今月のクーリエ・ジャポンにノーベル経済学賞をとったクルーグマン先生の「見当違いな心配」という題のオバマ政権を批判する論説が載っていた。
出典元は The New York Times
The Opinion Pages:The Wrong Worries By PAUL KRUGMAN
要約すると
- 米経済はまったく回復していない
- 政権は財政赤字の削減に執着していて経済成長させようとしていない
- 現実にある危機に真剣に対処すべき、本格的な雇用政策を提案すべき
うーん。
米国で経済成長・雇用増の必要性は切実にわかるけれど、過去の積み重ねがある国際的で複雑な経済系のなかで、一政府の意思でなんとかできるんだろうか。そんな手段があるのだろうか。借金にまみれた米国は何とかできるのか・・・。焼け石に水でしかない気がする。
そもそもクルーグマン先生ですらその具体的な対策・提案を持っていないというのが手のうちようのなさを示している。。
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早大社会科学総合学術院教授で社団法人「日本経済復興協会」理事長の田村先生の記事もあった。
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/110509/eca1105090503004-n1.htm
要約すると
うーん。
日本の円高やデフレをなんとかしろとか必要性は切実にわかるけれど、過去の積み重ねがある国際的で複雑な経済系のなかで、一政府の意思でなんとかできるんだろうか。そんな手段があるのだろうか。世界経済の規模に比して、蚊トンボのような日本程度の国の短期的な介入で円高やデフレを何とかできるのか・・・。焼け石に水でしかない気がする。そもそも経済復興協会の理事長がこんなアピールできる記事で対策をなにも披露しないというのが手のうちようのなさを示している。。
よくマクロな経済学はわからないのに偉そうなこと書いてしまっているけれど、複雑系過ぎて操作/予想できない。もっとも研究されている複雑系な事象だとは思うけどまだまだわからないことばかり。現に、どこぞの経済学者間でもコンセンサスとれていない。最近は下火みたいだけれど、リフレ派と反リフレ派の見苦しい論争は記憶に新しい。
ぼくみたいな素人は、どちら側の論理をみてもなるほどと言いくるめられるので正直、判断できないけれど。
とにかく金融資産が危ういということと世界経済の先行きがかつてなく不透明だということはわかる・・・。
感覚的にはインフレが早く発生して早く崩壊するか、先延ばしにして将来に崩壊するかのどちらかな気がする。もう日本もアメリカも借金返せないでしょ。成長の余地もあまりないでしょ。とおもうのです。
福祉を一気に削減する強権的でファシズム的な感じになれば、財政はよくなるかもしれないけど、だめだよね。ああ、桃鉄の徳政令カードがあれば・・。
やや悲観的なので、ばしばし批判して希望を教えてほしいです・・