こんにちは
修論がやばいにもかかわらず、流行の映画、ソーシャルネットワークを素晴らしきギークどもと見に行きました。
良かったです。心にキックをもらいました。
娯楽としても優れているのですが、勝手に教訓みたいなものも読み取れると思います。webに興味のある人にも無い人にもおすすめです。たぶん楽しみ所は全然違いますが・・・
あらすじは、みんな知っているSNS、facebookをつくったマーク・ザッカーバーグと彼が遭遇するまわりの人間たちのお話。裏切られたり、取り入ったり、訴えたり、ちょっと後ろ向きなアメリカンドリームの裏側というふうにもとれます。ITの力も認識できるかもしれません。
わりとフィクション要素はありましたが、教訓めいたものをふと感じたので、それと感じたことを書いてみます。
もう公開して時間たってるから同じこと考えてる人もいくらかいる、かな。
facebookという怪物
主要な登場人物の誰を欠いてもfacebookは完成しなかっただろうな、とも思いました。しかし、その誰もが、ザッカーバーグさえも含めて、みなfacebookという怪物に人生を翻弄されているようにも見えました。成功に振り回されています。当然、成功することが幸せか、良くないとかそうでない、とか勝手に論じることは茶番でしかないですが、空恐ろしさを感じました。
技術とユーザ
たぶんザッカーバーグ以上の技術力をもったエンジニアはいくらかはいるけれど、ザッカーバーグ並にユーザ指向で、かつ技術もある人はほとんどいません。ユーザ指向というのは、サービスとユーザにこだわっていること。このサイトはクールかどうか、ユーザはどう使うと嬉しいか。ザッカーバーグは高校時代からサービスをつくっていたようで、それもたくさんのユーザが使うようなものだったようです。劇中では空気を読めないやつだ、と描かれていたけれど、その感性はするどいしユーザのことを考えまくっているようにも感じました。
(上から目線過ぎるか・・・、ザッカーバーグのコード読んでみたいかも)
あなたはどの役割を担うことが出来るのか
IVS時に京都であった@tokunoribenくんから聞いた話(試写会で見てすごい感銘を受けたそうです)。
facebookのまわりにはいろいろな人がいます。もしあなたのまわりでfacebookのようなすごいアイデアがでたときにあなたはどんな役割になれますか。全部回すことが出来るザッカーバーグはほぼいないとして、彼にアイデアのタネを提供する役割か、初期にすこしの運営費を貸し出すのか。軌道に乗ってから参加するエンジニアか。それともユーザの1人か・・
(自分はどうなれるかなあ。ザッカーバーグを助けられる能力をもちたい)
アイデアを乗り越える
騙されてアイデアを盗まれた、と学長に訴えたウィンクルボス兄弟。学長からは新しいプロジェクトを開始しなさいと言われる。これはそのとおりだと思います。すごく悔しいと思うけど、謝罪されても賠償してもらっても仕方ない。自分たちで新しいアイデアを生んで、プロジェクトをスタートすることが一番、素直、というか「紳士的」だと思います。ぼくもそうしたいです。
その他
ちょっと気になったのは、facebookをつくるうえでチームが描かれていないこと。人は増えていったけど、ザッカーバーグの孤独が目立った、最後のシーンとか。周りのできるエンジニアたちのなかで、いいサービス/プロダクトをつくる連中はみんないいチームを形成している、気がします。
実は、ぼくは大学でボート選手をしていたのですけれどボートのシーンがアツい。一緒に見に行った子が「ヘンリーレガッタの場面ってすごかったけど必要あった?」って言ってたのですが、わかってない。いや、すごいお金かかっているし、文脈はあれだけど・・。ボートをやっていたからか、あそこのシーンでかなり心臓バクバクになってしまいました、自分がレースに出ているかのような錯覚。アップテンポだけど優雅な音楽が拍車をかけています。
あ、ちなみに日本ではボート部、彼らの言うcrewはそんなにもてません。毎朝晩練習してるので遊ぶ時間もないし女の子と会う機会も少ないです。
でもボート部、いいですよ。肉体にも精神にも高負荷をかけるので、鍛えられます。もとから自立してる人はともかく、ぼくみたいにふにゃふにゃしてる人は体育会に入って性根をたたき直すと、すこしは「使える」人間になるかもしれません、良くも悪くも。
さて、2004年にできて2010年に6億のユーザを抱えるまでに成長したfacebook。2004年でのfacebookに相当するものはこの2011年にあるでしょうか。
2020年に死ぬほど流行っているサービスはなんでしょう。それを考えて、どう実現するか議論するのはとても楽しいです。
あわよくば・・・