うんこめも

自律分散うんこ製造システムについてのメモ

シェアハウス@清澄白河、住人募集。

追記(2018.11.16)

本件、新住人が決まったとのことで募集停止です!ご検討・ご質問・拡散してくださったみなさまありがとうございます!

本文

東京に清澄白河というエリアがあります。東京駅から東へ徒歩25分、江東区の下町で深川八幡さんの裏手です。

清澄白河という駅ができたのは2000年なのでまだ18年と新しいため、古くから東京にいる人にはなじみのない地名かもしれませんが、じつは大江戸線半蔵門線が通って、渋谷や六本木や上野(広小路)、新宿、大手町まで一本で行ける便利エリアです。さらに、ここ5-6年はブルーボトルコーヒー1号店ができたり、意欲的なお店もたくさんできて雰囲気も変わりつつあります。

この清澄白河には、自分が東京1年目、2011年前から2015年1月まで住んでいました。 おだやかで近隣のコミュニティもおもしろく東京の印象が大きく変わった場所です。

ただ、下町とはいえ、ホームズで調べると面積17平米の1Kでも10万を超えるところもあり、8万円以下はほぼないくらい。 https://www.homes.co.jp/chintai/tokyo/kiyosumishirakawa_09700-st/list/

こういうところで住むのは価格的につらいこともあって、ファミリー向け4DKを借りて、それを友人と一緒に借りるという形でシェアハウスをはじめたのです。 そこの経緯や振り返りはこんな感じ。

dai.hateblo.jp

dai.hateblo.jp

ここのシェアハウスは、自分が東京出張などの際にも寄る機会もあっておもしろい場所なんですが、なんとこの度、住人2人が、それぞれ結婚と転勤で同時に引っ越すことになったため住人の募集があります。

これまでもおもにITエンジニアが何人も住んでいて、個室もありつつリビングでは勉強会のほか、料理イベントやゲーム・鑑賞会が開催されるシェアハウスです。落ち着いておだやかな場所なので、清澄白河でシェアハウスライフしてみたい方、よければどうですか?

諸事情で見つからなければ解散が決まるそうなのでおはやめに!

詳細や内覧については原住民代表の id:decobisu さんにお知らせください。

decobisu.hatenablog.com

さて、最近のシェアハウス観。 10年前、2008年には聞いたことのない概念でしたが、ここ数年急速にひろまっていますね。 自分も京都と東京で1か所ずつ住んで、6か所くらい遊びに行きました。住民やエリアによって個性も雰囲気も違ってたいへんおもしろいです。 かぼちゃの馬車のようにたくさん供給して倒産するところもあったり、社会現象にもなっています。

これは、現代の長屋・若者の貧困化としても語られますが、分断しがちな核家族・単身世帯の増えた社会でひとつの互助的なネットワーク・コミュニティのきっかけ、になっているのではないかとも思います。ウチとソトの境目がなめらかになるイメージです。

自分はつい最近まで京都でもめいちゃんちのシェアハウスREDIYに入居していたのですが、ここのコンセプトは「日常を拡張すること」。 この、めいちゃんちに限らず、シェアハウスに住むことでもともとの友人や職場、趣味以外にも、シェアハウスの住民やさらにその友人と出会えます。さらに、キッチンやお風呂などの水回りも共有することで私生活のノウハウや職場や学校のうわべだけではわかりにくい、価値観の多様さなどに触れる機会でもあって、寛容さにもつながるんじゃないかと。 もうちょっとシェアハウスという選択肢が一般的になっていくといいなー、と思っていて、スルガ銀行かぼちゃの馬車と、不労所得をもくろむ人間たちの出資で東京に大量供給されたシェアハウス群がこれから社会でどういう機能を発揮していくのか楽しみです。

mayshare.chu.jp

そういえば、水惑星年代記大石まさる先生が、テラフォーミングされた火星でのシェアハウスを舞台にしたマンガを描いているのでみなさま読みましょう。

現代日本でお金を稼ぐ2つの方向性

(注意1)この文章では具体的なお金の稼ぎ方が書いてあるわけではないです。
(注意2)こうあるべきだ、これが正しい、という意見ではなく自分の現状認識です。抜け漏れ誤解・固定観念があるかと思いますがやさしくご指摘いただければ幸いです。

「わたしは●●大卒なんだから年収800万もらえて当然でしょ」、「この難関資格をがんばってとったのだからいい給与がもらえるべきだ(もらえていないのは自分ではなくて社会が悪い)」みたいなことを聞く機会がありました。

苦労して働いている多くの方は信じられないと思います。しかし、大学までの、ペーパーテストで高得点をとると順位が出て評価されて周りからもちやほやされる世界で育つと、こういう意見を持ってしまうのも不自然ではないのかもしれません。
父親や親類が高収入だったり、付き合う社会が狭いのかもしれないし、かつての、女性が結婚相手に年収1000万円を求めている、みたいなニュースを聞いて育っているなかで、ペーパーテストが得意だったことにより(狭い)社会から評価をされていると自信過剰になるのも仕方ない、とも思います。

しかし、多くの方が体感しているように、学歴があればお金を稼げるわけではなありません。
もちろん学歴があれば、大企業に雇われやすく、高給を得やすいという傾向はあっても、学歴があるから雇われるという因果関係はありません。

よくよく見てみると、お金を稼ぐ構造をあまり知らない人がいるようなので書いてみます。
想定している対象読者は田舎にいる親類の高校生・大学生で、投資などすでに持っている人がより稼ぐのではなく、持たざるものが稼ぐことを念頭に置いています。銀行強盗やフィッシング詐欺などの犯罪行為や、ギャンブルは除いています。

さっそくだけれど、大きく2種類あると思う。

1.既存の利権構造の恩恵を受ける

世の中には、強固なお金を稼ぐ仕組みをもっていたり利権構造を構築している組織やコミュニティがあります。
すぐれた製品や販路、特許、版権、根強いファンをもつ企業はわかりやすいですね。一度つくった仕組みを維持していくだけでお金がどんどん入ります。株主に流れる分も多いですが、中核の従業員の分け前も多いです。

ほか、大きな退職金や天下りルートのある公務員もあります。
天下り、と悪いイメージのある言葉を使ったけれど、もちろん、専門知識をもった人間が民間で再活躍できるのはとてもよいこと。猪瀬直樹が「日本国の研究」で告発したようなあからさまな公金をどぶに流すような天下りはさすがに減っているとは思いますが、これもわかりやすい利権です。

そのほか、多くの檀家を抱える宗教組織や、文化芸術などで構成員をもつ財団、集金構造をもつ労働組合や、責任を負うとともに新規参入に門戸を狭める士業、玉の輿や資産をもつイエからの相続なんかもここに含まれるでしょう。

これらの組織は、その利権構造を維持する資本の論理や自己保存のような力が働いていて、定年や競争・死亡などで離脱するメンバーを補充し事業を維持するために、新メンバーを募集しているものです。

企業や官庁では新卒採用として、イエでは出産や、嫁婿探しとして。大学ではポストがあくと公募もあります。
もちろん、なかには、ある特定の血筋のものが出世を約束された同族企業や財団法人もたくさんありますが、組織内出世により利権構造の恩恵を受ける道が公開されている組織はとても多い。

そこで求められるのは、組織を運営していく高い能力だけではなく、組織の文化への適応具合や忠誠といったメンバーシップ。

採用されて出世していくには有用性を認めてもらうであったり、組織の意向をくんだ現場の人事権者に認められる必要があります。

そしてそこではペーパーテストの成績やその結果としての学歴はひとつの指標でしかありません。
大量に採用する場合に判断材料の一つとして学歴フィルターや同じ大学出身者を優遇するリクルーター制度や推薦があっても、選抜の一つでしかない。学歴があると多少は事務処理が得意なのかも、と思わる程度です。

そこから採用されるためには、各企業や業種によって違ったりいろいろ就活得意な人がいると思うので興味のある人は探してみてください。

生まれによって、利権構造の継承がほぼ決まっている人はよかったですね。社会に還元していってほしいです。

まとめると、利権構造の恩恵を受ける立場にいくと稼ぐことができます。いくつかの利権構造では門戸も開かれているのでがんばってください。

しかし、平家物語の冒頭にもあるように、盛える者は必ず衰えます。歴史を紐解くとどんな大帝国も衰退のときはあるようです*1
クレイトン・クリステンセンが指摘したような、イノベーションのジレンマもあり大企業でも絶対安泰ではありません。
かつて、炭鉱会社が東大生に人気で難関中の難関だった時代もありますが、いまや見る影もない領域も多いです*2

イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)

イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)

2.すきまを埋める

上記の利権構造は長く続いた組織が多く、官僚主義的になりがちで新しいことが苦手なことが多かったり、需給を満たせないことも多いです。また、権力は腐敗していきます。
そこで生まれる隙間をみたすものはお金を稼げます。
いちばんわかりやすいのはベンチャーに参画すること。あたらしい事業をつくって稼いで、利権構造を構築する。

体制の変わり目や、技術の発展期はたくさんすきま、つまりビジネスチャンスは多いようです。戦後のヤミ市や、ここ20年でたくさんでてきたIT系のベンチャー企業はわかりやすいですね。
上記であげた利権構造もはじめはすきまから始まったものばかりです。

とはいえ、室町時代に運搬を担っていた馬借や車借のように、お金は稼いでいても、社会的には低くみられることはあったり*3、新興企業のライブドアの取締役らが粉飾で逮捕される一方、日興コーディアル証券東芝の粉飾では逮捕もないように、新興の組織は社会的に厳しくみられることも多々あるので、お金を稼ぐだけが目的ではない方はご注意ください。

すきまを見つける、という点では、高技能なフリーランス流動性の高い専門職もこちらに含めましょう。
求められるエンターテイメントを提供するということで賞金スポーツのアスリートや、芸能人、ゲームなどのコンテンツ系を創造していくもこちらに含まれますが、すでにある版権で稼いでいく段階になると1.の利権構造にシフトします。

また、そんなに稼げはしないことも多いですが、既存の組織が需給を埋められないところを埋めるという意味では、自営業やアルバイトな仕事もこちらに含めてもよいかもしれません。

まとめ

おおざっぱに図にしてみました。 f:id:daaaaaai:20180429141904p:plain 「すきまを埋める」を新興として左に、はじめにに挙げた「既存の利権構造の恩恵を受ける」を右において、それぞれのなかで専門的か、非専門的か、という軸をおきました。
「専門的」というのは技術を念頭においていますが、特殊なマーケットに対する仕事も含むかもしれません(麻薬の密売とか?)。抜け漏れ多数ある概念図なのでご笑覧ください。

リチャード・フロリダのいう、これからの社会では、高技能なクリエイティブクラスとマニュアルで動くマックジョブに分かれるという分類は、既存の利権構造をおそらく意図的に軽視していると思うのです。

クリエイティブ資本論―新たな経済階級の台頭

クリエイティブ資本論―新たな経済階級の台頭

このめちゃめちゃ乱暴な分類によって何が言いたいかというと、(少なくとも)現代日本では、既存の利権構造が強固なために、そこにメンバーとして加わるのがお金を稼ぐのには有利になっているけれど、組織が永遠ではないので利権を享受しているという認識がないと危なっかしいよ、ということです。
そして、これが問題なんだけれど、利権が強固であるゆえに、古い価値観によって、権力者への忖度や、非効率さが温存されたり、過重労働や、関連企業からの搾取が続いているのはなんだかなあ、と思うのです。

おしまい。

21世紀の資本

21世紀の資本

*1:例外は、一定の規模を確保した宗教組織のように、領土が重要ではない組織かもしれませんがこれからどうなるでしょうか・・・

*2:しかし、ここらへんの話はよく聞けれど統計はどこかにあるんだろうか・・ http://www.jyoban-coalfield.com/omoide/omo_sepa/nakadagakusotu.htm

*3:1962, 笠原 一男, 一向一揆の研究

ヒューマニズムの限界と「アーロン収容所」

アーロン収容所 (中公文庫)

アーロン収容所 (中公文庫)

太平洋戦争後の、厳しい環境で強制労働があって30万人以上の日本人が死んだとされるシベリア抑留を知っている人は多いと思う。 けれど、戦後、ビルマ(現ミャンマー)にてイギリス軍に抑留されて強制労働させられていたことを、自分は恥ずかしながらあまり知らなかった。 それが日本で広く知られるようになり、戦後、さまざまな日本人論がうまれるきっかけとなったという、会田雄次氏によるアーロン収容所のことはどこかで読んで気になっていたのを、ようやく手にすることができた。

27歳で日本軍に徴用された歴史学者であった会田氏はビルマ終戦を迎え、イギリス軍の捕虜として2年間強制労働させられていた。 終戦までを描いた部分では、マラリアの蔓延するジャングルで乏しい補給のもと何か月も行軍する、戦友があっけなく死んでいくさまなど紋切型な表現だけれど戦争の悲惨さが伝わってくる。

どれも悲惨で、その大きな原因である、日本軍上層部の、官僚主義、前例主義、メンツ重視の希望的観測と精神論と補給の軽視が、この現場の記述から透けてみえる。 このあたりについては、「失敗の本質」に簡潔にまとめられていて、現代社会でも通用する知見を整理しているのでみなさまぜひ読んでください。

失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)

失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)

本書は、ようやく命からがら終戦を迎えた後、あまり知られていなかったイギリス軍の収容所の残酷さに焦点を当てている。 そして、この収容所というきわめて異常な状況を通してイギリス人やインド人、ビルマ人、そして日本人の価値観の違いをえぐりとっている。

イギリス人の、合理主義的であり、かつ黄色人種を平然と家畜と同様に扱って差別するさまはけっこう衝撃。 し尿拾いなどの屈辱的な仕事をさせたり、食料をほぼ与えなかったり、収容所をあえて虫や悪臭のひどいゴミ集積所のそばにつくるなど、拷問や虐殺とはまた違うやりかた。 ヒューマニズムというものが蜃気楼のようなものでしかないと感じる。

本書では、そういった抑圧の残酷さだけでなく、収容所での苦しい生活の中で、捕虜たちが、イギリス軍から泥棒したり文化をつくりだすさまも見えて興味深い。 飛行機のジュラルミンの部品をとって精妙な仕掛けのあるシガレットケースをつくって、インド人士官に売ったり、竹からマージャン牌をつくったり、イギリス軍兵舎の天幕を盗んでそれを緞帳に仕立てて演劇をしたりなどの話や、インドタバコが貨幣として流通していたというはなしもたくさんあって、そのしたたかさに笑えてしまう。そのなかで、戦場での、階級とは違う組織の上下関係と、捕虜生活での上下関係がかわってくるさまもおもしろい。

著者は、これを一般的に拡大するのはあぶない点があるとしながらもこう書いている。

人間には種々の型があり、万能の型というものはない。異なった歴史的条件が異なった才能を要求し、その方の人物で、傑出し、しかも運命に恵まれた人物だけが活躍した。古代の偉大な政治家も、現在では村会議員にもなれないかもしれない。現在のやくざの親分はあるいは戦国大名になれたかもしれない。芸術家や学者でもそうであろう。

これは、初代内閣安全保障室長の佐々淳行の平時のリーダーと、危機時のリーダーに求められる資質は違うというものを連想した。 たぶんこの本に書いてあった。危機管理の本はおもしろいのでぜひ読みましょう*1

完本 危機管理のノウハウ

完本 危機管理のノウハウ

ビルマでの日本軍収容所について詳しくは本書を読んでほしいけれどまずはWikipediaをさらっと見てほしい(ちょっと順番が変な気はする)

ビルマでの降伏日本軍人の抑留 - Wikipedia

過酷さを比べるのは不適切だけれど、希望がない中で毎日人が死んでいくナチス強制収容所で、どういう人が生き残るかというのは、V.E.フランクルの夜と霧がめちゃめちゃ刺さる。本文はそんなに長くないし(文体は)読みやすいので多くの人に読んでほしい、けれど、本文のすばらしさと比べて付録の解説が一面的で感情的で最悪だった気がするのでご注意ください。

夜と霧 新版

夜と霧 新版

ミャンマースー・チーさんくらいのイメージないかもだけれど、急速に経済発展しながらも少数民族問題を抱えていてたいへん。 いろんなミャンマーの山岳地方での少数民族の暮らし向きや雰囲気については、高野秀行さんの「アヘン王国潜入記」がめっちゃ笑えて楽しいながら、ミャンマーのかかえる問題の現場を知れてよかったけれど、戦中や戦後にも日本軍とさまざまなかかわり方をしていたのは知らなかった。

アヘン王国潜入記 (集英社文庫)

アヘン王国潜入記 (集英社文庫)

あとがき

このブログはこのところ放置でしたが、最近は#つくりおきブログに寄稿したり、会社のブログを書いたりしていてブログを書いていないわけではありません。 今回は最後に関連書籍を羅列してしまったけれど、今後もなにか伝えたい・記録に残したい本や思いがあったときに書くだろうのでよろしくおねがいいたします。

tsukurioki.hatenablog.com

今日紹介したアーロン収容所は1/7に尾道の古本屋さん弐拾dBで購入し、18きっぷでの帰りの車中や通勤中に笑ったり泣いたりしながら読んで、本文章のたいはんは今出川大宮上るのカフェ、逃現郷(とうげんきょう)さんで書きました。どちらも人の思いがこもった感じのとてもよい場所です。

*1:佐々さん、おもしろいけれど同じエピソードがいろんな本で触れられているのでどれがどれか思い出しにくい(どれも印象深いエピソードではあるけれど)

経営おもしろ話、あるいはなぜ東芝はやらかしたのか(「ヤバい経営学」を読んだメモ)

「ヤバい経営学」という本を読んだ。 原著のタイトルはBusiness Exposed。直訳すると無防備な経営*1だけれど、ヒットした「ヤバい経済学」に乗ってこのタイトルになったようだ。書店で手に取ってもらうためには良いと思うのだけれど、語彙がヤバい・・・。

ヤバい経営学―世界のビジネスで行われている不都合な真実

ヤバい経営学―世界のビジネスで行われている不都合な真実

中身は、経営学の論文をおもしろおかしく紹介するもの。 一部、進化論について誤解していたり(訳の問題かも?)、経営者もふつうの、俗な人間だということを繰り返し指摘している。にもかかわらず経営者に善良さを求めるのはちょっと辟易するところがなくはないけれど、けっこう学びもあったり考えるきっかけになる情報が多かった。

以下、気になったところの要約と感想のメモ。引用記法で書いていても自分が要約している箇所もあります。本に書いてあることと感想はそれとわかるように書こうとしているけれど、あいまいな箇所もあると思うのでご容赦ください。

組織の集団慣性

新聞の紙面サイズが電車でめくれないほど大きく、食卓でめくるにも苦労するほど大きいことの理由。大きいほうが印刷コストが安いなどの理由があるわけではなく(逆に高い)、1712年のイギリスでページ数で税金が決まったことに対応するためだという。この課税は1855年に廃止されたけれど、そのときの慣習がいまも引きずられている。イギリスでは最近になって、経営危機に陥ったインデペンデント誌が2003年に小さくして、それによって利益もあがり、ガーディアンやタイムズなど他社も追随した。

本書で指摘されているように変化を嫌う前例主義により非合理な慣習が残り続けるといのはあるだろう。 ただ、本書では指摘されていないけれど、これは消費者ぐるみの場合もある。使い慣れていないものに忌避感を覚える消費者は多い。その消費者の心が離れるかもしれないという不確実さを恐れているために残っている商慣習や高コストな機能もある。とはいえ、肯定しているわけではなく、そこには市場の隙間があるということなので、うまくマーケティングできると機会があるのかも、と思った。

これとは別の組織の集団慣性として、懸念をもっている人が多くとも、声をあげなければそのまま進んでしまってみんなでコストを払っている状況も指摘されている。 わかりやすい例だと三菱自動車リコール隠し。最近だと3Dテレビもそれに近いかもしれない。 こういう例、いろんなところにあるけれど、自分はそれに気付けて声をあげられるだろうか。日本の新聞もどこかがA4判に変えていっきに普及したりしないかな。

選択バイアス・選択と集中

大成功に導く戦略、または非常に革新的な戦略というものは、合理的なプロセス、もしくは経営トップの独断から生まれることはない

成功した事例を見聞きすると、すごい戦略があったのだろうと思うかもしれないけれど、ひょんなことや偶然から結果的に優れた戦略が生み出されることが多いという。そして、生き残ったものだけ観察されてストーリーを忖度されるので最初から優れた戦略があったように語られる。

成功例に引きずられないようにしたいものだけれど、ついつい気になってしまう。

例)サウスウエスト航空のLCC化、CNNのグローバル化

業界トップの企業にとって環境の変化はおそろしく、業績の悪い企業は環境の変化を歓迎している

例)タイヤのファイアストン、スイスの時計業界、コダック・・・

そうですね。ただ、業績が悪い企業は環境の変化を期待していつつも、対応するためのコストを払わないことが多い気がする。 環境の変化にのれる柔軟さと感性のある

強い企業はコアビジネスに集中しているから、コアビジネスに集中しよう、ではなく、コアビジネスになるほど成功した事業があったから強い企業になっているという因果なのではないか。

ビジョナリーカンパニーの誤謬ですね。 とはいえ、スタートアップ含む中小企業だとリソースに限りがあるので選択と集中しないといけない気もするのが悩ましい。

立場固定

プロジェクトを途中で止めてしまうとバカで無能だと思われる。成功すればヒーローになる。最初からかかわると、止めるという選択肢はなくなってしまう。

例)映画「遠すぎる橋」。マーケット・ガーデン作戦

東芝のWH買収やインパール作戦も同じかもしれない。最終的な破局までだれも止まれない。失敗やアラートを遠慮なく上部にあげられる組織にしたいものです。

成功の病

成功が均質な組織文化をつくるという傾向がある。そしてこれは新しい環境への適応を妨げ衰退の原因にもなる。これが成功の罠として知られている現象。 危機にあるときにイノベーションが生まれる(ほんとか?)。いっぽうで脅威にさらされると委縮して、コアに集中しようとしすぎたり、官僚的で過剰管理気味になりがち。

イノベーションのジレンマの文化的な説明と感じた。成功の病から抜け出る方法はなんだろう?本書でもにごしているけれど、少なくとも流行の経営手法ではなさそう。 成功してから考えたい・・・と考える中小企業は多そうだけれど、初期の組織文化や設計の影響が大きそう。 リクルート様は、変化を促す組織文化をうまく作っていると思うけれど、特定のマーケットか特定の技術に軸足を置いて成功してしまった会社はどうすればいいんだろう。

イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)

イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)

経営者の報酬。ストックオプション

経営者へのストックオプションは、経営者に企業の成長へコミットさせる目的があり、実際によりリスクをとらせることになる傾向がある。しかしリスクをとることはよいことだろうか。

そうだね。個別の経営としては、企業のあり方が定まった大企業でストックオプション付与は過剰なリスクにさらす危険が大きいと思う。けれどマクロでは大企業がばんばんリスクとってマーケットや人材市場をかきまわしてほしいのでもっとやれ、と思ったりもした。東芝がつぶれて優秀な人材が市中に放出されたら楽しそう(無責任)。

経営者の報酬を決める報酬委員会や取締役会の構成員が高給取りであるほど経営者の報酬はあがる

そうだね。

経営手法とイノベーション

TQMやBPR、シックスシグマなどの流行の経営手法の導入は、業績への相関関係はほぼないがフォーチュン誌の尊敬される企業ランキングの順位には影響するのと、経営者の報酬が増加する傾向がある。

これは、手法を購入可能なパッケージとして見ている場合はそうだろうな、と思うけれど、一概には言えないと思う。この経営手法を導入した企業の業績が(長期的に)増えるみたいなパターンありそうだけれど、そんな手法はあるかな。 ただ、流行にのってトップダウンに導入するのは失敗パターン。

ISO9000という社内手続きのマニュアル化と標準化で効率的で高品質な製品をつくるという標準がある。写真業界で研究したところこれを取得していた企業は既存分野の特許申請数は増えるけれど「同じような」特許ばかり増えてイノベーションにつながる全く新しい技術はあまり出てこなかった。

(例として、3Mのポストイットをあげているが、同じような、ってどう判断したんだろう。と疑問に思いつつもとの論文にはあたっていない・・・。管理を厳密にすることがゆらぎやあそびを削いでイノベーションの機会を減らしているというストーリーはわかりやすいし、実際そうである気はするけれど)

経済学者のジョバノビッチは「効率的な企業は成長し生き残る。非効率な企業は衰退し消滅する」と四半世紀前に言った

これはそうなってほしいけれど、先行者であることの競争優位性が大きいからかもしくは十分時間が経過していないからか非効率な企業もたくさん残っている。

継続的な競争や変化にさらされていると、会社は大きく発展し、より強い会社になることができる

そうだね。とはいえ、競争や変化にさらされない特定業種で、弱い会社でも稼いでいる人たちはいて、彼ら彼女らの幸福度とは別問題なんですよね。

今日の経営者が直面している市場が、昔よりも変化が激しいという事実はない。当然、競争優位性を獲得したり維持することが過去に比べて難しくなったわけではない。

いまが変化が激しいというよりも、産業革命以後はすっと激しいという気がする。

イノベーションはいいことなのか?イノベーション(新しい製品を出す企業)を起こす会社はその結果として成長のスピードも鈍化し、倒産する確率もあがる。という調査がある。

真似する戦略が最上、ということになるそう。これはけっこういやだけれど、本書では、イノベーションを起こすことが目的の組織なら違うのでは、と示唆していてこれはすこし希望がもてた。

組織の硬直化と組織再編

組織再編は、その変更された組織に必然性が必ずしもなくとも、再編すること自体に効果がある

これは、 (1)社内の協調がうまくできない問題を解決する(2)過度の権力の集中を止める(3)変化に対する適応能力を高める 効果があるとのこと。

ただ、明記してはいなかったけれどがらっとした再編の場合と思う。ふつうは、みなそれぞれの専門性や顧客、ビジネスプロセスをもっているのでそんながらっとした再編はなかなかできないけれど、それを押し通すと効果はあるのかもしれない。

シャープや日産の経営者が外国人に変わったのは近いかもしれない。いっぽうで国内で散見される、部門名だけ変えて実態は変わっていないのはここでいう再編とは言わない。 話がそれるけれど、会計システムとかで組織再編はかなり複雑でつらい。ある部門の売上や債権の管理を、つけかえたりする必要があるのと、年ごとの推移をみるときにどう読み替えるかをもっておかないといけないので。

組織の居心地のよさは硬直を招く。

適度な緊張感と人の入れ替わりは必要だろう。 よく、日本の大企業のジョブローテーションは専門性のないジェネラリストが量産されると批判を聞くけれどもしかしたら有用なのかも。 有用すぎて、非公式なチャネルで物事が決まってガバナンスが形骸化する問題はありそうだけれど。

法律事務所でも、そこから人が企業に転職するとそこからの発注が増えるし、逆もある。人的交流が仕事をうむ。

コネというとネガティブに受け取られるけれど、これは円滑なビジネスの必須条件ですよね。サーチ理論的。 そういうネットワークに入っていなかないといけない・・・

広報の正しさ

  • 取締役が外部から来ている方が企業の広報で隠し事は少なくなるが、取締役が株をもっているとそうではなくなる。
  • また株主に大きな機関投資家がいると隠し事は少なくなるが小規模な株主が多くなるとそうではない。

日本だと、どうでしょうか。経営者が意図して隠すよりも、現場の管理職が上部に報告しないことによる隠ぺいが多い気がする。雪印の問題とか、記者会見で社長が「聞いてないぞ」と言っていたように。

人員削減

成長企業でも低成長企業でも、どの業界でも人員削減が短期的には効果があっても長期的な利益率につながらないという調査がある。 理由は、社員のモチベーション低下ではないか。人員削減後は自己都合退職率が上昇する。公平な人事制度(相談窓口や非組合員の申し立て制度、を例としてあげているがちょっと疑問)があるところはまだ影響が少ない

これは、IT化による人員削減も含むのだろうか。 日本だと、人員削減というよりは過度の外注化・効率化で組織内のゆらぎや教育機能削いでいるところは多い気がする。 逆に、規制産業やパブリックセクターでは過剰人員がいるから非効率な仕事のための仕事が残されていたりもする気がするけれどどうでしょうか。

参考

日本国の研究 (文春文庫)

日本国の研究 (文春文庫)

株式上場のメリットについて

株式を上場すると、経営者は株式市場への対応にかなりリソースをさくことになるけれど、これに見合うだろうか。

  • 資金調達する必要があるから?ほんとにある業種はどれくらいある?
  • 会社の信頼性?東芝エンロンという反例もあるし最近は上場企業だから取引めっちゃスムーズだ、などはないとは思う。

創業者や投資家のExit以外にはあまりない気がする・・・。もちろんこれは重要で、スタートアップが生まれるインセンティブとしてたいへん意義のあることとは思うけれど、「会社」としてはメリットあまりない気がする。

会社は株主のものか?株主の第三者責任は有限であるように会社所有権は制限されているだろう。

株主(だけ)のものではないことの簡潔な説明で今後つかっていきたい。ただ、経営者が最大株主のときはまた違うかな。

給与

給与格差がすくないほうが個々のパフォーマンスもチームとしてのパフォーマンスもよい、というメジャーリーグをもとにした研究はある。

一般企業とは違う・・・と思うけれどプロフェッショナル集団のメジャーリーグでもそうなら一般企業でもそうなのかも。 ただ、専門家を集めるためには給与格差は生まれてしまうのでそこでパフォーマンスあげるためには給与を隠ぺいするような文化が有用なのかも。うーん・・・。

CSRについて

CSRは収益性には関係ないが、訴訟や政府の制裁措置などの逆風下で株価が下がる度合いはCSRにコストをかけていないところよりも少ないという調査がある。 いくつかの判決で敵対的買収が難しくなったデラウェア州での調査では、この結果として環境やコミュニティへの配慮といった効果の見えずらいものへの支出が増えた。そして支出を増やした企業では、長期的には株価純資産倍率が上昇し経営者の報酬も増えているとのこと。これは敵対的買収の危険から解き放たれたからではないか。

(もとの研究を読んでいないけれど、これは事業が順調という原因があってCSRへの支出も増えて株価純資産倍率も上昇しているという関係な気はするけれど、この本の著書はほかの項では相関関係と因果関係をけっこう区別しているので、そうではないようにも思える。もしそうならかなり明るい話。みんなCSRにお金をかけて環境にやさしく住みよい世界にしていきましょう(提案)。

2008年の金融危機の原因

政府の不十分な規制や規制当局の失敗、経営陣の強欲の結果でもなく、経営の構造的な失敗の縮図。 成功の罠、過剰搾取、視野狭窄、仲良し経営者グループ、証券アナリスト、取締役会、真似の応酬、流行りの経営手法や自信過剰

類例としてエンロンの崩壊、アホールドの転落、ユニオン・カーバイドのボパール工場での大事故があげられている。また福島第一原発東芝のWH買収もあるかな。

原因

  1. 職務の細分化と組織の専門
    金融工学の専門家は住宅市場の状況をほとんど理解せず、住宅市場をベースにした商品を販売する銀行員も組成内容や住宅市場について理解していない、これが組織階層や組織間で積み重なり経営者がリスクを判断できなくなっている
  2. 成功による盲目
    成功し始めると細かい注意をいなくなり大胆になっていく。そして懐疑的な声や反対意見は無視される。
  3. 群集心理
    成功したやり方に従わないと保守的で古めかしいと投資家や証券アナリスト、ほかのステークホルダーによって批判される・。
  4. 欲深さ
    経営者だけでなく、それで利益を上げていた株主や政治家、消費者も。 消費者は、どこでどうつくられたかを気にせずに目の前の選択肢からベストな商品を購入しただけ。 (これを欲深さと表現するのは不適切な気もするが、聖書での第三の罪、欲深さとかけただけなのかもしれない)

これをどう防ぐか。 今日のビジネスは複雑になりすぎていて規制や金融政策だけではコントロールできない。 リスクをとって短期的利益をあげることを推奨する株式市場や給与体系ではなく、コミュニティに貢献したいという人間の欲求をうまく活用するべきなのでは、と曖昧に結んでいる。 そのために働きやすい職場にすることを示唆しているけれど思い付き的でいかにも弱くて、その分、ほんとに解決することはできないのではないかと暗い気持ちになる。

昨今、ニュースをにぎわせている東芝の問題もこれと同じように思える。 組織の階層が広がって海を越えて管理・監視不能になって、成功体験の積み重ねとマーケットから評価されることで進むしかなくなってしまう。

どこで戻れただろうか。どんな組織や施策があれば止められただろうか?

感想

ひさしぶりに読書メモを公開。 経営の失敗については、日本軍が勝ち目のない大戦をつきすすんだ「失敗の本質」と似た話は多く、組織の失敗の理由は万国共通なんだなあ、とも思えた。

失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)

失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)

人が集まる組織には、それ自体に問題が内包されていることを突きつけられたようで、たとえば憧れのテラフォーミングや宇宙開発などの巨大な事業は失敗しそうだと悲しくなった。 やっぱり小規模な組織が自律分散してつながっているほうがよいのかもしれない。産業や技術は進んで強力な道具を使えるようになって物理的には反映していても人間の精神は進歩しないのでしかたないか。

本書は企業というよりは経営者・経営陣にフォーカスをあてている。 ここについては設立の古い大企業と若いベンチャーでまた質も量も違いそう。ベンチャーやスタートアップ方面ではVCまわりでたくさん知見があるとは思うのでよいものあれば読んでみたい。

社員も楽しく働けて稼げる三方よしな会社にしていきたいもので、いい意味でヤバい経営にしていきたいものです。

ヤバい経営学―世界のビジネスで行われている不都合な真実

ヤバい経営学―世界のビジネスで行われている不都合な真実

*1:日本語で経営というとmanagementが訳になりそうだけれど、経営学修士MBAはBusinessだし本書も経営にフォーカスしていたので経営とした。

RailsでFacebookAPIを叩いてみる

3行まとめ

  • ゆるふわRails野郎がFacebookGraphAPIをつかってFacebookの投稿を取得してみた
  • Ruby(Rails)でFacebookGraphAPIさわる情報がなかったので書いてみた
  • Railsで超おもしろサービスつくっているけれど、まわりにRails相談できる環境があまりなく、よい設計ではない気もするのでご意見いただきたく晒してみる*1

前提

  • FacebookGraphAPI v2.8
  • Ruby2.3.3、Rails4.2

やりたいこと

Railsで動いているWebアプリ上でFacebookの投稿を表示したい。

背景

やったこと

FacebookGraphAPIのAppトークンを取得

Facebook for developpersにアクセスしてアプリを追加する。 https://developers.facebook.com/apps/

ユーザトークンを取得する(ここで取得するトークンは有効期限が1時間なので注意) https://developers.facebook.com/tools/accesstoken/

facebook graph api exploreでAPIを試してみる(めっちゃ便利、だけれどドキュメント多くてなにでなにができるかわかりにくい)

https://developers.facebook.com/tools/explorer

トークンのアイコンをクリックして、user_tokenを取得を選択し、許可を与える項目をチェックする。たとえば投稿を取得するのであればuser_postsにチェックをいれる。 f:id:daaaaaai:20170320220812p:plain

たとえば、postを取得するのであれば、APIのバーに以下のように設定して送信を押す。うまくいくと、取得されたjsonが表示されるはず。

{アプリ名}/feed

RailsAPIをたたく

model以下に素のrubyファイルをつくる。

class FacebookViewer

  # 一般的なメソッドなのでほかに使うものがあればヘルパークラスに移す。
  # この記事を参考にした(コピペ)
  # http://qiita.com/awakia/items/bd8c1385115df27c15fa
  def self.get_json(location, limit = 10)
    raise ArgumentError, 'too many HTTP redirects' if limit == 0
    uri = URI.parse(location)
    begin
      response = Net::HTTP.start(uri.host, uri.port, use_ssl: uri.scheme == 'https') do |http|
        http.open_timeout = 5
        http.read_timeout = 10
        http.get(uri.request_uri)
      end
      case response
      when Net::HTTPSuccess
        json = response.body
        JSON.parse(json)
      when Net::HTTPRedirection
        location = response['location']
        warn "redirected to #{location}"
        get_json(location, limit - 1)
      else
        puts [uri.to_s, response.value].join(" : ")
        # handle error
      end
    rescue => e
      puts [uri.to_s, e.class, e].join(" : ")
      # handle error
    end
  end

  # FacebookGraphAPIからkeyを含む項目を取得する。
  def self.get_fb_items(key)
    # API spec
    # https://developers.facebook.com/docs/graph-api/reference/v2.8/page/feed
    result_array = []

    begin
      accecc_token = ENV.fetch('FB_ACCESS_TOKEN')
      fb_posts_json = get_json("https://graph.facebook.com/v2.8/#{アプリ名}/feed?access_token=#{accecc_token}")

      # FacebookGraphAPIからはdata以下に各項目のhashがはいったjsonが返ってくる
      fb_posts_json['data'].each { |content|
        result_array.push(content) if content.key?(key)
      }
    rescue => e
      p e.message
    end

    return result_array
  end
end

クラスメソッドばかりだけれどこんな感じです。 エラー処理が二重になっていてあまりよくない気もする・・・。

この最後のメソッドをcontrollerでよんでインスタンス変数としてviewに渡す。さらにパーシャルのfb_posts変数に渡すとこうなるかな。 (実際には日付表示やsimple_formatあたりはhelperに書いたものを使っています。とにかくtruncateメソッド便利。)

<% fb_posts.each{ |post| %>
<dl class="newsList_item">
  <dt class="date"><%= DateTime.parse(post['created_time']).strftime("%Y.%m.%d") %></dt>
  <dd class="text"><%= simple_format(post['message'].truncate(160, omission: link_to("(もっと見る)",'https://www.facebook.com/'+ post['id']))) %></dd>
</dl>
<% } %>

テストを書きます(テストファースト、ふだんもあまりできていないけれど、仕様を手探りするAPI叩く系だともっとできない)。 ふだんからテスト書くの迷うけれどAPIのテストを書くのはより悩む。 テストで本番のAPIサーバ叩くのは望ましくない気がする、そもそもローカルの環境変数にいれている本番のaccess_tokenつかうのも不穏。

けれどFacebookさまのAPIということと、テスト頻度もぼちぼちということ、そして本番のAPIにアクセスできないことをいちはやく検知したいということでテストでも本番にアクセスしてみている。 (失敗した場合書けていないしもっとよいやりかたありそうな気がするのでご指摘いただければ幸いです・・・)。

require 'test_helper'

class FacebookViewerTest < ActiveSupport::TestCase
  test "should get response" do
    result_hash = FacebookViewer.get_fb_items_with_cache('message')
    assert result_hash.size > 0
    assert result_hash[0].has_key?('id')
    assert result_hash[0].has_key?('created_time')
    assert result_hash[0].has_key?('message')
  end
end

あと、Herokuを使っている場合は環境変数を設定するのを忘れずに。

heroku config:set FB_ACCESS_TOKEN=‘トークン文字列’ –app アプリ名

Railsでキャッシュを設定する

さて、これでなんとか動くしテストも通っています。ただ、100人がアクセスしたら100回API叩きにいくというのはいけていないですね。 とりあえずキャッシュします。

Rails のキャッシュ: 概要 | Rails ガイドです。

  # 20分は適当・・・
  def self.get_fb_items_with_cache(key)
    Rails.cache.fetch("facebook_#{key}", expires_in: 20.minutes) do
      get_fb_items(key)
    end
  end

20分というのは適当です。

わからなかったこと

こういう、ActiveRecordとあまり関係がないクラスをRailsのどこにおくか。 とりあえずmodelにおいた。MVC的にはMっぽいけれど、MのなかでActiveRecordを継承しているものとそうでないものが混在しているのはちょっと気持ち悪さもある。DDD的にはアプリケーション層のサービスっぽい気もするけれど、それをRailsのファイルパスでどう表現するべきだろうか。

Herokuでの環境変数の管理。 とりあえず新しい環境変数を使うことになったら、ローカルの.bash_profileにexportを書いて、Heroku上で変数セットして、Wikiに書くとやっているけれど、チーム開発で共有するときはどうするんだろう。config/environments/development.rbに書くといいんだろうか?

技術メモの書き方。わりと迷いがあってやってみたメモなのでQiitaではなく個人ブログに書いてみた。 こういう記事を書きやすくするためには、なにか新しいことに取り組むときや、問題を解決するときには手順メモを書きながらやるべき。ググりながら試行錯誤していつのまにかうまくいっているみたいなのやりがちだけれど、未来の自分が困るし知見を共有できないのでメモをとろう。

*1:エンジニアリング力(ちから)をあげておもしろサービスをよりおもしろくしていきたい

寿司ワークショップ#3 てさぐり編

冬も終わりに近づき、ちらほら暖かい日も続くようになってきたけれど、曇り空ということもあってまだまだ肌寒い日に開催しました。 季節の変わり目、旬の変わり目。魚も人も出会いと別れの季節で、心もそぞろ。気分も浮き沈みします。

さっそくやっていきます。今回も相変わらず繁盛している食彩市。 ひととおり歩いて今日はこんなものを購入。

  • マナガツオ 840円
  • サバ 1080円
  • スズキ 540円

迷ったもの太刀魚1500円、車エビ180円。貝やエビは挑戦したいけれどまだまだノウハウがない。

本当はサワラを食べたかったけれど、いまは時化で高騰しているということであった。10kgもので20,000円だとか!こういう魚の市況、どうすると知ることができるのだろう。

あとはノドグロこと赤ムツがたくさん売られていた。乱獲されていなければよいけれど。あと、アジは全然売っていなかった。知らない魚も多いのでぼうずこんにゃく先生の魚の便利帳を片手に買い出ししようかな。

からだにおいしい魚の便利帳 (便利帳シリーズ)

からだにおいしい魚の便利帳 (便利帳シリーズ)

さて、今回はマナガツオをやってみました。 なぜ買ったかというと目がクリッとしていてカワイイからです。しかし、これは寿司の技術体系に捌き方が載っていなくて動画を検索した。 捌くのはわりと簡単にできたけれど、皮がうまく剥がせず不格好になる。

この記事をもうちょっと読んでおけばよかったけれど、自力でやろうとしてしまって失敗。一人だけでじっくり調べてやったほうがよいのかもしれない。

失敗しない皮の引き方

とりあえず、身がしまっていて淡泊なんだけれど味があってうまい。味とはなんなのだろう。

サバ。皮に平行気味な中骨があってなかなか抜けず困った。アニサキスには要注意です。 これは炙りにしたのだけれど脂がいい感じで最高。

スズキ、冊でかったけれどそのままだともったいなかった。こぶ締めにして塩つけて食べるとよいのかも。次回は事前の仕込み時間を確保したい。

今回の寿司デッキ

ネタの準備ができるころ、ちょうど酢飯がたきあがる。 ただ、普段通りにやったつもりでも酢飯があまりうまくいかない。ちょっと酢が多かったかも。これについてはまた別途整理してまとめてみます。

酢飯がべたついて米が手にくっつきやすく、はじめての参加者にはストレスを感じたようで申し訳ない。

Youtube動画というインターネットによる学習の高速道路を利用してやってみたけれど、やぱり小手返しでなぜ寿司が回転するかを自分も理解していなく、うまく説明できない。いろいろ動画をみているけれど、謎の力で回転しているように見える。 機会をつくってプロの方から学んでみたいけれど、いろいろ流派があって、誰から学べばよいかよくわかっていない。

とはいえ、自分で寿司を握ることができうると気付けたことによってはじめてのひとはよろこんでいたようでよかった。このzero to oneの発想のジャンプ、けっこう大事だと思っている。

最近だと、コーヒーを、自宅でも2000円くらいのミルがあれば豆を挽いて淹れることができるというのはわりと発想のジャンプがあると思っていて、どうやったら多くの人にこのジャンプしてもらえるかを考えている。 たぶん、だれかセレブかインフルエンサーがそういうことをブログに書いたりテレビで言ったりするのがいいと思うんだけれど、そうするとステマな方向になっていく。 とりあえず、コーヒーを家で淹れるのうまいのでみんなやりましょう。

そんなこんなでこんな形になりました。

おいしい。食後のほうじ茶がまた美味しい。

よかったこと。

  • 会社の先輩が、青山ファーマーズマーケットkawaiiガールに売り込みされてつい買ってしまったという山ワサビをもらいうけ使った。白くてうまい。ふつうのワサビほど強くはないのだけれど香り高い。

  • 金属の皿。手軽にあぶれて便利。
  • 出刃包丁。捌きやすい。便利。

下村工業 ヴェルダン 出刃庖丁 150mm OVD-15

下村工業 ヴェルダン 出刃庖丁 150mm OVD-15

次にやっていくこと

  • もっと普段から酢飯をつくって酢飯感覚を磨く
  • ちゃんと疑問を調べる

ふだんから魚を気軽に調理できる環境にあるとよいのだけれど、近くのスーパーは午前中はいい魚おいてあっても夜にはほぼ残っていないからなかなかできない。会社に魚をもっていくわけにもいかないし・・・。週末だけでもやっていきたい。

次回は4月8日の予定です。2017年度、はじまるよ!

おまけ

エーゲ海の様子です。

これまでの活動

dai.hateblo.jp

dai.hateblo.jp

寿司ワークショップ#2 激闘白身魚編

こんにちは。バレンタインデーも過ぎましたがみなさまはいかがお過ごしでしょうか。

少しずつ暖かくなってきています。 野菜界隈では冬野菜もとうだちかけはじめ、端境期に入り始めます。生産者さんが貯蔵していたタマネギやニンジンもつきかけているし野菜関係はたいへんな時期。今年はどうなるでしょうか。早く春野菜食べたいですね。 さて、野菜の話からはじめましたが、今年から月一でやるぞと宣言していた寿司ワークショップも2回目を迎えましたので報告します。

前回の様子 dai.hateblo.jp

近所の市場は卸売のみで我々一般消費者への小売はしていないのですが、月に一度、一般市民に開放する食彩市というものがありましてこれに合わせています。 普段は第二土曜なのですが今月は祝日と重なっていたので第三土曜である今日。

いつもどおり人がいっぱいです。 炊飯器をセットして参加者の西村くんと買い出し。

先月はどこでも並んでいた、あんこうやふぐがまだまだあるとはいえ減って、サバやツバス、ニシンっぽいものが目立ち始めました。赤むつやキンメダイも目立った気もしますが自分がそれにばかり目を行っていたからかもしれません。

今日はほうぼうと、鯛の冊、あと青身魚を買おうと思っていたのですが、キンメダイが一尾1080円とわりとよかったのでつい購入。

  • 鯛の冊 345円(税込)
  • キンメダイ 1080円(税込)
  • ほうぼう 540円(税込)

あとで調べるとキンメダイの旬は4月から11月とのことではずれ。ただ、深海魚なので旬はあまり関係ないという説もある。

様子。結果として見た目が赤い白身系が多く偏っています。 すじこを買っていくらを漬けたかったけれど京都のお店ではほとんど売っていなさそう。通販しよかな。

さばき

キンメダイは鱗がすごい。包丁の背でガシガシとります。内臓はいろいろ入っているけれど、どれを食べていいかよくわかっていないのでとっておく。出刃包丁欲しい・・・。 肛門から切らずに内臓を洗います。血合いがほとんどない。 あと、本では湾曲した中骨があると書いてあったけれど中骨一本もなかったのはちょっと気になる。

ほうぼう。 ひれの青さがとってもきれいでキュートな顔つき。

あとやたらぬめぬめするので棕櫚のタワシで洗う。 皮がかなり固くて捌くのがたいへんだった。はじめはブスッと刺してあとは引いて切るのがよさそう。 中骨を抜くときに身が割れてしまうのどうしたらいいのだろう。 皮はめりめりはがせて気持ちいいけれど鯖のようにきれいには剥がせない。煮つけに入れるとうまそうなのであらはとっておきます。

寿司デッキ

まず、キンメダイの桜色の格子模様と身の白さのバランスがめっちゃきれい。 ほうぼうもきれい。鯛の赤みもよい。

握り

まず、特筆すべきはキンメダイの脂。手がべとべとするほど。あぶらの美味さ。 皮はかみ切りにくい箇所もある。

ほうぼうは謎のもっちりとした旨み。酢飯との相性よい。

鯛。ついそのまま食べたけれど、ちょっと物足りない。やっぱりこぶ締めにしておくべきだったか。塩出すの忘れていた。

流れとしては、やっぱり小手返しがするっとできずもたつく。ここは、プロに教わりたいし、何度も練習すべきところかな。 あとは、見た目はまあまあだけれど、良し悪しを評価できるほどの知見がないのかもしれない。

振り返り (KPT

次回もKeepすること

  • 買い出しから行けてよかった。
  • 10時くらいからという時間、これはこれでよいかも。明るくて写真撮りやすいし。
  • 夜は酒飲みながらできてそれはよいかもしれない(昼に飲んでも誰もとがめない!)

発生したProblem

  • ガリとワサビ なかった・・・
  • サラシ持ってくる必要があった(せっかく10m買ったのに会社に置きっぱなしだった)
  • 借りもののバーナー、調子悪かったので使わなかった。自分の私物のもってこよう(これも会社におきっぱななしになっている)。
  • イベント立てるのが遅れた。2週間前にはたてよう
  • 出刃包丁欲しい。ほうぼうの背中固い。

  • 事前にこのすぐれたほうぼうについての記事を読んでおくべきであった・・・

一尾400円のホウボウを隅々まで調理した記録 - ぶち猫おかわり

次回Tryすること

  • compassでイベント立てよう
  • 予習動画の通知。
  • 食後のほうじ茶ほんと美味しいけれど途中で誰でも淹れられるようにセットしておく

感想

梅田望夫が語ったインターネットによる知の高速道路により、ある程度のレベルまでの学習はきわめてたやすくなった時代と言われている。 これは当時よりも、Youtubeでの教育コンテンツが爆発的に増えているいまはよりすすんでいる。 ありがたいことだ。しかし、情報が氾濫しすぎて、なかなか価値を判断できないようにも感じる。特に、寿司のような身体性が大きいものは言語化も難しく伝えがたい、これは自分が理解していないということもあるけれど。そういう意味では、ワークショップ形式で人にもやってもらって教えるというのは、自分がなにをわかっていないか気付けてとてもよい。 また、捌く・握るといったポイントの情報は多くとも背景、とくにどう仕入れるか、魚をどう選ぶべきかはなかなか情報がない。

ただ、いちどやってみることによってGoogleでどう検索するべきかわかるようになった気もする。これは、東浩紀の「弱いつながり 検索ワードを探す旅」を連想する。ここでは、旅という手段が特に取り出されていたけれど、体験型イベントも大きいと思えてきた。そういう文脈では、アグリツーリズムや脱出ゲームなど、これまですこし冷ややかに見えていたものを自分は過小評価していたかもしれない。

そういうわけでみんなも寿司やりましょう。

次回予告

3/11(土)の予定です!京都、JR丹波口駅徒歩5分の建物です。やっていきましょう。