大津宿日記

@daaaaaai の日記です

キンキーブーツ感想。ターンアラウンドなミュージカル

11月半ばにブロードウェイ発のすごいらしいミュージカルを妻と観劇してきました。妻とその観劇友達たちで確保していたチケットが浮いたのがきっかけです。

あらすじとしては、イギリスの靴工場の社長の息子チャーリーが、現社長である父の急死によって経営を引き継ぐことになったものの経営トラブルにぶつかる。そんななかドラァグクイーン*1のローラと出会い、かれら向けの靴をつくろうと奮闘していく・・・というあらすじ。

性的マイノリティについても経営トラブルについても見ていてつらいものがあったけれどミュージカルの力でなんか前向きにやっていけるというエネルギーがあってよかった。

以下ネタバレありで感想。

  • 靴工場の社長の息子だった主人公が父の急死により急遽経営を引き継いで、従業員向けに適当な挨拶をするくだりがもどかしくてつらい
  • 最大の取引先からの急な受注停止と、それへの対応のため工場での従業員への解雇予告の面談をしていくのが経営者の立場でも従業員の立場でもとてもつらい
  • ブルガリアで生産された靴がもっと安いなかでその靴を買う必要があるのか、と友人に言われるくだりもグローバル経済の前の無力さ感じてつらい
  • 起死回生のために雇用したデザイナーと既存の従業員との軋轢がうまれるのもつらい。もっと丁寧にオンボーディングできなかっただろうか、と・・・
  • 巻き返しのためのプロジェクトに忙殺されるなかで婚約者との溝が深まっていくこともつらい。なんかスタートアップ経営者の離婚事例をいくつか想起した
  • よりよい製品を目指す主人公と、そのために、つくりなおしの残業を命じられる従業員との軋轢もつらい。ここで対立があるからこその解消の場面が生きるんだけれど・・・
  • 常識外れのアイデアを提案するスタッフと、それを一顧だにしない主人公との軋轢もなかなかつらい。いやー、これは結果的に成功したけれど、世の中成功しない事例も多いし、、つらい

つらいばかりになってしまった。
ちなみに、このストーリーは実話がもとになっていたそうでBBCではこんな記事もある。

Kinky Boots inspiration comes out of the shadows - BBC News

この企業の再生の過程は、いわゆるターンアラウンド(真山仁さんのハゲタカの印象が強い)だし、そのためにニッチ戦略をとって、ひとりのユーザに着目してマーケティングしていくというのは西口一希さんの「顧客起点マーケティング」を思い出した。

後半の「他人のあるがままを受け入れろ」というフレーズは重要。これは個人の生き方の変容だし、これもまた個人のターンアラウンドだと感じた。この変容を、若い新人経営者チャーリーだけではなく、中年のドンも(多少)経験するのもよい。そのきっかけになるローラの苦悩も。

ドラァグクイーンがイギリスでどう受容されていったかはほぼ知らないけれど、たいへんだったはず。どこの国でも差別はあるけれど、特にイギリスでは、ナチスの暗号を解読して連合軍勝利に貢献し、計算機の理論の礎を築いたものの、1950年代に同性愛の罪で警察に逮捕され、転向療法としてホルモン治療も受けさせられた末に自殺したアラン・チューリングを連想する。 行動の結果、法律も変わって受容されてきているというのは素晴らしいこと。個人としての自分も先入観に振り回されないようにしたいしコンフォートゾーンを出ていかないと・・・(と、エンタメを消費して教訓を引き出すのも野暮ではあるけれど)。

ちなみに、パンフレット(妻は必ず買う)にも時代は書かれていなかったけれど、ブルガリア製の靴に価格競争で負けているくだりもみるに、サッチャリズムが吹き荒れて、ゆりかごから墓場まで、というイギリスの標語は過去のものになった時代以降だとは思うけれど、どうなんだろう。

大道具も演出もよかった。特に、ボクシングのシーンは印象的だし、ベルトコンベアもおもしろい。あれ人を運べる出力のものがバッテリーで動いているのかな。どこで買えるんだろう。オークラ輸送さんとかでもバッテリー式なさそうな気がするしご存知の方いたら教えてください。あと冒頭のドンの小芝居もよかった。

場所は大阪のオリックス劇場。このあたり、心斎橋駅あたりから御堂筋をはさんで西はなんだか落ち着いていて良い感じのお店や公園も多くていいエリア。 観劇後、妻の最高にエレガントな観劇友人とお茶できてよかったです。

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*1:Wikipedia によると女装パフォーマー

2022年11月の家庭内コロナ感染の記録

4行まとめ

  • 2歳児が感染して3日後に自分、そのさらに3日後に妻が感染して合計2週間ほど自宅隔離していた
  • 子は2日で元気になって、自分(ワクチン4回接種済)は2日体調悪くてそのあと数日本調子ではない感じ、妻は1週間ほど疲れやすい感じだった
  • 乳幼児のワクチン接種、早くしたい。
  • 2歳児と2週間家にこもりきりなのはしんどい。保育園のありがたさが身に染みる。

経緯

第1日 真夜中に子の体温がかなり高いことに気付く。うなされている。起きたので水を飲ませて熱を測ると39.0度。 朝は2歳児37.6度でまあ元気ではあったのでほっとする。すぐ下がったのでコロナとは疑わず、病児保育を捜しつつ、小児科を受信。抗体検査?し陽性が発覚(最初の発熱から10時間くらいだったので陽性になったことに驚いた)。先生の感触としては、幼児では重症になる確率は低いとのことでちょっと安心。小児科は空調的には分離されていなかったので心配ではある。 もう陽性登録は自分でしないといけないとのことで紙をもらう。 薬局の前で子と待って、外で解熱剤とのどの薬をもらう。

家の中でもマスクして子とおかあさんといっしょをみたり遊んで過ごす。 隔離期間のカウントの0日は発症日とのことで、この日とするか、前日とするかはちょっと迷う(0時くらいに気付いた気がする)

第2日 子は深夜に高熱(39.1度)も朝には微熱。妻はリモートワークなどしない職場なので、自分がリモートワークで妻にみてもらう(食事は自分が作る)生活開始。

第3日 夕。自分がディスプレイをみるのがつらくなってきた。羞明(しゅうめい:なんかいろいろ眩しくなる)というコロナの症状のひとつの様子。自分36.8度(平熱が35度くらいなのでわりと高め) 第4日 自分37.5度で強い倦怠感で4時間寝て1時間起きるみたいなのを5回くらい繰り返していた。頭痛とか喉の痛みはあまり印象には残っていない。

第5日 自分も近所の病院で検査し陽性。子は元気になっていた。妻は体調変化なかったので家庭内隔離を厳格に開始(居間を妻と自分/子で排他的に利用)。だるいけれど起きてはいられたので子の相手をしたりいっしょにテレビ(おかあさんといっしょ)みたり甘やかす・・・。妻は寝室を占有してまあまあ快適に暮らしてそう。

第6日 ひたすら子の相手をする。まだちょっと眩しくてPCやスマホがつらい。E-Inkのkindleだと大丈夫。隔離生活していた妻が発熱・・・。

第7日 妻陽性。子はなんか甘えたがり・わがままになってきている感・・・。 後遺症的には、眩しさもとれてきたけれど胸いっぱい呼吸しにくい感(力を入れないと息を吸えない感)があるかも。でもこれは後遺症がありうるという思い込みによるプラシーボ効果?的ななにかかも(そのあと解消)

妻は職場の規定でここから10日間出勤停止なので、かなり長引いてしまった。こんなことなら最初からみんなかかっていたほうがよかったのに・・・と思わなくもないけれど、順番につらい時期を経験したことで看病を順番にできてよかったかな。

第8日 9-18時で仕事。子は外出できずテレビ漬け・・・ 第9日 妻も元気なときとしんどいときをいったりきたりしていそう。ぼちぼち仕事できた。 妻は3日ほど熱がでて、しばらく匂いがわからず倦怠感・疲れやすさがあった様子。一週間ほどで落ち着いてきた。

ちなみに妻がコロナ陽性かも、となったのは、なんか酒がうまくない、と気付いたからとのこと

しんどかったこと

子はわりとすぐに元気になったし、みな後遺症は目立たないのはほんとよかった。けれど、その後、家で2週間みないといけないのがなかなかお互いにストレスだった。 自分が家にいるときの食事はすべて自分が用意する習慣があるので、自分が倒れていた1日以外はすべて用意したんだけれど、幼児食も大人のご飯もレパートリーが枯渇して同じようなのばかりつくってしまっていた。材料も買い置きのものばかりだったし・・・。

保育園はほんとありがたいし、保育園や幼稚園に預けていない専業主婦もかなりたいへんだし、家族みんな家にいながらリモートワークするのもつらいということを痛感しました。

『マーガレット・ハウエルの「家」』を読んだ

周囲?で流行っていた流れで手に取りました。

tymikii.hatenablog.com

マーガレット・ハウエル、自分は知らなかったのですが有名なブランドで、シンプルな服をつくっています。その創業デザイナーの住まいについての本です。

www.margarethowell.jp

(シャツが2万円とかからなのでなかなか高級!デパートによく入っているようですが、これまで認識したことはない・・・。しかしブルゾンいいな・・・)

気取った感じはないし、いろんなものを取り入れて自然な印象。無造作なんだけれど、おさまりがよくておもしろい。

p80の本棚の様子やp88のビーチハウスとか好き。

家具やテーブルウェア、食器も古いものを大切にしている。こういうのがあるといいよなあ、と思う。ただ、イギリスのおしゃれな家であって、こんな生活日本ではとてもできない・・・という思いもある。日本でじゃ大きな違いは土地かも。

妻が好きなベイクオフという、イギリスの、パン作りコンテストのテレビ番組でも参加者の家はどれもいい感じだったのも思い出した。

日本だと、高機能だけれど狭くて無機質的なマンションか、駅から遠い一軒家か、いい感じだけれど寒くて結露する団地的な古いマンションかくらいしか現実的な選択肢がなくてなかなかこの本のような生活はできなさそうでため息が出る。

欧米の調度で連想したのは、Amazon プライムビデオでみた「メイジーの瞳(2014)」。 これも内容はさておき、調度の上品な高級感とかすごかったんだよなあ。

映画についての感想はかつて書いていました。

dai.hateblo.jp

冬に寒くなくてエアコンがとりつけられるお風呂にカビの生えにくいいい感じの家に住みたいものです。

キッズとカエル

子を連れて川に遊びに行った際、6歳前後のキッズ5-6人がカエルがいた!と騒いで石を投げつけていたので見かねて割って入っていろいろしゃべったんだけれどなかなかおもしろかった。

自分がつかまえて手にのせてみせて「なんでいじめるの」と聞いてみると、気持ち悪いから、と1人が返したけれど「えー、かわいいよ、ほら(1人が着てたTシャツの柄と同じ)ポケモンみたいじゃない?」といってみせると「違うよ~」と納得はしてなさそうだった。続けて「生き物の多様性は大事なんだよ」と言うと、うーん、という反応(いじめるのがよくないことを諫めるには不適切だけれど咄嗟にでてきた)。ただ、「種類はわからないけれど珍しいのかもしれないよ?」というとちょっと目つきが変わった気がする。

たぶんカジカカエル
たぶんカジカカエル
(肌のぶつぶつはツチガエルみたいと思ったけれどシルエットが違ってなんだろうと思って帰って小学館の図鑑NEOで調べると、カジカカエルっぽかった)

そのあいだ、カエルの歌が好きな2歳になるうちの子の手にカエルをのせようとするといやがっていた。

虫かごに入れたい、とのことで、キッズたちに「一番勇気ある人だれ?(自分の手から)とって入れてもらおうかな」と言うと、数秒たって一人がおずおずと手をあげてとろうとする。けれどぱっと飛んでまたみんなわーっとなってしまう。 なんとかもう一度つかまえて虫かごにいれてもらった。その虫かごには先客として、細いカマキリが入っていたが・・・。

そのあと一番勇気のあった少年に何歳か聞くと6歳で小学1年生とのこと。 好きな生き物はと聞くと、サメ。別の子はクジラ。海の生き物はみんな好きらしい。 サメ好きの少年は、カタカナの複雑な名前の、なんか下唇からぐわっとなにかが生えているサメが特に好きらしい。 全然わからなかったので「すごいね、全然知らない。物知りだね」と答えておいた。

ちなみにこの間、親御さんたちは全然関心がなさそうだった。 ブルカをしていてイスラム教徒な方が半分くらいだった様子。このカエルのやりとりの30分後に、お母さんの一人から集合写真を撮ってくれとiPhone13proを渡された。

6歳くらいの少年としゃべる機会はめったになかったけれど、子どもの残酷さと関心に接することができてなかなかおもしろかった。川はいろんな出会いがあって楽しいので週末は川に行きましょう。

安倍元総理暗殺事件、翌日の雑感

安倍元総理大臣が暗殺されるという衝撃的な事件が派生してしまいました。お悔やみ申し上げます。 さまざまなニュースを眺めていろいろ思うところがあったので雑感を書いてみます。本文章は事件翌日で参院選投開票の前日深夜に書いています。 情報源は、Web記事、7/8の毎日新聞朝刊*1Twitterあたり。

事件について

  • 青天の霹靂だった
  • 暴力は反対。暴力での言論封殺は民主主義を脅かすもので厳しく処罰されるべき。テロリズムに屈してはいけない
  • 原敬首相・浜口雄幸首相*2犬養毅首相・浅沼稲次郎社会党委員長とか近年だと石井紘基衆院議員、伊藤一長長崎市長などと政治家が殺された事件が多数あったことを思うと珍しくはないけれどこの令和の時代に、と暗澹たる気持ちになる
  • これらの事件の多くは右翼による犯行だったが(極左のテロはもうちょっとおおざっぱな気がする)、現在の報道よるところでは組織だっていない今回の犯行は特異かも。京都アニメーション放火殺人事件や北新地ビル放火殺人事件のような、思い込みによる強い殺意を連想した
  • 陰謀論もあるけれど、単独犯行で成功率の低そうなことを捨て身でやっているのは執念深い素人っぽさを感じる
  • 浅沼稲次郎を暗殺した17歳の山口二矢を掘り下げたノンフィクション、「テロルの決算」はノンフィクションの傑作でおもしろかったけれど、出版は事件から18年後の1978年だった。今回の事件も全貌がわかるのはまだ先だとは思う
  • 犯人が自供しているという宗教団体に関わっていたからという恨み、警察から具体名が報道されていない理由が気になる。参院選への影響を恐れているからだろうか

安倍元総理について

  • 間違いなく強力な、実力のある政治家だった。しかし、毀誉褒貶が激しいというか、これほど多くの信奉者とアンチがいる与党の政治家は珍しかったと思う
  • 主な成果としてのアベノミクスの評価はわからない。完全雇用は達成されて就職率改善はよかったがこれは少子化下で当然なのかどうか不明。政権下での株価上昇は世界的な流れでもあるし国の買い支えもあるし判断しにくいので後年の専門家による評価待ち
  • ロシアとの外交は悲惨だったけれど、2019年の首脳会談で習近平に香港やウイグルの人権問題を問いだしたのはよかった(7/9の毎日新聞山田孝男特別編集委員の評伝で知った)*3
  • 2015年に出された戦後70年の談話はとてもよかったと思う(同じく毎日新聞の評伝で改めて知った)

【戦後70年談話】首相談話全文(1/8ページ) - 産経ニュース

(記事をずっと残してくれる産経新聞から引用)

  • 何の罪もない人々に、計り知れない損害と苦痛を、我が国が与えた事実。
  • 我が国は、いかなる紛争も、法の支配を尊重し、力の行使ではなく、平和的・外交的に解決すべきである
  • 核兵器の不拡散と究極の廃絶を目指し、国際社会でその責任を果たしてまいります。
  • 女性の人権が傷つけられることのない世紀とするため、世界をリードしていく
  • ただ、権力に長くいたことや、そのためのメディア支配・官僚人事の支配による悪影響はマイナスな印象をもっている
  • 森友学園(大阪の許認可のプロセスが最初の大きな問題だと思う)とか桜を見る会とかの汚職とかそれに関する虚偽答弁・公文書関連とか、批判を封殺しようとする姿勢は問題だった
    • 毎日新聞江川紹子さんが書いていた「言論での批判がうやむやな一方で、力による言論の封殺が起きてしまいました。二重に民主主義の危機だと思います」というのは端的
  • 死亡したからといって免責されるわけではないので関わっていた汚職などは明らかにされてほしい
  • いっぽうで、一時期、問題をうやむやにしていた状況に手をこまねいてか、一部の野党からでていた「アベ政治を許さない」とか、一部のアンチから出ていた「アベ〇ね」などの苛烈な個人批判はよくなかったし、(野党側にとっても)好ましくなかったと思っている
    • これが暴力の敷居をさげて事件の背景にあったのでは、という意見もあるようだけれど、それは判断できないし否定的。ただ、与野党関係なく、行儀の悪い批判や誹謗中傷はなくなってほしい
  • 谷垣禎一さんの事故がなければなあ、とは思う・・・(さらに無意味な「たられば」ではあるけれど、きっと今回の暗殺もなかったはず、、

雑感

  • 今後どういう影響がでるだろうか。弔い合戦的になることは与党にとっても野党にとっても好ましくない
  • テロで政治に影響を与えるみたいなことになると、テロリストに動機づけを与えてしまうのでなかったかのようにふるまえるとよいと思う
  • でも素人模倣者がでうるのは防げないだろうか・・・。とりあえず与野党とも警備強化で乗り切ってほしい
  • この事件によって、治安維持のための権限強化することはやめてほしい(悪名高い治安維持法も、共産主義だけではなく米騒動など民間の暴力への対応として生まれたという理解)
  • 実行犯の言及する宗教団体がどこかは不明だけれど、政界は統一教会と縁をきってほしい(調査報道がんばって!)
  • 多くの熱心なファンと熱心なアンチがいて、SNSを眺めるとそれぞれひどいことを書いていてうんざりする*4。分断が深まることを懸念している
  • 「暴力は反対。暴力での言論封殺は民主主義を脅かすもので厳しく処罰されるべき。テロリズムに屈してはいけない」と冒頭で書いているけれど、これは、民主主義体制下では、という前提がついている。暴力によって支配される全体主義体制化では、大衆の暴力が世界の平和や、コミュニティの未来のためにも意義がある場面はあるとは思っている。具体的には、ヒトラーを暗殺しようとした動きは英雄的だったと思っているし、21世紀最大の侵略者、プーチンはクーデターで斃されてほしい(できればちゃんと適正な裁判にかけられてほしい)。ここらへん、自分の中では区別できているつもりだけれど、論理的な整合性をとれるかはあまり自信がない
  • 本事件、未来ではどう評価されるだろうか・・・。悪いターニングポイントではないことを願っている

参考

このスレッドの、各紙の比較がたいへん興味深かった

以上。明日は早起きして投票にいかないと・・・

脚注

*1:義実家で読んだ

*2:城山三郎の「男子の本懐」で読んだ

*3:安倍晋三首相と中国の習近平国家主席による首脳会談の要旨 - 産経ニュース

*4:こういうのとか

ほんと安倍総理のお言葉にも国益にも反しているので安倍元総理の談話を読み返してほしい

政治・選挙について雑感

参院選が近づいてきた。 民主主義を憲法にも掲げている国なので政治のことを自由に語れるといいんだろうけれど、政治と野球と宗教の話は人にするべきではない、という人間関係の経験則もあるくらい政治の話は難しい。

難しい理由は大きくは2つあるように思う。

正しい情報を得にくく正しい判断をしにくい

1つ目は、まず、正確な情報を得にくいこと。マスコミによる印象操作的な切り取り報道もあるし、ネット上の議論でも党派性によって情報の選択や見せ方にバイアスがかかる。同じ出来事の一部を切り取って悪しざまに書いたり、逆もある。

実際に、たとえば政治家の発言のなにかが切り取られて報道されると、なんてやつだ、と思ったりもするけれど、あとあとでネットで文脈を解説してくれている人の記事をみると、なるほどそれならわからなくはない、となったりもすることはしばしばある。ほんとうは都度都度、原文にあたるべきなんだけれど、リソースも限られていてなかなか一次情報にはあたれないし、複雑な背景はなかなかわからない。自分も狭いタイムラインのエコーチェンバーに閉じ込められいる。

それぞれ強い信奉者がいるので身近な人の気を損ねそう

2つ目は、それぞれ強い信奉者がいることで敵か味方かで分断されてしまっているように感じていること。 自分の FacebookTwitter のつながりでも、自民党絶対支持という人と、自民党絶対ありえない、という人がそれぞれ複数いる(むしろアンチ野党とアンチ自民党のようにも感じる)。 どのどちらも実際に会っていると善良で誠実な人間なんだけれど、それぞれ、反対側の人を人でなしだと思っていそうなのが SNS からも伝わってくるので、うかつなことを書きにくい。

政策の考え

というわけで政治について正しいインプットを得ることが難しく、議論しにくい。こういう前言い訳をしたうえで、そもそも政治になにを望むかちょっと思いついたものを書いてみます。

・政治がまともになってほしい。公文書や統計はちゃんと管理してほしいし、お友達優遇の汚職はやめてほしい。EBPM進んでほしい。

・衣食足りて礼節を知るという言葉もあるし、経済がちゃんとなっていくことで解決される問題も多いとは思うけれど、経済政策はなにが正しいのかわからない。財政出動で雇用や教育機会をつくったほうがいい、とも思うけれど、財政悪化がどういう帰結をもたらすかわからない。ドーマーの条件とか。通貨を自主発行できるからいくらお金を刷ってもいいんだ、という話もよくわからない(かつてイギリス病に苦しめられていて緊縮で持ち直したと語られるイギリスは当時誤っていたのか?とか)。

・消費税もつらいしなくしたほうが消費も進んでいいとは思うけれど、要否は判断できない。いらないという側の理屈もいるという側の理屈もそれぞれ読むと納得しそうになる。ただ、インボイス制度はやめるか免税事業者もインボイスを発行できるようにはして、取引先が仕入税額控除の計算を従前どおりできるようにはなってほしい。軽減税率もだるいんだけれど、今後のぜいたく品に対する税率向上の布石だとはすこし期待している。

・産業振興もわかっていないけれど、教育や研究など長期的に効くものに支出していってはほしい(教育や医療の乗数効果は高い!)

疑似科学はやめてほしい(有機農業が健康にいいとか*1、水らの伝言とかEM菌とか、反HPVワクチンとか)

憲法について、実態と合っていない部分・古い部分は変えたほうがいいとは思う(特に9条下で際限なく防衛費を積むよりは)。けれど、自民党の改正案をみていると現状では変えないほうがいいんだろうな、とは感じる。一部野党による「憲法改正反対」という用語は謎で、「憲法改悪反対」と表現したほうがいい。「正しく改める」ことに反対するのは守旧的な印象がある。

・これもニュースの印象でしかないけれど、票になる目立つ行動ばかりとられがちな気もする。逆に、ロビイング力のある団体が反対し、大衆が重視していないことはなかなかできないような(これは人よってなにを連想するか違いそう。自分は漁獲量規制の進まなさをまず連想しました)

・その他さまざまな論点があって、ここに挙げていないものでも人によって喫緊と感じるものもたくさんあるとは思う(皇室とかジェンダーとか表現の自由とか)、このあたりも重要なのは間違いないんだけれど、不勉強なので書いていません。

自分の投票方針

この稲田朋美氏のインタビューの「改革が進むのは野党が強いとき」というのは納得。有料記事で全文読んでいませんが・・・。

www.asahi.com

今回もまず、自民党が勝つんだけれど、これまでをみていると一党が強いのはよくないように感じるので、経済感覚がまともそうな野党にいれる感じかなあと思っています。 非拘束名簿式で、比例に個人名をいれられるというのは悩ましい。推しがいたら教えてください。

*1:持続可能性や環境負荷のためには大いに意義はあるのに、健康とか言い出すと台無しになる

子育て10か月目-12か月目

また時間が空いてしまいましたがこの3か月ほどを振り返ってみます。そろそろ1歳になります。

成長

10か月目ごろで保育園でつかまり立ちをして2週間ほどでちょっとだけつかまり歩きをしかけるようになってつま先立ちをするようになっています。 体つきもしゅっとしてきていて保育園の先生からそろそろ赤ちゃん卒業ですね、と言われる(10か月ごろだったかな)。

ただ、直前に発熱して寝込んだこともあってか、2021年5月→2021年6月の保育園の身体測定で体重が微減していて心配。離乳食の量が足りないのかもしれない。 離乳食は、週末におかゆ/米とおかずをつくってを冷凍して都度レンジで解凍したり、冷凍の切ってある野菜や豆腐や魚すりみなんかにしているけれど量感がよくわかっていない。 朝ごはんもちゃんとやらねばと思いつつバナナとヨーグルト(ダノンベビー)ばかり。

行動パターンはいろいろ変わったりできることも増えている。 11か月目ごろから親が「いただきます」というと手をバッチンバッチンと合わせるようになってきたし、「バイバイ」といって手を振ると手をぶんぶん振り返してくれる。かわいい。

8か月目くらいまでは、夜、ベッドに置いて部屋を暗くすると即寝てくれていたけれど、9か月目くらいからはなかなか寝なくなって部屋を出ようとすると泣く、一緒に30分くらいして寝かすということをしていました。ただ、11か月目くらいから暗いところにおいて泣きはするけれど2-3分ほおっておくとうつぶせになって寝るみたいになっている。

保育園では昼寝をさせてもすぐ起きてしまうそうで、家では大丈夫ですか?と心配されたけれど、3か月目以降、夜起こされたのは3,4回しかないのでだいぶん楽なほうな気がしている。

通園について

徒歩25分・車で10分の距離の保育園にあたったので通園はぼちぼちたいへん。 朝は車通勤の妻に自分も子も園の近くまで送ってもらって、自分が連れていって自分は駅まで歩くかリモートの日は家まで歩いて帰っている。週に1-2回妻が早番で7時に家をでるときがあってこのときは抱っこ紐で歩いている。週2回は自分が迎えに行って週3回は妻。

歩くのが暑くてたいへんになってきているのでようやく自転車を導入したところ。 重心の低い電動自転車に乗っていてかっこいいけれど10万円を越えるほど高いし、自分しか自転車に乗らないのでふつうのママチャリにチャイルドシートをつけてのっている。 信頼のOGK技研のものだと、リアチャイルドシートは、1歳から使えるものの推奨は2歳からとのことで迷って3歳までしか使えないけれど前につけるのを使っています。 2年間放置していた妻の自転車に取り付けてもらってスタンドをしっかりしたものにして整備もしてもらって2.5万円。やや膝がシートに干渉して微妙・・・

ほんとはburleyのキャリアーとかカーゴバイクがかっこいいんだけれど、置く場所がないので・・・

www.riteway-jp.com

note.com

こうなってる。 自転車のチャイルドシート

保育園について

ちょっと古いけれどいい感じな気がする。 いつも一緒にいる子ができたり、上のクラスの子に気に入られたりしているらしい。

通園準備とか布団とか少し大変だけれどなんとかなってる。 使用済みオムツを持ち帰らないといけないのは少しだるいけれど、オムツをどれくらい使ったかわかるので補充はしやすいかも。

2人以上お子さんがいるところの親御さんはほんとたいへんそう。

10か月検診

予約できる曜日の都合で自分がいってきました。 広いフロアに二畳ほどのマットがいくつか離されて敷かれていて、そこに一人ずつ待機して問診を受けたりする方式。なかなかおもしろかった。 発達の検査では、ものをつかめるかや、鏡をみたときの反応をみてもらいました。同じような月齢でももりもり歩く子もいればうちのようにまだ歩けない子もいて個性を感じます。

病児保育・病院について

保育園でRSウイルスが流行っていたころに、子も発熱(38.7度)だして病院に行って併設の病児保育に1日預けました。 1歳までの子を預けられる病児保育は限られているので少し遠いところ(電車プラス徒歩15分)に行く必要があってたいへんだけれど仕事はできるので便利。 まだ幼いからか、馴れていない場所に置いて親が去っても平然としているので気は楽。

その病院では発熱して色付きの鼻水があるというだけで強力な抗生剤を処方されてすこし疑問。

その2週間後にも発熱・ねばりけのある目脂が大量に出て結局4日ほど休んだ。このときは別の病児保育に行ったけれどいい具合におおざっぱで気楽なところで園の個性を感じます。お迎え、通院はたいへんだけれど、病児保育があるから働きやすくて整備してくれた前市長には感謝。

うちでは、週2回は自分がオンコール体制でなにかあったら迎えに行くことになっていて、車通勤の妻は週3回なんだけれどこれまで3回のお迎え要請は自分がオンコールのときにひいてしまっている・・・。 1歳を越えたら近所の病児保育も使えるようになるのでもう少し楽になるはず。

そんなこんなでなんとかやっています。学習の時間がなかなかとれていないのをなんとかしたいが・・・・

その他の記事 dai.hateblo.jp

子育て8-9か月目。保育園入園。

f:id:daaaaaai:20210327105929j:plain 前回からすこし間が空いてしまいましたが続けていきます。 この8か月目ごろからは動き回るようになって子育てのステージがひとつ上がるのを感じ、また保育園に預けだしたことで生活も変化しました。

まず、生後8か月目ごろから腕の力で体の向きを変えることができるようになっていて、そこから数日で腕の力でずりばいできるようになり、すぐに部屋をぐりぐり移動するようになりました。

移動してなんでも掴んで口に入れるので、これまでは哺乳瓶をちゃんと消毒していたのももういいか、となったし、寝かせてほったらかしておくというのができなくなりました。

f:id:daaaaaai:20210325221705j:plain
こんなことになる

離乳食もどんどん食べます。一日2回になっているので量も増えています。

あと、ミルクを飲んでいるときにいやがったり飽きたりして最後まで飲まないことが増えてきた気がする。量が足りていない気もして少し不安。特にこれまでよく飲んでいたスパウトで飲みが悪い印象。

体はむちっとしてきて70の服はもうきつい。ものによっては80もきつく感じる。体形は成長曲線ど真ん中なので標準な様子なので服の選び方難しい。どんどんサイズアウトしていくのでもらったおしゃれ着もどんどん着ていかないといけない。前歯も伸びてきて後頭部のはげもなおってきた。手も器用になってきてものを掴んだりとったりする。

学習しているのも感じています。幼児用イス(バンボ)に座らせているときに、子が手でつかんでいたおもちゃを落としたのだけれど、よそ見していて落とす場面は目では見ていないし落ちた音がしたわけでもないのにすぐに下を覗き込んで探しだしたのです。これはものは落ちるという法則を分かってきているからだと思う。すごい。

相変わらず夜泣きはしないし、乗り物もすぐ寝るのでかなり楽な部類だとは思う(それでもたいへんなので夜泣きする子の親御さんはほんと尊敬・・・。

旅行

コロナがすこし落ち着いていた3月、妻が育休中でまた子が動き回る前でチャンスとばかりに2泊3日で京都府北部に旅行してきました。車で移動して地方でピークタイムをさけていたらあまり人目にも合わずいい時間を過ごせました。

一棟貸しのゲストハウスに連泊したところ子を風呂に入れるのも、安全なほったらかしておくのも便利だった。 お店も寂れていて貸し切り状態でよかった。またこれは旅行記を別に書くつもり。

f:id:daaaaaai:20210307142222j:plain
寿司に興味津々の子

保育園

そしていよいよ4月から保育園がはじまりました。第2希望だけれど昔からある園。ちょっと距離があって通園が大変なのとオムツを持ち帰りしないといけないのがすこし手間なくらい。

ひとまずあらゆるものに名前を書くために妻はテプラとか名前ハンコとか導入して進めてくれました。感謝。 0歳児で人見知りもするまえなので意外とすんなり受け入れたようで先生方も感じの良い方ばかりで安心しているところ。楽しんでいるし、本人もかわいがってもらえてる様子。 保育園のオムツやタオルの補充をちゃんとやれるか心配ではあったけれどまあまあ回ってる。

送り迎えは妻と半々くらいにしているけれどなかなかたいへん。 コロナ禍・病気の巣窟である保育園であることからすぐ風呂に入れることにしているんですがこれが負担になっています。いまは妻は1日1時間の、労基法により授けられた育児時間があるので(妻は復帰して1週間たってから気付いてとりはじめた)妻に迎えにいってもらうときもまだ楽ではあるけれどそのあとはどうしようか考え中。

働きはじめて送り迎えもあって、時間的にはたいへんにはなっているけれどそれまで丸一日つきっきりだった妻のストレスはさがっているようにみえるのでほっとしています。

あと、保育園関連で一番の反省は、ならし保育があるのをちゃんと認識できずに妻は育休明け4月1日からすぐ働き出してしまったこと。4月真ん中くらいからにするべきだったと思う。というわけでならし保育の一週間は自分が全送りして、有給使って迎えに行ったり、2日だけ義母に助けてもらいなんとかなりました。

次のひと月も頑張って生き抜くぞ

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今年観てよかった映画とその感想

これまではあまり映画を観る習慣がなかったけれど、産休・育休中の妻がAmazonプライムで終了間際の映画を観ていくのに一緒にいたことでこれまでになく映画をみている気がする。

やっぱり、映像と音楽と物語の力はすごい。楽しい気持ちになったり、人の気持ちをなぞったりできる。というわけでよかった作品とコメントを書いていきます。あと、宝塚もよくみた年でこれについても書いています。

なんとなくおすすめ順。

真夜中のパリでヒャッハー(2014)

ひょんなことから自分の誕生日パーティの日に社長宅で社長の息子の子守をすることになった主人公だったけれど、翌朝、誰もいない荒らされた家に戻った社長夫妻が落ちていたビデオカメラを再生するととんでもない様子が映っていて・・・というあらすじ。 小さいころホームアローンをみてゲラゲラ笑ったのを思い出した。 構成も演出もよいし、伏線がすごい。フランス人のブラックユーモアがよすぎるのでぜひ観てください。パーティの描写が最高で、ウルフオブウォールストリートで笑った人は楽しめると思う。トラブルだらけのなかで主人公が思い人と関係をすこし深めるところもよい。これだけ壮絶な一日を描いた映画もなかなかない。

原題は「BABY SITTING」なのでこの邦題にするのはちょっとどうかと思うけれど、あまりよいのは思いつかない。おすすめです。エンドロールで流れる映像でこれだけ笑えるのは初めて。

真夜中のパリでヒャッハー!(字幕版)

真夜中のパリでヒャッハー!(字幕版)

  • 発売日: 2017/04/05
  • メディア: Prime Video

世界の果てまでヒャッハー(2015)

「真夜中のパリでヒャッハー」の続編。原題は「BABYSITTING 2 ALL GONE SOUTH」だぇれdp。Babyは出てこない。 恋人の両親が経営するブラジルのリゾートホテルを訪れた主人公は恋人の気難しい祖母の相手を1日することになるが自然観察ツアーの途中で遭難してしまう。翌日、発見されたビデオカメラを再生するととんでもない様子が・・・。 ということで前作の二番煎じなところもあるんですが、より破天荒にはなっている。現地民の描き方大丈夫か、というところはあるんですが笑えます。 前作から1年後にこれをつくれるの勢いすごすぎる。

はじまりのうた(2013)

よい・・・。音楽のよしあしは分からずついていけないところもあったけれど主人公たちの挫折と挑戦のわくわくがいい。 さわやかでした。時系列がいったりきたりはしたけれど、それが効果的になっているのかもしれない。回想シーンに頼るべきではないという風潮?のなかでこの構成はすごい。夏のニューヨークの街並みもよいし主人公のグレタ(キーラ・ナイトレイ)のちょっと重なった歯並びもよすぎる。 このはみ出しものが集まって大きなことをやるというのはいいですね。こういうパターンなにがあったけと思い返すと、アルマゲドンしか出なかった・・・。よい映画あれば教えてください。

異端児たちの成功だけでなく、その後の虚無?を描いたかウルフオブウォールストリートとソーシャルネットワークも大好きです。


Keira Knightley | "Lost Stars" (Begin Again Soundtrack) (2015 Oscar Nominee) | Interscope

この曲がとてもよかった。

グッバイ、レーニン(2003)

1989年、東ドイツベルリンの壁が崩壊する前に心臓発作を起こし、8か月眠り続けた主人公の母。医者にショックを避けるよう言われ、熱心に共産党を支援していた母を驚かさないように東西ドイツの統一を隠す主人公たち。その活動を続けるなかで・・・というあらすじ。

東ドイツの様子や統一での急激な変化がみてとれることもおもしろいんだけれど、東ドイツで暮らしていた人がこの映画をみたらめちゃめちゃ受けるんだろうな、というシーンがあって笑える。でも最後は・・・。東西ドイツ統一、いいことだと安直に思っていたけれど、これだけ生活と文化が激変して翻弄された人々がいたというのはたいへんだったと思う。母を守るために奔走する主人公がよい。いい映画だった。最後の解釈はちょっと気になるところがあって観た人と語ってみたい。 ヒロインのロシア人看護師ララがかわいい。

僕の名前はズッキーニ(2016)

クレイアニメ。ややダークな雰囲気を感じて構えながら観てしまったけれど、気楽に観たらいいと思う。ちょっと泣ける。かわいい。ネグレクトされていた少年が保護施設に入ることになって、絶望していたけれど、みななにかを抱えている入居者たちと出会って・・・というはなし。やっぱり、力を合わせて困難を乗り越える物語はわかりやすくてよい。みんな幸せになってほしい。

エスタデイ(2019)

最近はガジェットとゲームの話ばかりのポッドキャスト、rebuild.fmで触れられていて知った。 売れないシンガーソングライターの主人公が、交通事故にあった病院で目を覚ますとなぜかビートルズを知っている人が自分以外誰もいなくなって、そこで記憶を頼りにビートルズの歌を世に出して音楽業界でサクセスしていくけれど、自分のものではないという悩みが離れないなかで・・・というはなし。 やっぱ、ビートルズ、よい・・・。うしろめたいサクセスストーリーというのは新鮮だったけれど、ビートルズからしかたない感はあってさわやか。

そして、本人役で出演しているエド・シーランがよすぎる。ファンになった。印象的なセリフ「お前はモーツァルト。おれはサリエリだ」。ヒロインと主人公の関係もよい。けっこう笑えて楽しめます。ロッキーがいいキャラしている。

若草物語(1949)

父が南北戦争に従軍牧師として出征したあと母と女性だけ暮らす4姉妹の物語。主人公である二女のジョーは家庭に入るなんてまっぴらと小説家になることを目指しているが、仲の良い姉妹も成長する中で変わっていき、ジョーの生活や考え方も変わっていく・・・というあらすじ。

これは本当すごい作品だと思う。物語としてもこの女性の自立にも触れた原作が1868年に出版されたの信じがたいし、映画としてもテンポやキャラクターの描き方がすごい。最初の数分で4姉妹の性格の違いが明確にわかる。19世紀末のアメリカの生活もみてとれておもしろい。いろんな登場人物の感情、恥ずかしさ、怒り、悲しさどれもわかって動かされる・・・。親目線で観てしまって泣けるけれど、子ども目線でみてもおもしろそう。いまの子どもがみてもおもしろいんじゃないかな。 ただ、落ちぶれた中産階級、という設定の割には恵まれすぎかも。明るい家庭感はちょっと今の日本からはまぶしすぎる気もする。

若草物語 1&2

若草物語 1&2

帰ってきたヒトラー(2012)

死ぬ直前のヒトラーが現代にタイムスリップして、そこで生活しつつも徐々にプレゼンスを獲得していく・・・。 これは、すごい映画だと思う。笑いながら観てしまいそうな風刺でありつつも、はらはらするおもしろさもあって、ひやりとするところもある。独裁者の恐ろしさというよりも、それを受けて信奉と言っていいほどのめり込んでしまう人々がいることの恐ろしさを描いていると思う。地域や学校で観て議論するといろんな視点がでてきそうな気がする。

ヴィンセントが教えてくれたこと(2014)

気難しい老人と引っ越してきたばかりの少年が出会って育まれる友情・・・というと、ほのぼのっぽいんだけれど、けっこう破天荒でよい。

上記の「僕の名前はズッキーニ」でもあったんだけれど、いじめっ子にいじられて、でも気弱に見えていた主人公が暴力によって打倒してその後、いじめっ子と仲良くなるという展開があった。やはり暴力がものごとを解決する・・・。少年の成長と冒険はよい。笑えもするし、アメリカのシングルマザーの苦労もわかる。

子どもを一人で家においていくことができない環境でのシングルマザー、たいへんだよなあ・・・。あとアメリカの描写はレトロすぎる気もする。

Re:LIFE(2014)

同名のラノベの影響で検索するのが難しい映画。過去に一回大きな賞をとったけれどその後鳴かず飛ばずの脚本家が大学で脚本を教えることになって最初は手抜きでやっていこうとするけれど学生と触れていく中で徐々に・・・。というあらすじ。諦観していたおっさんがしっかり生きていく話しもよい。

いろんな映画ネタが出ているので映画好きは楽しめるかも。自分はあまり映画を観ないのでわからないものが多かったけれど自分が好きな、いまを生きる(Dead Poet Society)、がでてきてよかった。高校のときの三郎先生が授業で紹介してくれた映画でこれもおすすめです。

劇中、スターウォーズオタクの生徒だけ救いがなかった気がして、ナードはつらいとなった。かれのその後だけ気になる。

ブリジット・ジョーンズの日記(2001)

主人公、体張りすぎでは、と思った。ちょっと共感性羞恥でみてられない場面も多かったけれど幸せになってほしい・・・。あと、登場人物の名前から、これ高慢と偏見では?と思ったらそうだった(もちろん原作を読んではいなくて、「高慢と偏見とゾンビ」を観て知っていたのでした)。名作をなぞるというのは背景知識があるとより楽しめるはずなんですが、知らなくても楽しめます。

メイジーの瞳(2014)

人気バンドのボーカルの母親と美術賞の父のもとにいる少女メイジー。不仲な両親に翻弄される生活のなかで・・・というストーリー。誰に肩入れしようかと観てしまうけれど、先入観が覆されるのはおもしろい。楽しい場面もありつつ、薄氷を踏むような気持ちになる。子を自分の所有物と思ってはいけない。

あと、内装や調度がこれまでで一番洗練された映画であった。観葉植物の配置、バルコニーからコーヒーカップまで。夫婦の険悪さによって引き立つのか素敵な空間ですこし憧れてしまった。こんな部屋に住もうと思ったら日本だとどれくらいかかるんだろう?おもちゃでたくさんの子ども部屋は、両親の愛情表現の拙さを思わせはするけれど・・・。

最強のふたり(2011)

フランス映画。全身麻痺で頭より上しか動かせなくなった大富豪と、ひょんな気まぐれで介護人になることになっ貧しい黒人の主人公。そのちぐはぐな生活の中でなにがおきるか・・・。という映画。 社会階層の極端に違うもの同士の友情、というのがわざとらしすぎるところもあるけれど、空気を読まない主人公がまわりを感化していくというのおもしろい。フランスの移民コミュニティの貧困さも描かれていた。実話をもとにしているというのもすごいけれど、文化の違いを理解しえないものとして描きすぎかも?お金持ち描写としては、現実感がなさすぎるほど。

ニューシネマパラダイス(1988)

なぜかラストアクションヒーロー的なメタ映画かと思っていたけれど、そうではなく、シチリアの娯楽は映画しかない村に住む少年の、映画館を軸として半生を描いた作品。 映像も音楽もつよいし昔のイタリアの生活がなかなか過酷でおもしろいんだけれど、なによりヒロインのエレナがかわいい。しかし最後は・・・。トレードオフを感じる。従軍後の主人公はなにができたんだろう。 切ない話しだなあ、と思ってWikipediaを見ると完全版というものがあるらしくあらすじをみると結末が全然違って驚く。そっちはわりとひどいと思うんだけれどどうなんだろう。

ローマの休日(1953)

名作と言われている作品。 ヨーロッパの小国の王女様が外遊先のローマでお城のような宿?から抜け出して・・・。というあらすじ。アン王女の危なっかしさにひやひやはしましたが、いい映画。ローマの街並みや当時のおおらかな文化がおもしろかった。下宿がよすぎるし床屋がいいキャラしていました。

トップガン(1986)

スタイリッシュ戦闘機映画。手に汗を握る感がすごい。映像がよいし話が分かりやすい娯楽映画。なんか演出というか空気感は機動戦士ガンダム0083を連想した。やっぱり才能ある主人公の挫折と克服は物語として強い。ヒロインで航空物理の教官のチャーリーがかっこいいかわいい。ってかこれニナ・パープルトンでは?やっぱり0083じゃないか。

カメラを止めるな(2017)

急に邦画です。めちゃめちゃ流行りましたね。なんとかネタバレを直接受けるまで3年耐えてようやく観ました。おもしろいのでネタバレを受けるまえに観ましょう。観た人と語り合いたくなる映画。

鍵泥棒のメソッド(2012)

半沢直樹のコンビの映画。ある殺し屋が銭湯で盛大にコケて記憶を失ってしまう。かれのぎっしり入ったサイフをみていた売れない役者をしていた主人公が銭湯のロッカーの鍵を交換して、そのまま人生を入れ替えていくが・・・というあらすじ。主人公の無計画・散らかりっぷりと殺し屋の几帳面な正確の対比が笑える。 いろいろ無理があるんだけれど。最後がよいのでいい映画です。

カノン(2016)

若草物語と同じく女姉妹とはいえこちらはテーマが複雑。アルコール中毒毒親モラハラ。とくにモラハラの描写は怖い。ぞっとする。いい意味でやきもきさせる演出面はすごかったし、それぞれ過去を克服するというはなしもよい(ちょっとわかりにくいけれど)。 姉妹・葬式からはじまるはなしとして、海街diaryも連想。これは映画の鎌倉感も好きです。

八日目の蟬(2011)

ある誘拐犯の裁判と、ある悩める若い女性のはなしから語られる過去にあった事件。 どんな気持ちで見せたい作品なのかわからないけれど同じ行動をとってしまうのがつらいし実の母かわいそう。 あと、ヤマギシ会をモデルにしたと思しきエンジェルホームの描写がよかった。ヤマギシズムの迫力よ。

詳しくは「洗脳の楽園」を読みましょう。

ムトゥ踊るマハラジャ(1995)

インド映画ブームの火付け役。ストーリーはいろいろ謎なんですが勢いがある。、おもしろい気がする。主人公がudonchanに似ている。あと、タオルをシュッシュとしたくなります。日本とは全然違うタミルなインドの文化とか自然が垣間見えておもしろい。

バーフバリ 伝説誕生(2015)

勢いすごい。ストーリーはさておきパワーがある。いわゆる貴種流離譚で英雄譚です。神話。

最高の人生のつくりかた(2014)

凄腕の不動産営業をやっている引退間際の偏屈な主人公が、音信不通の息子が刑務所に入ることになってその幼い娘を預かってほしいとやってきて仕方なく預かることになって・・・というあらすじ。 はなしは、偏屈な主人公がすこしずつ心をひらいていくというもの。よいはなし。なんだけれど、それより、舞台の湖畔の情景がよすぎる。コネティカット州らしいです。車も服装も古き良きアメリカとして描きすぎなような気もする。ヒロインのリアがかわいい(撮影時67歳!?!?)

手紙は憶えている(2015)

老人ホームで妻をなくした高齢で痴呆症の男性が、記憶があるうちの約束で外に抜け出す。その目的は・・・。というミステリ。観ていてはらはらする。ある仕掛けについてオっとなったけれど、そうはならんやろ感はあった。緊張感のある映画。

ヒトラーの忘れ物(2015)

第二次世界大戦でのドイツ降伏後、デンマークではドイツ軍の少年兵の捕虜たちに地雷除去させようとしていた。その過酷な様子を描く・・・。こんなことがあったのは知らなかった。シベリア抑留に匹敵するような過酷さ。映画によって、凄惨な歴史を伝えるというのは、どうしても悲劇として描くことになって事実を脚色してはしまうけれど、伝えるメディアとしては強いんだろうなあ、と思った。

演劇

映画だけじゃなくて演劇(宝塚)もよくみた。 コロナの影響で、妻が家でも楽天でライブビューイングでみているのに付き合ったり、妻が友達から借りてきたDVDをみるのにつきあったのだった。

ピガール協奏曲(2020月組)

女性が男装する宝塚のなかでもさらにトリッキーな配役。 ヒロインの女流作家のキャラクターがかっこいい。おもしろかったし、複雑な配役の演出の妙が意表を突かれた。 ただ、はなしとしてはちょっと無理がありすぎ感は否めないけれど、こんなものか・・・。

NOW ZONE ME(2020)

雪組トップスターの望海風斗さんのライブ。3パターンあって2パターン観た(妻は3パターン観た)。 なんというか、セルフパロディがすごい。うっすらとはいえ意外と元ネタがわかっておもしろい、 仮面ライダーオーズの主題歌が歌われていて嬉しい。

食聖(2019星組)

星組トップスター紅ゆずるさんの退団公演。 阪急の駅でポスターをみたときは、料理人のはなしか?くらいにしか思っていなかったけれど、少年漫画的・グルメバトル漫画なわかりやすいストーリーでおもしろかった。派手でしょうもないジョークも多くて楽しめた。わりと好き。宝塚のイメージとはけっこう違った。

ポーの一族(2018花組)

人間社会に潜む不死者の一族の生き残りもの物語。原作は萩尾望都先生のマンガです。 花組トップスター明日海りおさんの妖艶な美少年の演技はすごい。ただ、物語としては、不死者ならではの時間を経た部分がうまく描かれていなくてちょっとよくわからない気もする。

春の雪(2012月組)

三島由紀夫原作。やっぱり明日海りおさんが妖艶な美少年を演じている。 才気走って破滅的な少年と従姉(?)の愛憎。物語も演出も迫力があってすごい作品だと思った。 この、恋焦がれる狂気に共感・追体験してしまいそうになるのはすごい・・・。原作も読んでみたくなりました(たぶん読まない)。

春の雪 (新潮文庫)

春の雪 (新潮文庫)

オーシャンズ11(2019宙組)

ハリウッドを宝塚化。仲間を集めて大きな盗みをするクライムアクション。 とにかくスタイリッシュで派手で楽しい。ただ、悪役が行儀の悪いことをしているとはいえ憎めない感じだったし最後のまっすぐさも狂気を感じて、物語としてはどうなんだ、と思った。

壬生義士伝(2019雪組

はじめてみる和物。妻は2019年に劇場でもみていたけれどDVDで自分も見る。そのとき、妻が「おもさげながんす」ばかり言ってた理由が分かった。途中までのビジネスライクなところと、土方歳三のしゅっとした感じはおもしろかったけれど、結末はえ、なんでその行動するの?と理解に苦しんだ。と同時にこの感情は、学生時代に読んだ百田尚樹の永遠のゼロでもあったな、と思ってググったら百田がこれを参考にしていたとのことではあった。どちらも大ヒット作だけれど、結論は露骨なお涙頂戴で自分は好きではない・・・しかし、この結末以外に物語を締める方法は思いつかない・・・。

宝塚まとめ

同僚の表現によると「ゆめゆめしさ」が宝塚の魅力とのことだけれど自分はよくわからなかった。感受性が違うのだとは思う。同じ演目を(アドリブがあって違うとはいえ)何度も観る妻ほどには嵌れていない状況です・・・。

まとめ

というわけでさまざまな作品をみました。もともとSFが好きだけれどこのところSF的な映画はとんと観ていません。評判のテネットをみるまえに、インセプションインターステラーとかを観ないと、と思いつつ腰が重い。

感想を書いていて気付いたけれど自分は前向きな気分になれるような映画が好きなのかもしれない。それは、逆境にめげない主人公であったり、人の変化が描かれているものなのかも。これは冒険できていない自分の人生の代償行為なのかどうかはわかりませんが・・・。

あと、映画をみたあとに(うすっぺらくとも)感想を言い合ったり、評論家のレビューを読んだりしたくなります。でもこれは、いま流行っている作品でないと難しいしやっぱりリアルタイムに劇場で観るべきなのかもしれない。

せっかく紹介したけれど、Amazonプライムではもう終わってしまったものも多くすみません。 おすすめ映画あれば教えてください。

コロナ禍についての雑感 2020年12月20日版

※このブログ記事は素人が感じていることを2020/12/20時点に書いた文章です。鵜呑みにしないでください。事実誤認があれば訂正しますのでお知らせいただけますと幸いです。

緊急事態宣言が出てから9か月、日本でも第3波が広がりつづけてGOTOトラベルを止めるという報道があった。 長期化して収まる目途がたたないなかで日々数字が流れていくニュースに感覚が麻痺したり、身の回りでは発生していないことからリスクを過小評価してしまいそうになる。事実、すでに第1波のときに感じていたことをちゃんと振り返れない気がする。そんなときに立ち止まれるようにいまの理解といま思っていることを書いておく。

1.COVID-19について

一部に新型コロナウイルスがたいしたことないし経済への影響が大きいから経済を再開させよう、という人もいるけれどアメリカでは死者数が累計30万人、1日に3000人が死ぬようになって、スウェーデンも100万人当たりの死者数が700人を突破し、イギリスやオランダでは再びロックダウンされるようになるなど、各先進国は存在しているものとして対応している。 これを無視してCOVID-19がたいしたことないとするのはかなり危ないと思う。

第3波の様子をみるに、一時期に山中伸弥教授が言っていた日本人が重症化しにくいのは未知の原因「ファクターX」があるのではという説もなさそうにも思う。一部で流行ったBCG接種が効いているのではという仮説も、パラメータが多いわりに結果のデータが少ない場面に陥りがちな罠、データ分析でいうところの次元の呪いの類ではないだろうか*1

第1波、第2波が収まったのも緊急事態宣言と国民の行動変容によるところが大きいように思う。そのため、周りでは発生していないという状況に麻痺したり我慢も限界にきて油断してしまいがちな長丁場では行動変容で流行を抑え続けるのは難しい。毎年猛威を奮うインフルエンザがほぼ広がっていないほどの対策をしているにもかかわらずじわじわと伸び続ける新型コロナウイルスはやばすぎる。

短期的にロックダウンしても一時的にしか止められないし、欧米の様子をみるに長期的にはますます被害が出るしでどうするといいんでしょう・・・。

2.政府の対応・GoToトラベルについて

感染リスクが高いことから利用者が減ってダメージを受けている観光・飲食やそのまわりの膨大な関連産業を救うためのGoToトラベルは、その見切り発車などプロセスに不透明なところがあって批判がある。

とはいえ、大きな産業で雇用や文化を守るためには有用だと思う。直接給付よりも裨益するひとも多い。もちろん、家にいるよりは感染リスクはあるけれど、これまでの運用と状況をみるに、すくなくとも非拡大時期/地域には感染拡大にはそうつながっていないのではないか、とも思う。そういう意味でそう悪い政策ではないと思うし、これ以上の政策は思いつかない(細部の運用面ではいろいろ問題もあるけれど)。リスクがあるからやめよう、というのは、放射能の危険があるから福島のもの食べないでおこう、というくらいゼロリスク信仰でよくないと思うのです。ほかの合唱コンクールやカラオケや居酒屋のほうがリスクは高そうだし。

ただ、GOTOトラベルを継続しているということは外に出ていい、というメッセージに受け取られる節もあるので、政府がちゃんと少人数で安全にやってね、とメッセージを出し続けてほしい。

あと、過酷な勤務のなか、病院から旅行を禁じられたり、世間から穢れ扱いされるなど過度なストレスのもと働いている医療者が安易に旅行して感染した人の対応をするなかでなんでいまGoToするのと恨みごとをいって反対する気持ちも少しはわかる・・・。 経済かコロナ対策かというのはナンセンスな二項対立だけれど、ここまで広がったCOVID-19をなんとかするのを待っているといろんな産業が不可逆に死んでしまうので、短期的にも感染拡大させずに経済を動かすにはどうしたらいいんでしょう。ほんとは、ニュージーランド・台湾のように第1波での緊急事態宣言・ロックダウンをもうすこしこらえていたら・・と思うけれど、そのときの見える情報では仕方ないしたらればなのでやめておきます。

また、このあたりは党派性(安部のやったことは全部悪いことだ、とか、政府の取り組みに反対する人間は足を引っ張る愚かものだ、とか)があって、ネット上での議論は難しい。 少なくとも、政府としての姿勢を示して、専門家を重視して、失敗したときに備えてプランBを用意して、(関係者の納得度をあげるためにも)意思決定のプロセスをなるべく透明化してほしい、とは思う。これは自民党を支持している人も、そうじゃない人も合意できるとは思うんですがどうでしょうか(インターネット党派性バトルにならないように自分の支持は書かないようにしておきます)。

ここらへんは危機管理のノウハウの基本だと思うのです。かつて自民党政権下で内閣安全保障室長を歴任した佐々敦行の危機管理本を政府の中の人には読んでいてほしい・・・。

3.専門家について

未知の事象でデータも足りない問題でたくさん学説や提案が出るのは当然。だけれど、立派な肩書を持ちつつも論理的に議論できなかったり、社会的な影響を軽視する学者や医師もSNSでよくみられた。

具体的な例をあげると、K値というたまたまデータにあった予測曲線を提示して無責任な予測をする専門家がいたこと。メディアや一部の自治体がとりあげたのは暗澹たる気持ちになったし、それを自分も尊敬する経済学者がとりあげてそのあと、予想が外れたことが明らかになったあとに何も発現しないでいるのはちょっと残念だった(これは5月時点に得られる情報で、仮説として提示するのはあってもよいけれど、国民の行動変容による効果を無視しているのでなにかの意思決定に利用されるべきではない*2)。

とはいえ、その人なりに見つけた仮説、それも政府の専門家が気付いていないと思ったものを社会全体のためにと提示するのはいいことだとは思う。だれでも意見交換できるインターネットでそれを提示して議論され補強されたり穴を指摘されることは、昔夢見ていたインターネットの理想ではある。けれど、実際には、意見ではなく人格を批判してしまったり、またそれによって頑なになってしまったりでオープンで自由なコミュニケーションは学のある方たちでも難しいという現実を再確認できた。

4.検査について

Twitterを眺めていると、検査についても広げるべきか広げないべきかという議論が何度も繰り返されて、何度もかみあっていなかった。 これも問いの立て方で変な対立になってしまっていたのかな、とあとあとになっては思う。 医師が必要と判断したときにすぐ公費で検査できるような体制にされるべき、というのはだれも反論はないと思う。 クラスターを抑えるための一定のエリアでの一斉検査もできるようするかどうかや、陽性と出てもなにもアクション出来なかったり、陰性と出ても一時的な免罪符にしかならないというのが伝わりにくい民間の検査をどうするかは個別に議論されるべき。

検査能力がいま十分かどうかはわからないけれどその拡充がいまの保健所・医療現場の逼迫具合のもとの無数にやるべきことがある中でどれくらい優先度があるかの判断難しい。都道府県が調整していそうだけれど、予算規模からなかなか思い切ったことはできていないように見える。

5.医療について

医療現場や行政の方はかなりストレスもあるし支援も少ないし、ほかの市民からも穢れのようにみられてしまっているし過酷。 まだまだ終わりの見えないCOVID-19のなかで根性と自己犠牲だけでは収奪的にすぎて短期的には現場が回っても長期的に医療のレベルを大きく下げることになりかねないのでは・・・と思う。

コロナ禍のまえから日勤後に当直して当直明けにまた一日働くという医師の異常な働き方に触れてちょくちょく書いているけれど、スタッフが持続的に働けるレベルまで医療のサービスレベルを落とさざるを得ないと思う・・・。医療のサービスレベルを落とすというのは、休日や夜間に事故があったら緊急手術が手配されにくくて死亡率が上がるとか、予約がとりにくくなるとか、自己負担があがるとか、町の病院では分娩はできないとか、そんなことで市民としてはつらいけれど仕方ないと思うのです。これは医療者からはなかなか言えないと思うので外野から言っておきます。

6.メディア

もともと期待していなかったけれど、データの読み取り方・出し方が雑だったり、謎のデマをしゃべる疑似専門家を登場させたりで、これが世論をつくっていってそれをベンチマークに政策が決まるのか・・・と思うと暗澹たる気持ちになった。とりあえずワクチンについてはHPVワクチンを誤報した新聞会社は撤回・謝罪して、その轍を踏まずに報道してほしいと思っています。

いまの安全とされているワクチンでも一定確率で発熱やけいれんの副反応はあるので、その一部のケースの悲惨さをとりあげて全体のよしあしに印象付けるのは危険。 承認プロセスに問題ないかとかを調査して、データのみかたとかをわかりやすく報道してほしい。

でも、市場経済下で視聴率/購読率をKPIにしている民間企業にこういうのを求めても仕方ない気もするけれど。

予防接種後の有害事象2019年3月23日 予防接種基礎講座

7.社会

急に箇条書きにしてみる。

  • 学生や新社会人はいろいろ制限されてたいへんそう。人生を翻弄されている
  • 男女の出会いも大きく制約されて、婚姻率や出生率もかなり下がりそう。自分も妻と出会う前にコロナ禍があったら出会えなかったし、いまも孤独に無聊を慰めていた気もする
  • オフラインでのコミュニケーションの価値の大きさを知った。社会参加できないことでネット以外で社会の広がりを持ちにくくなっている・・・
  • オンラインコミュニケーションで関係構築し知的生産するスキルをもった人は強い(これからのデジタルネイティブはそういう人が多くなる?)

いっぽうで、ニュートンがペストを避けて故郷に戻っていたことで微分積分万有引力の着想を得たように、なにか新しいものが生まれる時期でもあるかもしれない。 *3

8.自分

7月に子が生まれて妻も育休・産休でずっと家にいるのが自然な生活で保育園もはじまっていないこと、コロナで仕事がマイナスになる業界でもないことから世の中的にはもっとも影響を受けなかった層のひとつだとは思う。 妻は、出産前後の入院にだれも見舞いにこれないことを悲しんでいたけれど、これと実家に子の顔を見せに行きにくいくらい。恵まれているほうだとは思って居心地の悪さもある。

若い人が重症化しにくいとはいえ、母が間質性肺炎在宅酸素療法のすえ数年前に亡くなったのをみているからか呼吸器系の苦しみはわりと死の恐怖としてはあって不安は続いている(とはいえ、3-4月と比べたら慣れでか薄まっている気もする・・・)。

9.その他

  • 株高すぎ。世の中にお金余っているのもあるし、日銀が株を持ちまくっているのもある?健全ではないようにも思うけれど、どうなるんだろう・・・。なんらかの破局があるのか、意外とないのか。
  • 中国、あれだけ人口がいて、大都市が多いのにコロナが広がっていないように見える。なんでだろう?と思ったら物量の動員力が違うのもありそう。

news.yahoo.co.jp

  • mRNAワクチンすごい。このスレッドみんな読んでください。

  • 基礎研究はなにがどう役立つかわからないしで選択と集中は危険・・・ということで研究にちゃんと社会でお金を出すようになってほしい。

終わりに

100年前のスペイン風邪は集団免疫によって数年で鎮静したけれど、今回はそれが微妙だとするとワクチンの普及を待つしかない。日々流れる数字に麻痺してこれからどうなることかはわからないけれど、地域にお金を落としつつ自分は自分の仕事をするしかない。

仕事じゃないけれど最近 #つくりおき という料理ブログに投稿した記事を紹介しておきます。みんな料理しましょう。 tsukurioki.hatenablog.com

あと、先週末に近所を散歩してみつけた先の見えない紅葉の階段を貼っておきます。 紅葉の階段

*1:参考)忽那先生のBCGについての記事 news.yahoo.co.jp

*2:この記事が詳しかった www.covid19-jma-medical-expert-meeting.jp

*3:アイザック・ニュートン - Wikipedia

育児4か月目の雑感

コロナがニュースにのりはじめて10か月。第三波が広がってきました。経済はまた冷え込むだろうし苦労している会社と人間もかなり増えていそう・・・。財政出動で何とかしてほしいとも思いつつ、見通しがない。アメリカ大統領選も決着が着いて世界はどうなるでしょうか。 そんななかでも子は育ってきていているので最近の様子を書いておきます。

成長

  • 月並みだけれど日々できることが増えたり変化があって成長を感じる
  • 首の力も蹴る力も強くなってきて、ベッドに寝かせていると上方向に移動したりしている
  • 4か月検診で腹ばいにしたほうがいいと言われたのでちょっとはらばいにすると、首は力強く持ち上げるけれど手は動かせないし2分くらいで泣き出す
  • おもちゃを意図的につかむようになってきた(これまではたまたま指がひっかかったようにみえていた)
  • お風呂、スイマーバをつけて浮かしていると3日連続でぐずることがあった。調子がいいとすいすい動いて楽しそうではあるけれどなんだろう
  • 服も最初に買った60サイズは早くもぱつぱつになってきている
  • 遊び飲みというか、ミルクを飲みながら遊ぶようにもなって飲みきるまで時間がかかることも
  • 歌うように声を出すことがあるけれど、なにかに反応してというわけではない
  • 後頭部がハゲてきたけれど、義母・義祖母に聞くとそういうものとのこと。そういうもの?
  • ちょっとお腹の肌がざらついて湿疹が出てきた。アトピーの前兆とも言われているのでベビーローションを塗って保湿している。夏の間、保湿を油断していたかも・・・。
  • あと、最初、新生児向けの石鹸をつかっていたけれど、これは皮脂が多い新生児向けにアルカリ性で強いそうで、弱酸性のものに替えてみた。すこし改善してきているけれどまだ残っている
  • お食い初めをしました。この記事に書いています。これは、「つくりおき」といういろんな人が共同で筆いているブログです。みんな読んでください

tsukurioki.hatenablog.com

  • そろそろ離乳食!
  • あと、最近流行のハーフバースデーという6か月目にお祝いするイベント、また謎文化がつくられて・・・と斜に構えてみていたけれど、SIDSの頻発時期を越えたというマイルストーンではあるのかもしれない。と思えてきた

生活

  • 最近は22時すぎにお風呂に入れて遊んで23-24時に寝かせて8時ごろに起きるのでミルクをやる生活を送っている
  • ここしばらくは夜も泣かないので楽。だいぶん苦労されている方もいるのでありがたい、と思うことにしている
  • しかし、よく読まれている名著らしい「子どもへのまなざし」によれば、夜、泣いてもほったらかすのを2-3日か2週間たつと誰でも夜泣きしなくなるけれど、それは我慢強さとは逆に、すぐあきらめるようになってしまう。泣いてもかまっていくことが信頼感と我慢強さをもたらす、とも書いてあったので良し悪しなのかも。まあこの本は小児科医の経験をもとにしているとしてもやや主観的な部分も多いですが

子どもへのまなざし (福音館の単行本)

子どもへのまなざし (福音館の単行本)

  • とはいえ、たまに抱っこしていないとぐずりつづけることがある。義母に預けて、出産後はじめて妻と2人で飲みに行ったときはたいへんだったらしい(結婚記念日鮨)。妻が観劇にいくため丸一日見ていた時もわりと頻繁に泣いてなかなか物事を進められなかった。

  • 一度、ベビーカーで電車に乗って外食に行ってきた。移動中はおとなしいので意外と楽だったけれど世の中のバリアがいろいろみえる。エレベータがかなり遠回りしないといけなかったり、段差があったり。車いすのひとのたいへんさ、全然気付けていなかった・・・。

  • 新しい施設は便利で、今年5月にリニューアルした烏丸御池新風館は授乳室に調乳用のお湯もあったり、ハイテクなオムツゴミ箱がありました。
  • 新風館内のOyOyという本と野菜のお店が美味しいのでみんな行きましょう。じつは勤め先が運営しているお店です(ダイレクトマーケティング

oyoy.kyoto

これまでの取り組み

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育児3か月目の雑感

今のところ順調に育っています。 日々、新しい声やしぐさをして見ていて面白い。首もほぼ座ってきて夜の睡眠時間も増えて手がかからなくなってきています。ただこれは動き出す前の束の間の休息なような気もしています。 今日は子が生まれて初めて妻が友人たちと宝塚まで観劇に行っているので、初めて自分だけで一日見ているんだけれど(抱いたままこの文を書いています)、いつも以上に泣いている気がしてやっぱりたいへん。育休で一日子どもと一緒にいつづけるの過酷だと思う・・。

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3か月目

成長

  • 笑ったりするようになってきた
  • 人の顔をじっと見る。妻と覗き込んでいると交互に見たりもする
  • 手でつかむことができるようになってきた。シーツもひっぱるしベッドから持ち上げるとタオルもついてくる
  • 太ももが太くなってきた
  • よだれが出る量が増えてきてようやくスタイの必要性がようやくわかってきた
  • ミルク飲む量が増えてきて、乳首をSサイズからMサイズにあげた

生活

  • 夜は8-9時間寝る
  • 23時ごろに寝かせて朝7時まで寝てる。ここ2-3週間は夜泣きもしない。偉い。朝はオムツがどぼっと重い
  • 朝起きたら3-4時間ごとにミルクを求めて泣く
  • 眠くなることにもなぜか泣く
  • 夕方ぐずりつづけるときがある(黄昏泣き?)
  • お風呂、スイマーバをつけるとすいすい動く
    • スイスイ泳いでて見ててあきない。あとでも触れます
    • ほっておくと死亡事故もあるので注意。でも基本大人がずっとみていると大丈夫だと思う
  • 保育園の申請した。結果は2月
  • 週2回の燃えるゴミの日にオムツがちょうどいっぱいになっている
  • 季節の変わり目だし体も大きくなるしで服が難しい。どんどんサイズアウトしていく
  • 家事はたいへん。帰宅してからミルクをやってご飯作ってたべてお風呂に入れてミルクをやって寝かせて洗濯して、で時間が溶ける。妻の職場復帰したら保育園送り迎えもあるしどうしよ、と恐々としている。みんなどうしているんでしょうか
  • 仕事や学習に割ける時間が減ってきてる
  • 週に1-2回リモートワークしているけれど、合間に育児手伝いできて、通勤時間レスでよい(ただ、総合的なパフォーマンスはまだ出社したほうがよい・・・)

乳幼児突然死症候群SIDS

SIDSが怖い。2か月から6か月までの子どもが原因不明で突然死する病気。 4,000人に1人くらいの頻度で発生しているとのこと*1。 喫煙や添い寝やうつぶせ寝や粉ミルクがハイリスクとのことだけれど原因不明。 シアーズ博士夫妻のベビーブックにも10ページくらい紙幅が割かれている。

うちは粉ミルクに頼っているので心配しすぎな気もするけれど、安心料としてスヌーザヒーローというセンサー使っている。おなかの(呼吸の)動きを検知して、15秒止まったら振動してさらに反応がなければアラームが鳴る10000円くらいのデバイス。最初はうまくつかなくて普通にいる時にもアラートがなって使い物にならないのでは、とも思ったけれど、オムツの縁を二重折にしてつけたら問題なさそう。

実家にいった

コロナで往来が途絶えていたけれど、やや感染も静まっている時期で、首も座って旅行に出やすいと踏んで行ってきました。父からはうちに泊まれば、と言われたけれど、お互いに気を遣いそうなので、前泊して部屋食・部屋に露天風呂がある地元の温泉に泊まる。GoToトラベルや地域共通クーポンでかなり割安。だけれど、お客さん少なくてたいへんそう・・・。

翌日に実家や祖母宅を訪れて、父と2人の祖母に抱いてもらえて目的達成。みんないい顔してた。 母が生きていたらどんなリアクションをとったか気になるところ。年末年始は行けない気もする・・・

温泉がよかったとか2005年生まれの弟がでかくなってたとかいろいろあるんですが、20年ぶりにいった麵房つるつるのかつ丼がうますぎたのでみんな福井にいって食べてください。

こういう、子連れで行きやすいお店が近所に欲しい。

お風呂グッズ(スイマーバや前回触れたお風呂マット)、電気ポットやベビーカーなども積んで大荷物。やっぱ車は便利・・・。

最近の便利グッズ

・電気ポット。これまでも便利だなー、と思っていたけれど車で出かけるときにどこでもお湯をだせて超便利。缶ミルクでいい説もあるけれど。3リットル入るやつを使っています。

・スイマーバ。kumagiくんのブログで触れられていた。便利。楽しい。

kumagi.hatenablog.com

ユニコーンデザインです。

・hoppetaの着るガーゼタオルみたいなやつ。 最近寒くなってきて朝、手足が冷たくなっている。でもバスタオルをかけても蹴り飛ばすし、布団をかけると窒息が怖い。というわけでこれ。窒息の危険がないし着せやすいし蹴り飛ばされない。朝の手足の温度が明らかに変わった。出産祝いでいただきました。

出産と育児の一ヶ月の雑感

先にこんなブログを書いていましたが、その後、無事母子ともに無事で退院しようやく1ヶ月ほどたちました。

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センシティブな話題なので書くのに引け目もありましたが所詮は個人の日記なので個人の感想をいくつか書いてみます。

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出産のとき

ずっと逆子だったこともあって予定帝王切開。コロナ禍のなかで立ち会いや面会もできず不安な時期だったので、予定がたつ予定帝王切開は、妻としては安心だったようです。

出産後、配偶者のみ10分間の面会ができるのとのことで当日は会社を休んで病院前で電話を待っていました。しばし待ったのち電話で呼び出されて病棟へ。すれちがうスタッフさんがみなおめでとうと言ってくれます。廊下を進み小部屋にいる赤子とガラス越しに対面しました。ふにゃふにゃしています。足をぴんと伸ばしていたのですが、帝王切開だと伸ばしているものだよと、すれ違ったスタッフさんが聞いてもいないのに教えてくれました。

その後、妻の病室に行くと、みたことないほど蒼白な顔をしていてどきりとする。後から聞くと1300mlも出血したそう。やっぱり出産は大仕事でぞっとします。立ち合ってみたかった(胎盤を食べることもできなかったし)。

10分ほどたった後、病室に主治医の先生も現れていろいろ説明してくれました。先生はたぶん大丈夫、という雰囲気でニコニコはしていて安心しましたが、帝王切開中に筋腫をみつけてとったとのことで、小瓶にはいったピンポン球より一回り小さい白い塊をみせてくれました。ここで急に緊張を感じましたが後に1ヶ月検診で良性だったとの説明を受けます。

ここから退院までは会えず。これだけ長い間妻と会わないのは付き合って以来かな、と思いきや思い返すと去年の平成から令和に変わるときのゴールデンウィーク、妻は一人でフェリーに車を積んで北海道を一週間くらい回っていたのでそのときぶりだと思い直します。

一週間後、退院の日にひさびさに妻に会うと、なんだかきれいになってる気がしましたが、そう伝えると久々に化粧したとのことで照れ笑いをしていました。

今のところの育児

今のところの感想と発見です。

  • しばらくはミルクを欲しいときしか泣かなくてお行儀いいね、と言われたていたけれど、理由不明で泣くことも増えてきています
    • 義母からは育てやすい子、と言われたりもして、ほめられているのだとは思うけれど、妻にとって、育てやすい子なのにこれだけたいへんなのは自分の努力不足・・・と感じてしまいそうな言い方なので、そういうの言わないでくれ、という話をしました
  • はじめ3週間ほどは夜中も3~4時間おきに泣いて、そのつどミルクをあげないといけなくて、いろいろ準備していても睡眠は継続できなくてたいへん
  • ミルクのタイミング調整がうまくいってか、ここ数日は夜中に起こされることは減っていて穏やかになってきています。このまま続いて欲しい
  • 3週目くらいから目も大きく見開かれだして人間らしさがでてきています。蹴る力が強くなってきています
  • いっぽう、最初はミルクを飲んだ後のげっぷが上手だったけれど、だんだん下手になってきている
  • ここ一週間ほど便や尿が漏れるのが続いていて、オムツの種類やつけかたなど試行錯誤中
  • 哺乳瓶からミルクを飲むの、飲むのをあきらめた残りで自分も試してみましたがけっこうたいへん。うまく吸えないし、100mlを飲む競争をしたら子に負けそうです
  • 暑い時期なので湯冷めなども気にしないし洗濯物もすぐ乾くので助かっています

普段の家事に加えて、ミルク作りと消毒、オムツや沐浴などのルーティーンがあってさらに出生届や検診などのイベントもあってたいへん。 効率的に回していくための業務フローをつくって、義父母を巻き込んでいくのは業務改善の練習問題感があります。そして子の成長によってこれまでのやり方が通じなくなって変えざるを得なくなっていくのも、事業の成長によってオペレーションとシステムを変えていかざるを得ないスタートアップとちょびっと通じるものがある、気がする。

どうしても、仕事や学習にさける時間は減ってしまうので、もっと工夫したり集中力を高めないといけないし、これまで時間をうまく使えていなかったことに気付いてしまいます。

そう考えていると、地方出身者2人の共働きで都内の狭い部屋で子育てはかなり負荷が高そうに思えます。1人でもすごいし2人育てるのは偉業。みんなすごい。 しかし、まわりでは子ども1人と決めているところも多く、日本の少子化は加速する未来しか見えない・・・。どうしたらいいんでしょうね。なんとか工夫して欲しいし支援があってほしい。

今のところの便利グッズ

世の中でいろんな人が便利グッズを紹介しているので探すといいのですが、あまり触れられていないもの2つだけ紹介。

1.ホワイトボード
Amazonで1000円で買った小さいホワイトボードに、いつ、どれくらいミルクをやったか書いておくのがよかった。引継ぎもスムーズだし義母もサポートしやすい。見える化大事。 いろいろアプリもあるけれど、夜中寝ぼけ眼でスマフォを探すのが難しく・・・。

2.沐浴時にでかい計量カップでお湯をかける
洗面台で沐浴させているんだけれど、手でお湯をすくうと狙いがぶれて耳に入ったり口に入ったりしそうになる。そこで、計量カップをつかうとコントロールがよくなって頭も洗いやすくて便利でした。

この時期、自分の世代で出産ラッシュなようで、Facebookをみると何人も友人一家に子が生まれています。ただ、近所に同世代があまりいないのでよかったら親友(おやとも)になってください。もうちょっと育ったら相撲とらせましょう。

また、出産・育児あたりで思った価値観の多様さとか、冒頭に書いたセンシティブさについても別に書いてみようかな。引き続きよろしくおねがいいたします。

そろそろ、父になるかも。

日記です。 最近は妻のおなかに妊娠線予防クリームを塗る仕事をして暮らしています。 そうです。じつは妻が妊娠していて近々、出産予定なのです。

無事に生まれることを祈りつつ、準備をしていますが、いろいろ本やWebで調べたりTwitterをみていると妊娠や出産、子育てはそれぞれ人によって大きく違う困難があるようで、なかなか不安。

ここにきてようやく、自分の親の苦労を思うことができています。 自分がうまれたときのはなしは聞かずじまいでしたが、母が亡くなったあとに出てきた、自分を産むときにつけていた日記をいま読むとにやにやできる。 逆子で子宮口が開きかけているとかで出産2週間前から入院していたそうで、父や親類がえんえんお菓子を持ってきている様子がわかります。

その一節。

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日記

なんだかんだ、父は2週間毎日病院に通ったそうですし、母も父が来るのを楽しみにしていた様子です。 このコロナの影響の中、自分は立ち合いや面会は基本的にできず、当日に配偶者のみ5分間だけ母子別々に面会できるというだけ。

出産という命に係わる重労働をする妻の代わりはできませんが、一緒に子育てして楽しく暮らしていきたいものです。

とりあえずこの期間に気付いたこと。

・無痛分娩、まだ普及していない。無痛でもない。
・医療関係者(特に助産師さん)もさまざまな価値観の人がいてたいへんそう。母乳絶対主義・下から出産主義はちょっと母体やメンタルへの負担があってよくない気がする。
・妊娠も子育ても負担がすごそう。子育てしながら妊娠とか無理なのでは、と世の母親を尊敬する・・・
・以前から思っていたけれど、地方出身で東京共働きで子育て無理ゲーなのではという思いを新たにする。
不妊治療で苦労されている方、さまざまな過酷な環境の方がいることなどこれまで知らない苦労がある。うかつに子育て話はできなさそう。
・子どもの性質によって育てやすさは全然違うこと、世間(の一部)からの無配慮・無自覚な嫌がらせがあることはこれまで知らなかった。
・保活たいへん、だけれど、住んでいるところはまだだいぶんましの様子。
・なんかこれまで知らず知らずいろんな人を傷つけてきたかもなあ、と思えた。反省。。

このあたり。 また不定期でブログを書こうと思います。

読んだ本。

妻の同僚から貸していただいた。シリーズ8冊。古いけれどとても臨場感あって、たいへんさといっぽうでの手を抜いてもいいんだ感があってよい。

さらっと読めておもしろかった。

まあまあ定評のあるガイドブック。

世の中の問題について

世の中にはたくさん問題があって、苦しんでいる人がいたり、解決しようとする人がいる。なかには、放置することで利益を知らず知らず得ている人もいるし、ときには解決しようとすることが誰かに別の問題をもたらしてしまう場合もある。

今年は、世界中でCOVID-19の対応について揉めて、国内でも検察庁法改正やら、種苗法改正などSNSで大きな動きがあった。海外では香港の民主化運動にも大きな動きがあったし今はアメリカを中心にBlackLivesMattersが広がっている。

BlackLivesMattersは、日本にいると空気感がよくわからないけれど、公権力による人種差別のある殺人をきっかけに、大勢の人がデモをしたりSNSで声をあげている。

その中の一部には、デモに便乗して略奪する人や、逆にデモを扇動・激化させようとする人もいるという不穏さは見え隠れするけれど、これまでもデモをきっかけに時代が変えてきたこともあるし、社会の分断をひとつ減らせればいいなと思って応援はしている。

日本でも「#検察庁法改正案に抗議します」のムーブメントは、著名人を巻き込んでSNSで発生してニュースにもとりあげられたひとまずは採決を見送らせることができた。なかには批判もあるけれど、自分はすごいことだったと思う。

ただ、こういう政治意見を表明するのは、自分にはすこし怖い。 そういう理由と、自分が漠然と思っている社会の問題について書いてみる。

問題の複雑さ

理由のひとつは、問題の複雑さ。 例えば、先に触れた検察庁法改正案の抗議でも、これがほかの国家公務員についても影響し、長年議論されてきたものの一部ということは気付かなかった(それも含めても政府による恣意性はよくないと思うけど)。芸能人が反対の声をあげて話題になった種苗法改正についても、一部を取り出して主張する人の声に惑わされかけたけれど、ちゃんと意見をいえるまでには複雑な経緯と意図を追いかける必要があった。

技術の変化や法制度の変化、メディアの多様化が積み重なって世の中が複雑化していると思う。自分がよく知っている問題についてマスコミが誤った報道をしているのに気付いてしまうと、ほかの、自分が詳しくない分野の問題も誤っているものが少なからずありそうだと思える。そうなるとメディアのニュースだけで考えを決めるのは恐ろしく感じる。また、味方を増やそうとして単純化して伝えるメディアやSNSによって、先入観をもって単純化して考えてしまいそうなものも多い。

もちろん、気になった問題はちゃんと調べればいいんだけれど、問題は無数にあって時間は有限。 そういう、自分の理解の範囲がわかっていないのに発言しにくい。いっぽうで、限られた情報からでも意見を表明する人がいることで議論が巻き起こって詳しい人が解説してくれたりもするので、意見表明している人をくさすわけではなくむしろ尊敬するのだけれど。

インターネットバトル

ふたつ目はインターネットバトルにまきこまれたくないこと。 問題が単純化されて敵か味方かの二元論になりがちなのは人間のさがだと思っているけれど、これがインターネットで加速しているように思う。それで専門家が勇気をもって発言していても叩かれているのをみると、おそろしくなる。また、それでも発言する方々は尊敬する。黙っていいねだけつけています。 自分がTwitterでフォローしている人の中にはいつのまにか強硬な反体制主義な人々や国粋主義者も少数いて同じニュースでも意見が正反対でかつ、自分が絶対正しいと信じている人たちもいる。そして彼ら彼女らは、それぞれエコーチェンバーで意見が強化されているのもおそろしい。

民主主義を健全に維持するには、市民の政治参加が必要だと思うのだけれど、この複雑化して、インターネットバトルにまこまれやすいなかで発言していくのは難しい。

とりあえず問題リスト

こういうわけで、こうするべきだ!とか今の~はおかしい、と声をあげるのは自分にとって恐ろしく感じる。繰り返しになるけれど、そういう発言をしている人は尊敬するけれど、自分には難しい。

とはいえ、こういうの問題だと思うんだよな、というのは表明しやすいと思ったので自分が世の中の問題だと思うものを羅列してみた。 ほかにも重要な問題はたくさんあるはずで、いま思いついていないものもあると思うけれど、ひとまずの表明。もれている重要な問題教えてください。 行動しないと変わらないけれど、まず一歩ということでご容赦を。順不同です。

国内

  • 資産家優遇・学費高騰による格差の固定化
  • 就職氷河期世代の不安定さ
  • 生活保護の窓際対応、貧困ビジネス、貧困の再生産
  • 正規雇用者の社会保障のなさ
  • 自己責任論による貧困者の救われなさとそれによる社会治安の悪化
  • 社会不安と排外主義の蔓延
  • 労働時間の長期化とうつ病
  • 地方の過疎高齢化
  • 補助金依存な地方再生
  • 農業者数の減少による、食料自給力の低下、農の多面的な機能の毀損
  • 技能研修生の搾取
  • 行政・教育・医療などのIT化の遅れ
  • IT人材やITに理解のある経営者の少なさと増えつつあるレガシーシステムの保守運用コスト
  • 医師の当直明け勤務や無給医など異常な労働環境
  • あずのみ里裁判や大野病院事件、湖東記念病院事件などの警察・司法・メディアの医療現場の軽視
  • HPVワクチンを代表とする反ワクチンのデマの流布と普及の遅れ
  • 教師の労働環境と人材確保
  • いじめ問題と学校や教育委員会のことなかれ主義
  • 司書や学芸員の扱いの悪さと文化の軽視
  • 研究者の非正規雇用と負担増とそれらによる大学の研究力低下
  • 利益供与や法令・公文書の軽視など長期政権の腐敗と野党の弱体化
  • 腐敗・身分化する地方議員
  • ポピュリズム
  • 視聴率に振り回されて過激化・デマを流布するマスメディア
  • フェイクニュースとデマ、それらのSNSでの拡散と中傷依存
  • ネットに蔓延していて規制されないアダルト広告・誇大広告
  • 表現の自由への過度な制限の動き
  • 夫婦別姓問題や医学部不正試験などに代表されるさまざまな女性蔑視
  • LGBTQ者の困難
  • 育児の女性の負担が集中してること
  • 同調圧力的なPTAとか
  • 保育士の待遇の悪さ
  • 介護士の待遇の悪さ
  • 鯉の放流・ノネコ問題など行政・市民の生態系の軽視
  • コインハイブ事件やWinny事件など警察・司法のITへの理解のなさ
  • 取り調べの可視化の進まなさ、推定無罪の徹底されなさ
  • 入管での虐待とその改善のされなさ
  • なかなか進まない水産資源の適切な規制
  • 原発の廃棄スケジュール

海外

世界

こうして並べてみると、海外など遠い場所の問題はみえにくく、近い場所・自分に関わりそうな場所に関心が強いのがわかる。当たり前っちゃ当たり前なんですが、そうなので、なにかの問題を指摘するときに、一貫性を求めないでは欲しい・・・。

おち無し。