もはや10月も半ば過ぎてしまったけれど月例ということで9月に読んだ本を書いてみます。 業務に関わる専門書とにらめっこしていたりであんまり本を読めなかったうえに、読みかけてみたのも読みかけポイな感じです。よくない。
数量化革命
- 作者:アルフレッド・W・クロスビー
- 発売日: 2003/10/29
- メディア: 単行本
この本の数量化とは、その測定についてのことなのでは、なにかヒントが得られないかと思ってタイトルだけ見て手に取った。
結論として、期待した本ではなく、あまりヒントを得られないまま、途中で読むのを挫折したのだけれどメモだけ残しておこうと思う。
これは抽象的な数学と実用的な計測の統合の歴史を記した本である。
過去の記録は、進歩と後退を繰り返した後に怠惰のうちに忘れ去るという図式は人類の歴史の典型的なパターンであることを示している。
プトレマイオスや、高度な数学体系やマヤ暦を生みつつも、スペイン人が中央アメリカに着いた時にはそれらを改良する姿勢を失ってしまったマヤ文化、北宋時代につくられた大時計を忘れ去り、暦法の欠陥をイエズス会士が修正するまで放置されていた中国。
プラトンやアリストテレスに代表される計測に懐疑的な姿勢からどうやって、なぜ脱皮したのか
人類の進化は漸進的ではないの悲しい。
「(神は)寸法と数と重さによって、万物に秩序を与えた」(『ソロモンの知恵』11章20節)
RPGツクールを連想。
1275年から50年間。 機械式時計と大砲がつくられ、正確な時期は分からないがおそらくはポルトラノ海図、遠近法、複式簿記もこの50年間か、その直後に生み出されている。 ロジャー・ベーコンは虹の角度を計測し、ジョットは幾何学を念頭に絵を書き、楽曲も進化している。 これほどの変化は20世紀初頭まで訪れなかった。
これがなぜおきたかというのが本書の最初の山場なんだけれど、あんまりいい答えではなかった。
「文化はどれも、その夢の中に生存するものである。」(1934、ルイス・マンフォード、技術と文明)
意味不明だけれど一見深そうなのでどこかで衒学的っぽさを出すときに引用しよう。
「精神の奥深い願望は、精神の最も進化した働きにおいてさえも、自己の宇宙を前にした人間の無意識の感情に結びついている。すなわち、そこには親近性への要求があり、明晰さへの渇望があるのだ。人間にとって世界を理解するということは、世界を人間的なものにひき戻すこと、世界に人間の印を刻むことである。」(1942,アルベール・カミュ,シジフォスの神話)
好奇心が人を人たらしめている。とでも言い換えられるかな。
風が目に砂を吹きつけ、雨が足を冷たく濡らす地上では、無常が世の定めである
p56。レトリックメモ。
「(地球は)はなはだ腐敗し、ありとあらゆる悪徳と汚辱に堕しているので、ほかのすべての世界と時代の汚れと排泄物の吹き溜まりのように見える」 ティリャード 1958 エリザベス朝の時代象
という感じです。 おもしろいところがなくはないと思う。気になる人には貸します。
イベント
友人の結婚パーティ
大学のレストランでやったパーティ。ドレスもケーキも会場のかざりつけもいろいろ手作りですごい感じ。新婦にはお世話になっていたのと世話焼きであったので会場設営やカメラなど担当してた。 若者が多くて楽しい会でした。イベント運営の難しいところをちょっとだけ学べたかもしれない。
鴨川シャボン玉の会
恒例の会でした。 sixeight.hatenablog.com
様子です。
その他
所用で泊まりにいった旅館のお茶。美味しかった。
(世間的な)下半期に向けて
バック・トゥ・ザ・フューチャーの未来です。ドクと同じように未来でなにかを見つけよう。