秋の風が吹いて、夏の終わりを感じるこの頃ですがいかがおすごしでしょうか。 涼しさに居心地の良さを感じつつも、あの焼けるような日差しと重い蒸し暑さがないことに寂しさも思えます。 夏の終わりの安堵と寂しさはなんなのでしょうか。
さて、2015年の夏も過ぎて行きました。 自分が何をなしてきたかはさておき、いつもどおりに読んだ本を振り返ってみます。
欲望のメディア

- 作者: 猪瀬直樹
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2013/03/06
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (1件) を見る
テレビを開発しようと苦闘した高柳博士や、警視庁刑務部長から読売新聞に転じ中興の祖となった正力松太郎、テレビのスターとなった力道山、日産の鮎川義介、三木鶏郎、田中角栄などなど多彩な人物からなる日本でのテレビビジネスの勃興を描いたたいへん愉快なノンフィクション。
ナチスのプロパガンダ機械からはじまり街頭テレビ、広告ビジネス、全国ネットワーク、放送網などなどすさまじい勢いで構築されたビジネスモデルと文化をもったテレビ、ほんとすごいと思う。これができて60年で制度疲労してビジネスモデルの問題点も露呈しているけれど、これからどうなるんだろなー、と思いながら読んでいた。
大本営参謀の情報戦記

- 作者: 堀 栄三
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2015/08/07
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (1件) を見る
さくっと読める文庫本でエンターテイメントでもありつつ考えるきっかけの多い本だった。
ほか大戦から学ぶ系だと、有名すぎるけれど「失敗の本質」もぜひ。さがせば分野ごとにいろいろあるだろうけれど、なにかおすすめありますか?兵站やってた人の良い本あれば読んでみたい。
業務システムのための上流工程入門

業務システムのための上流工程入門―要件定義から分析・設計まで
- 作者: 渡辺幸三
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2003/10/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 15人 クリック: 186回
- この商品を含むブログ (50件) を見る
システム開発を専門とする人よりも、開発会社に依頼することになる人が読んでおくとよさそう。
2003年の本ではあるけれど、業務システムに取り組むための方法論は現代でも大きくは変わっていないのかもしれない。 はやりのドメイン駆動設計でも、いわゆるユビキタス言語を取り出す部分と、業務システムを明らかにしていく部分は作業としては近いように思う。ただ、プロジェクト組織のありかたが変わっていそう。ここらへんのモダンな定石知りたいところ。
あと、コラム中で触れられている話題ではあるけれど、いわゆる上流工程の経験を重ねるためには、元請として案件を受託できるような営業力のある小さめのソフトハウスで働くのが近道ではないか、とのこと。その選択肢は自分の就職活動時には思い付きもしなかったけれど、もっと候補にあっていてもよいと思う。 たしかに、就活生になぜか人気のある大手SIerにはいると、たいていの場合、既存の巨大案件の末端を長く担当することになる。そして、単価が高いためにサブPM的な調整ごとばかりになって設計経験ほとんどもっていないか小さい機能追加くらいしか経験していない人が多くなっているようにも思う。利益を出すためのアウトソーシングが人を育てなくなっている。とはいえ、 たいていの偉い人はだいたいこれを理解しているのだけれど、巨大な組織とビジネスになっていて既存の構造からスイッチすることができずにいる印象。これからどうなるんでしょうか。
マンガ
地上はポケットの中の庭

- 作者: 田中相
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/07/07
- メディア: コミック
- 購入: 13人 クリック: 162回
- この商品を含むブログ (54件) を見る
ソラニン

- 作者: 浅野いにお
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2005/12/05
- メディア: コミック
- 購入: 21人 クリック: 383回
- この商品を含むブログ (756件) を見る
ダンジョン飯 2巻

ダンジョン飯 2巻<ダンジョン飯> (ビームコミックス(ハルタ))
- 作者: 九井諒子
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / エンターブレイン
- 発売日: 2015/08/12
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (6件) を見る
ちょっとまえにインターネットまわりで魔王と勇者ものやオンラインゲームものがはやったりしているけど、その流れで再ダンジョンブームくるかもしれない。 小学2年のころ、スーパーファミコンでトルネコの大冒険をやって以来のダンジョニストのつもりではあるので自分も一石を投じたい。
とはいえ、テーブルトークRPGのダンジョン&ドラゴンとか古典は知らないし、Wizardlyもちょろっとしかできてはないのでいい加減だけれど。 ダンジョンものだと、小学生時代に読んだトルネコのコミックスはおもしろかった気がする。話の筋は全然違うが。あとは、これまた児童書だけれど「選ばなかった冒険―光の石の伝説」も想像力を刺激したなーとか思い出した。ほかなにかあったかなあ。。
昴・ムーン

- 作者: 曽田正人
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2012/09/25
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る