日曜休みのお店が多いかもしれない
一鶴 でランチをやっているのは土日祝のみとのこと
バンドー(鳴門市大麻 町)
徳島市 への間でぜひ寄りたかったのは協同組合の始祖、賀川豊彦 の記念館。救貧活動や平和運動 、教育にもかかわったキリスト者 でまあ偉人なのですが、ノーベル文学賞 ・平和賞の候補にもなったり、ワシントン大聖堂に像があったりとエピソードがすごすぎるわりに知名度 が低く、実態をみたいという思い。
ついでにそのすぐ近くにある鳴門市ドイツ館へも訪問する。
ただ、徳島はほぼICカード 使えないことに気づかずにうっかり高松駅 からICカード で載ってしまったことで(特急はe5489で電子チケットを買っていたし、駅のICカード 乗り場で警告がなかった気がした・・・)、さっそく焦る。
ただ、車掌さんに現金精算し、乗車記録をだしてもらうことでいったん事なきを得ました。ICカード をリセットするのは和歌山まで待つ必要があったけれど・・・。
さて、高松駅 からはうずしお の止まる駅のなかでは最寄りの池谷駅 (いけのたにえき)からバスに乗る。
池谷駅 は特急も止まるし高徳線 と鳴門線 の乗換駅でまあまあ賑わっているかと思いきや、1日の乗降客数は100人台でまあまあ厳しい*2 。子は初めてボットン便所を使ったけど、うまく使えてよかった。
珍しい3股歩道橋
1日に5本程度のバスは細い道を抜けて進んでいく。途中、霊山寺 というお寺がみえて、看板でお遍路四国88箇所の第1番であることを知る。意外と近い。
賀川豊彦 は肉筆や講義を書いた紙なども見ることができてよかった。撮影禁止なのなかのことが外に伝わらなくてもったいない気もする。
大宅壮一 が影響を受けて米騒動 に加担して中学を退学していたり、神戸のスラムでの運動にも参加するほど親交があったのは知らなかったし、日本農民組合の立ち上げ中心にいたり(その後、急進的な運動が組織内に入って分裂したり・・・)とか農業学校を作ったりとかもしていたのはすごい。
賀川豊彦 記念館
すぐ隣には、立派なドイツ館と道の駅がある。
鳴門市ドイツ館
鳴戸 では第一次大戦 で数百人のドイツ人の捕虜が生活して楽器をてづくりしてコンサートをしたりといったことがあり、50人ほどが帰国せずにバンドーとして愛着を持たれていたようであった。
収容所での生活の様子をうかがえたのはおもしろかったけれど、明るい面ばかりなのは気になった。でも遠足にいったりもしていたそうだし、自分から残っていた人たちもいるしで牧歌的な時代だったのかもしれない。イギリスが日本軍を収容していたアーロン収容所とは大違いだ。
dai.hateblo.jp
謎の小芝居オブジェとか巨大なビアカップ とかがあって良かった。コンサートのパンフレットも気合いが入っているし、帰国する船にも印刷機 を持ち込んで新聞を印刷していたとかが国民性を感じて笑えた。
気になったのは、本国に帰ることができるとなったあとも残った50人ほどがどうなったのか。調べると別の収容所からはアウグスト・ローマイヤ ーやカール・ユーハイム といった起業家がでたようだけど、ふつうの人々は太平洋戦争に入っていく異国で幸せに暮らせただろうか。あとは、建物に『第九が日本で初めて演奏された地』とサブタイトルがついているけれど、いろんなコンサートをやってほかに日本が初演のものもあっただろうになぜ第九がフィーチャーされているんだろか。まあ人気か・・・。このとき、地元の人も参加できていたのかどうか、参加できていたとしたらどんな反応だったのかも気になった。
ここも写真撮影禁止でもったいない気がする。
そんでさらにみんな元気だったので、限られたバスに乗らずに霊山寺 まで10分歩く。
夕暮れということも相まってかなり雰囲気のあるお寺でよかった。
急に薄暗くなってきた
いい
そして12分ほど坂東駅まで歩く。
GoogleMapに案内される道がよくて嬉しい(妻には白い目で見られた)
坂東駅はなかなかしぶい。トイレがあるけれど、なんか家庭ごみの持ち込み?が続いたからと大便器は閉鎖されていて厳しい。待合室も扉がなく寒い・・・。
夕暮れの坂東駅
次の電車まで40分ということに音を上げてすぐ近くの坂東タクシーさんのチャイムを鳴らして池谷駅 へ。鉄路と違って地元のタクシー会社は元気なので、賀川豊彦 記念館や霊山寺 に行く時も気軽に呼んだらよいと思った。
感じの良いローカルタクシーでした。
そんなこんなで再び池谷駅
夕暮れの池谷駅
鳴門市(大麻 町・坂東)旅行メモ
電車とバスは楽しいけれど、タクシーを使ったほうがよいと思う・・・。坂東駅から池谷駅 は1,000円程度でした
鳴門市、大塚国際美術館 にも行きたかったけれど遠い・・。ほか行きたいところに行くには車が必要
徳島
池谷駅 からは普通列車 で徳島駅 へ。徳島駅 でも電車内での現金払い。寒さと暗さであまり記憶がない。
駅では当初の目的のスタンプを押すと、先客が3名いてまだ万博は終わっていなかったのか、と思ってしまった。不適切なたとえだけれど、戦場の熱狂を忘れられない兵士が次の戦場を求めてしまう、みたいなことを連想した(もっとよい例えないだろうか)。
ネットで評判のよいお店はとてもはいれないなかで駅近の「酒と飯のひら井」さんを店構えで選んだのはかなりよい判断であった。
地酒も、ゆず塩ぶりや、釜揚げ半田そうめんもおいしい。1人や夫婦なら高くて美味しいお店はあるかもだけど、子連れで入りやすい居酒屋でした。
ちなみに、徳島のお好み焼 きは金時豆 が入っているというのを聞いて行きたかったけれど、日曜休みの個人経営っぽいお店が多そうでした(子連れ旅行ではお好み焼 きも入りやすくて好き)。
ホテル、安かったのにかなりいい部屋だった。自分と子は疲れもあってお風呂に入って寝てしまったけれど、妻は24時に徳島ラーメン東大の本店に行っていて元気すぎる。お酒にはあまり合わないラーメンだったらしい。
兵庫ローカル放送局のサンテレビ で朝から美味しんぼ をやっていて子が見入っている。この前はじゃりン子チエ だったらしいし、どうなってるんだろう。
美味しんぼ はトップクラスに暴力的な回だったが・・・
スパイスの秘密
朝は商店街を歩いていく。徳島、川に囲まれていて水の町。吉野川 の三角州で中州はひょうたん島と呼ばれているらしい。
かなり冷えていて、京都でも最近は見ないほど池が凍っていて子は氷を割って遊んでいた。
祝日の朝でお店はしまっていたけれど、アーケードは広々している。
クリスマスからそのまま正月に転用したと思しきイルミネーション
いかりや珈琲店 に行きたかったが時間の都合であきらめて徳島フェリーターミナルへ。
謎の萌えキャラがいたり食堂は閉鎖されていて、今回の旅行で一番さみしい港だった(これは和歌山フェリーターミナルで塗り替えられます)。
好きっぷという、ふつうのフェリーチケット2500円のところ、同じ料金で和歌山港駅 から南海のどこの駅までも乗れるというチケットを買う。料金設定あってるんだろうか・・・。
徳島旅行メモ
都市なので困ることはあまりない
バスの数は多いけれどICカード 使えないので要注意
QRコード でバス料金を払うアプリがあるっぽい
繁華街もまあまあ広がっていて徳島駅 からはバスを使うのが便利かも
和歌山
フェリーかつらぎで和歌山への2時間。まあまあ渋い船内。ビールの自販機もあって便利。淡路島がみえたり楽しいです。
寒いので外にいるのは飲酒している妻だけだった。奥の階段は展望デッキへ行けるとのことだったが閉鎖されていた
ご当地キャラ の高野きららさんは2011年にできたらしい*3 。なんかゼロ年代 かと思ってしまったけれどそんなものか。
高野きららさんとクレーンゲーム
フェリーの本棚が古くて渋い。
好きっぷを活用するために、和歌山港駅 からは電車に乗らずに、バスでJR和歌山駅 までいきます。
みその商店街はかなりいい。抜けて和歌山ラーメンの井出商店まで歩く。
豚骨美味しい。
さらにここは寿司が有名らしく、早すしという鯖寿司と巻きずしを食べる。持ち帰りで巻きずしを頼んだつもりが帰り道あけると早すしだった。。。
早すしと巻すし
巻きずし素朴でたいへんよかった。古く狭いお店ながら子連れも多く居心地よかった。
そしてタクシーでわかやま歴史館に行く。GOですぐタクシーを呼ぶことができて都会でした。
手裏剣を無料で投げさせてくれます。
和歌山、そんな忍者文化あったっけ、城だから?
子が投げた手裏剣を回収する忍者
スタンプも押せました。
ナショナルの初代製品や、川端龍子 のカラフルすごろく、南方熊楠 のマインドマップ 的メモ(複製)をみることができてうれしい。
和歌山市駅 の近くは開放感があった
そんで特急サザンに乗って帰る。海が見えて嬉しい。
和歌山旅行メモ
まとめ
そんなこんなで行ったことのない県庁所在地3か所を通って楽しい旅行でした。
うどん、そうめん、ラーメンと麺ばかり食べた気がする。
それぞれじっくり過ごしたい街でした。次は鳥取 です。年始からとばしています。