ぜぜ日記

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福井のあわら温泉がなかなかよかった

福井県の北部にあるあわら温泉(芦原と書く)は1880年代に発見された新しめの温泉街です。不思議なよさのある泉質で入っているとなんともないんだけれど、そう熱くないのに体が温まる感じと肌の調子がよくなった気がします。ほかと泉質を比べられるほど温泉経験はありませんが・・・。 このあわら温泉に2歳児連れで泊りの旅行をしてよかったのでブログに書いておきます。

今回は金津創作の森という美術館でやっていた西野壮一写真展をまず見物に行って、そのあとにあわら温泉に泊まって翌日に福井で祖母宅2軒に子をみせにいったという旅程でした。あわら温泉には土曜の夕方から日曜に朝にかけての短期滞在だったけれど素泊まりでゆっくり過ごせました。

この西野壮一展は3/5(日)までで時間がないけれど、よかったのでお近くの方にはおすすめです。金津創作の森もすこしおもしろい場所だった。展示会についてはこちら。

dai.hateblo.jp

宿泊はまあまあリーズナブルに泊まることのできた福寿さん。今回は2歳児がいて旅館での食事はたいへんそうだったので素泊まりにしています。寝かしたままにできる1歳前半までだと部屋食でも快適そうだけれど、それ以上大きくなると、食事は食べれても仲居さんに気を遣われるのも居心地が悪いしふつうの居酒屋とかのほうが気楽なのです。郊外の居酒屋によく子連れがいる背景がようやくわかってきました。

福寿さんの向かいにあるべにやさん。天皇も泊ったらしいハイエンド旅館だけれど数年前に火事にあってから復活してきたらしい。

福寿さんは部屋や洗面所も広々としていて快適で仲居さんも感じよくて気持ちよかった。温泉もいい具合。冬季は露天風呂は閉鎖されていたのが残念でしたが水道水(地下水?)がかなりおいしいし、素泊まりだからとはじめからお布団をひいてもらえたのも気が楽。

タオル干しが斬新

食事はお魚屋さんがやっている銀河食堂というお店に行きました。はたはたの唐揚げは絶妙でコロッケやもんこくのお刺身もよかった。子は枝豆とコロッケとおにぎりをもぐもぐたべていた。へしこ茶漬けは食べ損ねたことが心残り。 もんこくの刺身

たまたまシュッと入れはしたけれど予約がおすすめ。

あと、あわら湯のまち駅の近くには屋台村というカウンター6席だけのお店が7つくらいあるんだけれどどこも繁盛していた様子だった。自分が子と一緒に寝ている間に、お酒大好きな妻は繰り出していてたいへんよかったとのことです。

朝風呂に入った後は近くの喫茶店、ベル・カフェでごはん。古い喫茶店でいい感じでした。 ピザトーストのトマトのフレッシュ感がよかったし子もトーストと焼うどんをたべた。

あわら温泉は海が近いとはいえ平地にあって、閉業した旅館もちらほら目についてあまり趣があるわけではありません。このあたりは山中温泉(石川県)や城崎温泉(兵庫)に見劣りするようには感じる。東尋坊とかプールレジャーの芝政とか、禅寺の永平寺とかちょっといくとおもしろそうなところはあるんだけれど、県外の観光客はどれくらい楽しめるのかはすこし心配です。

あわら温泉 仁泉亭
あわら温泉 仁泉亭跡地

特に交通の便が微妙なんですよね。北陸勢は車でしか行かないから問題ないかもしれませんが、特急も止まるし2024年春からは北陸新幹線も止まるJR芦原温泉駅からは4kmほどあってバスですこし時間がかかるし、ちょっとバス停の位置がわかりにくい。福井駅経由であれば温泉街にほど近いところに駅があるえちぜん鉄道を使うと、路面電車経由で田園地帯を走れて旅情がでてよいかもしれない(三国港や勝山にもいけます)。

今回、金津創作の森からは、ぐるっとバスという1日往復合わせて5便のバスで湯のまち駅までいったんだけれど、これは北潟湖のまわり蓮如の布教の拠点だった吉崎御坊のまわりなどを走れて楽しかった。このあたりの起伏のある田園風景はすこしおもしろい。道の駅きららの建物がおもしろかった。このあたりは一向一揆で戦国武将ともめていた地域だし、真継信彦の傑作「鮫」の舞台でもあった。

ぐるっとバスはなぜかちはやふるラッピング
ぐるっとバスはなぜかちはやふるラッピング

北潟湖
北潟湖

芦原温泉駅には新幹線も止まるそうで立派な駅舎ができつつあったけれど、どれくらい利用者がいるんだろう。東京方面からだともっといい温泉地が東北や新潟、長野にはありそうだし、ちょっと悲観的。いいところではあるんだけれど、いまいち魅力がわかりにくい気がする。

あと決済は現金オンリーのところが少なくなくて閉口したので、新幹線が通るまでにはタクシーや金津創作の森のレストランや居酒屋はクレジットカード対応してほしい。

イデ

子連れでの旅行はやはり食事がネックになって選択肢がせばまってしまう。おいしいものを食べるには、気取らない居酒屋にいくか、いいお惣菜かお弁当をかって旅館で食べるかになりがち・・・。これから、子ども1人しかもたない共働き世帯は増えそうだしなにかいいサービスが生まれると商機あったりしないかなあ。 (子ども2人いたら県外に旅行することなくなりそう)

余談その1

この近くには、ワンダーランドという廃墟になりつつある遊園地があって、なかなかいいです。3回訪れて3回ごとに味わいが変わっている。 最初いったときには、オーナーさん?がセグウェイで現れてほんとびっくりした。

余談その2

もう何年も前の年末年始に高校の同窓会が芦原温泉の大きな旅館で開催されたことがあった(といっても参加者は男子8人程度だったけれど)。このとき、医者勢は近所にあるストリップ劇場に行くぞといって連れだって出かけて、自分も含むその他勢は部屋でボードゲームカタンだったかな)に興じていて文化が違う~となっていたのだった。手配してくれたりストリップ劇場にでかけたのはF大医学部出身者なのでその文化なのかもしれないのですがどうですか。

あわらミュージック劇場