劇場版のけいおん観てきたのでちょっと思ったことかいてみる。考察みたいな格好いいの書いてみたいけど教養と批評力が足りないので感想。
メディア批評系の卒論をどう指導するか | Theoretical Sociology
リア充で異性関係が奔放な友だちが絶賛してたことと、お世話になってる先輩の小6の娘さんもファン、とかこれだけいろんな世代に受け入れられているものを一度観とかなければ、と思ったからであって、けしてあずにゃんペロペロだからではありません。
実はTV版もちゃんと通しては観たことなくて、ちょっと前まで住んでたところが舞台になってるとか、カラオケで友だちが歌うのを聞くくらいでした。けいおん!については感想も評論も批評もたくさんでているのでいまさら自分が書く意味は少ないかも知れません。(どの評論が注目されてるのか、自分の検索スキルでは見つけられなかったのでなにかおすすめのがあればおせーて欲しいです。)
自分の見聞きしたものではこんな感じかな。
- 日常系アニメの到達点
- 成長がなくて不毛
- だらだらアニメ
- 女性監督・女性演出による表現の深さ(≠BL)
- 性を強調してないけど強いフェティシズム
- 無駄に描写のレベルが高い
- 幼児性・純潔性ががが
- 終わって欲しくないユートピア
- ブルジョアめ、出てけ!
- ギター買いました
- みな同じ大学に行く同質性どうなん?
- あずにゃんペロペロ
- 深夜アニメとして異常な広がり。男女ともにファン多くビジネスとして大成功している
友人の感想でいちばん鋭いなと思ったのはこんなの。
- 観ているときは幸せだけど、終わって現実を目の当たりにすると死にたくなる
恋愛的な要素はないけれど、悪名高いジブリの「耳をすませば」のような現実のようだけど美しい過去の幻想としての性質も持ってるのかな。参考:耳をすませば - アンサイクロペディア
終りなき日常とか、幸福な若者たち論に出てきそうだけどそこらへんを書いてる評論もあるかな。
SF的に言えば、発展した文明の退廃的な娯楽で消費されるだけのコンテンツとも呼ばれそう。世の中が平和になっている証左かもしれないけれど。あと消費者がほしがっているものをうまく作っているなあという感じはする。現実感よりは、想像の対象としての女子高生にあててきている。
とりあえず小難しいことはさておき、観ていて楽しいので良いのです。俗に言うオタク以外にも受ける深夜アニメということで今後のアニメ制作に影響は出そうで楽しみ。
補足
海外でもそこそこのファン層はいそうだけどみんな相変わらずfunsubで観ててお金落としてない気がする・・・
http://myanimelist.net/anime.php?q=K-on:MyAnimelist -K-on!