長年、2種類の頭痛に苦しんでいた。最近、頭痛外来という存在を知って思い立っていってきたところ診断もついて対策も教えてもらえた。ほんとうに治るかどうかはまだこれからだけれど、なかなかおもしろかったので頭痛外来での話を書いてみます。
まとめ
- 頭痛外来でCTとレントゲンを撮って診断
- 緊張型頭痛とそれによる後頭神経痛ではないか
- 姿勢が悪くストレートネックになっているのが原因。姿勢改善と運動で直していくしかない。
これまでの頭痛
これまで2種類の頭痛があった
1.後頭部がぶち・じゅわーとなる頭痛
- 年に1-3回、突然 (10年ほど?)
- 痛みは10秒程度でおさまる
- 血管か?と怖いけれど特に体に問題はないので放置してた
2.ずーん、とくる頭痛
- 月に2-3回(10年ほど)
- 左こめかみだったり頭のやや右上方だったり
- 午後から数時間(2時間~寝るまで)持続する
- 天気は関係なさそう
- 曜日は関係ない(仕事のストレスではない?)
- 緊張からの解放は多少関係あるかも
- コーヒーとか仮眠・散歩・頭痛薬(カロナール)は効果なく
緊張からの解放については、第31回日本医学会総会2023東京 博覧会 第2回オンライン市民公開講座の「頭痛を正しく知ろう!-怖い頭痛となおる頭痛の特徴と対応-」で知った。
この講座では、片頭痛といっても片方じゃないのが4割あるであったり、さまざまな原因があって、そのひとつにストレスからの解放もあるなどなかなか興味深かった
頭痛外来を知る前、健診の資料だったかなにかで「脳ドック」という自由診療で頭部のMRIをとったりする、数万円する人間ドックの脳バージョンの存在を知って興味をもったのがきっかけ。たまたま知り合いの内科医と雑談する機会があって聞いてみると、そんな高いのより頭痛外来に行ったら?とすすめてもらって、頭痛専門医のいる病院を探して行ってきた。
頭痛外来
自分の行った病院では、頭痛外来は時間をかけるから午前に3人しか見ないとかちょっとこだわりのあるように思え、おそるおそる行ってきた。説明しやすいよう、これまで頭痛がおきたときを日記に記録していたので抜き出して1枚にまとめて持参したところあとで褒められた。
まず、問診票を書くのにボールペンではなくシャープペンを渡されたが、これは筆圧をみるためとのこと。身長体重血圧を測ったのちの最初の診察で、即、肩がすくんでいることで姿勢がわるいことを指摘され、適用がある云々でCTを撮ることに。
レントゲンは首を前にまげたときと、上をみたときの2回。真上を見るのがこんなにつらく可動域狭かったっけ、と感じた。CTでは頭を固定してドーナツ状の機器のなかを動く。
診断では、まず、まじめですね、がんばってますね、と労われて泣きそうになる。 自覚症状では肩こりはなかったけれど、見ただけで凝っているとわかるとのこと。典型的なストレートネックで肩をすくめている。緊張型頭痛とそれによる後頭神経痛ではないか、緊張型頭痛は筋肉痛のようなもので痛み止めは効かない。後頭神経痛は、腫瘍などによる場合もあるがこれはCTで除外でき、緊張型頭痛によるものだろうとのことだった。
CTやレントゲンの映像をディスプレイに映したときに、写真に撮ってもよいとのことだったので撮らせてもらった(末尾に有料で掲載しています)。
対策としてエクササイズを2つ教えてもらった。あまりYoutubeでみつからなかったので文字で説明します。
1.両手を後ろにまわして片方の手でもう片方の手の手首を握って引っ張る。片方5秒(肩を落としたまま)
2.両腕をまげて、肩を中心に肘を回転させる。肩を落としたまま、胸を開くイメージで15秒ほどかけて
これを1時間に1回!
枕の高さも聞かれて、答えると高すぎる、とタオル2枚くらいの厚さでもよいとのこと。また、背が高い人にも多いそう。自分もやや背が高いんだけれど、あまり威圧感をもたれないように背中を丸め気味にしていたのもよくなかったようだ。あとはモニターの高さを目にあうようにして姿勢があうような椅子を使うことをすすめられた。薬もいるか聞かれて、答えるとロキソニンともう2つもらった。会計はしめて6,900円ほどで保険診療のありがたみを感じる。
頭痛が深刻なものではなかったということでひとつ安心。 ちなみにCTによって、鼻道が曲がっていることがわかり、右の鼻がつまりやすいことを見抜かれた。鼻道の奥も耳の奥も、炎症や悪いものは見当たらないとのこと。
頭痛に苦しむデスクワーカー・ソフトウェアエンジニアは多そうなので困っている方、気軽に頭痛外来に行ってみるとよいと思います。
せっかくなので有料でCT画像とレントゲンをおいておきます(プライベートを切り売り)。興味ある人はどうぞ。100円です。