ぜぜ日記

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某外資系生命保険の営業さんに攻勢をかけられているはなし。

生命保険についての雑感 - だいノート
某外資系生保の営業さんと会ってきた話 - だいノート
の続き。

簡単に書くと、ふとしたきっかけで会った某外資系生保の営業さんがてごわいって話。

1回目は寮の近くのファミレスで軽い挨拶、2回目は有楽町のコーヒー1杯880円の喫茶店、3度目はまた寮の近くのファミレス。
その商品の強さと、営業の力が思った以上にすごいのでつい勢いで保険を買ってしまわないように整理してみる。

その商品、その営業、そして会社について。

商品

今のとこ提示されているものは日本の従来のものよりシンプルで安い、気がする。

提示してもらった2種類の保険はこんな感じ。

  • 定期保険
    • 死亡した場合に月5万円を65歳まで遺族に支給される掛け捨て型
    • 高度障害状態の場合には月7.5万円、その後死亡した場合は5万円
    • つまり25歳で死んだら総額2400万円、45歳で死んだら1200万円、65歳以上だと0円
    • 気になるおねだんは月2150円
    • つまり年に2万5800円で40年で103万2000円(年払いで2万4660円)

期待値は簡単に計算できないけどどんなものだろ?(年齢層別死亡率×貰える額を積算するか・・)

もうひとつは

  • 終身保険
    • 終身、30歳で死のうが100歳で死のうが2400万円。つまり加入したら確実にもらえる
    • 日本の大手保険会社にあるような更新はなし(定期も)
    • 65歳まで払い続ける必要がある。
    • 月3万6528円、年43万8336円(年払いで41万8968円)
    • 解約返戻金がけっこうある。
      • 10年目、439万円払っているときには368万円。
      • 30年目、1316万円払っているときに1287万円。
      • 40年目、1754万円払っているときに1847万円!!!
    • 払込金の一部だけ一時金としてもらうこともできる
    • 貯蓄性がある。ということ。利率1%くらい?


料金は年令によっても違うし正確には比較できないけれど日本の大きなとこより安いしシンプルな気がする。

でも疑問な点もある。
なんでこんなそこらの定期預金よりいい利率なの?

見た目体育会系な営業の人に聞いてみると、保険のおばちゃんがいないことで事務・営業コストが少ないから。
そして運用については株式や不動産で運用してない、古い、利率の高い国際で運用している。かららしい。
なんでいま払った保険金を昔の国債で運用できるのかは謎。そして40年先のを保証しているという危うさも、謎。
生命保険契約者保護機構というのもあるけど、これからの時代どれだけあてにできるかはわからない。
世界経済もひいひいでどこもまともに運用できていないんじゃないか。そして高齢者がどんどん死んで支出も増える。
ちょっと心配・・・。
ライフネットという新興ネット保険が注目されているけど、高齢者の加入者が少ないというのもポイントかもしれない。。

営業

そしてその商品を運用するは各業界の一流企業出身の営業たち。前の記事にも書いたけど営業は全員中途採用でなかには億を稼ぐ営業もちらほらいるらしい。あとほとんど男なのだとか。
ぼくの担当は30手前で財閥系不動産出身の人。最初に契約したお客さんとずっと相手していくとのこと。

そしてその物腰柔らかく安心を与える営業スタイルはおそろしい。すこし気付いたのは前回の話をよく覚えていて親近感を与えるテクニック、そして商品を提示してから静かなプレッシャーを感じさせる意図的な沈黙。
「これで保険入ってくれと頼むつもりはありません」「ここで入りません、ということになればもうこちらから連絡など差し上げませんので」というのが印象に残った。あまり具体的なことは自分の観察力と知識のなさのために説明できないけれど、自分がいろいろ変な質問したりしても動じず和やかな空気をつくっている、気がした。

会社

会社の財務はこんな感じ 情報は決算発表資料 | 業績 | 会社概要 | プルデンシャル生命保険株式会社より。
【資本金】290億円
【従業員数】4,386人(2010年度末)
【保険料等収入】5,152億円(2010年度)
【保有契約件数】259万2,237件(2010年度末)
【保有契約高】27兆6,976億円(2010年度末
【保険料等収入】 2,614億円 前期比4.7%増
【基礎利益】 300億円 13.1%増
【経常利益】 241億円 0.4%増
当期純利益】 139億円 2.1%増
【総資産】 2兆8,153億円 2.3%

気になる運用についてはこんな感じ。

運用方針
当社のリスク管理につきましては、資産運用部門とリスク管理部門の組織的な分離による相互牽制を厳格に行い、運用ALM(資産負債総合管理)の観点から、中長期的に安定した利息収入が得られる円建債券中心の運用を行っております。国債や信用度の高い債券を運用の中心に置き、デリバティブにつきましてはリスクヘッジ手段として利用しています。 (中略)
平成 23 年度 9 月末の資産構成は、国内公社債 65.9%、外国証券 16.7%、その他の証券 0.5%、貸付金 8.4%、不動産 0.4%となっております。平成 23 年度上半期の利息及び配当金収入は 338 億円となり、有価証券売却益などを加えた資産運用収益全体では 553億円となりました。一方、資産運用費用は 235 億円となり、この結果、資産運用収支は 318 億円となりました。

数字だけ見るといい感じなのだけど、この運用方針はどうなんだろ?投資強い方々おしえてほしいっす。ほかには保険料等収入が261,418百万円に対して保険金等支払金が145,103百万円というのが気になる・・
まだ日本ではそう長くないしほとんどのお客さんはご健在なのだろうけど、これからどうなるんだろ。
日本の会社にも言えるけど、保険金を集めてあとは無責任っていうモラルハザードが起きやすい仕事なのかも知れない。。
こういうのの料金を設計するアクチュアリーの人ほんまたいへんやで。。

まとめ

ぐだぐた書いてみたけど、こんなおそろしい感じの営業と商品に攻撃されたらたまらないというのが結論。保険会社の人と会うときはくれぐれもご注意をー。
生活のステージ次第ではとっても必要なんだけどね。