あっという間に12月になってしまった。 例年になく暖かかった11月に読んだ本を感想を書いてみます。すくなかったのは暖かかったからでしょう。
わかる古事記
左ページはマンガで右ページは半分活字な本。 わりと知らないことも多くておもしろかった。まさに神話的で、人情味と残酷さが同居する世界。現代の物語にもモチーフが生き続けているのはすごいなあ、と思う。好きなエピソードは神功皇后の聞いた神のお告げと知略、サホビメ(沙本毘売命)の兄弟愛あたり。兄弟・兄妹げんか物多くておもしろい。 神話の編纂によって正当性を主張するというのはある程度大きくなった会社が社史をつくるのに似てる?
変貌する民主主義 森政稔
- 作者:森 政稔
- 発売日: 2008/05/01
- メディア: 新書
民主主義という現代ではただひとつの政治体制として認められている概念の変遷を描いているなかで、気になったトピック
- かつては福祉重視であった新自由主義と、現代の自由主義
- 保守の変遷
- 左派が右派を呼び込んだ
- ポピュリズムは国民とメディアの共犯。外部にいるとの錯覚をもたらす
- トクヴィルが右派からも左派からもいいように援用されている
レーガンや小泉政権の新自由主義では、勤労意欲と不正を糺すというモラリズム(道徳主義)がポピュリズムを後押ししている。 モラリズムへの入れ込みが政治的自由をうばい、社会にコンフォーミズム(画一への強制)をもたらす。これは戦後マッカーシーイズム下のアメリカでも戦争下の日本でもおきたことで丸山真男をはじめとする戦後政治学も批判してきたこと。
民主主義で対応できないこと。たとえばアメリカの大統領選は中東の民衆に大きな影響をもつが投票権はアメリカ市民権のあるものに限られる。いま、ここにいるものだけであり子どもや未来の人間、また自然や動植物については影響されない。なかには政治をスキップして直接行動するNGO、NPO、ボランティアも増えつつあるがこれの位置づけはどうなるか。
民主主義、というもはや自分たちの世代では所与のものである概念がじつはどう変わってきているかを考えるきっかけにもなった。 これからの民主主義、どうなるだろうか。。
トリフィド時代
- 作者:ジョン・ウィンダム
- 発売日: 1963/12/25
- メディア: 文庫
僕らの中の発達障害
- 作者:青木 省三
- 発売日: 2012/11/01
- メディア: 新書
展覧会
太秦江戸酒場
いってきました。西村くんが書いているように江戸感はなかった。場所はおもしろくて美味しいお酒を飲めたのでよし。
あと、いろいろ写真を撮れて楽しかった一緒に行った野郎どもを撮るのは雰囲気もあって楽しかったのだけれどすこしだけ様子を共有します。
挑戦した料理
このところやったことない調理にいろいろ挑戦しているので書いてみることにした。
- 燻製。ささみジャーキーなど。前職の福利厚生でもらった燻製器をつかっています。煙と温度の管理が難しいけれどおいしくできる。またやりたい・・・
- 鶏ガラから出汁をとって、ポン酢も手作りして水炊きしたけれどかなり美味しかった(鶏肉は安いやつ)。まだまだ試行錯誤したい。
- 紅玉もらったのでアップルパイにしたけれどめっちゃ美味しかった。きれいに切りやすくするにはどうすればいいんだろうか。
- ラフランスもらったので洋なしのタルトつくった。美味しいけれど、赤くなる。綺麗に焼くのは難しい。
12月は鳥まるごとローストするのとシュトーレン作るのと、おせちの仕込みをやりたい。
誕生日
じつはこっそり誕生日を迎えました。いつのまにかもういい年です。彼女募集中です。
仕事ではいろいろさせてもらっていますが、なんでもやりすぎて技術力を高められていないかも。もっと潜っていけるようにしたいところ。しかし、一番難しいのは技術ではなく、ユーザの要求をどう落としこむか、業務にどう変革をもたらすかとも思っていて、その組織を動かす人間力的なところと技術とのバランスにも悩む。お金稼ぐの難しい。健全なお給料と休みをもらって安定しつつみんなの役に立つお仕事するの難しい。
持続可能なビジネスモデル、どこにあるんだ〜。