ぜぜ日記

ブログです

ミス・サイゴン感想 戦争による別離の悲劇を描くトリッキーな名作

ミュージカル「ミス・サイゴン」を観てきた。 妻が観劇仲間と行く予定だったのが彼女らの都合が悪くなったことでお鉢が回ってきたのがきっかけ。 日本では1992年に帝国劇場でやったそうで、妻は、幼少期にテレビで紹介されているのを観てから気になっていた…

ゴールデンカムイ展に行ってきた

今年、大団円的に完結したマンガ、ゴールデンカムイの展が京都文化博物館で開催されていたのを見物してきた。 goldenkamuy-ex.com この和風闇鍋ウエスタンと表現されて、ファンも多かった傑作冒険活劇は、最終章前と最終回直前に、それぞれヤンジャン公式ア…

伊藤俊一「荘園」で学ぶ農地の成り立ち

このところ、なんとなく農地というものに興味があってその流れで手に取った。 荘園なんて歴史の教科書で地味にでてきた用語、と思うかもしれないけれど、じつは新書大賞2022で3位と注目されているし、日本の歴史を考えるうえでも土地は重要。 荘園 墾田永年…

技術オタクのビル・ゲイツの「地球の未来のため僕が決断したこと」はポジティブな気候変動対策本

「地球の未来のため僕が決断したこと 気候大災害は防げる」(2021, ビル・ゲイツ)を読みました。 地球の未来のため僕が決断したこと 気候大災害は防げる作者:ビル ゲイツ早川書房Amazon みなさま知っての通り、ビル・ゲイツは Microsoft の創業者で世界的お金…

農作物の価格について、あるいはペティ=クラークの法則の行き詰まり

今月、尊敬するお二人が続けて新刊を出すことを知った。 1つは農業研究者の篠原信先生による「そのとき、日本は何人養える-食料安全保障から考える社会のしくみ」 そのとき、日本は何人養える?: 食料安全保障から考える社会のしくみ作者:篠原信家の光協会Ama…

キッズとカエル

子を連れて川に遊びに行った際、6歳前後のキッズ5-6人がカエルがいた!と騒いで石を投げつけていたので見かねて割って入っていろいろしゃべったんだけれどなかなかおもしろかった。 自分がつかまえて手にのせてみせて「なんでいじめるの」と聞いてみると、気…

安倍元総理暗殺事件、翌日の雑感

安倍元総理大臣が暗殺されるという衝撃的な事件が派生してしまいました。お悔やみ申し上げます。 さまざまなニュースを眺めていろいろ思うところがあったので雑感を書いてみます。本文章は事件翌日で参院選投開票の前日深夜に書いています。 情報源は、Web記…

政治・選挙について雑感

参院選が近づいてきた。 民主主義を憲法にも掲げている国なので政治のことを自由に語れるといいんだろうけれど、政治と野球と宗教の話は人にするべきではない、という人間関係の経験則もあるくらい政治の話は難しい。 難しい理由は大きくは2つあるように思う…

「プロジェクト・ヘイル・メアリー」はド直球ド迫力の宇宙SFだった

※ 前半に未読者向けに紹介文を書いて、後半に読み終えた方向けにネタバレ感想を書いています。 プロジェクト・ヘイル・メアリー 上作者:アンディ ウィアー早川書房Amazon 未読者向け紹介 (お知らせ)2022/7/13までKindleで半額セールをしているので買いまし…

育児の便利グッズとあまり活躍しなかったグッズ(出生~2歳)

このところ周囲で出産や妊娠報告が続いている。めでたい。出産祝いになにがいいだろうと、1人の子どもをわずか1年10ヵ月育てた狭い経験を振り返ってみて、使ってよかったものや期待通りに使えなかったものを思い出しながら書いてみる。とりあえず、買ってよ…

「ヤバい選挙」で学ぶ制度設計の難しさ

日本のさまざまな選挙トラブルが紹介されていて楽しく笑顔で読める本でした。 ひとつの選挙に200人以上も出た村長選、架空転入、議員が書類送検/辞職し議員0になった自治体、選挙で稼いでいた泡沫候補者の話などなど。 ヤバい選挙(新潮新書)作者:宮澤暁新…

空前絶後の傑作SF「三体」3部作を読んだ。

劉慈欣先生ありがとうございます。太谢谢你了。翻訳者のみなさまありがとうございます。 三体を生んだ文化、読める文化、これまでの人生すべてに感謝。 ※ 本記事では、前半にはネタバレはありません。後半、空白で区切ってネタバレ感想を書いているのでご注…

「エネルギーをめぐる旅」、人類の未来を左右するエネルギー問題を考える

古舘恒介さんの「エネルギーをめぐる旅――文明の歴史と私たちの未来」を読みました。 SDGsが定められる以前から石油の残存量は人類の未来を大きく制約するものとして立ちはだかっており、原子力発電や再生可能エネルギーなどさまざまな取り組みがなされてきま…

子育て1歳5か月-7か月か月

机の上まで手を伸ばしてカチャカチャします。 できることがどんどん増えている。 歩き方もすこししっかりしてきて、写真を見て誰か教えてくれるようになった(だれだれちゃんは?と聞くとバシっと指さしてくれる)。バナナの皮をむけるようになったりご飯を…

幼児連れ旅行について雑感

うちには1歳6か月の子どもがひとりいます。コロナ禍が再び盛り上がってきているところだけれど、流行の収まっていた時期にはちょっと遠出をしたりできている。 振り返ってみると、旅行しやすい時期としにくい時期があって苦労したり思ったより楽にできたな、…

虎姫駅2021年冬

滋賀県長浜市にある虎姫駅*1に行ってきました。 1日の平均乗降人数は500人台のややマイナーな駅です。 きっかけは来年寅年の年賀状。どうしようかと考えていて、ふと思い浮かんだのがこの駅。もともとは大学の同級生が防災関係の研究でフィールドにしていた…

子育て1歳3ヵ月~4か月

ひさびさに投稿。道ですれ違う0歳児をみると、あの頃どうしていたんだろう・・・と記憶があいまいになっている自分に気付くので日記を書いておくのは大切。 日々成長している。 手づかみ食べから自分でスプーンを持って食べだした(好物や食事の後半とかは手…

ネットをより楽しむツール「はてなブックマーク」の紹介

みなさんはてなブックマーク(はてブ*1やブクマと略されているよ)を知っていますか。 SNSで流れてきたり、Googleで検索してみつけたブログや記事などのWebページをブックマークできるサービスです。 単にブックマークするだけならブラウザ(ChromeとかSafar…

ハリウッド・ゴシップ(雪組2019)評:ピグマリオンの系譜から外れる傑作

宝塚ファンの妻と「ハリウッド・ゴシップ」(宝塚歌劇団雪組公演・2019)をタカラヅカ・オン・デマンドで観たので突然ですが評を書いてる。 雪組公演 『ハリウッド・ゴシップ』 | 宝塚歌劇公式ホームページ 2019年に宝塚の雪組公演で梅田芸術劇場・KAAT神奈…

子育て1歳~1歳2か月

いつのまにか子も1歳2か月になりました。 まだ歩きはしないもののはいはいの速度もあがって伝え歩きも上手になってどんどんフェーズが変わっていくのを感じています。いろいろ脈絡はないのですが感想を書いておきます。 イベント 1歳の誕生日(緊急事態宣言…

いくつか育児本を読んで気付いた共通点

2020年に生まれた子をどう育てるとよいかを学ぶためにいくつか育児本を読みました。 育児は初めてだしやり直せないものなので先人の知恵に学んでおこうという作戦です。 とはいえ、さまざまな人がさまざまな根拠をもとに育児論を語っていて玉石混交。中には…

子育て10か月目-12か月目

また時間が空いてしまいましたがこの3か月ほどを振り返ってみます。そろそろ1歳になります。 成長 10か月目ごろで保育園でつかまり立ちをして2週間ほどでちょっとだけつかまり歩きをしかけるようになってつま先立ちをするようになっています。 体つきもしゅ…

「現代経済学の直観的方法」を読んで考える資本主義の未来

これまで勉強しても腹落ちしてなかったマクロ経済や貨幣のことがわかったというのもあるし、ブロックチェーンについてもこれほど明快に書かれている本は知らない(構成の妙もあるので要約しにくいので興味ある方は手に取ってください)。 一番刺さったのは、…

子育て8-9か月目。保育園入園。

前回からすこし間が空いてしまいましたが続けていきます。 この8か月目ごろからは動き回るようになって子育てのステージがひとつ上がるのを感じ、また保育園に預けだしたことで生活も変化しました。 まず、生後8か月目ごろから腕の力で体の向きを変えること…

料理人のライフヒストリー『天才シェフの絶対温度「HAJIME」米田肇の物語』

天才シェフの絶対温度「HAJIME」米田肇の物語(2012, 石川拓治)を読みました。 天才シェフの絶対温度「HAJIME」米田肇の物語 (幻冬舎文庫)作者:石川 拓治発売日: 2017/04/11メディア: 文庫 単行本では「三ツ星レストランの作り方 嚆矢の天才シェフ・米田肇…

架空の遊園地の繁栄と衰退を異様なスケールで描く大傑作「ゼウスガーデン衰亡史」(小林恭二)を読んだ

なぜか2014年11月に欲しいものリストにいれたまま放置して、最近kindle化されたことに気付いて読んだ「ゼウスガーデン衰亡史」(小林恭二)がめちゃくちゃおもしろかった。これまで読んできた中でも十指にはいるくらい好み。 ゼウスガーデン衰亡史作者:小林恭…

子育て7か月目

2月があっというまに終わりを迎えつつあることに驚いています。 成長 かなり表情がでてきた。よく笑う。いないいないばあで笑う・くすぐったら笑う・なにかの拍子にげらげら笑う。 子が笑うと周りも笑顔になる。すごい。 体の変化としては手足がむっちりして…

「土 地球最後のナゾ」を読んで考えた100億人をささえる食のこと

ここしばらくのあいだに人口100億人という言葉に2つの場所で遭遇した。1つは、土壌研究者、藤井一至さんによる新書「土 地球最後のナゾ ~100億人を養う土壌を求めて~」、もうひとつはAmazonプライムビデオでみたドキュメンタリー「100億人-私達は何を食べ…

戦慄しつつゲラゲラ笑える稀有な小説「ゲームの王国」

小川哲さんの「ゲームの王国」を読んだ。 基本読書さんの紹介でkindleで買って10か月ほど寝かせてから読み始めたんだけれど、これがおもしろい。 huyukiitoichi.hatenadiary.jp *1 1970年代からはじまるカンボジアを舞台にした、つまり、クメール・ルージュ…

子育て6か月目

あけましておめでとうございます。なんとかやっています。 成長 寝返りした。172日目。まあ遅い早いに一喜一憂しても意味はないけれど記録。 まわりでも早熟で早くなんでもできるようになったけれど、その後に伸び悩んだり、幼少期に病弱だったけれど大成し…