ぜぜ日記

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夫がすねて料理をつくらなくなる話

この2週間ほどのあいだに共働き子育て中のアラフォー女性3名から同じような話を聞きました。
3件続いたということはよくあることなのだろうし、自分もそういうところあるかも、と思ったので書いてみます。
みんな男がそうだという話ではないのでご注意ください。


ちなみに、それぞれ妻の友人だったり仕事関係だったり会ったのはばらばらで自分がアラフォー女性と積極的に会っているわけではないです。


共通するのは家事や子育てに協力的な夫が、たまにしていた特定の家事をしなくなったということ。
1人は、夫がたまにする料理を食べて、味付けにちょっと否定的なコメントをしたところ、その場ではなんともなかったけれど、それ以降料理することはなくなったというもの。
1人は詳しく聞けなかったけれど、これもたまにする夫の料理のなにかに苦言を呈したら、同じようにそれ以降料理をすることはなくなった。
もう1名は、オムツを交換するときに、おしりふきを使いすぎたよ、と言ったところ、もうオムツ交換してくれなくて、それ以降は妻に任せるようになったというもの。


どの場合も、男は幼稚だ、傷つきやすい、家庭をともにする気がないのでは、と男を批判することはできるし、実際にそういう側面もあるとは思う。
けれど、批判しても解決しない。


それぞれの妻の口ぶりからは、ほかの家事や子育ては積極的にやってくれるんだけれどなんでこれだけ・・と困惑している様子がみてとれる。もちろん、深い付き合いをしているわけではない自分の前で、その場にいない夫をひどく言わないのは当然だけれど。


なにが原因だろう?
自分にはそういうことがないかな、と振り返ってみると、ひとつあった。


ある日、枕カバーに穴が開いて、買わなきゃ、Amazonだと2日はかかるかな、と妻と話をしていたあとのこと。
仕事帰りに遠回りして枕カバーを買って、びっくりしてくれるかなと思ってこっそりセットしておいたところ、洗濯してないもの(神聖な)布団に乗せたらだめだよと怒られたこと。たしかに、悪かったなあ、と思いつつ、じゃあ、そういう布団まわり全部やってくれ、と一瞬投げやりな気持ちになったことがあった。この場合は幸い一瞬そういう気持ちが浮かんだだけで済んだけれど、あとあと考えると、感謝される・ほめられると思ってやったことが、否定的にとられるとけっこうショックが大きくてかたくなになってしまうのかもしれない。


最初からどうでもいいことや雑だと自覚していることで怒られても、あまり引きずらない。
感謝されるかも、と思っていることをスルーされても別にどうでもいい。
でも、感謝されるかも、とよかれでやったことが否定されるとかなりショックを受ける。


そう考えると、夫婦の関係・男だけにかかわらず世の中意外と多いのかも。上記の話は男女逆でもありそうだし、たとえば、近所のおばさんの善意のお節介をうっかり否定するとずっと恨まれるとか。子どもがなにかに挑戦したてのころにマイナスなことを言って、やる気をなくさせることも近いかもしれない。 ネットで人気の若者が、またおもしろいこと書いたぞ!と記事を書いて思わぬ炎上した後に、素直に撤回できずにかたくなに戦闘的になってしまうことも近いのかも。


こういうことをどう防ぐといいだろう。
否定的なコメントをする場合に相手を傷つけないように注意するのは多くの人がやっていると思うけれど、特に、相手が感謝してほしそうなときを見定める必要があると思う。
あと、関係性が構築できていると思っていて、正直になんでも言ってしまいやすい関係でこそ危ない気もする。

人の意見に否定的なコメントをすると、人格を否定されたと混同してしまうことは多い。
これが日本の教育の問題か国民性かどうかはさておき、建設的な議論をするためにはどうしたらいいだろうか?
やっぱり、おしりふきを使いすぎだと思ったら、しゅっと指摘してしゅっと受け入れて改善していきたい、よいやり方などあれば教えてください。


最後に自分がひとつ思いついたものを紹介しておきます。
プロジェクトファシリテーションの分野で使われ始めたKPTという振り返りの方法です*1
プロジェクトの区切りで振り返りをする際に、そのままだと悪いことばかり思い起こしてマイナスな空気になりがちなのを、議論の順番を決めておくやりかたです。最初に、よかったことで次も続けたいこと(Keep)を議論してから、悪かったことや反省点(Problem)を話し、最後に次回試してみること(Try)と、分けて話をすることで建設的な議論にしていこうというもの。
これにならって、よかったことを伝えてから悪かったことを話すとニュートラルに受け入れやすい、かもしれない。もちろんKPTなんて言葉知らずともあたり前のようにやっている人は昔から大勢いるとは思いますが。

ちなみに、私ども夫婦では今年から月次家族会議でこのKPTを導入しています。また学びがあれば共有します。


最近作った料理 tsukurioki.hatenablog.com