大津宿日記

@daaaaaai の日記です

ブログ名が変わりました

三行まとめ

・ブログ名を「うんこめも」から「ぜぜ日記」に変えます
・理由)食べ物についても触れることが多くなってきたのでちょっときれいな名前にしたかった
・意味)ぜぜは住んでいる滋賀県大津市の地域名である膳所(ぜぜ)と是々非々をかけています

経緯

あまり更新されていないブログの名前なんて誰も気にしていないのでしれっと変えてもよいとは思うのだけれど、なにかを変更する際には、意図を書いておくことは、プログラミングにおけるコミットメッセージのように職業倫理的に必要なので書いておきます。

この旧名の「うんこメモ」というのは冷静に考えると汚い名前ですが、自分がうんこを好きということでも、うんこのような文章をかくと卑下しているわけでもありません。もともとは「自律分散うんこ製造システムについてのメモ」という名前のブログを書いていたんですが、長くてよくわからないと略してうんこメモになって、なぜか自分ではあまり汚さを意識できていなく、たまにコメントやはてなブックマークで、ブログ名ワロスみたいに言われてハッとするのが積み重なってようやく変更に至ったのでした。

「自律分散うんこ製造システム」とは、勝手に自由意思をもって動いていて、なにかを消費してうんこを生産するだけのエージェント、端的にいうと人類のことを社に構えた学生が皮肉った言い方です。優れたエンターテイメントや文化をつくりだせている人類をそんなふうにいうつもりはなく、ただ、学生時代、人工知能あたりを研究していたときに、分散人工知能という概念の略語、Distributed Artificial Intelligenceの頭文字のDAIが自分の名前っぽいと思ったというのが安直な理由。

ひねった名前にしようかとも思ったのですが、尊敬する小町さんの武蔵野日記(旧生駒日記)を意識して、住んでいる膳所(ぜぜ)という地域にちなんでいます。

武蔵野日記

膳所というと膳所高校という滋賀県有数の進学校で知っている人も多いかもしれません。自分は福井という田舎出身なので関係ないです。

2000年代後半のブログブームのときにニュースサイトやGoogleリーダーで読んでいたさまざまなブログたちは、どんな名前だっただろうか、と調べようと思いましたが、Chrome以前の時代のブックマークやGoogleリーダーの登録リストが不明で調べられない。
たまにはてなブックマークなんかで流れてくると、まだ続けてたのか、と嬉しくはなることもありますが、ほかはいまどうなっているのか分からず思いをはせています・・・。

またたまに好き勝手書いていこうと思います。今年もよろしくお願いいたします。

Rails Girls Kyoto 10thにコーチ参加したこと。考えたこと。

RailsGirlsという、女性がRuby on Railsでプログラミングを学ぶイベントにコーチ役として参加してきました。とても楽しく、得るものがあったので感想を書いてみます。

Rails Girls - Japanese

Rails Girlsについて

このイベントはフィンランド*1のリンダさんが2011年にはじめたものです。 目的は「女性に技術の理解とアイデアを実現するためのツールとコミュニティを提供する」こと。原文はこう。

Our aim is to give tools and a community for women to understand technology and to build their ideas.

コミュニティベースの動きといろんな企業のスポンサーシップとで世界中で何百回も開催されていて、男女で数の差があるプログラマーで女性に機会をつくる機会になっています。 背景については、英語ですがYuryuさんのこの資料が現状(2014年)の数字と取り組みについて説明していてわかりやすいです(5年で改善されているでしょうか)。

日本では東京でやるといつも満員で京都でももう10回開催されているくらいそうです。
自分の勤め先でアルバイトとしてエンジニアをして重要な戦力になっている女子学生がRailsGirlsに参加していたことがプログラミングを学びはじめたきっかけ(の一つ)だったり、知り合いや友人がコーチとしてコミュニティに貢献していたことから自分も参加してみました。教えることでなにか発見があるかもという期待と、社会のエンジニア層を厚くしたいという気持ち。

パソコンとインターネットがあれば学べるプログラミングは、表面的なスキルの陳腐化は早いけれど、Webアプリケーションの開発の考え方の根底はしばらく変わらず、需要はまだまだ大きいと思っています。向き不向きはあって万人におすすめできませんが、向いているかどうか知る機会のひとつとしては、いきなり、お金と時間をかけてスクールに行ったり、自学だけよりRailsGirlsは気軽で便利でおすすめです。

自学は、どの段階のひとにとっても重要だけれど、最初は知らない概念が多すぎたり、玉石混交の記事を見分けられらなかったり、どこから手を付けるかで挫折しやすい。自学だけだと、自分がなにをわかっていないかもわからず、ネットのQAサイトやGoogle検索で困っていることを言語化するのも難しい。とはいえ、自学で一度挫折した人が、経験者に気軽に聞ける時間としてもRailsGirlsはよい場所です。もちろん地域のコミュニティ、京都だと Kyoto.rbRuby舞鶴 - connpassもおすすめです。

あとあと、プログラミングを仕事にしなくても、プログラミングやWebアプリケーション開発のことを知っているというのは、多くの仕事や人生で役立つとも思っています。

Rails Girls Kyoto 10th

今回は、半年ほど前に大阪でRailsGirlsに参加したという大学2回生の人がオーガナイザーでした。
教授1人に6-70人の授業でプログラミングを教わったけれどわかるわけもなかったのが、RailsGirlsで理解が進み、これを同じ大学の人にも伝えたいということでの開催でした。尊敬。

参加者9人にコーチが1人ずつという贅沢な体制。 コーチやスタッフは4割ぐらい女性です。 自分は、大学の授業でRubyによるプログラミングに触れたけれど、よくわからないままなのをなんとかしたいという学生さんにコーチとして付きました。

RailsGirlsでは、このチュートリアルの1つ目から4つ目までを10:30-12:30、14:30-16:30の4時間で取り組みます。

Rails Girls - Japanese

このチュートリアルを読むだけでは背景や意図は理解できないので、参加者の理解度や、興味にあわせて調整します。
今回はプロジェクトをつくる最初の rails new の次 rails generate scaffold idea name:string description:text picture:string とこれでできたファイルの役割の説明で午前中ほぼすべて使いました。 ユーザがアクセスしてからroutes.rbでどのコントローラが呼ばれるか決まって、コントローラがモデルを読んで、対応するビューをユーザに返す。
ファイルをみたり、 rails routes でルーティングをみたりなどなど。納得するまで粘り強く質問してもらえて理解が深まったのではないかと思います。午後は、gemをつかって画像登録を簡単にできるようにしたり、パーシャルをつかってhtmlを便利に管理できるようにしたり、githubに登録して、herokuにデプロイして世界中に見えるように公開するところまで。そのあとは時間の都合で、1対多関係のモデルをつくるところを手は動かさずに概念だけいろいろと説明しました。

たった4時間ですが、これまで知らなかった複雑な概念を理解するというのはとても消耗するし、それを理解度を追ってフォローするのもなかなかたいへん。参加者の集中力や、理解してやろうという気迫、疑問と理解のサイクルはめちゃめちゃ学びがありました。 自分も、知らない概念をがんばって会得しようという気持ちになります。

アフターパーティではほかのコーチの方々、さまざまな現場で活躍している人たちともエンジニアリングやマネジメントについておしゃべりできて楽しい時間を過ごせました。

参加者とコーチのみなさま、オーガナイザーさん、スポンサー企業さまありがとうございます! (弊社、株式会社坂ノ途中もコーヒーを提供するスポンサーをしていました)

最後に今回コーチをする中で考えていたこと3つを書いておきます。

コーチとしての狙い

1.なんでも質問できる関係をつくる。

特に、なにかを聞いても一度で理解できるわけはないので、同じ質問を何度してもよいし歓迎、ということを繰り返し伝えました。
今回はわからなかったらいつでも、と話をしています。職場だと15分考えたり調べて進まなければ聞いてね、と言っています。

2.自分のペースでやる

ほかのひとも同じことやる環境は刺激的ですが、焦ったりしないように自分のペースでやれるようにしました。
でも、ほかの参加者も含めてみな自分の理解にフォーカスできていたようだったので杞憂だったかな。

3.自学できる準備をする

エラーは怖くないということと検索のやりかたについて話しました。
プログラミングをしているとエラーは日常茶飯事です。でも環境構築などでは、真っ黒い画面によくわからない英語の文字列がたくさんでてきて特にはじめのころは拒否反応とストレスを持ちがち。それでも、エラー文を読めばヒントが書いてあるし、検索できるということを伝えています。
今回だと、コマンドを打ったり、コードを書く場面でタイプミスを見つけても、あえて指摘せず、実際に画面表示時にエラーを起こしてから、その読み方と原因を説明しました。エラーが出ることは完成を高めていくのに必要なこと。
もうひとつ、エラーが出て読んでもわからないときに、エラーをGoogle検索するとわかることがある、だったり、今回つかったgem CarrierWave の意味を調べるために、公式サイトを検索したり、日本語でも解説記事があること、なかには間違った情報を書いているものもあって鵜呑みにできないことなど。そして、今回のRailsGirlsの参加者のSlackチャンネルなどで相談があればできることや、またfollow upイベントも開催することやコミュニティを活用することを話しました。

ここらへん、意外と初学者向けの教材やカリキュラムにはない気がしています。 学習の高速道路*2、みんなでつくっていきましょう。

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)

*1:LinuxMySQLがうまれた場所ですね!

*2:梅田望夫のWeb進化論から

令和の未来予想

いつのまにか平成が終わって令和が始まりました。

ずっと未来だと思っていた2020年の東京オリンピックもいよいよ来年。
猪瀬都知事が鞄に5000万円を詰めたり、競技場のデザインがもめたりロゴパクリ問題や築地移転のごたごた、膨れ上がる予算など、ほんとにやるのか、という気がしつつもプロジェクトが進んでいるのは、官僚組織の強さを感じずにはいられません。
今なお過酷な現場で酷使されている、公務員や現場労働者、その他関係者のみなさまを思うと頭が下がります(命を大事にして欲しいです)。

さて、東京オリンピックを機にすこし昔を振り返ってみます。
まず、1945年の第二次世界大戦終戦で日本も世界も大きく変わりました。そして、25年後の1970年には高度経済成長期の絶頂で大阪万博があり、そのさらに25年後の1995年には冷戦もおわって平和かと思えば、失われた10年(いまでは20年・・・)に突入して阪神淡路大震災もあって世紀末ムードでした。そこから25年たって東京オリンピックと考えると、時代はどんどん変わっていると感じます。

そこから25年たって、2045年、令和27年には世の中はどうなっているでしょうか。

自分の、偏った狭い視野ではありますが、未来を考えておくと、なにか先手を打てたり、心の備えができるかもしれません。あとなにより楽しいです。
というわけで、2045年を脈絡なく考えてみます。一素人の思いつきばかりですがご容赦ください。



まず、ある程度確度の高いことを整理してみます。

人口

社会保障・人口問題研究所の2018年のレポート*1では、2045年には日本の人口は1億600万人、2015年から2000万人以上減ってしまいます。
都道府県別にみると秋田・青森では40%ほど人口が減って、自治体の維持にも困難をきたしそう。市町村単位でも7割以上で20%以上人口が減ります。高齢化も、東京・神奈川・埼玉・千葉・愛知・福岡・滋賀では、2015年から2割以上も65歳以上の人口が増えそうです。沖縄は6割も増えます。

いっぽう世界では国連の調査*2によると2050年には98億人。100億人の大台直前です(参考までに、銀河英雄伝説では自由惑星同盟は130億人います)。 国別ではインド16億人と前人未踏の領域。ナイジェリア4億人、コンゴエチオピアなども2億人前後になりそうです。

自然現象

破滅的な自然現象の候補もいくつかあります。

・首都直下地震は30年内70%*3。さすがにオリンピック前に起きたら中止になるかもしれません。
東南海地震も30年内に70-80%(と、ずっと言われている気がします)*4
・富士山噴火もいつ起きてもおかしくないと言われています*5。直接の死者は少なくとも、首都圏全域への10cm以上の降灰による電気物流麻痺農業への影響を考えると首都直下地震より影響大きいかもしれません。
・巨大な太陽フレアも起きてもおかしくないそうです(赤いオーロラの街でを読みましょう)
地球温暖化は諸説あってよくわかりませんが、干魃や水害が増えて、食料生産に大きなダメージがある事象は増えるのかも。

インフラ

国内のインフラ計画の大きいものだとリニア中央新幹線は2038年、北陸新幹線が大阪までつながるのは2046年の予定。
橋では第二関門橋計画も、大分と愛媛を結ぶ橋もまだスケジュールはできていなさそう。たぶんしばらくなさそうな気配です。
後述する経済力の低下や人口構造の変化にともない、道路やトンネル、水道管など生活に不可欠なインフラの老朽化もすすみ、メンテしきれなくなるのは間違いないでしょう。
そのなかで産業や生活に大きな影響をもたらす事故も少しずつ増えてくるはず。

社会の変化

国内では人口が減るとともに少子高齢化がますます進むのは間違いありません。
その結果、需要も減って国内向けの産業は少しずつ弱まっていくし、福祉の負担も増えて内容も希薄化する。つまり貧しくなっていくし、有権者の高齢化率もあがってますます若者向けの支援は難しくなってくると思う。

これが反転するとしたらよっぽど国民に不満がたまって強い政党がでてくることな気がするけれど、そういう政党はだいたいがナショナリズムが強いところになりがちで副作用も大きそう。

いっぽう世界では新興国の人口ボーナスと新技術の導入しやすいさによる勃興は引き続き続くし、先進国の、少子高齢化グローバル化による中間層の没落とポピュリズムの台頭は続きそう。国内では、これまでが恵まれていたとがんばってインバウンドがんばりつつ人件費も相対的に安くなって製造業で部品供給などがんばっていくかになりそうです。

景気のことはよくわからない。
ハイパーインフレが起きて年金も一回破綻したほうがいいんじゃないかというリセット願望の甘い誘惑もすこしありつつ、ドーマーの定理で財政がどうなるのかはよくわかっていません。とりあえず、なんらかの手段で、ハコモノではなく教育・研究まわりに安定的に財政出動してほしいですが、これは予想ではなく願望です。

上述したハード面のインフラの他、教育や医療などの社会インフラのなかでも、聖職視されがちで労働者の負担が大きいものも、じわじわとサービスレベルは下がっていくはず。それにあわせて一般市民が生活レベルを下げていくなかで何が起こるかは気になります。

社会不安は新宗教の隆盛など招くかも。
あるいは、かつてのマルクス主義のような、社会変革をもたらすような思想が生まれて感染していくかもしれません。
現在、その候補はなにかあるかな。加速主義は、ちょっと退廃的なユートピア待望でしかなさそうで違いそうな気もしています。

テクノロジーによる社会の変化・IT関連

産業革命緑の革命などさまざまな、政治体制以外の革命と呼ばれるものはテクノロジーの進歩が原因にあります。これからはどんなテクノロジーがでてきて、どう社会を変えていくでしょうか。

企業のネットが星を被い、電子や光が駆け巡っても国家や民族が消えてなくなる程情報化されていない近未来

とは、攻殻機動隊で表現された未来の姿ですが、民族意識はやっぱり根強いかも。自動同時翻訳の普及は、すこしはこれを希薄化できるかもしれません。

まず、ITについて考えると5Gネットワークが普及してコンピュータの小型化・価格低下も引き続きあるでしょう。あわせて高度なAIがさらに普及し、世の中にはりめぐらされたセンサーは、古典的なディストピアSFのような監視社会をもたらすかもしれない(国民のランク付けをしている中国はすでにそうなりつつある?)。 それによる、行動よりは言論の偏りが助長されることをすこし危惧しています。誰かが意図しなくとも、フェイクニュースやネットデマの広がり方、悪意の増幅をみていると伊藤計劃の虐殺機関的なこともありえそう。

すこし脱線しますが、このあたりの話は1987年に刊行された村上龍の「愛と幻想のファシズム」に、合成動画によるフェイクニュースによって国際世論を大きく誘導することや、全体主義的政党の台頭として描かれていて、30年以上前に書かれたとは思えません。IT普及以前ではありますが今なお色あせていないのでみんな読みましょう。感想聞きたいです。

もうちょっと予想しやすいネガティブな未来にはUNIXのtime_t型が桁あふれする2038年問題があるけれど、ちゃんと32bitなシステムのリプレースは進んでいくでしょうか。この問題自体はなんらかの手段で解決できたとしても、大企業でも苦労するレガシーシステムのリプレース(大企業だからこそ複雑でもある)に対して体力のない中小企業はどう解決していくのか謎。売上数百億円以上あるところでも、オフコンや古いシステムでメンテナンスに困難を抱えていてリプレースが計画できていないところは山ほどある。 人手不足倒産があるように、システムの不具合を解決できなくなって業務継続できなくなる倒産も出てくると思う。なんと呼ばれるだろうレガシーシステムトラブル倒産? 金脈ではあると思うので中高年エンジニアはお金を稼いで欲しい(金脈とはいえ汚染された金脈で精錬コストはめちゃ高そう)。

エネルギー

エネルギーについては、バッテリーの小型化・低コスト化とかで、電力事情がかわったりするかもしれません。ローマクラブは1972年に、石油はあと30年と言っていましたが、石油連盟は、2073年まではありそうとレポートを出しています*6核融合はまだまだ先でしょうか。

食料

また、国内での高齢化のなかでも第一次産業の高齢化は著しく、また、相対的な経済力の低下と海外の人口増で食料の調達コストはますますあがるでしょう。
直接輸入だけでなく、飼料の輸入コストや肥料の生産コストはあがって、国産の肉や米、野菜もあがっていきます。
これを解消するとしたら、ハーバー・ボッシュ法にかわる実用的で低コストにアンモニアをつくる方法を発明するくらいかな・・・。その実現性はよくわかりません。
代替食料が普及するよりも前に、低インプットでつくることのできる農法が脚光を浴びる可能性もあります。少なくとも食料流通は望まなくとも変わっていくでしょう。

その他

その他、ハイテク関連は全然明るくないんですが(ITも知ったかですが)、バイオ方面で期待されているオーダーメイドな製薬や、臓器クローン、遺伝子選抜、知能を増強するようななにかが進んで、健康面でも一般市民と富裕層の間の差は広がりそうな気もします。

と、なんか散漫に思いつきめいた未来予想を書いてみました。
ぼくらの未来はどうなるでしょうか。

コンピュータサイエンスの未来観の変遷

最後に、自分がかつて所属していた研究室の大ボスが言っていた、コンピュータサイエンス分野の未来予想についておもしろかった話をひとつ。

かつては、コンピュータサイエンスは、未来を楽観視していました。 たとえば、ノーベル経済学賞をとって人工知能やシステム科学を考えていたハーバート・サイモンは、マシンは20年後には人ができること何でもできるようになる、と言っていた*7り、パーソナルコンピュータの父、アラン・ケイは、未来を予測する一番いいやり方は未来をつくることだと言ったりもしていた。

しかし、そのあと、コンピュータサイエンスは何も分からない、という考えになってきています。 Webの父、ティム・バーナーズ=リーは、コンピュータサイエンスはコンピュータの中で何が起きてるかは分かるけれどWebのなかのことはなにもおしえてくれない、と言ったり、「Facebookはどういうロードマップなの?」という質問に、創業者のマーク・ザッカーバーグは、ただ6年コンピュータの前に座ってコードを書いただけだと言ったり。

そういえば、その大ボスが所属していた、京大情報学研究科の同窓会、超交流会2019が来週5/25(土)に開催されます。
同窓会ですが、大学・OB関係は2割くらいだったりする謎イベントなので関係ない人でも気軽にお越しください。有料ですがおもしろい人々がおもしろい話をしたりいろいろしゃべれる異様な場所です。
学生はなんと無料です。ビール飲み放題です。
みんなきてくれ!(PR)

www.johogaku.net

自分も運営スタッフしていてうろうろしているのでこの自分の駄予想についても議論できればと思っています。

愛と幻想のファシズム(上) (講談社文庫)

愛と幻想のファシズム(上) (講談社文庫)

さらに、そういえば4年前にも未来予想っぽい話を書いていた。 これを書いた頃と比べると自分の関心事とか視点の変遷がわかる気がする。知識・知恵がついた気があまりしていない・・・。

dai.hateblo.jp

極端な例を使うのは便利だけれど危ない

ソフトウェア開発では仕様を明確にするために極端な例を考えることが役立つ場合がある。
例えば、自動販売機をつくることになったとき、お金を入れることができる、という要求だけでは仕様をつくるに不十分で、いくらまで、あるいは硬貨何枚まで入れられることができるか考える必要がある。このとき、硬貨100枚は入れられないですよね、と問うことで、どこかに境界があるはず、と考えてみたり、記念硬貨は使えないですよね、どこまで使えるようにしますか。と考えることで2000円札を使うかどうか検討することにつなげる。極端な例を歓迎できる空気は、アイデアが生まれることにもつながる。ブレインストーミングの方法のひとつでもあるし、お昼ご飯を食べる場所のアイデアが出ないときに、マクドナルドにする?と提示することで呼び水となってアイデアが出るというマクドナルド理論(出典不詳)に近いかもしれない。

仕様の守備範囲を明確にすることで、問題に事前に対処できたり、開発のスコープを明らかにしてコストを守ることにもつながる。

ソフトウェア開発以外の例だと、環境問題への対処を考えてみる。そもそも環境問題がなんなのか明らかにするために、「人間が滅びれば解決する?」と極端に問うてみることで、それは本末転倒で、人間あっての環境だろう、と条件がより明らかになったり、とはいえ人口が環境問題の大きな因子なので、平和的に人口増加を抑えるためのリプロダクティブ・ヘルスライツの普及なんかが環境問題に有効かも、と議論できると建設的。ここで、人間が滅びれば解決など虚無主義者は出てけ!となってしまうともう建設的な議論はできなくなる。

この方法は、大学の研究室や、信頼関係ができている開発チームなどでは、自然に使われていることも多い気がする。
しかし、こうした議論になれていない人がいる場合には、極端なことを言って話題を脱線させたり揚げ足取りばかりするネガティブな人間だと思われてしまいかねず、環境問題の例でみたように信頼関係を失ってしまう危険がある。

たとえば、スマフォで決済するサービスがあって、マーケターが、予算をたくさんとってきたからお客さまが購入したときにランダムにX%くらいのひとには100%ポイントで還元させよう!ユーザ増やすぞ!これから各所調整していくぞ~ってテンション高くやってきたときに、エンジニアがそれって仕様大丈夫?お客様が還元に当選するまで返品繰り返したら大丈夫?とか、加盟店とグルになって当選狙ったりしたらどうなる?とか悪い例を質問し続けていったら、これから各所と交渉していこうとやる気に満ち溢れていたマーケターの人の勢いを挫くことにもなりかねない(もちろんこのお金を扱うビジネスの場合、そういう慎重さは絶対必要ですが)。そうして、一緒にサービスに取り組むべきマーケターとエンジニアのチームであるべきなのに、マーケター対エンジニアみたいな構図になってしまう(かなり簡略化して話しているので寓話だと思ってください。当然事業責任者とかプロダクトマネージャーとか法務と一緒にやる)。

そういう対立する構図になるのを避けつつ、前向きに、いい仕様をつくっていくために、チームに合わせたコミュニケーションが必要。

特に、すぐれたチームに長くいて、コミュニケーションコストが低い環境に慣れてしまった人ほど、チーム外の慣れていない人にすっと極端な例を使ってしまい危険かもしれない。

さらに、昨今話題になりがちな、Googleが生産性高い組織は心理的安全性がある!ということを半端に聞きかじった人がやらかしがちかもしれない。率直にものを言える環境であることが善、と信じ、そういう議論になれていないひとにもあまりに率直にものを話してしまい、傷つけたり衝突したりしてしまう。

自身もそれなりに知識がある分野なら、ヒアリングしたあとに、仕様を明確化するために、おそらくこうですけれどあっていますか?、とか判断を交えることで柔らかく伝えられるけれど、自身にとって土地勘のない分野にて、その分野に詳しいけれど仕様を明確化すること(システム開発とか)には不慣れな人*1に質問するときには、そういう知識に頼った配慮がしにくく難しい。
これは、メールの定型文のようで、冗長だけれど、例えば「仕様を明らかにするためにあえて極端な例を挙げるんですけれど・・・」と前置きをするとかはひとつの方法だろう。
なにかいいやり方・考え方があれば教えてください。


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ソフトウェア開発だと、まだ関係者が限られていて楽かもしれない。
利害関係者の多い、おおきな制度設計だとより難易度が上がる。社会問題への対策も、大義があることをやろうとしているのに細かいことばかり気にされて、本質ではないと反感をもってしまう人も多い。
小さな会社内のルールなら、モラルを期待できるけれど、行政がつくる制度では隙間をつかれないように注意する必要がある。けれど、あまり議論に時間をさけずに、なあなあですませるための妥協的制度になって、例外規則が増えて運用の負荷が増えたり換骨奪胎されてしまう。軽減税率のことです。

関連する話題
Twitterでの、人のたんなる感想や思い付きに対して、反例を挙げて論理的に間違っていると断罪したり、揚げ足をとる人々もこの一種なのではと思ったりもするけれど、別の根深さがあるので触れないでおきます。

この記事は、3/14の深夜にタルトタタンを焼きながら書きました。タルトタタンも定義がいろいろあってさまざまなレシピがある。

*1:ドメイン駆動設計でいうドメインエキスパート

ボーイミーツビーツ

こんにちは。 クリスマスでしたね。通勤中に通り過ぎる街が浮き立って見えましたが、自分が浮き足立っているからなだけかもしれません。

疑似ボルシチ

さて、ビーツがあったのでボルシチをつくりました。

そもそもボルシチとはなんなのでしょう。ビーツをつかった煮物という認識で、誰かから、ボリシェビキのシチューのことだと言われてついつい信じていましたけれどWikipediaを見るだけでも諸説あるようですね。すくなくともボリシェビキは関係なさそう。

とりあえず、いくつかのレシピを探した結果、このサッポロビールのレシピをもとにつくっていきます。ビール会社がコンテンツをつくっているのですね。メーカーのメディア化を感じます。日本の大手メーカの中ではサッポロの黒ラベルが好みです。

www.sapporobeer.jp

ビーツ、赤黒くてごつごつしたベヘリットのようなものなのですが切ってみると濃い赤色の野菜です。 写真は撮り忘れたのでかわりに赤カブの写真を載せます。

※ これは赤カブです。ビーツではありません。

切ります。並べるとおもしろいですが戻すのが面倒になります。ニンジンは赤と黄色の2種類ありました。

バターを火にかけます。

肉を炒めます。もとのレシピでは牛ですが、高いので豚バラブロックを分厚く切ったものを使います。

野菜を入れます。

トマトとビーツをいれて煮ます。 トマト缶はレシピでは半分となっていますがうっかり全部入れてしまいました。赤色のほとんどはトマト缶ということになります。

煮ているあいだはなにかつけあわせに芋かブロッコリーでも茹でるとよさそうですが今回はありません。 かわりに翌日のつくりおきに、ニンジンとレンコンできんぴらごぼうを炒めました。あいかわらずきんぴらの火加減はあいまいです。

さて、だいたい火が通ったので火の通りの速そうなビーツの葉をいれます。

こんなふうになりました。後ろにあるのはスーパーで半額になったバケットです。

最後にサワークリームをのせます。サワークリームは生クリームを乳酸菌で発酵させたおいしいものです。スーパーで200mlで200円でした。パンにハムといっしょに挟みたい気持ちになりました。

ボルシチです。旨みもあってパンも進んで美味しい。あと肉が分厚い。低温調理で角煮的に柔らかくするとレベルが上がりそうなので次回の宿題です。 しかし、たぶんこれはボルシチというよりはビーツ入りトマト煮な感もしてきました。ロシア人はどう思うでしょうか。

ボルシチピロシキと並ぶロシア料理の代表、と思っていますがじつは正統的なものを食べたことはありません。ロシア料理屋が少ないせいです。 機会があれば四条河原町キエフに本物のボルシチを食べに行きたいと思っているのでご興味ある方いらっしゃいましたらご一緒しましょう。

煮テンプレート

さて、みなさまの多くは自分と同じようにボルシチをつくったことはないのではないかと思います。 しかし、もしみなさんが興味をもって疑似ボルシチをつくったとすると、この料理、どこかでつくったことがあるな、という考えが湧いてくるはずです。 ビーツがなければふつうにトマト煮ですし、途中までカレーと変わりません。

そう、いくつかの煮ものには大きな共通部分があるのです。 ここで、その共通部分、煮テンプレートについて書いてみます。

今回のボルシチは、ニンニク、トマト缶、ローリエ、固形コンソメ、 塩コショウ、 バターで味付けしました。 しかし、ここでニンニクではなく生姜を、トマト缶や固形コンソメのかわりに醤油とみりんと砂糖をいれていたらどうなっていたでしょう。肉じゃがです。 肉がなくてゴボウとシイタケをいれていれば筑前煮です(これらの定義については諸説あります)。 もし、固形コンソメの代わりにカレールーを叩き込んでいたらどうなっていたか、カレーです。 トマトケチャップと酢と砂糖をまぜたものに鶏ガラスープを足すとどうでしょうか。これは酢豚です。 酢豚について、個人的には豚よりも鶏モモをいれることが多いです。これは、学生の頃にこっそり好意を寄せていた女性の得意料理で酢鶏と称され人々から愛されていました。キクラゲが欠かせません。これまで酢の物が苦手だった自分に、酢の美味しさを教えてくれた大切な一品です。同じく酢の価値に気付かされたものは、寿司を除くと、東京駅ラーメンストリートの六厘舎です。つけ麺に酢をからませて旨みを引き出す可能性について学びました。

さて、すこし脱線してしまいましたが、共通する部分をおわかりいただけたでしょうか。まず、メインの肉と、タマネギとニンジンを油で炒めることからはじまります。 これは、肉についてはメイラード反応を発生させて香ばしくし*1、タマネギは甘くし、ニンジンは脂溶性のカロテンの吸収率を高めることを狙っています(要出典)。 そこから水分をいれて煮ていきます。ここではボルシチの場合は、トマトのグルタミン酸、肉じゃがの場合はカツオ出汁のグルタミン酸筑前煮の場合はシイタケのグアニル酸などダシの影響が大きく、洋風にする場合はローリエをいれるとやはり香りが違います。

あとは、それぞれに好きな材料をいれたり、冷蔵庫に潜んでいる野菜をいれることができます。今回のボルシチも、キャベツはなかったのでビーツの葉で代用しています。

味付けは、今回はずるして固形コンソメをいれましたが、お好きなものをいれれば大丈夫です。 肉じゃがのように材料に味がしみてほしいものは早めの味付け、カレーのように香りのとぶスパイス系は後半にいれるのがよさそうですが、それぞれノウハウがあるようで未整理です。

このように、油で肉とタマネギとニンジンを炒めて水をいれて煮るところまでは同じで、煮るときになにをいれるか、煮てからなにをいれるかで結末は大きく分かれてしまうのです。

もちろん、ちゃんとインドカレーをつくろうと思えば最初にクミンを炒めたり、タマネギをあめ色に煮たりと細かい調整は必要です。 ただ、肉とニンジンとタマネギがあれば、最初に材料を切って炒めるところまでは同じで、そこから気分や冷蔵庫の中身次第で味付けを変えることでいかようにもなってしまうことを伝えたい。 ある種のコンストラクタを共通化したBuilderパターンとも言えるかもしれませんね(言えない)。

自分も大学生も折り返し地点になってまともな料理をするようになるまでは酢豚とカレーが途中までいっしょだとは思えなかったと思います。材料をきって炒めて煮るだけで量が簡単につくれる煮物は、バリエーションも豊富で自炊初心者にはうってつけなので自分が料理をはじめたころに知っておきたかったなあ、と思い書いてみました。 またみなさまの知見もご共有ください。

以上です。来年もよろしくお願いいたします。

*1:上記のボルシチは、鍋のそこに肉がくっついたので挫折している・・・

Railsチュートリアルを終えた話

いまさら感がなくはないけれどrailsチュートリアルをようやく終わらせることができた(Rails4.2対応 第3版)

http://railstutorial.jp/

Railsの基本的な機能、モデル、ビュー、コントローラ、テンプレート、パーシャル、フィルタ、検証、コールバック、has_many/belongs_to/has_many through関連付け、セキュリティ、テスティング、デプロイについて使い方を学べたと思う。 これからrailsで開発していくなかでちょっと困ったときにチュートリアルに戻って参照することもありそう。

つくっていただいたMichael Hartl氏と翻訳に尽力した安川 要平氏(@yasulab)に感謝します。

せっかくなので自分の現時点でのRails観とチュートリアルの紹介、そしてちょっとしたコメントを残しておこうと思う。

そもそもRuby on Railsとは(自分の認識)

https://github.com/rails/rails

Ruby製のフルスタックWebアプリケーションフレームワーク

ほかのフレームワークと比較すると以下のような特徴があると思っている(商用でがっつり開発した経験はない主観 だらだらまとめです)

  • 多機能であること
    • sinatraなどと比較し) デフォルトでも多機能
    • Java製のフレームワークと比べると)RubyのライブラリであるGemの種類とその情報も多い。ただし依存性の管理などに課題もある?
  • 設定よりも規約( CoC:Convention over Configuration)という考え方に基づいており、制約は多くなるがコード量が少なくて済む
    • ただし、理解が浅い開発者(自分も含まれるだろう)がレールから外れると理解しにくいコード量が増えるなど保守性が悪化するという指摘もある
  • 開発が活発でまっすぐ(に素人目には見える)
    • これは、いい点としては先進的な機能が使えるやバグ改修が早いということがあるが、悪い点としてはバージョンアップ時に後方互換性がなくメンテナンスコストが高くつくことも意味する
    • Java EEは思想は素敵に見えるんだけれど、利害関係企業の多さからか規格と実装の方向性がよく見えない。GlassFishのごたごたもあったりJava EE 7準拠でAPサーバなにがいいんですかね(いま調べるとWildFlyがいいのでしょうか?)
  • 一般人が安価に手に入れられる情報が多い
    • オンライン/書籍、日本語英語どちらもドキュメントや参考記事が多い。ただ、古いバージョンのものも多いので注意が必要
    • たとえばQiitaの記事数はLaravelの625、Djangoの397、springの256、Playの122に比して、railsは6358と圧倒的(2016/4/13)
      • (いずれも複数バージョンのタグがあるので乱暴です。。)
    • たぶん、特にJavaあたりでは大企業内にかなりの情報やノウハウがあるんだろうけれど、なかなか出てこないので、たんに情報ではなく一般人が安価に手に入れられる情報、という意味
  • 動的な型付けである(これはRubyの特徴)
    • とりあえず動かすためにはたいへん便利。ただ、大規模(コード量だけでなく開発者数も含めて)でミッションクリティカルなシステム開発には向かない。素直にJavaなど使いましょう。

Railsチュートリアルとは

ハーバードを出てカリフォルニア工科大で物理学の博士号を取得したMichael Hartl氏がつくって安川 要平氏をはじめとするみなさまが日本語に翻訳している便利Rails学習コンテンツ*1

Railsそのものだけでなく、Webアプリ開発の流れを学べます。 まず、ブラウザで使えるIDEであるCloud9で開発してBitbucketでバージョン管理し、Mintestでテストを書く(テストファーストにやるところもあるけれど厳格ではない)、Herokuにデプロイして確認できる。

各コラムや補足は理解を助けるのに便利。公式なドキュメントにはのらない実践的な知恵や文脈の共有もあって学びがあった。

とはいえ、プログラミング未経験者には、新しい概念が多すぎて難しいとは思う。 とはいえ、どの要素が実際に動くものにどう影響するか感じながら学習をすすめるのにこれより向く教材はあまり思いつかない(helloworldや、やさしいRubyなどから、Webアプリのことを理解するのは大きな断絶がある)。 ただし、困ったときにすぐ聞けるひとがいないとつらいかも。なにか困ったことなどあれば自分でよければ相談に乗りますのでお声掛けください。

また、Cloud9が速度も使い勝手もかなりよいことがわかった。ブラウザでみるWebアプリである以上、ショートカットに不満はあるしネットワークに依存するけれど。 https://c9.io/

Railsチュートリアルを効率よく利用するために

自分は2/9から4/13までかかったので2か月ほど。どれくらいの時間をかけたかは計測すべきではあったのだけれど細切れの時間でやっていてうまくできなかった。 10章のセッションまわりは認証のいろんなテクニックがあって難しく2周したけれどほかは素直でわかりやすい。

ほか、これからやる人に向けてのコメント

  • デュアルディスプレイチュートリアルとエディタを両方見ながらやるとよい。出先でノートPCだとけっこうしんどかった
  • 写経の教育効果については議論もあるけれど、typo時にどんなエラーがあるか、どうデバッグするかわかるのは開発時にすこし役立つかも
  • 頻繁にテストをはしらせて、失敗時にどんなメッセージが出るか確認するとよいかも

感想

すぐれた教育コンテンツは、正確な情報を載せるだけでなく、受講生を飽きさせずにつづけさせ、スキルないし知識を身につけるかそのきっかけを与えるものだと思っている。 このRailsチュートリアルは間違いなくすぐれた教育コンテンツ。初学者がプログラミングを学習するときに一番の障壁になる環境への配慮や、はじめは同じことを使うたびに説明してくれる辛抱強さとやさしい演習での理解の促進をたすけている。 そして、これをつくるには、対象についての理解だけでなく読者への想像力と柔軟な編集力が必要だと思う。ほんとうに尊敬する。

プログラミングやフレームワークの学習のためには、ケーススタディ方式が主流で、Railsチュートリアルもそのフォーマットにのってはいるけれど完成度が高い。 Webに公開することでコメントやフィードバックを得ているのもあるかもしれない。(自分も4か所ほど誤字について指摘をし、すぐ反映していただけた)

ほかの分野でこれだけのコンテンツ、つくれるのだろうか。PCひとつでだれでも動かせてすぐ結果が見られるプログラミングならではの側面もあるけれど、マニュアルや研修のカリキュラムつくるときは参考にしたい。

-

Rails自体については、RubyRailsのお作法、シンボルやパスのルールなどはもうちょい慣れが必要かも。 開発しながら考えたり調べたり、教えてもらったりする中で理解を深めていけるのだろうか。

それと並行して、これがきれいなRailsアプリだ!みたいなものをもうちょっと読んだり書籍を読んだりしていきたいところ。

京都でRails使っていたり勉強している人いれば勉強会したい思いもあります(誰かいないかな、やりませんか)。

今後知りたいこと

  • みんなRails、どういう環境で開発しているんだろう。MacVimAtom?それともRubyMine??WindowsのひとはVagrantAtomとかかな。AtomだとどんなPackage使っているんだろう。cloud9の不足も・・・
  • 本番環境、みんなどうしているんだろ。PaaS?自前?ネットで調べると、OSがUbuntuな記事多いんだけれどなんでだろ?CentOSは非主流?
  • Rails暗黙知部分、どう学ぶべきか・・・

あと、あらためて感じたのですがDDDでいうところのユビキタス言語とプログラミング上の命名が直結している英語圏の人たち、けっこう優位だと思う。基軸言語の強み。 DDDについてもうひとつ書いておくとモデリングActiveRecordパターンをどうすりよせていくかはいろいろ議論されているようだ。DDDを実践できているわけではない知ったか話ではあるのだけれど考えておきたいところ。

この本にもちらっと書いてあった。

パーフェクト Ruby on Rails

パーフェクト Ruby on Rails

チュートリアル終わらせた人向けメモ)最後の演習について

12.5節、最後の最後の演習。どう書くのが正解だろうとすこし迷った

1ページ目のFeedが表示されているかどうかを確認するテスト。 無難な回答はこんなふうに、micropostのcontentがbodyに含まれているかどうかを確認するものだけれど、これだと順序の正しさはテストできない。

  test "feed on home page" do
    get root_path
    @user.feed.paginate(page: 1).each  do |micropost|
      assert_match CGI.escapeHTML(micropost.content) , response.body
    end
  end

これを確認するには、どのmicropostが何番目かを確認するテストにする必要があるのでこう書いてみた*2

  test "feed on home page" do
    get root_path
    @user.feed.paginate(page: 1).each_with_index  do |micropost, i|
      assert_select "ol li:nth-of-type(#{i + 1})", /#{Regexp.escape(micropost.content)}/
    end
  end

*1:2016.4.14 追記。多くの方々が貢献しているコンテンツです

*2:とはいえ、ちゃんとやるならfixtureで時間を指定してつくって、それがその順序になっていることを確認する必要があるのだろうけれど・・・

2016年2月に読んだ本

もう3月も10日になってしまったけれど2月分を更新し損ねていたので書きます。 いろいろ読んだ気がするけれど、業務ドメインっぽいのが多かったので略。

2月はいろんな人に会えてよかったけれどプライベートではいろいろ後手にまわった月。 先回りしていくぞ、と思いました。

シンプル・ライフ 世界のエグゼクティブに学ぶストレスフリーな働き方

シンプル・ライフ 世界のエグゼクティブに学ぶストレスフリーな働き方

シンプル・ライフ 世界のエグゼクティブに学ぶストレスフリーな働き方

課題図書として読みました。「人とのつながりを深めて、もっと楽しく生きるにはどうしたらいいか」というすごい大事だけれど日常で見失いがちなことがテーマな自己啓発書

気になった言葉抜き書き。

「速さを追い求めるばかりが人生ではありません」 マハトマ・ガンジー

そうだね。でも速さを求めてしまう。

「創造性や、洞察力や、想像力や、人間性の核になるのは、ひとつのこと―アイデアでも、思索でも、相手でも、そのほかどんなことでも―に集中する能力だ」 グーグルベンチャーズ、パートナー ジョー・クラウス

マルチタスク殺してこう。

「これまでの人生で学んだ最大の(そしてもっともきびしい)教訓は、外の世界は内面の世界の反映であるということです」 トニー・シェイ(ザッポス社CEO)

自分が感じた現実は自分の脳が感じた現実でしかないってことですね

車のヘッドライトは数十メートル先までしか明るく照らせないので、「たいした明るさではない。あまり役に立たない」と言うこともできる。しかし、それだけの距離が見えれば、わたしたちは夜、アメリカ中をはしることができる。 (kindle763/2097)

どっかで使いたい

「するか、しないかのどちらかだ。しようとするはない」 ヨーダ

映画

友人たちとちょくちょく映画をみるようになった。 目的は、名作怪作を見ることで教養と文化の経験値を稼ぎつつ豊かな時間をすごし、あわよくば自主制作映画のインスピレーションを得ること。

ブレアウィッチプロジェクト

ホラー系モキュメンタリー。 Wikipediaによると「超低予算(6万ドル)・少人数で製作されながらも、全米興行収入1億4000万ドル、全世界興行収入2億4050万ドルという大ヒットを飛ばして話題となった。」ということで興味をもってみてみた。けっこう怖いけれど意味不明。 ホラー系はみんなで見ないといけなかった。

花とアリス殺人事件

よすぎる・・・。 めっちゃ笑いながら見れて幸せな気持ちになれるけれど、監督の女子高生観にとてつもなく恐ろしいものを感じる。

マンガ

だいたいdecobisu先生のおうちで読みました。

ヒストリエ 9巻

ヒストリエ(9) (アフタヌーンKC)

ヒストリエ(9) (アフタヌーンKC)

エウメネスがますます精悍になっている。蒼天航路っぽさでててきた。

ゴールデンカムイ 1-5巻

日露戦争後の北海道が舞台の西部劇感ある冒険漫画。 アイヌの知恵と文化に興味。

波よ聞いてくれ

衝撃的な一話が印象的だった作品。 その後はスローテンポかと思いきや高まってきていてすごい。 無限の住人も全巻読まねば。

1話は無料で読めるのでみんな読みましょう。 http://www.moae.jp/comic/namiyokiitekure/1

ボードゲーム

ボードゲーマーな友人とボドゲカフェにいきました。

枯山水

ニューゲームズオーダー 枯山水 新装版

ニューゲームズオーダー 枯山水 新装版

対戦型ではあるのだけれど、自分の作品に向き合うことができる優れて内省的なゲーム。とっても禅(雑)。

アグリコラ

アグリコラ (日本語版)

アグリコラ (日本語版)

農村開拓を舞台にした、情報やパターンがめちゃめちゃ多い大作。おもしろいのだけれど時間めっちゃかかる。食糧足りなすぎ。農業の生産性悪すぎ。 だれか京都でやるひといませんか?

つくった料理

タイカレー

簡単・美味しい。かつお出汁いれてもよい。

2015年12月に読んだ本

師走ですね。お元気ですか。無事ですか。 毎年ながらあっという間の年末という感じもあって、あいかわらずやりたかったことができていない、とも感じています。

人目を気にせぬ勇気を持とう。 書をもって街へ出ることをテーマにしていましたが、そんなに読めていません。いわんや、2015年に読んだすげー本、みたいにはまとめられない。 とはいえ、今月読んだ本だけでもとりあげていきます。

すきやばし次郎、旬を握る

すきやばし次郎 旬を握る (文春文庫)

すきやばし次郎 旬を握る (文春文庫)

1994年にヘラルド・トリビューン・インターナショナル誌で世界のレストラン第6位に選出されたり、昨年はオバマ大統領来日の際に安部首相と会食をした超名店の店主、小野二郎に密着し、寿司についての考え方や技術を聞き出して解説したたいへん有用な本。写真が多くてたいへん便利。 なにより驚かされるのは、その味をさらに向上させるための工夫や試行錯誤をしつづけていること。 寿司モチベーションが上がってきたし握っていきたい。

もちろん、握るためではなく寿司を愉しむためにもよいと思う。副読本は体に美味しい魚の便利帳かな。

革新幻想の戦後史

革新幻想の戦後史

革新幻想の戦後史

共産主義日教組、大学運動、論壇・・・といった革新思想の流れが、どういったところから出てきて、どうなっていったかを著者の視点も交えつつ客観的に描いている。分厚い単行本だけれど読み応えもあり読みやすい。

革新幻想とは、反体制な側面もあり理想主義的ともいえるけれどより人類を進歩させよう、平和な世の中にしようというたいへん前向きな考えだったはずだけれど、、知識人たちの地に足のついていなさや、いつからか論壇でのプレゼンスや組織自体を目的としてしまって大衆から失望されてしまっているように思える。

スペインのポデモスのこと言葉は重い。 「左派は庶民に語りかけていない。庶民に届く言葉を発さなければ左派は勝てない」

個人的には「戦後」以降の革新勢力の趨勢や状況についてつながりが気になった。 労働組合農文協などはなぜその領域からでて原発再稼働反対や安保法制について明示的に主張するようになっているのか。社民党民主党の凋落、若い世代からでてきた革新勢力と前の世代のそれとのかかわりなどどうなっているのか、知りたい。

料理のコツ 解剖図鑑

料理のコツ 解剖図鑑

料理のコツ 解剖図鑑

絵が大きくて情報量は少なかったけれど知らないこともあっておもしろい

知らなかったことをいくつかピックアップ。それぞれに簡単に理由も解説されている。

  • まるごとのジャガイモは水から茹でる
  • 緑黄色野菜を茹でるときはふたをしない
  • じゃがいも、さつまいもの裏ごしは熱いうちに
  • にくずれしにくい粘質の芋(メークインやインカのめざめ)と、ほくほくとした粉質の男爵やキタアカリをつかいわける
  • ひき肉は成型する前に塩をしてよくねる
  • 魚を煮るときは落し蓋をする
  • 最初に入れるスパイスと最後に入れるスパイス

イベント

すし教室

中央市場で開催されていたので参加してきた。 参加者32名に講師6名ほどいてかなり丁寧に教えてもらえた。テーマは12月ということもあってパーティとしてのてまり寿司やちらし寿司メインであったけれど、いろいろ質問することができた。 参加費2500円はお得。

魚のさばき方から和食(中級)などいろいろな教室が日々開催されているなかですし教室は男性の割合多いらしい。みんなすし、目指そう!

とろあえずすし桶欲しくなってきた。

つくったもの

  • シュトーレン
    • クオカのレシピを 参考につくってみた。かなり手間かかるしお金もかかるけれど、美味しい。準強力粉が手に入らず強力粉オンリーでつくったらスコーンのようなさくさくさになった。 2本で材料費2000円くらいかかっている。ドライフルーツとアーモンドプードル(からつくったマジパン)、バターが高い。
  • パウンドケーキ
    • シュトーレンの残った材料でつくった。たいへん美味。粉の配合についてはお菓子大先輩から指南を受けて、ちょびっと強力粉をいれたところしっとりさくっとしてよかった。
  • ローストチキン
    • 先輩から丸鶏をもらって、調理してね♪とのお達しが出たので焼いた。たいへん美味だけれど、切り分けるのと後始末がたいへん。調理は楽しい。あとで残った肉と骨を鍋にいれてリゾットにしたら脂がたいへん染みてこれもよし。
    • いろんな鍋をしました。やっぱり、野菜が美味しい。きのこうまい。白菜おいしい。白ネギ、特に下仁田ネギは最高だった。にんじんやたまねぎをいれてもあり。ほか、いろんな葉物をいれてもよかった。今年は春菊があまり香りのっていないかな。時間があるときは鶏ガラから出汁をとる、なければ、合わせ出汁に味噌と醤油をいれて即席。とり野菜みそ好きです。もっと鍋したい。くじらとかいのししとかふぐとかぶりとかいれたい。

2015年11月に読んだ本

あっという間に12月になってしまった。 例年になく暖かかった11月に読んだ本を感想を書いてみます。すくなかったのは暖かかったからでしょう。

わかる古事記

左ページはマンガで右ページは半分活字な本。 わりと知らないことも多くておもしろかった。まさに神話的で、人情味と残酷さが同居する世界。現代の物語にもモチーフが生き続けているのはすごいなあ、と思う。

好きなエピソードは神功皇后の聞いた神のお告げと知略、サホビメ(沙本毘売命)の兄弟愛あたり。兄弟・兄妹げんか物多くておもしろい。 神話の編纂によって正当性を主張するというのはある程度大きくなった会社が社史をつくるのに似てる?

変貌する民主主義 森政稔

変貌する民主主義 (ちくま新書)

変貌する民主主義 (ちくま新書)

  • 作者:森 政稔
  • 発売日: 2008/05/01
  • メディア: 新書
これは、ポピュリズムと非難された小泉政権を念頭に置いて書かれたと思われる、2008年5月に書かれた新書であるけれど、かなり示唆深い本であった。関連情報を調べてまた読み直したいと思った新書はなかなかない。

民主主義という現代ではただひとつの政治体制として認められている概念の変遷を描いているなかで、気になったトピック

  • かつては福祉重視であった新自由主義と、現代の自由主義
  • 保守の変遷
  • 左派が右派を呼び込んだ
  • ポピュリズムは国民とメディアの共犯。外部にいるとの錯覚をもたらす
  • トクヴィルが右派からも左派からもいいように援用されている

レーガン小泉政権新自由主義では、勤労意欲と不正を糺すというモラリズム(道徳主義)がポピュリズムを後押ししている。 モラリズムへの入れ込みが政治的自由をうばい、社会にコンフォーミズム(画一への強制)をもたらす。これは戦後マッカーシーイズム下のアメリカでも戦争下の日本でもおきたことで丸山真男をはじめとする戦後政治学も批判してきたこと。

民主主義で対応できないこと。たとえばアメリカの大統領選は中東の民衆に大きな影響をもつが投票権アメリカ市民権のあるものに限られる。いま、ここにいるものだけであり子どもや未来の人間、また自然や動植物については影響されない。なかには政治をスキップして直接行動するNGONPO、ボランティアも増えつつあるがこれの位置づけはどうなるか。

民主主義、というもはや自分たちの世代では所与のものである概念がじつはどう変わってきているかを考えるきっかけにもなった。 これからの民主主義、どうなるだろうか。。

トリフィド時代

平田さん一押しのSF。ある日に世界中で見られた「流星群」をみた人がみな盲目になってしまい、わずかに残った目の見える人々と多数の盲目の人々による文明と人間性の試練。そして野に解き放たれたトリフィド。 冷戦期に書かれたこの状況設定はゆるやかな終末ものとしてかなりおもしろいのだけれど、悲観さを感じずにはいられない。

僕らの中の発達障害

知っていたことも多いけれど、発達障害の方や、そのご家族や周囲の方のことがちょっとだけわかるようになる新書。 発達障害のひとがいることで、定型発達のひとだけのコミュニティに「気付き」を得られるようになるという指摘は興味深いけれど、どうなんだろう。現代社会の必修科目かもしれない。

展覧会

太秦江戸酒場

いってきました。西村くんが書いているように江戸感はなかった。場所はおもしろくて美味しいお酒を飲めたのでよし。

あと、いろいろ写真を撮れて楽しかった一緒に行った野郎どもを撮るのは雰囲気もあって楽しかったのだけれどすこしだけ様子を共有します。

挑戦した料理

このところやったことない調理にいろいろ挑戦しているので書いてみることにした。

  • 燻製。ささみジャーキーなど。前職の福利厚生でもらった燻製器をつかっています。煙と温度の管理が難しいけれどおいしくできる。またやりたい・・・
  • 鶏ガラから出汁をとって、ポン酢も手作りして水炊きしたけれどかなり美味しかった(鶏肉は安いやつ)。まだまだ試行錯誤したい。
  • 紅玉もらったのでアップルパイにしたけれどめっちゃ美味しかった。きれいに切りやすくするにはどうすればいいんだろうか。
  • ラフランスもらったので洋なしのタルトつくった。美味しいけれど、赤くなる。綺麗に焼くのは難しい。

12月は鳥まるごとローストするのとシュトーレン作るのと、おせちの仕込みをやりたい。

誕生日

じつはこっそり誕生日を迎えました。いつのまにかもういい年です。彼女募集中です。

仕事ではいろいろさせてもらっていますが、なんでもやりすぎて技術力を高められていないかも。もっと潜っていけるようにしたいところ。しかし、一番難しいのは技術ではなく、ユーザの要求をどう落としこむか、業務にどう変革をもたらすかとも思っていて、その組織を動かす人間力的なところと技術とのバランスにも悩む。お金稼ぐの難しい。健全なお給料と休みをもらって安定しつつみんなの役に立つお仕事するの難しい。

持続可能なビジネスモデル、どこにあるんだ〜。

2015年10月に読んだ本

先月に引き続いてあまり本を読めていない。

ちゃんと読んだのこれくらい。 dai.hateblo.jp

文化的なことはなにかしたかなと振り返ると、巨大なカボチャをくりぬいてカボチャプリンをつくったり、もらいものの紅玉でアップルパイをつくったり鶏ガラから出汁をとったり自家製ポン酢をつくって水炊きをしたりとごはん関係ばかり。 普段作らいないものをつくるのはレシピを読み比べたり、慣れない道具をつかってみたりと試行錯誤感があって楽しい。反省点も多いけれど、システム開発とかと違って失敗してもまあそこそこ美味しく食べれるので幸せ。便利です。

ごはん以外はどうだったかな・・・。

あとはひさびさに東京に行ったりしました。

11月もがんばるぞ。

読んだ本 2015年9月

もはや10月も半ば過ぎてしまったけれど月例ということで9月に読んだ本を書いてみます。 業務に関わる専門書とにらめっこしていたりであんまり本を読めなかったうえに、読みかけてみたのも読みかけポイな感じです。よくない。

数量化革命

数量化革命

数量化革命

「測定なくして改善なし」というよくつかわれる言葉、これは誤引用ではあるが、測定の大事さを示唆している。 dai.hateblo.jp

この本の数量化とは、その測定についてのことなのでは、なにかヒントが得られないかと思ってタイトルだけ見て手に取った。

結論として、期待した本ではなく、あまりヒントを得られないまま、途中で読むのを挫折したのだけれどメモだけ残しておこうと思う。

これは抽象的な数学と実用的な計測の統合の歴史を記した本である。

過去の記録は、進歩と後退を繰り返した後に怠惰のうちに忘れ去るという図式は人類の歴史の典型的なパターンであることを示している。
プトレマイオスや、高度な数学体系やマヤ暦を生みつつも、スペイン人が中央アメリカに着いた時にはそれらを改良する姿勢を失ってしまったマヤ文化、北宋時代につくられた大時計を忘れ去り、暦法の欠陥をイエズス会士が修正するまで放置されていた中国。
プラトンアリストテレスに代表される計測に懐疑的な姿勢からどうやって、なぜ脱皮したのか

人類の進化は漸進的ではないの悲しい。

「(神は)寸法と数と重さによって、万物に秩序を与えた」(『ソロモンの知恵』11章20節)

RPGツクールを連想。

1275年から50年間。 機械式時計と大砲がつくられ、正確な時期は分からないがおそらくはポルトラノ海図、遠近法、複式簿記もこの50年間か、その直後に生み出されている。 ロジャー・ベーコンは虹の角度を計測し、ジョットは幾何学を念頭に絵を書き、楽曲も進化している。 これほどの変化は20世紀初頭まで訪れなかった。

これがなぜおきたかというのが本書の最初の山場なんだけれど、あんまりいい答えではなかった。

「文化はどれも、その夢の中に生存するものである。」(1934、ルイス・マンフォード、技術と文明)

意味不明だけれど一見深そうなのでどこかで衒学的っぽさを出すときに引用しよう。

「精神の奥深い願望は、精神の最も進化した働きにおいてさえも、自己の宇宙を前にした人間の無意識の感情に結びついている。すなわち、そこには親近性への要求があり、明晰さへの渇望があるのだ。人間にとって世界を理解するということは、世界を人間的なものにひき戻すこと、世界に人間の印を刻むことである。」(1942,アルベール・カミュ,シジフォスの神話)

好奇心が人を人たらしめている。とでも言い換えられるかな。

風が目に砂を吹きつけ、雨が足を冷たく濡らす地上では、無常が世の定めである

p56。レトリックメモ。

「(地球は)はなはだ腐敗し、ありとあらゆる悪徳と汚辱に堕しているので、ほかのすべての世界と時代の汚れと排泄物の吹き溜まりのように見える」 ティリャード 1958 エリザベス朝の時代象

という感じです。 おもしろいところがなくはないと思う。気になる人には貸します。

イベント

友人の結婚パーティ

大学のレストランでやったパーティ。ドレスもケーキも会場のかざりつけもいろいろ手作りですごい感じ。新婦にはお世話になっていたのと世話焼きであったので会場設営やカメラなど担当してた。 若者が多くて楽しい会でした。イベント運営の難しいところをちょっとだけ学べたかもしれない。

鴨川シャボン玉の会

恒例の会でした。 sixeight.hatenablog.com

様子です。

その他

所用で泊まりにいった旅館のお茶。美味しかった。

(世間的な)下半期に向けて

バック・トゥ・ザ・フューチャーの未来です。ドクと同じように未来でなにかを見つけよう。

読んだ本 2015年8月

秋の風が吹いて、夏の終わりを感じるこの頃ですがいかがおすごしでしょうか。 涼しさに居心地の良さを感じつつも、あの焼けるような日差しと重い蒸し暑さがないことに寂しさも思えます。 夏の終わりの安堵と寂しさはなんなのでしょうか。

さて、2015年の夏も過ぎて行きました。 自分が何をなしてきたかはさておき、いつもどおりに読んだ本を振り返ってみます。

欲望のメディア

欲望のメディア (小学館文庫)

欲望のメディア (小学館文庫)

猪瀬直樹氏が冴えていたころの作品。 ミカド三部作のうちのひとつで、先月に読んだ土地の神話がたいへんよかったのであわせて読んでみた。

テレビを開発しようと苦闘した高柳博士や、警視庁刑務部長から読売新聞に転じ中興の祖となった正力松太郎、テレビのスターとなった力道山、日産の鮎川義介三木鶏郎田中角栄などなど多彩な人物からなる日本でのテレビビジネスの勃興を描いたたいへん愉快なノンフィクション。

ナチスのプロパガンダ機械からはじまり街頭テレビ、広告ビジネス、全国ネットワーク、放送網などなどすさまじい勢いで構築されたビジネスモデルと文化をもったテレビ、ほんとすごいと思う。これができて60年で制度疲労してビジネスモデルの問題点も露呈しているけれど、これからどうなるんだろなー、と思いながら読んでいた。

大本営参謀の情報戦記

大本営の情報参謀を務めた筆者が1989年に出版したもの。参謀の著書としてはもっとも遅い時期だろうか。 本人の自著がどれほど正確かはわからないけれど、情報参謀としての苦労や敵の動きを読むことなどかなり読ませる。 一番重要なのは、日本軍の敗因として過度の精神主義、情報の軽視、期待と予測の混同などを指摘していること。これらは現代組織でもよくみられることでまだまだ先の大戦から学ばないといけないことは多い。

さくっと読める文庫本でエンターテイメントでもありつつ考えるきっかけの多い本だった。

ほか大戦から学ぶ系だと、有名すぎるけれど「失敗の本質」もぜひ。さがせば分野ごとにいろいろあるだろうけれど、なにかおすすめありますか?兵站やってた人の良い本あれば読んでみたい。

業務システムのための上流工程入門

業務システムのための上流工程入門―要件定義から分析・設計まで

業務システムのための上流工程入門―要件定義から分析・設計まで

デマルコ氏のDFDとJ.マーチン氏のIE手法をもととした業務の記述方法が簡易に説明されている。 若干我流部分もあるけれど、非専門家に伝わりやすいようにカスタマイズされていて便利そう。自分もこういう書き方してみようかな。

システム開発を専門とする人よりも、開発会社に依頼することになる人が読んでおくとよさそう。

2003年の本ではあるけれど、業務システムに取り組むための方法論は現代でも大きくは変わっていないのかもしれない。 はやりのドメイン駆動設計でも、いわゆるユビキタス言語を取り出す部分と、業務システムを明らかにしていく部分は作業としては近いように思う。ただ、プロジェクト組織のありかたが変わっていそう。ここらへんのモダンな定石知りたいところ。

あと、コラム中で触れられている話題ではあるけれど、いわゆる上流工程の経験を重ねるためには、元請として案件を受託できるような営業力のある小さめのソフトハウスで働くのが近道ではないか、とのこと。その選択肢は自分の就職活動時には思い付きもしなかったけれど、もっと候補にあっていてもよいと思う。 たしかに、就活生になぜか人気のある大手SIerにはいると、たいていの場合、既存の巨大案件の末端を長く担当することになる。そして、単価が高いためにサブPM的な調整ごとばかりになって設計経験ほとんどもっていないか小さい機能追加くらいしか経験していない人が多くなっているようにも思う。利益を出すためのアウトソーシングが人を育てなくなっている。とはいえ、 たいていの偉い人はだいたいこれを理解しているのだけれど、巨大な組織とビジネスになっていて既存の構造からスイッチすることができずにいる印象。これからどうなるんでしょうか。

マンガ

地上はポケットの中の庭

地上はポケットの中の庭 (KCx)

地上はポケットの中の庭 (KCx)

尊敬する先輩が買ってきて読ませてもらった短編集。自己表現が苦手な人の話。よい。 もっと自分の意思をはっきりしろよ!と思って読んでいたけれど、思えば自分も曖昧な態度をとりつづけているしだめ。

ソラニン

ソラニン 1 (ヤングサンデーコミックス)

ソラニン 1 (ヤングサンデーコミックス)

きっとなにものにもなれないだろう共依存カップルを描いた話。 つらい。 ただ、いにお先生のマンガは、心のつらいスイッチを機械的に押してくる印象がある。

ダンジョン飯 2巻

話題作の第2巻。やっぱりダンジョンはわくわくするんだけれど、そのなかでもより生活面にフォーカスしている本作は着眼点がすばらしい。 モンスターの生態は博物学的でボルヘス的な感じさえあるし、ほかの冒険者の状況や、他種族との関係もよい。

ちょっとまえにインターネットまわりで魔王と勇者ものやオンラインゲームものがはやったりしているけど、その流れで再ダンジョンブームくるかもしれない。 小学2年のころ、スーパーファミコントルネコの大冒険をやって以来のダンジョニストのつもりではあるので自分も一石を投じたい。

とはいえ、テーブルトークRPGダンジョン&ドラゴンとか古典は知らないし、Wizardlyもちょろっとしかできてはないのでいい加減だけれど。 ダンジョンものだと、小学生時代に読んだトルネコのコミックスはおもしろかった気がする。話の筋は全然違うが。あとは、これまた児童書だけれど「選ばなかった冒険―光の石の伝説」も想像力を刺激したなーとか思い出した。ほかなにかあったかなあ。。

昴・ムーン

昴(1) (ビッグコミックス)

昴(1) (ビッグコミックス)

曽田正人のバレエマンガ。異常な才能と狂気をもつダンサー、昴の生き様とでもいうものを描いている。 自分の語彙と表現力の問題でうまく説明できないのだけれど、めちゃめちゃ迫力がある。狂気とでもいうような執念があって読むのが辛いところもあるけれど、後味は悪くない。続編のムーンではさらなる飛翔を描いていてこれもほんとよい。 バレエ、観たいなあ。

イベント

花脊松上げ

dai.hateblo.jp

読んだ本 2015年7月

暑いですね。夏ですね。最高ですよね。

家を出た時のむわっとした空気、見上げると白い雲とどこまでも青い空、蝉の声。 刺さるような日差しとアスファルトから立ち込める熱気。汗ばむシャツと風鈴の音。

夏休みの子どもの声が響き、街ゆく人影はまばら、生ぬるい風のなかで道路の果ては蜃気楼が滲む。 ようやく逃げ込んだ冷房の効いた部屋の気持ちよさといったらたまらない。冷たい麦茶のコップからは水がしたたっている。 夕暮れになると紫色の空とそよ風が心地よい。夕涼みには肉を囲んで友と佳き酒を酌み交わそう。

夏の恒例行事も大好きなんだけれど日常生活の暑さも苦しさも愛おしすぎる。ずっと夏でいてほしいとさえ思うけれど、ほかの季節があるからこそ夏の素敵さはあるんだろう。外で仕事するひとはほんとたいへんだろうし尊敬するけれど自分は夏が大好きです。

と、くどいことを書きましたが毎月恒例の読んだ本棚卸ししておきます。

はじめての現代数学

ちょっと大学1年生と話す機会があり、数学知っているふりをするために読んでみた。 数学者たちが未知を目の前にもがいて新たな視座を得つつも、そのことによってさらなる未知が生み出されていく過程は物語的におもしろい。 無限。無限。無限。カントール対角線論法つよい(小学生並みの感想)

滝山コミューン1974

滝山コミューン一九七四 (講談社文庫)

滝山コミューン一九七四 (講談社文庫)

60年代から70年代、革新政党自由民主党に肉薄するほど躍進した年。首都圏のはずれにぽこぽこでてきた団地の中でも、ほとんどすべての生徒が同じような団地住まいで意欲的で理想に燃える若い先生や主婦を中心とするPTAも力を蓄えていた滝山団地。そこでは実験的な集団教育がすすめられる純粋な環境がつくられていた。

その際に小学生として在籍していた著者が各資料や当時の在校生、先生、関係者にインタビューして当時の事象を掘り下げている。 当時の小学生視点ではあるがかなり読ませるノンフィクション。著者個人の一人称ともいえるため主観的な部分もあるが、だからこその臨場感と立体感がでているように思う。

全国生活指導研究会の集団教育についてはいくつかの本や資料から引用されているが、よくこんなことを考え付いたな、というもの。

いくつか引用してみる。

集団づくりは当面する集団の内部の民主化だけで満足することはできない。それは同時に、その集団の外にも絶えず民主集団を築き出そうとする。たとえば学級集団づくりは、さしあたって学級を手がかりとしつつ、それを民主的集団として形成していくとともに、そこにとどまることなく、他学級へ、全校生徒集団へ、さらに過程や地域諸集団へとその活動領域を広げていく。このように当面する集団の外に民主的集団を築き出そうとすることこそ、また、子どもたちをそのような民主的集団の現実的な担い手にまで形成していくことこそ、集団づくりの本来的なテーマなのである。(全生研常任委員会、学級集団づくり入門 第二版、1971)


生活指導は、思想の形成を重大と考えれば、考えるほど、行動の指導を重視する。子どもが現在もっている思想を、外側からあれこれといじくり廻しているのではなく、行動を指導することによって思想の発展・変革をせまることが、思想形成の基本的筋道だからである。(学級集団づくり入門 第二版)


「集団遊び」といっても、その遊びの種目にとりたててかわったものはなく、遊び一般の種目と同じである。それにもかかわらず、それを「集団あ遊び」とよぶわけは、集団と遊ぶなかで子どもたちに集団を学ばせ、集団を高めさせることを目的意識的に追求するからである。(学級集団づくり入門 第二版)


集団の名誉を傷つけ、利益をふみにじるものとして、ある対象に爆発的に集団が怒りを感ずるときがある。そういうとき、集団が自己の利益や名誉を守ろうとして対象に怒りをぶっつけ、相手の事故批判、自己変革を要求して対象に激しく迫ること―これをわたしたちは「追求」(原文ママ)と呼んで、実践的には非常に重視しているのである。(学級集団づくり入門 第二版) 総括を求めて仲間を殺していった赤軍と同じ論理。これはソ連の集団づくりから引き継いでいるのだろうか。

などなど。思想形成を堂々と自任している自負はどこからきているのだろうか。 そして、気になったのは戦後の新左翼の潮流が、それが憎んでいたはずの戦前の軍国主義と似たような集団主義や歌による高揚、班という軍由来の組織構造を利用していたのが興味深い。

権威に対抗するための教育が権威を生むというのは寓話的でもある。 今だから言えるかもしれないけれど、理想に燃えて意欲的であった方々が多い中で、子どもにどう育ってほしいかがよくわからなかった。民主主義の実践者?子どもの将来ではなく民主集中制の強固な組織をつくるための道具?小学生が組織に非協力的な生徒を追求(原文ママ)して総括を求めるとかゾっとする。

いっぽうで、この小学校から毎日四谷大塚に通い、当時も最難関であった筑駒に兄弟ともに合格した同級生のママは「有名大学への最短路だから」と著書で言い切っているのも味わい深い(それが、一般向け書籍だからのオブラートとは思うけれど)。

教育、70年代、新左翼、団地、西武沿線に興味のあるひとなら読むと得るものや考えるきっかけがあると思う。

自分の仕事をつくる

自分の仕事をつくる (ちくま文庫)

自分の仕事をつくる (ちくま文庫)

西村佳哲による、仕事についてのインタビュー集。おもしろいデザイナーさんやプロデューサさんが多い印象。 柳宗理パタゴニア、ルヴァン、象設計集団、IDEO、ヨーガンレールなどなど。

おもしろい考え方がいろいろ提示されているのだけれど、感じたのは、すばらしい仕事をしていてプロとよべる人はみな独自の哲学を持っていそうということ。また、調査や問題の理解にすごい時間をかけている人が多いのが気になった。 自分はどういう仕事をしているのか、これからしていくのかと振り返ると漫然としてしまっているように思える。 時間をかけてなにかを探求できてはいない。移り気な感じである。違和感、大事にしていこう。

人の砂漠

人の砂漠 (新潮文庫)

人の砂漠 (新潮文庫)

1980年に出版された沢木耕太郎の初期のルポルタージュ。 売春婦たちを保護していた共同体を描いた「棄てられた女たちのユートピア」や、屑屋で働きながらその周囲の世界を描いた「屑の世界」、80歳の女性詐欺師を描いた話、ソ連による取り締まりを覚悟しつつも漁をつづける根室の漁師、逆に本土よりも台湾に親近感をもつ与那国島の漁師、天皇に直接行動しようとした者達のその後を追った「不敬列伝」などなど。

知らない世界への好奇心だけでなく、暗澹たる気持ちになるものが多くてこの時代の清涼剤としてよいと思う。 この時代、この20代半ばの生意気な青年だからこそできた仕事ぶりだと思う。

特に、1965年に開かれた売春婦保護の共同体、かにた婦人の村がすごい。 ほとんどが知能障害をもつ彼女らをどう保護しつづけられるのだろう。いまもなお続いているようだけれどあまり情報はインターネットになさそう。いい本、ないだろうか? あと、日本で、こういう大多数が目を背けていないかのように扱う者たちへの福祉活動をやっているのがキリスト教系ばかりで仏教系はほとんどいないのはやっぱり気になる。

食は広州にあり

食は広州に在り (中公文庫)

食は広州に在り (中公文庫)

食エッセイ。中国の文化と日本の文化の差が見えておもしろい。 食べてみたい、つくってみたいものがいろいろでてきていてわくわくするけれど、日本では縁が無かったりかなり手間がかかるものが多く難しい。故郷の食のこと、全然わかっていない気がしている。

料理の四面体

料理の四面体 (文春文庫 (322‐1))

料理の四面体 (文春文庫 (322‐1))

おもしろ料理エッセイ。すべての料理は、火、水、油、空気を頂点とする四面体内部にプロットできるのではないか、という仮説はよい。複雑な手順を抽象化することで、発想を広げられるのよい。 いろいろ試したい。

旅する八百屋

旅する八百屋

旅する八百屋

ミコト屋さんの話。書いてあることもやっていることもおもしろい。ただ、書いていないことのほうが気になるところ。

気になったフレーズ

初めて訪れる場所は、窓口になってくれる人の存在によって、その魅力が何倍にも膨れ上がる」

マンガ

革命家の午後

革命家の午後

革命家の午後

松本次郎の短篇集。 エログロなモチーフもありつつ寓話的。 表題作では革命家が理想主義的に描かれすぎてはいるけれど、よい。

素晴らしい世界

素晴らしい世界 (1) (サンデーGXコミックス)

素晴らしい世界 (1) (サンデーGXコミックス)

浅野いにお。 人間関係と自尊心の機微を嫌悪感を抱くぎりぎりのところまで踏み込んで描いている作品。つらいし刺さるのだけれど、ちょっとそうさせられているように感じる。 元気が無い人は見ないほうがいいかも。。

世界の終わりと夜明け前

世界の終わりと夜明け前 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

世界の終わりと夜明け前 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

浅野いにお。シーンとキャラクタは好きなんですがなにか、ちょっとつながりがよくわからない。

8月の抱負

最高の夏にしようぜ!!! 並行して、もっと学問しようと思う。

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読んだ本 2015年4月

待ち望んでいた春もあっというまにすぎて、夜の道に栗の花の匂いが漂ってきたと思ったらいつのまにかに初夏の空気になりました。みなさまいかがおすごしでしょうか。

今月もまたちょいちょい読んだ本のメモを書いてみます。

疑獄と謀殺

疑獄と謀殺 (祥伝社文庫)

疑獄と謀殺 (祥伝社文庫)

なにかの本か記事でドミニカ糖事件という疑獄があったと聞いていたんだけれど、インターネットで調べてもあまり引っかからずに、本書にすこし載っていると知って読んでみた。

汚職や事件の追及の過程で重要な証人や渦中の人物が疑惑の死をとげるというケースをいくつか取り上げ、状況やどういった疑惑があったかを解説している。実話誌系によくある陰謀論かもしれないけれど、戦後の混乱をみるとさもありなんという感じ。

大戦中に接収されたり植民地から集められた莫大な金やダイヤモンドはどこに消えたか?混乱の中、GHQや旧軍関係者のなかに濡れ手に粟をしたものがいたという話。ほか、次期FX選定を巡るなかで怪死したもののあっさりと自殺とされ十分に捜査されなかった山口空将補。ダグラス・グラマン事件で自殺した日商岩井の常務・・・。

特に、ロッキード事件でも、関係者10数人が死んでいる・・・。ほかケネディ暗殺の調査などでもこういったことはあったようだけれど異常すぎる。いずれの事件も、不明な点が多いまま関係者の死をきっかけにうやむやになってしまう流れがある。真実はどうであったのか、わかる日はくるのだろうか・・・。 また、本書では疑惑を追うなかで、国会での疑惑の当人による証人証言や、株主総会の総会屋の活動などのうちキャッチーなものをいくつか収録していてなかなか興味深い。大金が動くビジネスは怖いです。 「謀略の昭和裏面史」ほど網羅性はなさそうであるけれど目次をなぞって興味のあるトピックを別途掘り下げるにはいいかもしれない。

はじめての家具づくりレシピ

丸林さんちのはじめての家具づくりレシピ

丸林さんちのはじめての家具づくりレシピ

読んでいて楽しい家具から建物!までを自分でDIYしている丸林さんによる、DIY入門講座。道具や用語の説明、箱作りからはじまっていろんなレシピがあっておもしろい。いろいろつくりたくなってくる。 特徴として、わりとアンティーク調が好きな人らしく、塗装に紙幅がさかれている。古民家や小道具屋で古い板をもらってきて、それをメインに据えるために、他の材料である新しい材を塗装するというのは素敵。 塗料としてはワトコオイル、木製食器用オイル、バターミルクペイント、オイルステイン、みつろうワックス、オールクラックアップなどなど・・・。木材の種類とサイズと価格表もついていてたいへん便利。

これを参考にひとつ本棚ベンチを作ってみた。見た目は華奢だけれどわりとしっかりしている(ように感じる)。

3時間くらいかけてベンチ本棚つくってみた -instagram

耐荷重はどれくらいだろう。表面をサンダーで磨くと手触りもよくなって便利。 材は桐の浮造の表面を焼いたもの?近所のホームセンターで180030017で2000円のものと、90030017で1300円くらいのもの。横着してカットはお店でしてもらった(ワンカット28円で9か所)。 製作時間は道具の調整とか試用とか含めて3時間くらい。 ドリルで下穴を開けておくとビスもまっすぐさせて便利。足に穴をあけた後、その穴の位置を天板と底板に印つけたけれど、ビスがわりとしっかりささってくれるのでこれは不要だったかも。ドリルドライバでビスを閉めるときに浮きがちなので手でおさえたけれどすこしずれたりした。どうするおがよかっただろうか。 ほんとは万力みたいなやつでしめてやるのがいいんだろうけれど30cm以上のを閉められるものはなさそう。 切り口とかにオイル塗りたいけれどこれはまたこんど。

ビジネスモデルYOU

ビジネスモデルYOU

ビジネスモデルYOU

変わった装丁の自己啓発書っぽい本。自分自身のビジネスモデル・ポジショニングを考えることで幸せに生きましょうよ、という趣旨。考えてみよう!書き出してみよう!みたいなコーナーが多く、まじめにやれば一人でセルフカウンセリングして内省できるかもしれない。いろんな人のサンプルが出ているけれどわりとアメリカンで興味深い。就活する人とか、働き方に悩む人が読んでもおもしろいと思うけれど、順風満帆な人が読むとどうなるかは気になる。。

創造都市ポートランドガイド

TRUE PORTLAND the unofficial guide for creative people 創造都市ポートランドガイド

TRUE PORTLAND the unofficial guide for creative people 創造都市ポートランドガイド

オレゴン州ポートランドを知っているだろうか。 友人が新婚旅行で行くということでこのガイドを買っていたものを読ませてもらったのだけれど装丁や表紙の調子、めちゃめちゃ雰囲気のいい素敵な写真が多くて、タイトルと相まって、最初は架空の理想都市のガイドかと思ってしまったくらい。

DIY文化と自由な空気がすごい楽しそう。スティーブ・ジョブズが大学に通ったという曰くもある(すぐ退学したが、タイポグラフィの授業だけはもぐりこんでいたとか)。都市の紹介でマリファナの値段とか書いてあってたいへん便利。

あんまり旅行は苦手だけれど行ってみたいなー、と思えたけれど、どうせ旅行をしても頭の中のイメージをなぞることしかできなさそうなのでやめておく。

いますぐ使える 山菜採りの教科書

いますぐ使える山菜採りの教科書 (012OUTDOOR)

いますぐ使える山菜採りの教科書 (012OUTDOOR)

山菜採りに誘われたので読んでみた。タンポポツユクサヨモギ、ハルジオンやカラスノエンドウあたりの身近なものもあれば聞いたことも見たこともないようなものもある。

旬の時期の一覧や、いくつかのアク抜き方法、種類別におすすめの調理法など掲載されていてたいへん便利。また、薬用の紹介もあって、薬事法的に大丈夫かは気になるけれどおもしろい。

たとえばアカメガシワは「葉と樹皮を天日乾燥し、胃潰瘍や胆石症に煎じて服用する。」とかイタドリは「根を天日乾燥し、利尿、淋病などに煎じて服用する。」ほか、催乳につかうというカラスウリなど

おもしろ薀蓄としては、アフリカ原産の帰化種であるベニバナボロギクは、ちぎると春菊に似た香りがすることから、第二次大戦時にアジア各地に出兵した兵士たちが昭和草や南洋春菊と呼んで、大戦時に持ち込まれたという話。 太い・細い、うまい・まずいにかかわらず、ほとんどのササやタケ類のタケノコは食用できると考えてさしつかえない。など。山菜、というより山と植物はやっぱり奥が深い。フィールドに行きたくなる。

小さいけれど写真も豊富。ただ、写真や文字だけではわかりにくいので実際にわかっている人に現地で教えてもらう必要はありそう。

人里・山地・海辺にわかれているけれど、もうちょっと細かい分布、この地域ではなにがとれるとかも知りたい。これはたぶん、地域別の山菜取り知見が必要なんだと思う。もちろん、そんなローカル知識を公開するメリットは少ないので実際に山菜採り体験とかに参加したりして直接話を聞いて目で見るしかないだろうけれど。

とりあえず、これをもとにワラビとりに行ってきてなかなか大量でおいしくいただくことができました。里山、めっちゃ楽しい。

わらび採りしてきました -instagram

図書館にあるものを見比べた限りでは情報量は一番あったけれど、ほかにいい本あれば知りたい。

計画と無計画のあいだ

ミシマ社という2006年創業の、「変な」出版社を起業した若者たちの物語。無計画さというよりは破天荒さがあっておもしろい。熱にあてられそうで、ややもすると自己啓発本に読めてしまうけれどエンターテイメントだと思う。出版業界の闇をみた気がするけれど、本は好きなので応援してます。結局、計画と無計画のあいだでどこでバランスするかは個人個人で考えるしかないのかな。

亡命ロシア料理

dai.hateblo.jp これはめちゃめちゃいい本で、何度も読み返したくなる。

映画

戦場のピアニスト

戦場のピアニスト [DVD]

戦場のピアニスト [DVD]

ナチスドイツ占領下のポーランドに実在したあるユダヤ人ピアニストの受難を描いた作品。侵略と抑圧の残酷さと過酷さが描かれていていろいろつらい・・・。いい映画なのだけれど、虚無に襲われそうになる。

ミルグラム実験スタンフォードの監獄実験、青い目と茶色い目の教室とかをみてもわかるけれど、役割と状況で自分も含めて多くの平凡な人間は、簡単に残酷になる。 これを防ぐには、やっぱり役割の設計に気を使うしかないのだろうか。倫理を保てる人間は、希少なうえに、影響力は狭い。

倫理を保てた数少ない人間に、ナチス軍人のヴィルム・ホーゼンフェルトがいる。劇中では主人公のピアノを聞いて情けをかけたように描かれているけれど、実際には多くのユダヤ人やポーランド人を救っていたそうだ。彼はなにが違っていたんだろう。異常なことが当たり前になったとき、彼のように現実に疑問を呈することはできるだろうか。すこし自問自答してみる。

ヴィルム・ホーゼンフェルト - Wikipedia

あと、人と映画を観て感じたところを言いあえるのいいな。と思った。相手がkawaiiガールだとなおさら。

イベント

花見

これまででもっとも楽しい花見ができた気がする。誘っていただきありがとうございました。

披露宴

お手製感あふれる友人夫妻の結婚式。みんなで準備することで一体感が生まれ、コミュニティができあがっていくさまがあったように思う。

東寺 弘法市

毎月21日に京都の東寺でやっている、よくわからない市。 東寺の広い境内やその周辺に300を超えるお店が出店している。 手製の食器やカバン、アクセサリーのほか、お祭りの屋台、ガラクタみたいな古道具もあれば、野菜や苗も売っていて平日にもかかわらずたくさんの人が参加している。ほんといろんなものがあって、いろんな人がいておもしろい場所。 2時間ほどかけて駆け足でまわって結果、古本を3冊ほど買った。Amazonマーケットプレイス最安値の半分くらいで買えたのでうれしい。 ほか、資産家のお屋敷においていそうな巨大な壺や飾りなどが目立ったけれど、もしかすると見る人が見ればお宝的なものもあるのかもしれない。ものだけでなく、手作りのものを売っているところでは作り手との出会いの場であるのかもしれないと感じた。京都だと、毎月25日に開催の北野天満宮の天神市や、毎月15日の百万遍知恩院の手作り市などが有名かな。

これまで

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これから

もっと感性を磨きたい

windows8 セットアップ記録

必要があってひさびさにWindowsマシンをセットアップした。いろいろ混乱したので記録を残しておきます。

未来の自分に向けてのメモという位置づけだけれど、あわよくば、自分のWindows環境をさらすことで、諸先輩方からイマドキなツールや設定を教えてもらえないかと期待もこっそりしています。

以前にWindowsマシンをセットアップしたのは、某社の隔離ネットワーク環境でファイルサーバに置かれたアプリをちまちま入れるとかしかなくてつらかったのでそれと比べると楽しい部分もあるけれど、不慣れなOSやツールでて時間がかかってしまった。

ちなみにPCはJoshinでめちゃめちゃ安かった展示品。展示品ということで値引き交渉しようとしたら店員のお姉さんが、展示品ですのでマケときますと言って税込50,000円ぽっきりで売ってくれた。あと付属品にドラクエXのライセンスもついててたいへん便利。 f:id:daaaaaai:20150417214931j:plain

まずは表示設定

  • エクスプローラ → 表示
    • 拡張子を表示にチェックを入れる
    • 隠しファイル・フォルダを表示にチェックを入れる
  • IME
    • スペースの入力を常に半角にする(shift + スペースで全角スペースも打てます)
    • しばらくデフォルトのMicrosoft IMEを使っているけれどいい感じ。IMEの癖に検閲するATOKはもういらないんじゃないかな

まとめてアプリをいれてくれるniniteでいろいろ入れる

Niniteというのはいろんなアプリをチェックボックスで選択してインストールできる便利サービス。若干怪しい気もしたけれど、そこそこ使われていてアドウェアいれられるとかはなさそう。

  • Chrome
    • 基本のwebブラウザ。複数Googleアカウントを切り替えられるようになって大変便利
  • Evernote
    • メモとして使っています。最近導入されたチャットはあんまりうまくつかえない
  • 7-zip
    • 安定して便利な圧縮・解凍ソフト
  • Skype
    • 個人的には全部Google Hangoutsでやりたいけれど、仕方ない
  • WinSCP
    • ちょっと使うのに便利なscp/sftp/ftpクライアント
    • GUIだけでなくスクリプトもかけて、サーバへの配布や処理を自動化できる(あまりやりたくはないけれど)
  • WinMerge
  • Dropbox
    • ファイル共有サービス使えない職場もあるけれど、ちょっとした設定ファイルを個人複数PCで共有するにはたいへん便利

コマンドラインからアプリをゲットするchocolatery

コマンドラインからいろいろアプリをインストールできる便利ソフト。かつ、レシピ的にできて便利らしい。niniteじゃなくてはじめからこっちを使えばよかった。 chocolatery

と、思いきや、けっこういれられないのがあったので手動でインストールしてしまった。次の機会があればいろいろ試したい。

手動インストールしたもの

  • sakuraエディタ
    • メモ帳が残念すぎるので・・・。かつて、インターネッツにつながらない閉鎖環境である程度の期間作業させられた時期があって、そこで唯一ファイルサーバにおいてあったテキストエディタなので多用させてもらいました
    • 使いこなせているわけではないけれどソートやマージ、矩形選択、マクロが便利
    • WinMergeWinSCPのデフォルトエディタに変更しておく
  • AutoHotKey
    • 使いこなすといろいろできて便利そうな、ショートカットとかキー操作連携をしてくれる便利ソフト
    • かっこつけて英字キーボードを使っているのだけれど(日本語キーボードよりもホームポジションがPC中心に近くて好き)、カナ変換を設定するのに使う
    • デフォルトだと、[alt]+[`]だけれど、[alt]+[space]に変更するスクリプトを書いた
    • スタートアップに登録するにはショートカットを下記ディレクトリに入れておく必要がある
    • C:\Users\${ユーザ名}\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup
  • Caps2ctrl
    • CapsLockをCtrlキーに変換するソフト。AHKでCtrl変換はあまりメジャーじゃないっぽい
  • MinGW
    • msysをいれてWindowsでもgnuなコマンドを使えるようにする
  • cmder
    • ConEmuというのターミナルをいい感じに設定したパッケージ。詳細後述。
    • コマンドプロンプトつらいのでタブが使えたりいろいろ設定できて便利なこのアプリをいれておく
  • VirtualBox
    • 仮想サーバ
  • Vagrant
    • 仮想環境構築ツール
    • うっかり手で入れてしまった。これがあれば端末かわっても開発環境はそこそこすぐ用意できる
  • Office
    • 省略。バンドルじゃないと高く感じる・・・

cmderの設定

  • 全角文字を正しく表示するためにsettingのMonospaceのチェックを外す
  • デフォルトのlsでは日本語ファイルが表示されないのでインストールしたディレクトトリのcmder\config\alias に以下の設定をいれておく
    • ls=ls --color --show-control-chars $*
    • ほか設定があればここに書いておく
  • ユーザディレクトリの下に.sshディレクトリをつくって鍵を入れたりする
    • エクスプローラからは「.」ではじまるファイルやディレクトリを作れないのでターミナルからつくる必要がある

chrome拡張

  • iKnow
    • マウスオーバーで英単語を翻訳してくれる便利アプリ。これなしで英語記事読めない情弱です
  • autopagerize
    • 複数ページある記事を読んでいて下部にスクロールすると自動で次のページをページ末尾につなげてくれる拡張
    • これなしではインターネッツできないほど
    • webなんだから複数ページある記事なくしてほしい
    • Google検索で同じページで2回検索すると2回目の2ページ目以降がうまく表示されない不具合はある
  • atom
    • github社謹製のいい感じらしいエディタ
    • chocoでインストール失敗したので手動インストール
    • 試行錯誤中。とりあえず初期状態でもいい感じに使えそう

この頃覚えたショートカット

以下のショートカット覚えてそこそこ便利

  • [ウィンドウズキー] + [Q]で検索バーがでてアプリを高速に選べる
  • [ウィンドウズキー] + [E]でエクスプローラ開く
  • [ウィンドウズキー] + [X]でいろいろ管理系開ける

ほかにもいろいろありそうなのでチートシートつくって覚えていく予定

Windows8 つらいところ

  • PDFファイルをダブルクリックするとデフォルトのPDFビューアがフルスクリーンで開いてしまったり、Skypeひらくとフルスクリーンになったりして閉じるボタンやタスクバーが見えなくなって困惑
    • alt + タブで切り替えればいいんだけれど、思考が途切れる。マウスカーソルを下に持ってくるとタスクバーがポップしたり、上に持っていくとナビが出るだけでも助かるのに・・
  • 再起動時にアプリを落とす必要があるのけっこうつらい
    • Macだとアプリを開いたままでも再起動できて、アプリ開いた状態まで戻してくれてたいへん便利。テキストエディタやキーノートあたりで未保存のものもそのままの状態で開いてくれるの地味にすごい
  • エクスプローラが固まりやすい気がする
    • いいエクスプローラないですか
    • chromeっぽくタブがつかえるというcloverいい感じっぽそうですが中国製で開発者像が全然見えなくて怖いです(偏見)

参考

いろいろ参考にしたんだけれどここが特に参考になった。 Windows - 開発者がSurfacePro3を買ったらまずやること - Qiita

雑感

環境設定で1日つかってしまって徒労を感じた。やっぱりMac OS Xは環境設定わかりやすいし、ターミナルではじめからbash使えてたいへん便利だ。

ただ、Windowsは開発用途でなければそこそこ使いやすいとは思う。Windowsのユーザインタフェースが優れているというより、過去のWindowsに触れているからというデファクトスタンダードの力が大きいけれど。

Windows 8自体はおしゃれなタイルがかえってわかりにくい。ショートカット知っていないとまともに使えないんじゃないだろうか。それにもかかわらず、ショートカットを覚えていく道筋がわかりにくい。Windows8からPC触るという人はタイルを自然に使いこなせたりするのか気になる。

一方のMacはいいOSだと思うけれど、MacBookはここ数年で一気に無個性・均質化の象徴になっている気がする。 6年前にみんな大学貸与のFujitsuノートを使っている中、アルミボディのMacBookを使っていたsatzz先生はすごくかっこよく感じたけれど、今や勉強会やイベント、スタバでは猫も杓子も銀色のMacBookを開いている。規格化されたiPhoneが規格化されているからこそケースで個性を出しているように、PCも外装で個性を演出するのがは流行りそう。ベタベタシールを貼るのはあんまり好きではないです。

また、設定してから気づいたけれど、上記のようにたくさんアプリを入れたにもかかわらず、有料アプリはOfficeとここに書いていなくて消し去りたい某業務用残念パッケージだけ。デスクトップアプリケーションは高品質なフリーソフトありすぎてダンピング状態だと思う。流行りのフリーミアムで稼いでいるようにもあまり見えないしシェアウェアすらない。プログラマがお金を稼ぐのは難しい。

ところで、5年後、10年後のPCはどうなっているだろう。 ハードウェアは進歩して、軽くてバッテリーも長持ち、ディスプレーもきれいになってメモリも増強されているだろうとは思うけれど、OSやインタフェースはどうなっているのか。スマートフォンタブレットが高性能化して普及しているけれど、文章を書いたりスライド作ったり絵を書いたり、写真をレタッチしたりプログラミングしたり知的生産をしていくには現状ではパーソナルコンピュータにかなわないのでPCの地位をとってかわることはなさそう。

新しいPCをつくりだそうとしても、新しくPCを使い始めるスマフォ世代も考慮しつつ、PCを使い慣れているオールドユーザも相手にして、既存のデバイスやアプリを気にするとほとんど変えられなさそう。こういうスイッチングコストが高いものが普及しきってしまうと進化の袋小路に入り込んでいるかもしれない。脳と直結して文字入力できるブレーンマシンインタフェースでも実現できれば楽しそうだけれど、まだまだなさそう。自分が思いもよらぬイノベーションがでてくることを期待します。

とりあえずマイクロソフトと日本のPCメーカーはもっとがんばってください。