うんこめも

自律分散うんこ製造システムについてのメモ

経営おもしろ話、あるいはなぜ東芝はやらかしたのか(「ヤバい経営学」を読んだメモ)

「ヤバい経営学」という本を読んだ。 原著のタイトルはBusiness Exposed。直訳すると無防備な経営*1だけれど、ヒットした「ヤバい経済学」に乗ってこのタイトルになったようだ。書店で手に取ってもらうためには良いと思うのだけれど、語彙がヤバい・・・。

ヤバい経営学―世界のビジネスで行われている不都合な真実

ヤバい経営学―世界のビジネスで行われている不都合な真実

中身は、経営学の論文をおもしろおかしく紹介するもの。 一部、進化論について誤解していたり(訳の問題かも?)、経営者もふつうの、俗な人間だということを繰り返し指摘している。にもかかわらず経営者に善良さを求めるのはちょっと辟易するところがなくはないけれど、けっこう学びもあったり考えるきっかけになる情報が多かった。

以下、気になったところの要約と感想のメモ。引用記法で書いていても自分が要約している箇所もあります。本に書いてあることと感想はそれとわかるように書こうとしているけれど、あいまいな箇所もあると思うのでご容赦ください。

組織の集団慣性

新聞の紙面サイズが電車でめくれないほど大きく、食卓でめくるにも苦労するほど大きいことの理由。大きいほうが印刷コストが安いなどの理由があるわけではなく(逆に高い)、1712年のイギリスでページ数で税金が決まったことに対応するためだという。この課税は1855年に廃止されたけれど、そのときの慣習がいまも引きずられている。イギリスでは最近になって、経営危機に陥ったインデペンデント誌が2003年に小さくして、それによって利益もあがり、ガーディアンやタイムズなど他社も追随した。

本書で指摘されているように変化を嫌う前例主義により非合理な慣習が残り続けるといのはあるだろう。 ただ、本書では指摘されていないけれど、これは消費者ぐるみの場合もある。使い慣れていないものに忌避感を覚える消費者は多い。その消費者の心が離れるかもしれないという不確実さを恐れているために残っている商慣習や高コストな機能もある。とはいえ、肯定しているわけではなく、そこには市場の隙間があるということなので、うまくマーケティングできると機会があるのかも、と思った。

これとは別の組織の集団慣性として、懸念をもっている人が多くとも、声をあげなければそのまま進んでしまってみんなでコストを払っている状況も指摘されている。 わかりやすい例だと三菱自動車リコール隠し。最近だと3Dテレビもそれに近いかもしれない。 こういう例、いろんなところにあるけれど、自分はそれに気付けて声をあげられるだろうか。日本の新聞もどこかがA4判に変えていっきに普及したりしないかな。

選択バイアス・選択と集中

大成功に導く戦略、または非常に革新的な戦略というものは、合理的なプロセス、もしくは経営トップの独断から生まれることはない

成功した事例を見聞きすると、すごい戦略があったのだろうと思うかもしれないけれど、ひょんなことや偶然から結果的に優れた戦略が生み出されることが多いという。そして、生き残ったものだけ観察されてストーリーを忖度されるので最初から優れた戦略があったように語られる。

成功例に引きずられないようにしたいものだけれど、ついつい気になってしまう。

例)サウスウエスト航空のLCC化、CNNのグローバル化

業界トップの企業にとって環境の変化はおそろしく、業績の悪い企業は環境の変化を歓迎している

例)タイヤのファイアストン、スイスの時計業界、コダック・・・

そうですね。ただ、業績が悪い企業は環境の変化を期待していつつも、対応するためのコストを払わないことが多い気がする。 環境の変化にのれる柔軟さと感性のある

強い企業はコアビジネスに集中しているから、コアビジネスに集中しよう、ではなく、コアビジネスになるほど成功した事業があったから強い企業になっているという因果なのではないか。

ビジョナリーカンパニーの誤謬ですね。 とはいえ、スタートアップ含む中小企業だとリソースに限りがあるので選択と集中しないといけない気もするのが悩ましい。

立場固定

プロジェクトを途中で止めてしまうとバカで無能だと思われる。成功すればヒーローになる。最初からかかわると、止めるという選択肢はなくなってしまう。

例)映画「遠すぎる橋」。マーケット・ガーデン作戦

東芝のWH買収やインパール作戦も同じかもしれない。最終的な破局までだれも止まれない。失敗やアラートを遠慮なく上部にあげられる組織にしたいものです。

成功の病

成功が均質な組織文化をつくるという傾向がある。そしてこれは新しい環境への適応を妨げ衰退の原因にもなる。これが成功の罠として知られている現象。 危機にあるときにイノベーションが生まれる(ほんとか?)。いっぽうで脅威にさらされると委縮して、コアに集中しようとしすぎたり、官僚的で過剰管理気味になりがち。

イノベーションのジレンマの文化的な説明と感じた。成功の病から抜け出る方法はなんだろう?本書でもにごしているけれど、少なくとも流行の経営手法ではなさそう。 成功してから考えたい・・・と考える中小企業は多そうだけれど、初期の組織文化や設計の影響が大きそう。 リクルート様は、変化を促す組織文化をうまく作っていると思うけれど、特定のマーケットか特定の技術に軸足を置いて成功してしまった会社はどうすればいいんだろう。

イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)

イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)

経営者の報酬。ストックオプション

経営者へのストックオプションは、経営者に企業の成長へコミットさせる目的があり、実際によりリスクをとらせることになる傾向がある。しかしリスクをとることはよいことだろうか。

そうだね。個別の経営としては、企業のあり方が定まった大企業でストックオプション付与は過剰なリスクにさらす危険が大きいと思う。けれどマクロでは大企業がばんばんリスクとってマーケットや人材市場をかきまわしてほしいのでもっとやれ、と思ったりもした。東芝がつぶれて優秀な人材が市中に放出されたら楽しそう(無責任)。

経営者の報酬を決める報酬委員会や取締役会の構成員が高給取りであるほど経営者の報酬はあがる

そうだね。

経営手法とイノベーション

TQMやBPR、シックスシグマなどの流行の経営手法の導入は、業績への相関関係はほぼないがフォーチュン誌の尊敬される企業ランキングの順位には影響するのと、経営者の報酬が増加する傾向がある。

これは、手法を購入可能なパッケージとして見ている場合はそうだろうな、と思うけれど、一概には言えないと思う。この経営手法を導入した企業の業績が(長期的に)増えるみたいなパターンありそうだけれど、そんな手法はあるかな。 ただ、流行にのってトップダウンに導入するのは失敗パターン。

ISO9000という社内手続きのマニュアル化と標準化で効率的で高品質な製品をつくるという標準がある。写真業界で研究したところこれを取得していた企業は既存分野の特許申請数は増えるけれど「同じような」特許ばかり増えてイノベーションにつながる全く新しい技術はあまり出てこなかった。

(例として、3Mのポストイットをあげているが、同じような、ってどう判断したんだろう。と疑問に思いつつもとの論文にはあたっていない・・・。管理を厳密にすることがゆらぎやあそびを削いでイノベーションの機会を減らしているというストーリーはわかりやすいし、実際そうである気はするけれど)

経済学者のジョバノビッチは「効率的な企業は成長し生き残る。非効率な企業は衰退し消滅する」と四半世紀前に言った

これはそうなってほしいけれど、先行者であることの競争優位性が大きいからかもしくは十分時間が経過していないからか非効率な企業もたくさん残っている。

継続的な競争や変化にさらされていると、会社は大きく発展し、より強い会社になることができる

そうだね。とはいえ、競争や変化にさらされない特定業種で、弱い会社でも稼いでいる人たちはいて、彼ら彼女らの幸福度とは別問題なんですよね。

今日の経営者が直面している市場が、昔よりも変化が激しいという事実はない。当然、競争優位性を獲得したり維持することが過去に比べて難しくなったわけではない。

いまが変化が激しいというよりも、産業革命以後はすっと激しいという気がする。

イノベーションはいいことなのか?イノベーション(新しい製品を出す企業)を起こす会社はその結果として成長のスピードも鈍化し、倒産する確率もあがる。という調査がある。

真似する戦略が最上、ということになるそう。これはけっこういやだけれど、本書では、イノベーションを起こすことが目的の組織なら違うのでは、と示唆していてこれはすこし希望がもてた。

組織の硬直化と組織再編

組織再編は、その変更された組織に必然性が必ずしもなくとも、再編すること自体に効果がある

これは、 (1)社内の協調がうまくできない問題を解決する(2)過度の権力の集中を止める(3)変化に対する適応能力を高める 効果があるとのこと。

ただ、明記してはいなかったけれどがらっとした再編の場合と思う。ふつうは、みなそれぞれの専門性や顧客、ビジネスプロセスをもっているのでそんながらっとした再編はなかなかできないけれど、それを押し通すと効果はあるのかもしれない。

シャープや日産の経営者が外国人に変わったのは近いかもしれない。いっぽうで国内で散見される、部門名だけ変えて実態は変わっていないのはここでいう再編とは言わない。 話がそれるけれど、会計システムとかで組織再編はかなり複雑でつらい。ある部門の売上や債権の管理を、つけかえたりする必要があるのと、年ごとの推移をみるときにどう読み替えるかをもっておかないといけないので。

組織の居心地のよさは硬直を招く。

適度な緊張感と人の入れ替わりは必要だろう。 よく、日本の大企業のジョブローテーションは専門性のないジェネラリストが量産されると批判を聞くけれどもしかしたら有用なのかも。 有用すぎて、非公式なチャネルで物事が決まってガバナンスが形骸化する問題はありそうだけれど。

法律事務所でも、そこから人が企業に転職するとそこからの発注が増えるし、逆もある。人的交流が仕事をうむ。

コネというとネガティブに受け取られるけれど、これは円滑なビジネスの必須条件ですよね。サーチ理論的。 そういうネットワークに入っていなかないといけない・・・

広報の正しさ

  • 取締役が外部から来ている方が企業の広報で隠し事は少なくなるが、取締役が株をもっているとそうではなくなる。
  • また株主に大きな機関投資家がいると隠し事は少なくなるが小規模な株主が多くなるとそうではない。

日本だと、どうでしょうか。経営者が意図して隠すよりも、現場の管理職が上部に報告しないことによる隠ぺいが多い気がする。雪印の問題とか、記者会見で社長が「聞いてないぞ」と言っていたように。

人員削減

成長企業でも低成長企業でも、どの業界でも人員削減が短期的には効果があっても長期的な利益率につながらないという調査がある。 理由は、社員のモチベーション低下ではないか。人員削減後は自己都合退職率が上昇する。公平な人事制度(相談窓口や非組合員の申し立て制度、を例としてあげているがちょっと疑問)があるところはまだ影響が少ない

これは、IT化による人員削減も含むのだろうか。 日本だと、人員削減というよりは過度の外注化・効率化で組織内のゆらぎや教育機能削いでいるところは多い気がする。 逆に、規制産業やパブリックセクターでは過剰人員がいるから非効率な仕事のための仕事が残されていたりもする気がするけれどどうでしょうか。

参考

日本国の研究 (文春文庫)

日本国の研究 (文春文庫)

株式上場のメリットについて

株式を上場すると、経営者は株式市場への対応にかなりリソースをさくことになるけれど、これに見合うだろうか。

  • 資金調達する必要があるから?ほんとにある業種はどれくらいある?
  • 会社の信頼性?東芝エンロンという反例もあるし最近は上場企業だから取引めっちゃスムーズだ、などはないとは思う。

創業者や投資家のExit以外にはあまりない気がする・・・。もちろんこれは重要で、スタートアップが生まれるインセンティブとしてたいへん意義のあることとは思うけれど、「会社」としてはメリットあまりない気がする。

会社は株主のものか?株主の第三者責任は有限であるように会社所有権は制限されているだろう。

株主(だけ)のものではないことの簡潔な説明で今後つかっていきたい。ただ、経営者が最大株主のときはまた違うかな。

給与

給与格差がすくないほうが個々のパフォーマンスもチームとしてのパフォーマンスもよい、というメジャーリーグをもとにした研究はある。

一般企業とは違う・・・と思うけれどプロフェッショナル集団のメジャーリーグでもそうなら一般企業でもそうなのかも。 ただ、専門家を集めるためには給与格差は生まれてしまうのでそこでパフォーマンスあげるためには給与を隠ぺいするような文化が有用なのかも。うーん・・・。

CSRについて

CSRは収益性には関係ないが、訴訟や政府の制裁措置などの逆風下で株価が下がる度合いはCSRにコストをかけていないところよりも少ないという調査がある。 いくつかの判決で敵対的買収が難しくなったデラウェア州での調査では、この結果として環境やコミュニティへの配慮といった効果の見えずらいものへの支出が増えた。そして支出を増やした企業では、長期的には株価純資産倍率が上昇し経営者の報酬も増えているとのこと。これは敵対的買収の危険から解き放たれたからではないか。

(もとの研究を読んでいないけれど、これは事業が順調という原因があってCSRへの支出も増えて株価純資産倍率も上昇しているという関係な気はするけれど、この本の著書はほかの項では相関関係と因果関係をけっこう区別しているので、そうではないようにも思える。もしそうならかなり明るい話。みんなCSRにお金をかけて環境にやさしく住みよい世界にしていきましょう(提案)。

2008年の金融危機の原因

政府の不十分な規制や規制当局の失敗、経営陣の強欲の結果でもなく、経営の構造的な失敗の縮図。 成功の罠、過剰搾取、視野狭窄、仲良し経営者グループ、証券アナリスト、取締役会、真似の応酬、流行りの経営手法や自信過剰

類例としてエンロンの崩壊、アホールドの転落、ユニオン・カーバイドのボパール工場での大事故があげられている。また福島第一原発東芝のWH買収もあるかな。

原因

  1. 職務の細分化と組織の専門
    金融工学の専門家は住宅市場の状況をほとんど理解せず、住宅市場をベースにした商品を販売する銀行員も組成内容や住宅市場について理解していない、これが組織階層や組織間で積み重なり経営者がリスクを判断できなくなっている
  2. 成功による盲目
    成功し始めると細かい注意をいなくなり大胆になっていく。そして懐疑的な声や反対意見は無視される。
  3. 群集心理
    成功したやり方に従わないと保守的で古めかしいと投資家や証券アナリスト、ほかのステークホルダーによって批判される・。
  4. 欲深さ
    経営者だけでなく、それで利益を上げていた株主や政治家、消費者も。 消費者は、どこでどうつくられたかを気にせずに目の前の選択肢からベストな商品を購入しただけ。 (これを欲深さと表現するのは不適切な気もするが、聖書での第三の罪、欲深さとかけただけなのかもしれない)

これをどう防ぐか。 今日のビジネスは複雑になりすぎていて規制や金融政策だけではコントロールできない。 リスクをとって短期的利益をあげることを推奨する株式市場や給与体系ではなく、コミュニティに貢献したいという人間の欲求をうまく活用するべきなのでは、と曖昧に結んでいる。 そのために働きやすい職場にすることを示唆しているけれど思い付き的でいかにも弱くて、その分、ほんとに解決することはできないのではないかと暗い気持ちになる。

昨今、ニュースをにぎわせている東芝の問題もこれと同じように思える。 組織の階層が広がって海を越えて管理・監視不能になって、成功体験の積み重ねとマーケットから評価されることで進むしかなくなってしまう。

どこで戻れただろうか。どんな組織や施策があれば止められただろうか?

感想

ひさしぶりに読書メモを公開。 経営の失敗については、日本軍が勝ち目のない大戦をつきすすんだ「失敗の本質」と似た話は多く、組織の失敗の理由は万国共通なんだなあ、とも思えた。

失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)

失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)

人が集まる組織には、それ自体に問題が内包されていることを突きつけられたようで、たとえば憧れのテラフォーミングや宇宙開発などの巨大な事業は失敗しそうだと悲しくなった。 やっぱり小規模な組織が自律分散してつながっているほうがよいのかもしれない。産業や技術は進んで強力な道具を使えるようになって物理的には反映していても人間の精神は進歩しないのでしかたないか。

本書は企業というよりは経営者・経営陣にフォーカスをあてている。 ここについては設立の古い大企業と若いベンチャーでまた質も量も違いそう。ベンチャーやスタートアップ方面ではVCまわりでたくさん知見があるとは思うのでよいものあれば読んでみたい。

社員も楽しく働けて稼げる三方よしな会社にしていきたいもので、いい意味でヤバい経営にしていきたいものです。

ヤバい経営学―世界のビジネスで行われている不都合な真実

ヤバい経営学―世界のビジネスで行われている不都合な真実

*1:日本語で経営というとmanagementが訳になりそうだけれど、経営学修士MBAはBusinessだし本書も経営にフォーカスしていたので経営とした。

RailsでFacebookAPIを叩いてみる

3行まとめ

  • ゆるふわRails野郎がFacebookGraphAPIをつかってFacebookの投稿を取得してみた
  • Ruby(Rails)でFacebookGraphAPIさわる情報がなかったので書いてみた
  • Railsで超おもしろサービスつくっているけれど、まわりにRails相談できる環境があまりなく、よい設計ではない気もするのでご意見いただきたく晒してみる*1

前提

  • FacebookGraphAPI v2.8
  • Ruby2.3.3、Rails4.2

やりたいこと

Railsで動いているWebアプリ上でFacebookの投稿を表示したい。

背景

やったこと

FacebookGraphAPIのAppトークンを取得

Facebook for developpersにアクセスしてアプリを追加する。 https://developers.facebook.com/apps/

ユーザトークンを取得する(ここで取得するトークンは有効期限が1時間なので注意) https://developers.facebook.com/tools/accesstoken/

facebook graph api exploreでAPIを試してみる(めっちゃ便利、だけれどドキュメント多くてなにでなにができるかわかりにくい)

https://developers.facebook.com/tools/explorer

トークンのアイコンをクリックして、user_tokenを取得を選択し、許可を与える項目をチェックする。たとえば投稿を取得するのであればuser_postsにチェックをいれる。 f:id:daaaaaai:20170320220812p:plain

たとえば、postを取得するのであれば、APIのバーに以下のように設定して送信を押す。うまくいくと、取得されたjsonが表示されるはず。

{アプリ名}/feed

RailsAPIをたたく

model以下に素のrubyファイルをつくる。

class FacebookViewer

  # 一般的なメソッドなのでほかに使うものがあればヘルパークラスに移す。
  # この記事を参考にした(コピペ)
  # http://qiita.com/awakia/items/bd8c1385115df27c15fa
  def self.get_json(location, limit = 10)
    raise ArgumentError, 'too many HTTP redirects' if limit == 0
    uri = URI.parse(location)
    begin
      response = Net::HTTP.start(uri.host, uri.port, use_ssl: uri.scheme == 'https') do |http|
        http.open_timeout = 5
        http.read_timeout = 10
        http.get(uri.request_uri)
      end
      case response
      when Net::HTTPSuccess
        json = response.body
        JSON.parse(json)
      when Net::HTTPRedirection
        location = response['location']
        warn "redirected to #{location}"
        get_json(location, limit - 1)
      else
        puts [uri.to_s, response.value].join(" : ")
        # handle error
      end
    rescue => e
      puts [uri.to_s, e.class, e].join(" : ")
      # handle error
    end
  end

  # FacebookGraphAPIからkeyを含む項目を取得する。
  def self.get_fb_items(key)
    # API spec
    # https://developers.facebook.com/docs/graph-api/reference/v2.8/page/feed
    result_array = []

    begin
      accecc_token = ENV.fetch('FB_ACCESS_TOKEN')
      fb_posts_json = get_json("https://graph.facebook.com/v2.8/#{アプリ名}/feed?access_token=#{accecc_token}")

      # FacebookGraphAPIからはdata以下に各項目のhashがはいったjsonが返ってくる
      fb_posts_json['data'].each { |content|
        result_array.push(content) if content.key?(key)
      }
    rescue => e
      p e.message
    end

    return result_array
  end
end

クラスメソッドばかりだけれどこんな感じです。 エラー処理が二重になっていてあまりよくない気もする・・・。

この最後のメソッドをcontrollerでよんでインスタンス変数としてviewに渡す。さらにパーシャルのfb_posts変数に渡すとこうなるかな。 (実際には日付表示やsimple_formatあたりはhelperに書いたものを使っています。とにかくtruncateメソッド便利。)

<% fb_posts.each{ |post| %>
<dl class="newsList_item">
  <dt class="date"><%= DateTime.parse(post['created_time']).strftime("%Y.%m.%d") %></dt>
  <dd class="text"><%= simple_format(post['message'].truncate(160, omission: link_to("(もっと見る)",'https://www.facebook.com/'+ post['id']))) %></dd>
</dl>
<% } %>

テストを書きます(テストファースト、ふだんもあまりできていないけれど、仕様を手探りするAPI叩く系だともっとできない)。 ふだんからテスト書くの迷うけれどAPIのテストを書くのはより悩む。 テストで本番のAPIサーバ叩くのは望ましくない気がする、そもそもローカルの環境変数にいれている本番のaccess_tokenつかうのも不穏。

けれどFacebookさまのAPIということと、テスト頻度もぼちぼちということ、そして本番のAPIにアクセスできないことをいちはやく検知したいということでテストでも本番にアクセスしてみている。 (失敗した場合書けていないしもっとよいやりかたありそうな気がするのでご指摘いただければ幸いです・・・)。

require 'test_helper'

class FacebookViewerTest < ActiveSupport::TestCase
  test "should get response" do
    result_hash = FacebookViewer.get_fb_items_with_cache('message')
    assert result_hash.size > 0
    assert result_hash[0].has_key?('id')
    assert result_hash[0].has_key?('created_time')
    assert result_hash[0].has_key?('message')
  end
end

あと、Herokuを使っている場合は環境変数を設定するのを忘れずに。

heroku config:set FB_ACCESS_TOKEN=‘トークン文字列’ –app アプリ名

Railsでキャッシュを設定する

さて、これでなんとか動くしテストも通っています。ただ、100人がアクセスしたら100回API叩きにいくというのはいけていないですね。 とりあえずキャッシュします。

Rails のキャッシュ: 概要 | Rails ガイドです。

  # 20分は適当・・・
  def self.get_fb_items_with_cache(key)
    Rails.cache.fetch("facebook_#{key}", expires_in: 20.minutes) do
      get_fb_items(key)
    end
  end

20分というのは適当です。

わからなかったこと

こういう、ActiveRecordとあまり関係がないクラスをRailsのどこにおくか。 とりあえずmodelにおいた。MVC的にはMっぽいけれど、MのなかでActiveRecordを継承しているものとそうでないものが混在しているのはちょっと気持ち悪さもある。DDD的にはアプリケーション層のサービスっぽい気もするけれど、それをRailsのファイルパスでどう表現するべきだろうか。

Herokuでの環境変数の管理。 とりあえず新しい環境変数を使うことになったら、ローカルの.bash_profileにexportを書いて、Heroku上で変数セットして、Wikiに書くとやっているけれど、チーム開発で共有するときはどうするんだろう。config/environments/development.rbに書くといいんだろうか?

技術メモの書き方。わりと迷いがあってやってみたメモなのでQiitaではなく個人ブログに書いてみた。 こういう記事を書きやすくするためには、なにか新しいことに取り組むときや、問題を解決するときには手順メモを書きながらやるべき。ググりながら試行錯誤していつのまにかうまくいっているみたいなのやりがちだけれど、未来の自分が困るし知見を共有できないのでメモをとろう。

*1:エンジニアリング力(ちから)をあげておもしろサービスをよりおもしろくしていきたい

寿司ワークショップ#3 てさぐり編

冬も終わりに近づき、ちらほら暖かい日も続くようになってきたけれど、曇り空ということもあってまだまだ肌寒い日に開催しました。 季節の変わり目、旬の変わり目。魚も人も出会いと別れの季節で、心もそぞろ。気分も浮き沈みします。

さっそくやっていきます。今回も相変わらず繁盛している食彩市。 ひととおり歩いて今日はこんなものを購入。

  • マナガツオ 840円
  • サバ 1080円
  • スズキ 540円

迷ったもの太刀魚1500円、車エビ180円。貝やエビは挑戦したいけれどまだまだノウハウがない。

本当はサワラを食べたかったけれど、いまは時化で高騰しているということであった。10kgもので20,000円だとか!こういう魚の市況、どうすると知ることができるのだろう。

あとはノドグロこと赤ムツがたくさん売られていた。乱獲されていなければよいけれど。あと、アジは全然売っていなかった。知らない魚も多いのでぼうずこんにゃく先生の魚の便利帳を片手に買い出ししようかな。

からだにおいしい魚の便利帳 (便利帳シリーズ)

からだにおいしい魚の便利帳 (便利帳シリーズ)

さて、今回はマナガツオをやってみました。 なぜ買ったかというと目がクリッとしていてカワイイからです。しかし、これは寿司の技術体系に捌き方が載っていなくて動画を検索した。 捌くのはわりと簡単にできたけれど、皮がうまく剥がせず不格好になる。

この記事をもうちょっと読んでおけばよかったけれど、自力でやろうとしてしまって失敗。一人だけでじっくり調べてやったほうがよいのかもしれない。

失敗しない皮の引き方

とりあえず、身がしまっていて淡泊なんだけれど味があってうまい。味とはなんなのだろう。

サバ。皮に平行気味な中骨があってなかなか抜けず困った。アニサキスには要注意です。 これは炙りにしたのだけれど脂がいい感じで最高。

スズキ、冊でかったけれどそのままだともったいなかった。こぶ締めにして塩つけて食べるとよいのかも。次回は事前の仕込み時間を確保したい。

今回の寿司デッキ

ネタの準備ができるころ、ちょうど酢飯がたきあがる。 ただ、普段通りにやったつもりでも酢飯があまりうまくいかない。ちょっと酢が多かったかも。これについてはまた別途整理してまとめてみます。

酢飯がべたついて米が手にくっつきやすく、はじめての参加者にはストレスを感じたようで申し訳ない。

Youtube動画というインターネットによる学習の高速道路を利用してやってみたけれど、やぱり小手返しでなぜ寿司が回転するかを自分も理解していなく、うまく説明できない。いろいろ動画をみているけれど、謎の力で回転しているように見える。 機会をつくってプロの方から学んでみたいけれど、いろいろ流派があって、誰から学べばよいかよくわかっていない。

とはいえ、自分で寿司を握ることができうると気付けたことによってはじめてのひとはよろこんでいたようでよかった。このzero to oneの発想のジャンプ、けっこう大事だと思っている。

最近だと、コーヒーを、自宅でも2000円くらいのミルがあれば豆を挽いて淹れることができるというのはわりと発想のジャンプがあると思っていて、どうやったら多くの人にこのジャンプしてもらえるかを考えている。 たぶん、だれかセレブかインフルエンサーがそういうことをブログに書いたりテレビで言ったりするのがいいと思うんだけれど、そうするとステマな方向になっていく。 とりあえず、コーヒーを家で淹れるのうまいのでみんなやりましょう。

そんなこんなでこんな形になりました。

おいしい。食後のほうじ茶がまた美味しい。

よかったこと。

  • 会社の先輩が、青山ファーマーズマーケットkawaiiガールに売り込みされてつい買ってしまったという山ワサビをもらいうけ使った。白くてうまい。ふつうのワサビほど強くはないのだけれど香り高い。

  • 金属の皿。手軽にあぶれて便利。
  • 出刃包丁。捌きやすい。便利。

下村工業 ヴェルダン 出刃庖丁 150mm OVD-15

下村工業 ヴェルダン 出刃庖丁 150mm OVD-15

次にやっていくこと

  • もっと普段から酢飯をつくって酢飯感覚を磨く
  • ちゃんと疑問を調べる

ふだんから魚を気軽に調理できる環境にあるとよいのだけれど、近くのスーパーは午前中はいい魚おいてあっても夜にはほぼ残っていないからなかなかできない。会社に魚をもっていくわけにもいかないし・・・。週末だけでもやっていきたい。

次回は4月8日の予定です。2017年度、はじまるよ!

おまけ

エーゲ海の様子です。

これまでの活動

dai.hateblo.jp

dai.hateblo.jp

寿司ワークショップ#2 激闘白身魚編

こんにちは。バレンタインデーも過ぎましたがみなさまはいかがお過ごしでしょうか。

少しずつ暖かくなってきています。 野菜界隈では冬野菜もとうだちかけはじめ、端境期に入り始めます。生産者さんが貯蔵していたタマネギやニンジンもつきかけているし野菜関係はたいへんな時期。今年はどうなるでしょうか。早く春野菜食べたいですね。 さて、野菜の話からはじめましたが、今年から月一でやるぞと宣言していた寿司ワークショップも2回目を迎えましたので報告します。

前回の様子 dai.hateblo.jp

近所の市場は卸売のみで我々一般消費者への小売はしていないのですが、月に一度、一般市民に開放する食彩市というものがありましてこれに合わせています。 普段は第二土曜なのですが今月は祝日と重なっていたので第三土曜である今日。

いつもどおり人がいっぱいです。 炊飯器をセットして参加者の西村くんと買い出し。

先月はどこでも並んでいた、あんこうやふぐがまだまだあるとはいえ減って、サバやツバス、ニシンっぽいものが目立ち始めました。赤むつやキンメダイも目立った気もしますが自分がそれにばかり目を行っていたからかもしれません。

今日はほうぼうと、鯛の冊、あと青身魚を買おうと思っていたのですが、キンメダイが一尾1080円とわりとよかったのでつい購入。

  • 鯛の冊 345円(税込)
  • キンメダイ 1080円(税込)
  • ほうぼう 540円(税込)

あとで調べるとキンメダイの旬は4月から11月とのことではずれ。ただ、深海魚なので旬はあまり関係ないという説もある。

様子。結果として見た目が赤い白身系が多く偏っています。 すじこを買っていくらを漬けたかったけれど京都のお店ではほとんど売っていなさそう。通販しよかな。

さばき

キンメダイは鱗がすごい。包丁の背でガシガシとります。内臓はいろいろ入っているけれど、どれを食べていいかよくわかっていないのでとっておく。出刃包丁欲しい・・・。 肛門から切らずに内臓を洗います。血合いがほとんどない。 あと、本では湾曲した中骨があると書いてあったけれど中骨一本もなかったのはちょっと気になる。

ほうぼう。 ひれの青さがとってもきれいでキュートな顔つき。

あとやたらぬめぬめするので棕櫚のタワシで洗う。 皮がかなり固くて捌くのがたいへんだった。はじめはブスッと刺してあとは引いて切るのがよさそう。 中骨を抜くときに身が割れてしまうのどうしたらいいのだろう。 皮はめりめりはがせて気持ちいいけれど鯖のようにきれいには剥がせない。煮つけに入れるとうまそうなのであらはとっておきます。

寿司デッキ

まず、キンメダイの桜色の格子模様と身の白さのバランスがめっちゃきれい。 ほうぼうもきれい。鯛の赤みもよい。

握り

まず、特筆すべきはキンメダイの脂。手がべとべとするほど。あぶらの美味さ。 皮はかみ切りにくい箇所もある。

ほうぼうは謎のもっちりとした旨み。酢飯との相性よい。

鯛。ついそのまま食べたけれど、ちょっと物足りない。やっぱりこぶ締めにしておくべきだったか。塩出すの忘れていた。

流れとしては、やっぱり小手返しがするっとできずもたつく。ここは、プロに教わりたいし、何度も練習すべきところかな。 あとは、見た目はまあまあだけれど、良し悪しを評価できるほどの知見がないのかもしれない。

振り返り (KPT

次回もKeepすること

  • 買い出しから行けてよかった。
  • 10時くらいからという時間、これはこれでよいかも。明るくて写真撮りやすいし。
  • 夜は酒飲みながらできてそれはよいかもしれない(昼に飲んでも誰もとがめない!)

発生したProblem

  • ガリとワサビ なかった・・・
  • サラシ持ってくる必要があった(せっかく10m買ったのに会社に置きっぱなしだった)
  • 借りもののバーナー、調子悪かったので使わなかった。自分の私物のもってこよう(これも会社におきっぱななしになっている)。
  • イベント立てるのが遅れた。2週間前にはたてよう
  • 出刃包丁欲しい。ほうぼうの背中固い。

  • 事前にこのすぐれたほうぼうについての記事を読んでおくべきであった・・・

一尾400円のホウボウを隅々まで調理した記録 - ぶち猫おかわり

次回Tryすること

  • compassでイベント立てよう
  • 予習動画の通知。
  • 食後のほうじ茶ほんと美味しいけれど途中で誰でも淹れられるようにセットしておく

感想

梅田望夫が語ったインターネットによる知の高速道路により、ある程度のレベルまでの学習はきわめてたやすくなった時代と言われている。 これは当時よりも、Youtubeでの教育コンテンツが爆発的に増えているいまはよりすすんでいる。 ありがたいことだ。しかし、情報が氾濫しすぎて、なかなか価値を判断できないようにも感じる。特に、寿司のような身体性が大きいものは言語化も難しく伝えがたい、これは自分が理解していないということもあるけれど。そういう意味では、ワークショップ形式で人にもやってもらって教えるというのは、自分がなにをわかっていないか気付けてとてもよい。 また、捌く・握るといったポイントの情報は多くとも背景、とくにどう仕入れるか、魚をどう選ぶべきかはなかなか情報がない。

ただ、いちどやってみることによってGoogleでどう検索するべきかわかるようになった気もする。これは、東浩紀の「弱いつながり 検索ワードを探す旅」を連想する。ここでは、旅という手段が特に取り出されていたけれど、体験型イベントも大きいと思えてきた。そういう文脈では、アグリツーリズムや脱出ゲームなど、これまですこし冷ややかに見えていたものを自分は過小評価していたかもしれない。

そういうわけでみんなも寿司やりましょう。

次回予告

3/11(土)の予定です!京都、JR丹波口駅徒歩5分の建物です。やっていきましょう。

寿司ワークショップ#1 巻き寿司練習会

大寒が過ぎてからは暖かくなってきましたが、今日のように雨が降るときゅっと冷えますね。 そんな雨の日曜日に寿司ワークショップを開催しましたので報告いたします。

寿司ワークショップとは

自分が寿司技術を向上させることを目的とした会です。 人々が集まることでたくさん作っても食べてくれるのでたくさん練習できて便利。また、いっしょにつくって食べることで会話も広がって、寿司職人に欠かせないコミュニケーション技術を向上させることができるという仕組みです。

去年は思い立ったときに特定の場所(職場)でしかやらず行き当たりばったりでしたが、今年は月一で開催して腕を磨く予定。 そして美味い寿司をつくれるようになってあの子に振り向いてもらうんだ(錯乱)。

今回は節分直前であることから巻き寿司を練習するということを目的としました。 昨今の寿司シーンのグローバル化、多様化においては、具を選ばない巻き寿司のポテンシャルは高く、寿司を志すものであれば避けては通れません。

参加者は京都のインターネット野郎中心に7人の有志*1。前日のお声掛けにもかかわらず集まってくれて一人身人間の身軽さに感謝です。

様子

おつまみとか具。野菜系多し。

ネタ系。 これとホタテとあなごが主力。

パスタくんのサブカル巻。ほんとは上部は1cm残して米をしきつめる必要がある。

アナゴがはみ出しています。アナゴの頭をたべると組織のおかしらになれると言われています。

こんなの。

彩。

米がなくなりそうでネタが余ってきたのでのせまくったけれどふにゃふにゃになった。

米がなくなったあと。

全体的にいきあたりばったりでエンジョイ巻き寿司になりました。

材料について

酢飯。会場の備品の都合で5合だけ。炊いたらすぐ次のを炊けばよかったと後悔している。 酢は、これまではだいたい自分であわせていたのだけれど、今回は京都の林孝太郎造酢さんの京風すし酢というのを使ってみた。360mlで530円ほど。ほのかにりんごの酸っぱさと甘さがあってけっこう好き。

ホタテ。いきなり巻き寿司なのにホタテからかよ、という気はしますが、参加者の1人と以前に話したときに、ホタテと牡蠣は圧倒的に牡蠣でしょ、と言っていたので出しました。ホタテ、甘くてほんと美味しい。 今回のは中くらいの大きさの貝柱のみ8つで1400円くらいのもの。以前に殻付き大粒10個2600円のものを握ったときはほんとあまくてほろりと崩れる酢飯と最高にあってほんとよかった。 ホタテだけちゃんと握った。酢飯がもうちょいあるともっと握れたなあ。

鯵。1尾120円を2つ。ぜいごをなかなか綺麗に切れないけれど3枚卸はややできるようになってきた。ただ、背骨を切るのに出刃包丁欲しい・・・。 あと、骨抜きを職場においてきてしまっていたのが失敗。今回は巻き寿司なので中骨に沿って切って取り除けてよかった。

まぐろ。スーパーで600円くらい。雑に煮切をつくって30分くらい漬けにした。美味い。

サーモン。冊で買った。400円ほど。 イクラ。衝動買い。小さなケースで950円。でもうまい・・・。

あなご。decobisu氏の姫路土産。うまい。

ノリは特筆すする点ないものです。

その他 ほうれん草とシメジのお浸し。うまいんだけれど、この時期のほうれん草はそのままで十分甘いのでもったいない食べ方だった。

しいたけの甘辛煮。うまい。 薄揚げ。しいたけの甘辛煮の残った汁で炒めた。うまい。 ダイコン葉のきんぴら。薄揚げを炒めた鍋で、しいたけの石突を刻んだものと生姜をいれてごま油。ごはん進みそう。

あと、ダイコンを炊いたやつとダイコンの上部を刻んでポン酢につけたものを前菜にした。

ツナ缶。ツナは油を切るのを忘れて巻いてしまって汁っぽくなって失敗。マヨネーズで和えればよかったけれどちょうど切らしていた。 アボガドはふつうに酢飯とあう。

かんぴょう。戻して味がついたやつがひとふくろ98円で売っていて買った。わかりやすいうまみがあって便利。

にんじん。短冊にしてレンジ1分かけただけだけれど甘くてよい。

あと、かいわれダイコンはさわやかでいい。三つ葉かセリかあたりもあってもよかったかな。大葉は季節外れだけれどよい。

巻き方

自由にやってもらったけれど、意外と形になった。いきなりまるっと丸めようとするのではなく、ネタまでをいちどつつんでから全部つつむ、螺旋なイメージがよいのではと思った。 教本をみると、上端1cm残して、下はちょっと残す、となっていたけれど米が少ないことが見えていて後半はけっこうけちった。 とりあえず、ほぐれようともネタと酢飯と海苔があればうまい。 米の量が足りなくて10本くらいしか巻けずあまり練習にならなかったかもしれない・・・。

振り返り

Keep

  • 定期開催しよう

Problem

  • まな板が足りなかった。3つは必要。巻き寿司をまく台としてと巻き寿司を切る用とほかのものを切る用。
  • 米は一人1合は必要か(平均年齢27歳男6人女1人)
  • サラシがなく、綿100%の布巾で代用した。これ自体はよかったが人数分用意すべきだった。
  • 場所。できれば流しが広くて作業台と近いところがいい。
  • あまり写真撮れなかった。調理を仕切る人と別に写真撮ってくれる人ひつよう。
  • 参加者がインターネット野郎(女子含む)に偏っていて語彙がおかしかった。ひとり、界隈ではない友人にも参加してもらったけれど、不思議な人々で不思議な言葉でしたね、と言われた・・・。

Try

  • 予習して実践の学習効率あげよう。プロジェクターで動画をリピートする。
  • 終了後に使えるようなハンドクリーム用意しておく(手酢をつかったあとは手が荒れる)

今後の予定

2月は第三土曜日の昼に開催します。京都の丹波口駅近く。ご興味のある方はお声掛けください。 (初回の今日は日曜だったけれど、日曜は市場があいていないのであまり好ましくないのでは、と思っている)

まだまだドアマチュアですがともに腕を磨き学びあえる仲間を募集しています。

参考文献

d.hatena.ne.jp

やる気になる記事。自分ももっと洗練させていきたい。

すしの技術大全

すしの技術大全

昨年買ったなかで一番高い本。なぜか今日の参加者の半数くらいみんな知っていた。

*1:7人中6人がはてなーで、6人がめしにしましょうを読んでいて、6人が男で、4人が30歳で、5人がITエンジニアで3人が留年もしくは中退者で、2人がスマフォにhitodeくんのキラシールを貼っていた

ボーイミーツビーツ

こんにちは。 クリスマスでしたね。通勤中に通り過ぎる街が浮き立って見えましたが、自分が浮き足立っているからなだけかもしれません。

疑似ボルシチ

さて、ビーツがあったのでボルシチをつくりました。

そもそもボルシチとはなんなのでしょう。ビーツをつかった煮物という認識で、誰かから、ボリシェビキのシチューのことだと言われてついつい信じていましたけれどWikipediaを見るだけでも諸説あるようですね。すくなくともボリシェビキは関係なさそう。

とりあえず、いくつかのレシピを探した結果、このサッポロビールのレシピをもとにつくっていきます。ビール会社がコンテンツをつくっているのですね。メーカーのメディア化を感じます。日本の大手メーカの中ではサッポロの黒ラベルが好みです。

www.sapporobeer.jp

ビーツ、赤黒くてごつごつしたベヘリットのようなものなのですが切ってみると濃い赤色の野菜です。 写真は撮り忘れたのでかわりに赤カブの写真を載せます。

※ これは赤カブです。ビーツではありません。

切ります。並べるとおもしろいですが戻すのが面倒になります。ニンジンは赤と黄色の2種類ありました。

バターを火にかけます。

肉を炒めます。もとのレシピでは牛ですが、高いので豚バラブロックを分厚く切ったものを使います。

野菜を入れます。

トマトとビーツをいれて煮ます。 トマト缶はレシピでは半分となっていますがうっかり全部入れてしまいました。赤色のほとんどはトマト缶ということになります。

煮ているあいだはなにかつけあわせに芋かブロッコリーでも茹でるとよさそうですが今回はありません。 かわりに翌日のつくりおきに、ニンジンとレンコンできんぴらごぼうを炒めました。あいかわらずきんぴらの火加減はあいまいです。

さて、だいたい火が通ったので火の通りの速そうなビーツの葉をいれます。

こんなふうになりました。後ろにあるのはスーパーで半額になったバケットです。

最後にサワークリームをのせます。サワークリームは生クリームを乳酸菌で発酵させたおいしいものです。スーパーで200mlで200円でした。パンにハムといっしょに挟みたい気持ちになりました。

ボルシチです。旨みもあってパンも進んで美味しい。あと肉が分厚い。低温調理で角煮的に柔らかくするとレベルが上がりそうなので次回の宿題です。 しかし、たぶんこれはボルシチというよりはビーツ入りトマト煮な感もしてきました。ロシア人はどう思うでしょうか。

ボルシチピロシキと並ぶロシア料理の代表、と思っていますがじつは正統的なものを食べたことはありません。ロシア料理屋が少ないせいです。 機会があれば四条河原町キエフに本物のボルシチを食べに行きたいと思っているのでご興味ある方いらっしゃいましたらご一緒しましょう。

煮テンプレート

さて、みなさまの多くは自分と同じようにボルシチをつくったことはないのではないかと思います。 しかし、もしみなさんが興味をもって疑似ボルシチをつくったとすると、この料理、どこかでつくったことがあるな、という考えが湧いてくるはずです。 ビーツがなければふつうにトマト煮ですし、途中までカレーと変わりません。

そう、いくつかの煮ものには大きな共通部分があるのです。 ここで、その共通部分、煮テンプレートについて書いてみます。

今回のボルシチは、ニンニク、トマト缶、ローリエ、固形コンソメ、 塩コショウ、 バターで味付けしました。 しかし、ここでニンニクではなく生姜を、トマト缶や固形コンソメのかわりに醤油とみりんと砂糖をいれていたらどうなっていたでしょう。肉じゃがです。 肉がなくてゴボウとシイタケをいれていれば筑前煮です(これらの定義については諸説あります)。 もし、固形コンソメの代わりにカレールーを叩き込んでいたらどうなっていたか、カレーです。 トマトケチャップと酢と砂糖をまぜたものに鶏ガラスープを足すとどうでしょうか。これは酢豚です。 酢豚について、個人的には豚よりも鶏モモをいれることが多いです。これは、学生の頃にこっそり好意を寄せていた女性の得意料理で酢鶏と称され人々から愛されていました。キクラゲが欠かせません。これまで酢の物が苦手だった自分に、酢の美味しさを教えてくれた大切な一品です。同じく酢の価値に気付かされたものは、寿司を除くと、東京駅ラーメンストリートの六厘舎です。つけ麺に酢をからませて旨みを引き出す可能性について学びました。

さて、すこし脱線してしまいましたが、共通する部分をおわかりいただけたでしょうか。まず、メインの肉と、タマネギとニンジンを油で炒めることからはじまります。 これは、肉についてはメイラード反応を発生させて香ばしくし*1、タマネギは甘くし、ニンジンは脂溶性のカロテンの吸収率を高めることを狙っています(要出典)。 そこから水分をいれて煮ていきます。ここではボルシチの場合は、トマトのグルタミン酸、肉じゃがの場合はカツオ出汁のグルタミン酸筑前煮の場合はシイタケのグアニル酸などダシの影響が大きく、洋風にする場合はローリエをいれるとやはり香りが違います。

あとは、それぞれに好きな材料をいれたり、冷蔵庫に潜んでいる野菜をいれることができます。今回のボルシチも、キャベツはなかったのでビーツの葉で代用しています。

味付けは、今回はずるして固形コンソメをいれましたが、お好きなものをいれれば大丈夫です。 肉じゃがのように材料に味がしみてほしいものは早めの味付け、カレーのように香りのとぶスパイス系は後半にいれるのがよさそうですが、それぞれノウハウがあるようで未整理です。

このように、油で肉とタマネギとニンジンを炒めて水をいれて煮るところまでは同じで、煮るときになにをいれるか、煮てからなにをいれるかで結末は大きく分かれてしまうのです。

もちろん、ちゃんとインドカレーをつくろうと思えば最初にクミンを炒めたり、タマネギをあめ色に煮たりと細かい調整は必要です。 ただ、肉とニンジンとタマネギがあれば、最初に材料を切って炒めるところまでは同じで、そこから気分や冷蔵庫の中身次第で味付けを変えることでいかようにもなってしまうことを伝えたい。 ある種のコンストラクタを共通化したBuilderパターンとも言えるかもしれませんね(言えない)。

自分も大学生も折り返し地点になってまともな料理をするようになるまでは酢豚とカレーが途中までいっしょだとは思えなかったと思います。材料をきって炒めて煮るだけで量が簡単につくれる煮物は、バリエーションも豊富で自炊初心者にはうってつけなので自分が料理をはじめたころに知っておきたかったなあ、と思い書いてみました。 またみなさまの知見もご共有ください。

以上です。来年もよろしくお願いいたします。

*1:上記のボルシチは、鍋のそこに肉がくっついたので挫折している・・・

2016年読んだ本の棚卸し

こんにちは。いつのまにか2016年も終わりそうですね。あっというまです。 2016年2月までは毎月か隔月かで読んだ本について羅列していたのだけれど、3月以降、生活リズムの変化という名の怠惰により止まってしまっていたのでまとめてたなおろし。

この1年は読書量が落ちている。寝る前に布団のなかでしか読む時間とれていない。もっと休みをうまい具合にとって本を読んだり文章を書いたりしなければ。そのなかでも本以外に生き方、働き方、考えたことの振り返りもしたいところ。

キッチンコンフィデンシャル

キッチン・コンフィデンシャル(新装版)

キッチン・コンフィデンシャル(新装版)

ドラッグとセックスと暴力と異常者と食の波乱万丈のシェフ人生。 テンションおかしくて最高の気持ちになる。日本とはだいぶん事情は違うだろうけれど飲食業はやはり修羅道だ。 レストランの裏側やなにを注文すべきか、料理人の符牒などおもしろい。

うまく表現しようと思ったけれど、本の裏表紙に書かれたこの文以上に興味を引くようにはかけないな・・・

キッチンには秘密がいっぱいだ。夏の避暑地のレストラン・ウェディング。アルバイトの大学生が目撃したのは客も花婿もほったらかして、厨房の裏でシェフとセックスに励む花嫁の姿…。たちまち大学を飛び出し、料理の世界に飛び込んだ著者が出会った奇人・変人・荒くれ男に料理界のあの手この手。月曜に魚は食べるな?人を殴り殺せないようなものは鍋とは呼ばない?ウェルダンを注文してくれてありがとう…?超有名店シェフが暴露するニューヨークの喧噪、料理人の手の内。

日本版、似たようなものないだろうか。

ビジネスリーダーにITはマネジメントできるか

ビジネスリーダーにITがマネジメントできるか -あるITリーダーの冒険

ビジネスリーダーにITがマネジメントできるか -あるITリーダーの冒険

原題は”The Adventures of an IT leader”という小説。 上場した新興金融ITサービス企業にて、ITの素養がないビジネス部門の部門長バートンが経営体制の変更にともないCIOに抜擢され、そこでカルチャーショックやトラブルにぶつかりながら学びを深めていくサクセスストーリー。 章ごとに読者に考えてみましょう、というコーナーがあるストーリー仕立てのビジネス書。 Web2.0が流行ったころの本だし、日本と慣習の違うアメリカでの話だけれど、ベンダーマネジメントの苦労やセキュリティ予算の算出方法、組織内での根回し的コミュニケーション、優秀なエンジニアをつなぎとめる方法、アジャイルプロジェクトマネジメント、IT投資の正当性などめちゃめちゃ興味深い。 邦題はちょっとださいけれど、SIerにつとめていたりビジネス寄りのことに興味があるエンジニアが読むとおもしろい、かもしれない。

特におもしろかった概念

ITマネジメントのリーダーシップの3段階

  1. 1つのシステムやプロジェクトに関するマネジメントをひととおりこなせる段階
  2. プロジェクトのポートフォリオインフラストラクチャーのマネジメント、同時にエンジニアチームのリーダーとしての役割ももつ
  3. 戦略と資源のマネジメントに注力する段階

組織の成長によってITリーダーシップが変化する3段階

  1. コントロール指向:心やさしき独裁者、機能別アプリケーション
  2. エンタープライズ指向:シニアマネジメントチームとの関係強化、アプリケ−ションポートフォリオの管理、セキュリティ/コントロール
  3. CIOの設置。経営戦略との連携強化、インフォメーションリソースの活用

ITシステムのポートフォリオ

  • 競合と比べて優位になるITシステムは売上を伸ばすための攻めの投資だが、それも競合が追いついたり保守フェーズになると守りのコストがかかり続ける
  • 企業内で、攻めの投資と守りのコストの比率を監視する必要がある

これが長期的な見積もりをたてることが難しいのでITは金食い虫になってしまうのかもしれない。

人類が知っていることすべての短い歴史

人類が知っていることすべての短い歴史(上) (新潮文庫)

人類が知っていることすべての短い歴史(上) (新潮文庫)

これを知った日はよく覚えていて2011年3月10日、増井先生(先生付けはいやがっていたこともあるけれど先生だ)がインタラクション2011でやったビブリオバトルで紹介してくれたもの。 元素の発見、量子論への洞察、地球の歴史、生命の発生、進化論、人類の起源などなどに興味を持ったベストセラー作家のビル・ブライソンが書いた科学めっちゃおもしろいという本。分厚いけれど、読みやすく、新しく知ることも多かった。自然科学者列伝ともいえる。 あと、科学界の残酷さや、科学者もよく間違えるし嫉妬をしたり不正をしたり足を引っ張ったりすることもわかって厳しい気持ちにもなる。ともあれ、すごい本。高校生の時に読みたかった。

災害ユートピア

震災直前の2010年12月に発売された本。災害は災厄だけではなく、それがつくる「よいもの」もあるよ、という本。 わりと感傷的で主観的な文章でよむのつらかったけれどまあまあおもしろかった、 一行でまとめると、多くの災害で、エリートはパニックを起こすが民衆はうまくやっていくよ、ということ。 エリートがパニックを起こすのは、彼ら彼女らが出世競争を勝ち抜いてきたからこそ人を信用しないからではとのこと。 民衆がうまくやっていくのは、宮台真司のいう終わりなき日常に倦んでいるから、というように読めた気もしたがどうだろう。

ちょっとだけ抜き書き。(孫引用)

社会的ユートピアの最も基本的な2つのゴールは、貧困(飢餓、無教育、ホームレス)の除去と疎外された人や孤立した人のいない社会の構築にある。 ユートピアを作ろうとする宗教的な試みは、カリスマ的リーダーや長老者がいたり、よそ者を作り出す厳格なルールのもとにあったりして権威主義的だが、宗教の絡まないユートピアは、ほとんどが自由と民主主義と権力の共有を目指すものだった。革命やユートピアをさげすむ今日の一般的な傾向は、強圧的ユートピアをめざすものの、公平と分配といった初期の理想がひどく歪んでしまったソビエト式試みの失敗を教訓としている。p34

そうだね・・・。

クライシス(危機)という言葉はギリシャ語を語源とし、何かが最高点に達し分裂する点、すなわちどう変わるにしろ、変化が差し迫った瞬間を意味する。p113 「大惨事と社会的変化」(サミュエル・ヘンリー・プリンス)の冒頭

一過性のものであれば(福島のようにではなく)、日常に文字通り破壊的な変化をもたらして地域のコミュニティを強化する側面はあるだろうけれど、それが普遍的なユートピアをもたらすことにはつながらず、やはり一過性のものでしかないとは思う。

不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か

不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か (新潮文庫)

不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か (新潮文庫)

米原万理さんの翻訳についてのエッセイ。タイトルはミスリーディング・・・。 翻訳というリアルタイムコミュニケーションを支える技術、ほんとすごいと思う。尊敬。おもしろかったけれど翻訳たいへんだなー、自分にはむずかしいなー、くらいの感想しかだせなかった。 米原万理さんだと、だいぶんまえに読んだ「オリガ・モリソヴナの反語法」という過去を探っていく小説がめちゃめちゃよかった。

海のプロフェッショナル

海のプロフェッショナル―海洋学への招待状

海のプロフェッショナル―海洋学への招待状

海関係の仕事をしている女性のどんな仕事をしているかのお話し。海、生物も漁業も気候もおもしろい。高校生で読んでいたら海関係の学部悩んでいたかも。 しかし、あまり印象に残っていない・・・。

最初の一歩 最後の一歩 水野彌一

全日本でも優勝している伝説的な京大アメフト部の伝説の監督の本。勝利への方法論としてなかなかおもしろい。いくつか引用してみる。

練習、とくに身体に何らかの負荷がかかるトレーニングなどにおいて、『限界までの努力を強調することはあってはならない』ということを銘記しておかなくてはなるまい。p14 努力ではないんですよね・・・。

体力がないから長時間練習ができない。そうなると、密度を高める練習しかない。練習のとき、私が選手にいつも守るよういっていることが、一つだけある。それは、「とにかく頑張る、ただひたすらにやるというのだけは、頼むからやめてくれ」ということだ。選手に「お前は、どういう選手になりたくて練習をしているんだ、そのイメージがちゃんとできとるか。なぜ、そういう選手になれない。何が欠点でそうなれないか、その欠点を克服するために、どういうトレーニングをするんだ」ということである。 p42

ただ言われただけのことをがんばるのみんなやめましょう

「お前ら、アホやから、京大へ入れたんや。あんなばかげた受験戦争を、何の疑いも持たずに最後までやり抜く。そんなもの頭がよかったらできるか」p43

アッハイ

勝つためにスポーツをする、結果としてはそうだが、本当は、この勝つこと以上に、はるかに貴重なものがある。だからといって、スポーツは勝つことがすべてじゃなく、参加することに意義があるのだなどと、トロ臭いことをいって取り組んでいたんでは、これは勝つこと以上に大切なものも、手に入らない。

非明示的な目的をたてることはできない場合にそれを得ることができる別の明示的な目的をたてる、とも読めるのかな

真に強いチームを作り上げるために、もし私が京都大学ではなく、体力的に優れた選手を多く持ち、長時間練習が可能な状況にある大学のコーチならば、「短時間で効率よく」などということはないであろう。迷わず「練習は量だ」と強調するに違いないし、これだけやって勝てないのであれば倍やれ、というかもしれない。p53

なるほど

スポーツの本質というのは、勝負を争うことによって楽しむものだと理解している。p58

この楽しみはみな真剣だからこそ、というのはわかる

人材で左右されるため、戦略もかわってくる。 (ボールを扱うポジションは経験の影響が大きく、京大ではなかなか人材がいないため、ランニングプレーがオフェンスの中心になる)

これができるマネジメント尊敬

コーチング・スタッフの確立の重要さ。卒業したての大学院生や、留年して後輩の指導にあたる現状ではなかなか質の高いコーチングは期待できない。コーチとしての能力は、人を教えるという経験こそ大切でこれには4~5年のキャリアが必要になってくる。p58 一部改変

そうだね・・・

ある程度の実力が備わってくれば、精神力であるとか根性といったものはついてくるものである。 理性で開始し観念の世界において完結することこそ、スポーツというものの本質であると考えている。

最初から精神面に行くのは筋悪、と。

いろいろ思い出して涙出てきた。 ちなみに、自分が在学中に聞いた京大アメフト部についての噂はいくつかある。ほんとうなんだろうか・・・。

  • リクルーティングのために、アメフトに強い高校に学生を派遣して家庭教師させ、京大に合格させて入部させている。
  • 新人勧誘時に、新入生が勉強したいんで、と断ると「大丈夫!4年アメフトやって4年勉強すればいいから!」と応えられた。

とか。

自分の見える距離にいた人は、留年しまくってはいても人間的魅力もあって胸板も厚くて尊敬しているしすばらしい企業に就職しているなあ。

活性酸素の話

1ページ目が異常に厳しい気持ちになるブルーバックス

抗酸化作用があって健康にいいとか、活性酸素は健康に悪いとか言われているけれどどういう理屈なんだよ、というのが知りたくて読んでみた。 理解できるようなできないような話。ある程度の活性酸素は人体には必要だけれど多すぎると細胞や遺伝子を傷つけて癌だったり老化の原因になるよということであった。 それはわかって、活性酸素を生む煙草が影響大きいのはわかったけれど、ふつうの食物の中にある抗酸化作用のあるものが健康に良い影響を与えることはないのでは、とも思えたのですがどうなんでしょうか。

健康食品ビジネスについてはちょっと思うところがあるのでどこかで考え整理したい。

弱き者の生き方

弱き者の生き方

弱き者の生き方

五木寛之と考古学者の大塚初重の対談。大戦時に地獄を生きぬいてきたんだな、と思えた。 文字で書くと陳腐だけれど、ほんとうに濃い。自分があたたかい(そして甘やかされた)環境で育ってきたことがわかる。それが幸せなのかどうか。

ひとつ印象に残っているのは、現代人はつらい経験が少ないから弱いのでは、という考えに、でもだからこそ優しさを持てるという返しをしていること。五木先生は大戦時の苦労から、純粋なやさしさをもてないとのことであったのも味わい深く感じる。

記録を見返すと、この本を買ったのは2012年の1月、社会人1年目のときだった。そのときはなぜこの本を読もうと思ったんだったかな・・・。

田舎のパン屋が見つけた腐る経済

田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」

田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」

著者が経営しているタルマーリーというパン屋も、発酵と経済にアナロジーを見出す考え方もおもしろくて、発酵を追求する姿勢も尊敬する。 けれど資本主義に悪意を持ちすぎていて マルクスを都合よいように誤読して引用しているような気がする。

利潤を追い求める姿勢とそれをもたらし資本主義がブラック企業をうんで品質を悪化させる、という側面はなくはないが、その利潤を追い求めなければそれらの問題が解決できるかというとそういうわけではない。ある命題が真だとしても、裏が真であるわけではないとは、高校生もみんな習っている。

タルマーリーさんが値段が高いパンを売ってうまくいっているのも、その独自さや品質がブランド価値を発生させているから(これはこれで難しいしほんと尊敬する)で、利潤を出さないこと自体からではない。つまり、本書で提示している考えは普遍的なものではなく資本主義のてのひらの上でのいちマーケティング戦略でしかないんじゃないだろうか。

脱線するけれど、贈与経済や信頼経済、社会的企業などポスト資本主義がくる、というアイデアが流行ったりもするけれど、いまのところ資本と市場という大きな現象のなかでの補足的なものでしかない、と思ったりしています。 「主義」というと、提唱者と賛同者がいるように思えてしまうけれど、資本主義については発見者がいるだけで自給圏や共産圏の厳しい生活をしている人以外はみなその上にたっているというスタンス。 とはいえ、その内面で単純な価格という経済合理性以外の、中長期的でこれまで評価しづらかった文化やコミュニティのような多面的な側面を価格に転嫁させる動きはあって、その手段や考え方はより普及していくと思うし重要だとは思っています。 ここらへんについてはもうちょっと議論したいし考えを深めたい。

農業問題

農業問題: TPP後、農政はこう変わる (ちくま新書)

農業問題: TPP後、農政はこう変わる (ちくま新書)

頓挫しそうなTPPや農政の問題を整理している。GHQの農地開放の影響でかいですね(小学生並みの感想)。 新自由主義的な立ち位置で、生産性あげればだいじょうぶだよ、という論調でドライに感じることもあるとは思うけれど巷にあふれる扇動的で煽情的なTPP亡国論と対抗しようとするとこうなるのかな。賛成派も反対派もあまり冷静で建設的な議論ができているようには思えない。TPPについての私見はおいおいどこかで。 小泉進次郎さんが切り込もうとしている農政、利権(それで食っている人)も多いし問題だらけであるのだけれど、どうなっていくんでしょう。 数値に現れにくい農業の多面的機能を維持しつつ、効率化を進める方法はあるのかなー。

植物工場ビジネス

植物工場ビジネス 低コスト型なら個人でもできる

植物工場ビジネス 低コスト型なら個人でもできる

死屍累々の植物工場のことというよりは、太陽光利用型の低コストなものだと個人や家族経営でも負荷高くなく食っていけるよ、という話。 新規就農で食っていくためのテンプレートのひとつになるのかもしれない。要素技術の名前など知れて、サクッと読めて導入書としてはおもしろい。 植物工場、いまはトマトとかベビーリーフや葉物がメインだけれどノウハウも貯まってどんどん品目も増えて効率もあがっていくのではないかと思える。 植物工場先進国であるオランダの、大学などの研究機関と、民間のメーカー、農業者が密に連携で来ている様子はすごい。日本ではうまくいっているような事例あまり聞かないけれどなにが違うのだろう?ロケーションや規模の問題?文化?移民という安価な労働力の有無もひとつかな。

大企業が参入している閉鎖環境型のものについてはほとんど触れられていないけれど、日本でやっていくのはマーケット的に安価な露地と競争できないので海外に活路を見出してほしいと思うけれど、それを日本の企業がするには地の利もないし決定的なノウハウもないんじゃないかという気がするこのごろです。

MBAオペレーション戦略

MBAオペレーション戦略 (MBAシリーズ)

MBAオペレーション戦略 (MBAシリーズ)

「ビジネスは戦略とオペレーションの対話である」という言葉に惹かれて読んでみたけれど、あたりまえのことしか書いていなくてちょっと残念。 現場のオペレーションをテーマにしたものでは、苦心の改善のケーススタディか、トヨタ生産方式くらい抽象度高めたものかが読みたいのだけれどなにかよいものはないでしょうか。 オライリーのWebオペレーションみたいに、流通や小売や飲食やメーカーなどそれぞれの業界で人々がどうオペレーションを改革してきたか語る本、あったりしないだろうか。

ザ・チョイス

ザ・チョイス―複雑さに惑わされるな!

ザ・チョイス―複雑さに惑わされるな!

ザ・ゴールのゴールドラット博士の小説風ビジネス寓話。 いろんな言葉や考え方がでてきたけれど、一番印象に残ってて同意したのは「ものごとは、そもそもシンプルである」ということ。 既存のビジネスモデルが巨大化して組織と結合して硬直してしまったときに、どう整理をつけられるのだろう。複雑な関係性と慣習を整理できる気力と能力をもった人間は少ないし、いたとしても受け入れられる環境は少ない。 その高コストさをにスキマを見つけられる新規参入者がイノベーションを起こすという市場の変化に期待できる業界はあっても、インフラや行政などの非営利組織はそうはいかないし、自組織やこれまで所属していた組織だったらどうできるか考え込んで答えは出ない。

邪宗門

邪宗門 上 (河出文庫)

邪宗門 上 (河出文庫)

昭和初期から戦後すぐまでの激動の日本を、モデル(どう考えても大本だ)はありつつも架空の新宗教団体を、教義や歴史も創作して中心に描き、日本の精神史を著したともいえる大作。 これは、めちゃめちゃおもしろい。小説の評価はむずかしいけれど、名状しがたい読後感がある。宗教、政治、革命、虐げられたもの、人間の業を描いた世なおし思想の極限についての思考実験。

以下メモ ・3種類あるという真実の事実的真実、想像的真実、利益的真実を区別したい。 ・アストゥリアス革命やクロンシュタットの反乱など調べる。

老い方、六輔の。

老い方、六輔の。

老い方、六輔の。

亡くなる前に貸してもらって読み始めていたのだけれど放置していたら著者が亡くなったというニュースをみて読み直した。 言葉への感覚、旅への感覚が自分のものとは違ってすこしよかったけれど、食にまったく気を遣わなかったのが共感できず・・・。 うーん。しかし、これを貸してくれた年下の女の子はどう思って読んでどういう思いで貸してくれたのだろうか。

スナックちどり

じつは初ばなな(教科書を除く)。離婚や死別といった苦悩をどう受け止めていくか。自分を好きになれない人間についてというのはすこしどきっとした。あと百合です。 ばなな、よいなあ。

神去、なあなあ日常

神去なあなあ日常 (徳間文庫)

神去なあなあ日常 (徳間文庫)

ウッジョブの原作。林業のことを調べる機会があり、導入に軽い小説を読んでみるかと思った次第。林業のことや主人公の成長よりも、これからの消えゆく限界集落の悲哀を想像すると厳しい気持ちになる。。あと木とは男根のメタファーです。

親鸞

親鸞(上) (講談社文庫)

親鸞(上) (講談社文庫)

五木寛之の本。帯の感想が結構厳しい感じだったけれどきわめて人間の魅力にあふれる青春小説だった。

なんだよ「泣けた!深い感動!続きを切望!」て・・・。

それはさておき、もともと謎の多い人生でフィクション部分も多いのだけれど末法の世と聖と俗のあいだの悩みを描いている。 この親鸞の欲、おもに情欲に苦しみ克服しようとさらに悩むさまはわりと刺さる。自分だ。あとせっかく京都に住んでいるのでゆかりの地、六角堂やら吉水やらいってみたい。

この「人間」親鸞の系譜で、石川の一向一揆が発生して現代では大谷系の本願寺やら俗にまみれまくった(褒め言葉)浄土真宗になっているところがおもしろい。 ここらへんは、「京都と闇社会~古都を支配する隠微な黒幕たち」にも出ていたなあ。

ファイトクラブ

狂気の話で社会変革っぽいテンションであったがその実・・・。わりと読むの疲れる本であったがなかなかエンジョイ&エキサイティン。 筆致も視点も違いすぎるけれど虐殺器官を連想する。狂気の組織と運動がどうつくられるかは興味深い。しかし、これ映画になっているけれどどうやって撮ったんだろう。見たくなってきた。あと石鹸つくりたくなった(意味深)

横浜駅SF

横浜駅SF (カドカワBOOKS)

横浜駅SF (カドカワBOOKS)

カクヨムで読みました。なかなかおもしろかった。 出版もされてすごい。 https://kakuyomu.jp/works/4852201425154905871

さくさく読めておもしろかったけれど、これが好きならと推薦されたアドバードは挫折してしまった。

昨夜のカレー、明日のパン

木皿泉の小説。人間をいとしく感じてしまった。結婚したい、というよりも生活(の一部を)共有して関係性を育めるパートナーを見つけたい(言語化すると気持ち悪いな・・・)。

映画

フライド・グリーン・トマト

フライド・グリーン・トマト HDマスター [DVD]

フライド・グリーン・トマト HDマスター [DVD]

物語を簡単にいうと、1930年代のアメリカ南部で傷心の女性2人のはなしと、その話を老人ホームで聞く現代(80年代末?)の女性のはなし。 けっこうショッキングな場面も多いのだけれどそれ以上に笑えるところも多くて、わりと感情揺さぶられて楽しい。いい映画だった。 タイトルは2人がやっているカフェの看板メニューなんだけれど、レシピ不明でなぞ。

原作は、英語版が評判よさそうで読んでみたい(読むとは言っていない)

シン・ゴジラ

評判になっているので見に行ったわけです。おもしろかった。 ただ、2回くらいあった矢口さんの感情的で中身のない演説の空虚さが鼻についた(実際の政治でも同じだろうか?)けれど、レビュー記事ではあまりそういう話になっていないけれどどうでしょうか。僕らの享受している平和は、どれほどのものなのだろう。

日本のいちばん長い日

日本のいちばん長い日 [DVD]

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2015年の役所広司版。 見終わった後に感想をひねり出そうとするも嘆息がでるばかり。 本土決戦を避けたい以上に、現代からみると、ソ連は不可侵条約を破って攻めてくるしマッカーサーの統治も期待以上だったこともあって、和平派にシンパシーを覚える。けれど、クーデターをする側からすれば無条件降伏すればどうなってしまうかわからないという恐怖があったのだろうとも思える。皇軍不滅を熱心に教えられて狂信者になっていた側面もあるのだろう。

その他

本当にあった呪いのビデオ 67,68,69

ほんとにあった!呪いのビデオ 69 [DVD]

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まず、圧倒的にシリーズものであった「禁忌」がよかった。震えた。最初の導入からは想像できない結末であった。男、森澤である。

その他は、光るものはあったけれど印象に残るものは少ない。 気付いちゃった系や存在感ある系が少なかったのもあるかな。防空壕や火葬場廃墟は臨場感あってよかった。公園の花の話は不気味であった。

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まとめ

2016年の目的であった生き抜くはいまのところだいたい達成できている。